えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

世界でいちばんNGな恋 ハピネスモーションの感想(麻実ルート)

ー第12話 決別のイブ、復縁のイブー

クリスマスのディナー.美都子は麻実といくことをこれほどかというほど押してきた.どれほど誘おうとのらりくらりな美都子とは23日に出かけることになった.それとクリスマスプレゼントも.同じものを麻実にあげるという無理やりな感じで.指輪がほしいなと揶揄う美都子ととまどう理.

 

きたる23日.高級寿司を奢ろうと思っていたが,美都子はお弁当を作ってきた.嬉しい!嬉しいけれど...親の財布を気にする子供.思い描いてきた相互扶助の親子.しかしちょっとの寂しさが残る理だった.

美都子は理と結婚したいと思っていたことを告白する.しかしそれは小さな子供がお父さんと結婚するというようなよくある話.いつまでもお父さんと一緒にいたら笑われちゃう.だから理くんのことは世界で一番好きだけど,もうそういうことを言うのはやめる.そんなどちらかわからない風な美都子の気持ち.プレゼントに渡したお守りをもらう前の期待に満ちた恥ずかしげな表情.応援すると言って頬にしたキス.美都子の気持ちは理も気づき始めた.

 

24日.美都子のことがあったからか,理も麻実を口説く.麻実へのプレゼントは指輪.麻実を抱きしめる修の異変に麻実は気づいていた.麻実といるときもずっとずっと美都子のことが頭の中にあった.それでも麻実はそんなことは気にしないと言った.それで理が救われるなら今日だけは...

あらためて尾関に告白される美都子.今好きなやつがいるか?美都子はその告白を受け入れた.迫られたキスと受け入れようとする美都子が落としたお守りの中に入っていたのは指輪だった.涙が出そうな美都子に,美都子が握るお守りについて話す尾関.購入までにあまりに過酷なお守りに,購入したのが母親なんて嘘はすぐにばれた.松葉づえで片足で登れるはずなんてない.号泣する美都子にもう一度,好きなやつがいるかと聞いた尾関.返事はなかった.

泣きながらかける理の電話の電波は通じない.

 

あああああああああああああごめん美都子ちゃん!ほんとうはこのまま美都子ちゃんのルートにいきたいんだけど!!本当にごめん!!

麻実,仮面ライダーみたいなショールしてるな.

お守りのところとか辛すぎて死にそうだった.

 

ー第13話 二度目の恋、初めての人ー

時折美都子を見ると複雑な感情になる.そのたびに麻実に頼りたくなる.美都子も美都子で不安を抱えている.美都子が何を求めているかわからない.わからないようにしている.叶えてはならない願いに気づかないふりをする.美都子は最近ますます綺麗になる.

 

美都子はあらためて,はっきりと尾関に断りを入れる.好きな人がいるから付き合えない.そして尾関は悩む美都子の背中を押した.許さなかったのは倫子だった.絶好.それでも,いくら反対されようと,自分の気持ちを認めた美都子は折れない.どれほど辛くとも自分で選んだ道だから.そして美都子は麻実に宣戦布告をする.

 

結婚を申し込まれていた男性教諭からふられたことと,美都子とのことがあり泥酔する麻実.そんな麻実に結婚を申し込む.麻実は断ろうとした.しかし自分の中に眠る理への愛には勝てなかった.

 

その後,美都子の急落した成績について聞く.どうすればいいかと焦る理に,あなたにしかできない,そろそろ私に逃げるのはやめてと言った.

美都子が強請った抱っこしてという願い.そんな美都子の手は取れなかった.台風の日はできたはずなのに.嫌じゃない.むしろそれと反対の気持ちが湧き上がってくるのがあまりにも怖くて.保護者と被保護者.いけないこと.そうとわかっていて美都子は理に想いを伝える.何度も何度も愛している気持ちを伝える.涙を流しながら困らせてしまっていることを謝罪する.それでも好き.

理の答えは額への口づけ.美都子の求める答えとは違うけれど,それでも今までと違う関係にはなれない.理が自分のことが好きという事実だけを受け入れ,美都子は受験へと切り替えた.そしてもし合格したらはっきり受け入れるかふってほしい.

 

受験も終わり合格発表の日.美都子か麻実を選べと言われている日.そんな日に理は麻実に結婚を申し込んだことのある男性教諭と取っ組み合いのけんかをしてぼこぼこにされた.それは悔しさのあまり理が仕掛けた喧嘩.麻実が子供を造れないという事実を自分に言ってくれてなかったことが悔しくて悔しくて.そして美都子から合格の連絡が入った.

 

ー第14話 夫と父と男の決断ー

興信所を使って調べた不妊症の事実をまるで麻実が悪いかのように言う男性教諭に我慢ならなった.

 

美都子の合格祝いパーティに理の姿はなかった.

別れる半年前,ついにできたと思っていた時の検査で突き付けられた現実.いつの間にか子供を心から欲しいと思っていた理にそんなことは言えず,一番最初にした約束なんてできないと思うと別れる死か選択肢は見つからなかった.辛いのは麻実のはずなのに,麻実はずっと理を励まし続ける.そして別れを告げた.

 

仕事に没頭し,現実から目を背け続ける.家にも帰らず24時間会社の毎日.そんな理をみんなは無理やり連れ帰り励ます.今日は久しぶりに眠れた.

 

口論する美都子と麻実.教師と生徒ではなく,女と女の言い合い.

 

ようやく決心がついた理.それは一人の人を切り捨てるかもしれないけれど,一人の人を抱きしめる決断.明日はバレンタイン.彼女に愛を告げる日.

 

ひと月も遅れてしまった美都子の合格祝い.理のための義理でもなんでもない本命チョコレート.そこにはさよならの4文字.先生と同じくらい大好きだから,いつまでも理君を悩ませたくなくて.だから二人に子供がいないことが,理くんを不幸にしたというのなら,あたしが娘になる.だからさようなら理くん.これからもずっとよろしくねお父さん.

今日約束していた麻実はほったらかしになった.

 

ー最終話 ×1回目のプロポーズー

埋め合わせすると言われたままほったらかしの日々.生徒からの恋愛相談で,これから理との接点がなくなっていくんだと気づいた麻実は会社にまで連絡するが,姫緒から伝えられた真実は美都子と一緒に実家に旅行に行っているというもの.そして酔いつぶれる麻実.

 

卒業式.いろいろあった1年.

麻実は最後のつもりで美都子と話す.この1年,麻実の協力があったからこそ,美都子は大学には入れて,卒業もできた.だからとても悔しいけどお礼を言って,理へとバトンタッチ.

真実を話そうとする理に,麻実は体裁を繕えなくなり始める.二人は同時に叫んだ.結婚してください,捨てないで.もう2年前の自分じゃない.この1年,美都子に拾われて,人を愛せるようになって.結婚してください.そうもう一度言う前に逃げ出す麻実.

これまでのひと月.美都子との新しくはっきりとした関係を作って,麻実への想いを固めて,一生懸命初めてのプロポーズを練習して.それがようやく実を結ぶ.

世界で一番大事なのと美都子だけど,世界で一番最初に恋をして,一番恋しているのは麻実だから.子供も欲しいけど,それ以上に麻実が欲しい.

 

ーEPー

旦那と妻とちょっと棘のある娘が一人.ぶつかりながらもすぐに仲直りできる母娘とちょっと頼りない父の家庭はこれから始まる.

 

普通によかったけど,美都子のことが気になりすぎて気が気じゃなかったEND.

世界でいちばんNGな恋 ハピネスモーションの感想(姫緒ルート)

ー第7話 愛と憎しみの再々就職ー

仲が深まった美都子と理.そんな二人の仲を勘違いする影が一つ...

姫緒があの手この手で(かなり無理やりに)陽の坂に越してくる.

 

なんとか理が首になった会社は首の皮一枚繋がった様子.それは理のおかげ.

 

いがみ合う二人だったが,美都子パワーで表面上は少しずつ仲良くなり始める.

姫緒は本当に理に頼るのに気を使ってるなら,自分に頼らないかと尋ねる.美都子は友達とお金のやり取りをしたくないと断る.それでは理は?理くんは自分にとってなんなのだろう.

 

姫緒はある決断をする.主従の関係があると言え度,今度の決断には佐々木も反対の様だった.それでも美都子のため,権力が必要とあらば...

なんだかんだあって理の再々就職がリストラにあったところに決まる.なんと正式採用で.といいつつも今度は経理部ではなくて,取締役付き.どうも取締役が指定してきたらしかった.で,その取締役といえば...

 

ー第8話 取締役・澤嶋姫緒ー

あまりにも若すぎる取締役の就任に理も反対であった.美都子にこだわる理.美都子にこだわる姫緒.しかし社会の苦汁を舐めてきた理と,社会を甘く見る姫緒には大きな違いがあった.

自分の手で努力したって,父の築いてきたお金の力には勝てなかったこれまでの経験から世間を拒絶していた.見て見ぬする姫緒.そんな欠点ともいえるところを指摘すればきっと彼女は傷つくだろう.それでも今指摘しなければ,姫緒は美都子と歩を共にすることはできない.いくら姫緒にとって世間が舐める対象でも,美都子や理にとっては厳しいもの.親のお金を自分のために使うのは別に構わないが,美都子のために使う努力は自分のためにしてほしい.そのためなら理自身も努力を惜しまない.そう伝えると,初めて二人の心が通じ合った気がした.

 

そうこうしているうちに理の策略で,最初にあった社員たちからの反感も段々と落ち着き始める.

ついにきた給料日.姫緒は自分に対する給料を正当な評価で,そして無用なものと全額寄付しようとした.だから理はそこから新入社員の給料だけを姫緒に渡す.姫緒が汗水たらして稼いだお金.そうして美都子にプレゼントした参考書.値段としてはこれまでにないほど安いものだったけれど,それでも美都子は今までで一番喜んでくれた.

テンションのあがった姫緒はついに,美都子にこだわる理由に口を開く.姫緒が見せてきた写真には一人の男性とその腕で眠る赤ちゃん.その男性は父親で,その背景は陽の坂で,その赤ん坊は美都子...

 

美都子のために会社役員になったけれど,そんなことよりも姫緒自身が辛酸をなめながら得たほんの小さなことのほうが美都子にとっては嬉しいんだろうな.それを言われてすぐ気づける姫緒も美都子もとっても素敵.

 

ー第9話 知らぬは素面ばかりなりー

未亡人であったはずの穂香から生まれた美都子.その当時陽の坂の隣に住んでいたのが姫緒の父で,二人は懇ろな関係であった.

最初は妹がどんな人間かという好奇心だった.なのに美都子は見ず知らずの姫緒が引っ越してくると,当然のように引っ越しを手伝い,食事を差し入れてくれた.だからよく知る暇もなく友達になって,だから真実は今まで言えずじまいだった.その事実を理は告げることを勧める.きっと美都子ならそんな事実を乗り越えられるはず.そしてなにより母がいなくなって家族のいない美都子に本当の家族が近くにいて,見守ってくれていたとわかったんだったら,それは美都子にとって幸せなことだろうから.理の保護者としての役割はそこで終わりになるかもしれないけれど,美都子にとって一番幸せであろう道は,ちょっといじっぱりだけどまっすぐで愛深い実の姉と一緒に暮らすことだから.なんてことを話していると,姫緒はそんなの妄想だと笑っていった.

どうやら穂香と姫緒の父が仲良かったのは本当らしいが,時期を考えると穂香の実の旦那さんの子供が美都子らしかった.

いずれにせよ正々堂々,どっちが美都子を幸せにするかの勝負の再開.そんなことを聞いて少し複雑な気持ちになる姫緒であった.

 

次の取引先まで歩くのが細い姫緒の手を引っ張る理.そんな姿を見る喧嘩していた美都子と麻実.というわけで取締役就任がついにばれた.

ばれたからといろいろなことを話す美都子と姫緒.話の中で姫緒が確かに理に惹かれていることに気づくが,姫緒本人は自分の恋心というものを全く理解していない様であった.

夏夜(酒)のおかげでようやく自分の気持ちに気づいた姫緒であった.

 

会社のパーティに出席しする姫緒&理と,少々やけになって尾関とデートに出かける美都子.

お酒を飲んでしまった姫緒を介抱し,ようやく意識を取り戻した姫緒.夏夜がいれておいたというプレゼントを再生してみると,そこには酔っぱらって理への愛を高らかに叫ぶ姫緒の音声が録音されていた.なんとか誤魔化そうとする姫緒を置いて部屋を出ると,すぐに彼女の鳴き声が聞こえてくる.

心を落ち着かせようと外に買い物にいくと,美都子から連絡がはいった.一番に優先するといっておいて,上司を優先させてしまった女の子.彼女は姫緒の傍にいるという.だって姫緒は理君のことが好きだから.そう言い終わらぬうちに,理は自分の恋心を言い切り,姫緒のもとへ駆けた.

 

あまりにも不憫すぎるよ...美都子...はじめっから隣にいたのに,急に出て来たヒロインに理を射止められて.まあ親子関係だから二人が結ばれるなんて未来はいまのところないけれど.さらに大好きなお姉さんまで取られてしまって...それにしても姫緒可愛い...

私は尾関とデート(仮)に行く美都子が心配だよ...いや尾関もいい子なんだけど,自暴自棄になっちゃ尾関にとっても不幸だからね.

今まで全く描かれてこなかった姫緒の恋心を録音テープで一気に流し込むという天才.ほんの些細な香水の違いを分かってもらい嬉しそうにする姫緒可愛い...男は本当に気づかない奴らばっかりだからな.

 

ー第10話 初めての姉妹(ちわ)喧嘩ー

佐々木...入院っ...!胆石で.

二人とも忙しいだろうからと家庭教師の役も解いた美都子は一人涙する.

 

佐々木の入院でカードも身分証もなく,家の工事も終わり,しかしお手伝いさんもいないどたばたな毎日.

あの後すぐ,二人の想いと状況を美都子に打ち明けてから,(認めてはくれたものの)目を合わせてくれず,姫緒に至っては会話もできていない様だった.それでも二人ともどんなに嫌われたとしても,美都子の姉や父を辞める気はなかった.

 

無理をして夜中まで勉強する美都子を心配する理.しかしはっきりとした線引きをしている今の美都子には以前ほど強い心配の言葉もかけることができない.そんな美都子に話しかける男性が一人...

麻実から美都子がどこにもいないという連絡が来る.住人によると,高級車に乗ってどこかに去ってしまったらしい.警察を呼んだ方がいい状況には間違いない.しかし読んでしまうと二人の家族関係はおそらくなくなってしまうだろう.しかし悩んでいる余地なんてなかった.

通報する直前,その車に乗って帰ってきた美都子と男性.10年以上前の借金の返済を迫る男性は担保がここの土地であるという.かなりいい条件でもこの土地を買い取りたいという男性に対し,姫緒は怒りながら売るつもりなんてないと言うが,当の本人はすでに売ることに前向きな返答をしていた.

幼い時分,アトピーを治すため働きにも出れず,治療費がかさんでいたからお金を借りたのは本当であろうこと.母が自分のために借りてくれたお金.たとえ法的にはどうであれそれは返さなくてはいけないと美都子は言う.正直で道徳的が故の売却の決意.母と娘の絆の借金なら,余計に絆であるこの家を売ってはいけない.そう理も言うが,美都子は現実的な選択だと言って,今までの努力を水の泡に自ら帰そうとする.美都子はもう一人では頑張れないと泣きながら叫ぶ.二人が幸せになるために,自分は子供という立場から身を引かなくてはいけない.美都子に真実を話した時からずっと美都子は一人で戦い続けていた.

 

美都子のために分かれる.そんなことは美都子が望んでいるはずがない.理は住人たちに頼りながら,近所にいてお金をポンとかせて,美都子の小さいころこの近所にいた借金の貸主を突き止めた.案外近くにいて,だれよりも強大な...

 

ー最終話 僕らの親子喧嘩(おいえそうどう)ー

姫緒の父と電話で話す.佐々木が入院したのも,電気が引き落としのはずなのに止められたのも,全部全部姫緒の父の企み.姫緒の別宅も売り,陽の坂も売り,巨万の富を得る.どうやら姫緒を見て,その父の人柄までを勘違いしていたようだった.全て自分が悪いと泣く姫緒.大切な二人を泣かせたやつは必ず許さない.

 

大学にはいかない,そういいつつも夜中まで勉強を続ける美都子は姫緒が一文無しという状況を夏夜から聞く.夏夜は美都子の気持ちを代弁しながら,その年齢というどうにもならない現実を優しく突きつけ,自分が感じたのと同様の悲しみを抱擁した.

そんな厳しい生活の中,ついに結構な風邪を姫緒は患ってしまう.決戦のため看病できない理の代わりに看病をしたのは美都子だった.まだ面と向かっては離せないけれど,二人のお互いを愛し合う気持ちは伝わる.

自分の包み隠していた気持ちを話してようやく仲直り.出会ったときからずっとトコちゃんみたいなお嫁さんが欲しいと思ってた.だからもし5年経ってトコちゃんの気持ちが変わってなかったら,二人で一緒にお嫁さんになろう.そんな愛し合う3人が3人一緒のまま幸せになれる約束を姫緒は一方的にした.

 

最後の最後まで渋っていた平木副部長(元課長).しかし姫緒がこの件の承諾で理を引き渡すと言ったらすんなり引き受けてくれたらしかった.姫緒はこの件が片付いたら大学に戻るという.これがどう転んでも最後の二人の仕事.結果は勝利.姫緒の示す三本指は3人でいられる証.二本指よりとってもビクトリー.

いつまでもアパートは残り,3人は一緒.そして姫緒は父親とも仲直り.母親のいなくなったお隣の子を引き取るための無茶.そんなことをする父親といつまでも仲が悪いはずがない.自分がやろうとしていた手口とそっくりな手口.とっても優しくてとっても不器用なよく似た親子.もちろん娘にできた×付きの男と引き裂くためでも...

 

今日はクリスマス.3人と電話口のおじさんの姿.

 

そのままいくと美都子の評価が下がりそうだけど,麻実がびしっと叱って,美都子の本質を言葉としてはっきり言ってくれたおかげで,美都子の好感度が下がらない.ネ申.

じゃん,もんで怒ってるって再三再四いってくれたおかげで,自然と,あキレてるなっていうのがわかっていいね.

めちゃくちゃ泣いた…大切な場所があって,大切な人が居て,辛くても苦しくても,みんなで助け合って,小さな幸せを見つけたらみんなで笑って,辛いこと,苦しいこと,いつの間にか忘れてしまって...お金じゃ買えない,お金なんかいらない,ちょっとはほしいけどちょっとだけでいい.そんな東萩守三丁目24番地.そんな心地よい場所に東萩守23番地もなれたらいいな.

あーおじさんの真相解明編からめっちゃ泣いてしまったー.

世界でいちばんNGな恋 ハピネスモーションの感想(夏夜ルート)

ー第6話 女心と嵐の夜とー

どうも就職先のお金の関係はかなりブラックな部分があるようだった...

ということでお人好しな姫緒から情報を仕入れた理は自分が正しいと思った道を突き進む.夏夜にはばれてしまったわけだが...

 

泊まり込みで会社存続のラストスパート.そんな時に直撃する台風.だから出張でいないと思っていたはずの部長が帰ってきて,目論見がバレた理はあえなく首に.しかも業界のブラックリスト入りというおまけつき.なんとか協力してくれた課長を隠せたのは不幸中の幸いだったと思う.思うがそれでもここまで報われないのかと理の心身は限界だった.

台風に打たれながら公衆電話を取る.電話を掛けた先は夏夜の携帯.ワンコールもせず電話は取られた.誰もいない街で二人きりの打ち上げに誘う.かつての日々が思い出される.

ホテルでの夏夜はただただ理のことを心配し,そんな理が心配する美都子のことまで気づかう.ただ理が元気になれればそれでいいと懸命に尽くした.

 

一人にさせてごめん...と思いながらとりあえず夏夜ルートに行く...

理が手に入って嬉しいはずなのに,それ以上に理が傷ついていることが悲しくて目がウルついている夏夜をみると本当に優しい人なんだなあって思ってこちらの目もウルつく.

ここのOPは神かな?分岐したってわかる良いOP.4人のヒロインにそれぞれの感情(嬉しさなら麻実,苦しみなら夏夜と喜怒哀楽)を割り当てているのかな?

 

ー第7話 いけない下剋上

理は就職活動とバイトをしながら夏夜との逢引きを重ねていた.夏夜も再就職を決める.叔父さんの会社に嫌々ながら.それでも理のためならば...

 

姫緒によると理が首になった企業は首の皮一枚繋がったらしかった.それは理が残した最終案とそれを採用し,実現まで持って行った課長のおかげ.理は心から喜び,そんな理を見て姫緒は不思議に思った.

 

夏夜の叔父の会社に,理がいるなら再び仕事がしたいと電話がかかってくる.それが夏夜にとっては何よりうれしかった.

 

美都子も徐々に二人の関係に気づき始める.しかし核心には触れず,見て見ぬふりをする.そうする限り理の一番はずっと美都子のまま.そんな事実に夏夜の心は引き裂かれそうだった.その気持ちを隠そうとしても隠しきれないほど理が好きな夏夜に,理もますます惹かれていく.

そうして朝まで過ごした日の夕方.夏夜は理と美都子が楽しそうに買い物をしているのを見てしまった.たった1日すら1番になれない.そんなことを考えてしまう.したくもない我儘をしてしまう.理不尽なわがまま.美都子がお祝いに料理を作ってくれている.それでもそんな我儘すらすっと受け入れたくなるほど理の気持ちも固まっていた.

 

理が夏夜のもとへ行ったあと,夏夜と美都子は偶然銭湯で出くわした.夏夜が嫌々ながらも理のために叔父の会社に入ったこと.全部が理のため,だって二人は付き合ってるんだからと美都子は言う.

正面から付き合えと言いながら,理への気持ちが見え隠れする美都子と夏夜は衝突してしまう.わかったふりして,大人のふりして自分の気持ちをごまかして,自分が傷ついているところも見てみないふりして.それなのに理の最大の保護対象は美都子で.我慢ができなくなり,そんな美都子に生々しいまでの現実を夏夜は突きつけた.美都子は泣いて走り出す.

 

私は自分を大事にしないから,代わりに理君が私を大事にしてね,なんて魔性の女なんでしょう...夏夜すこ...

理の努力が鵜食われて嬉しくて涙出ちゃった.

美都子の気持ちも夏夜の気持ちもわかるのが憎い.本当に初めは2番目でもいいと思っていたんだろうな,ごまかしていたにせよ.それでもますます好きになっていく中で,そのごまかしがきかなくなって...美都子も美都子で,薄々気づきながらも現実を突きつけられたショックとは天と地の差があるわけで...

 

ー最終話 日向に咲いた日陰草ー

美都子はモノにあたっていた.そんな美都子を理を含めた住人が心配する中,夏夜が倒れたという連絡が入る.

意識を取り戻した夏夜は,先ほどしてしまった美都子への酷いふるまいに血の気が引いた.そのときようやく理が卑怯者であることがバレたのだと悟った.心優が美都子に刃を向けてしまったのは,理自身の責任である.

夏夜を連れ帰った理は美都子にすべてを打ち明ける.どれほど不誠実と思われようと,二人の関係は事実で,美都子に嫌われたくないからとだましだまし過ごしていた自分にすべての責任があると.そして扉を開けた美都子に誠の口から二人の関係のことを伝えた.二人は男女の関係で,自分のことを二号だとか日陰草だとか自称して黙っていてもいいという夏夜に甘え,母のことがあり異性関係を嫌がる美都子に打ち明けずにいた.美都子が下した罰は平手打ちと…

夜が明け,陽の坂から出ていこうとする夏夜.それは理との関係も断ち切る覚悟のうえだった.それでもずっとは無理だからしばらくという約束で.そんな夏夜に,美都子のためにもでていくなと理は言う.自分が賃貸契約を解消されたから今,夏夜に出ていかれるのは非常に困るだろうからと,美都子を夏夜に託そうとする.そんな酷にも見える提案は夏夜がみんなとの生活を楽しんでいたからこそだった.

 

あっという間に引っ越しの日.カバン一つから始まり,部屋いっぱいになった荷物ももうすっからかん.

去ってしまった理.夏夜の言葉では理はとどまらなくて,けれど美都子の言葉では留まって.しかし美都子が理を引き留める気はなくて.ではそのためにはどうすればいいのか.そうご隠居に言われた夏夜は急いで美都子のもとに走る.

夏夜は本心をさらけ出す.独占したくってひどいことを言ってしまって悪かった.しかし横恋慕しようとしたことは許さない.そして美都子の頼みなら理はきっと帰ってくるから.好きな男と一緒にいるためならなんだってしてやる,そういう気概.

そうして聞いた理の引っ越し先は,テラスハウス陽の坂五号室,天城夏夜様方.全部全部美都子の手のひらの上だったのだった...あの日のビンタは夏夜のぶん.そういった美都子がした精いっぱいのお礼と仕返し.第一優先は美都子のままだから.夏夜は理にとって一番必要な人.比べられないどちらもとっても大切な人.そうして美都子は陰で涙を流す.第一優先だけれど,一番必要な人には決してなれないことに.

なんだかんだと首になったはずの会社に正社員としての登用が決まった.不正に気付いていた上役を再雇用するには,例え試用期間であったとしても首になったものも一緒に採用しなおさなければならない.それは理がやったことそのままが報われた形である.

2人の理をめぐるドタバタ劇はまだまだ続く.

 

美都子へそういう気持ちを抱いたことがないっていう描写があっていいですね.なんだかずっと心がポカポカするいいストーリーだった~

世界でいちばんNGな恋 ハピネスモーションの感想(共通→美都子ルート)

ー0ー

仕事も首になりすべてを失った主人公,芳村理.彼に唯一手を差し伸べたのはスナック嬢,陽坂穂香.そんな彼女に恋をした.4回しか会っていないけれど想いを伝える.年齢にそぐわない行動.彼女を訪ねた理を出迎えたのは穂香の娘と名乗る少女.そんな少女にぶん殴られた.これが穂香との別れ,美都子との出会い.

 

ーOPー

OP好き.サビの音程が下がっていく曲すこ.ここまでで良作臭がすごい.

 

ー第1話 45センチメートルの友情ー

穂香は店の客と駆け落ちしたようだった.僕は世界一不幸だ,なんて思いもしたけどきっと僕よりも不幸なのは母親が急に蒸発した美都子だろう.それなのにむしろ励ますのは彼女で.穂香よりはきつい性格かもしれないけれど優しい彼女は少しだけこのアパートにいてもいいと言う.そんな美都子を助けたいと思うが,彼女が言うように無関係者と言われれば何もできなかった.

なんだかんだで5日経ってついにここを出発する.最後に一度だけ.大人として,そして友人として手を差し伸べる理.しかし美都子がその手を取ることはなかった.

美都子が渡してくれたサンドイッチ.そこには食べられないと言い続けていたご飯が入っていた.友達としての悪戯.理は来た道を引き返す.穂香のために買った宝石を全部質にいれ,できた30万を敷金礼金にこのアパートに入居する.

 

ー第2話 汝の隣人と同僚と担任を愛せよー

え?毎回OPあるんすか...

ついに再就職決定!

初出勤の日,高級リムジンに乗った金髪の女性,澤嶋姫緒に連れ去られる.大手不動産会社の御令嬢の目的はアパートの立ち退きだった.

状況に悩む理だったが,姫緒と美都子は仲良しさんのようだった.表面上は.

言い峰会社にて,同僚の天城夏夜は朝からなだれ込むあまりにも多くの取引先からのクレームに不穏なことを呟いていた.

=歓迎会を開いてくれるということで直帰せず=

歓迎会は夏夜と二人.というか出勤していたのもこの二人.

 

ここから分岐か...美都子ちゃんを最後にしたいし.とりあえず天城にいこうか.

 

やはり姫緒はこの土地が欲しくてほしくて仕方がないようだった.ご隠居が出した1つの作戦.それは先手を打って美都子の保護者に成りすまそうというもの.

 

がむしゃらに身銭を切っても働く働く働く.あのアパートを守るため,美都子の保護者として認められるには社会人としての安定性が必要である.

なんだかんだと反対する美都子を丸め込んで,さっそく担任と面談する.

 

これもしかして,〇〇話ってことは離脱形式?

 

ー第3話 部屋においでんー

担任は元配偶者の香野麻実.当然のような美都子からのビンタ...

突き放すような態度を取る美都子だったが,美都子はやはりその性格の良さから姫緒の誘導にもよらず,なんだかんだと理のことを気にしている.

 

とりもなおさず働き詰める理に,使用期間が終わったからと夏夜は会社の状況を客観的に伝えようとする.しかしそんなことは聞かない,言わせない.このまま社会人という肩書を手に入れられるなら,一握の可能性にかけてみせる.そんな理の熱意を見て,夏夜も理の手伝いをしてくれるようになった.この人ともこんな日々を続けられるといいなと思いながら仕事を進める.

 

担任として麻実が家庭訪問に来た.暗い様子もなく,けらけら笑う麻実.彼女は教師になりたいという夢を叶えるため,理を捨てたのであって二人の間に因縁等はなかった.そんな事実を知って美都子の怒りの矛先は麻実へ向いていた.

 

やはり会社の存続は厳しいようだった.最後に残っていたのは理と社長の姪である夏夜.退職金と給料と再就職先のある夏夜と使用期間だったからなにもない理.そんな体よく理を使っていた事実に夏夜は腹を立てる.しかし理はそれでよかった.この会社のみんなの役に立てたのなら.それにまだやるべきことはある.それは顧客の引継ぎ業務.それを夏夜も手伝ってくれた.

仕事も終わり二人で打ち上げに.美都子から初給料の記念パーティとこれまでの謝罪のためのパーティの誘いもあった.しかしあれほどお世話になって,期待されていたお給料ももらえず,仕事も首になり,みんなにあわす顔がなかった.

 

おもしろい.丸戸にはずれなしって言われる理由もわかる気がする.

 

 

ー第4話 修復の熱いグラタンー

会社を訪ねて来た美都子もリストラさんがリストラされる事実に気づく.帰ってこない理のことを考え泣き続ける美都子.

 

理は夏夜の自宅で目を覚ます.本当になにもなく,ただの二日酔い.

そんな状況を知った姫緒は,美都子に理が倒れて同僚宅にいると言って,それを目の当たりにさせた.怒り心頭の美都子はアパートから出て行けとそしてもう会わないだろうから言っとく,お誕生日おめでとう,そう3日早いお祝いを言い残し,帰っていった.

そんな話を麻実にもして二人の仲は十二分に深まったようだった.

姫緒はそんな隙に付け込み,名古屋に美都子を転校させようとする.名古屋に母がいるかもしれないという情報と共に,その提案をされた美都子は理のこともあり,それを断ることもできない.

 

3日経ちようやく帰ってきた理に,美都子は口も利かない.この3日,誘惑してくる夏夜には手を出さなかった.なぜなら自分は美都子の保護者になりたい,そう思っているから.だからこそこの3日間ずっとアルバイトしてお金をためて来た.

ここを離れるという美都子に,それが本心ならそれもいいと言う理.それが本心なら美都子の保護者になりたいと思っていた目的も果たされることになるから.そんな美都子に贈る言葉はお誕生日おめでとう.3日間を使って買ってきた万年筆のプレゼント.親から子へのプレゼントの定番.

公園で眠る理を美都子は迎えに来る.アパートで開かれるささやかな誕生日パーティ.二人は互いに謝りあって,未来について話し合う.保護者と被保護者の関係を紡いでいく.美都子の作ってくれたグラタン.そこにはわからないように入れられたお米.初めてお米をおいしいと感じた.友達による誕生日会を断ってまで丹精に作ってくれたオリジナルドリア.そこにこもった気持ちを考えると涙が止まらなかった.

 

そして陽の坂にやってきた夏夜.

 

雑談もおもしろいなあ.声出して笑っちゃう.

コメが嫌いなエピソードの裏なんてしらないけれど,私も泣いてしまった...こういうとこ上手よなあ...

姫緒も単にキャラを守ろうとしている美都子大好き人間なのもわかってたけど好き.寄付もしててこれがギャップか...

 

ー第5話 尽くしんぼうー

美都子の紹介で近所の弁当やで働き始めた理.

夏が近づき,話題は進学の話.保護者として,学ぶことが好きな美都子には大学までは行ってほしいというのが理の本心だった.だからとりあえずは初任給をもらえたら考えるという約束に落ち着いた.

 

姫緒の本性に気づく.

 

元社長が夏夜を訪ねて来た.どうも計画倒産で既に資金も移していたらしく,誤算は今まで契約していたところが既に後釜を見つけていたことと言う.騙した形で雇った挙句に,理の精いっぱいの好意を余計なこと扱い.これには話を聞いていた美都子も含めて堪忍袋の緒が切れた.

 

なんだかんだで再々就職決定!それを最初に伝えたのが麻実だという事実に二人は堪えていた...

 

ー第6話 女心と嵐の夜とー

どうも就職先のお金の関係はかなりブラックな部分があるようだった...

ということでお人好しな姫緒から情報を仕入れた理は自分が正しいと思った道を突き進む.夏夜にはばれてしまったわけだが...

 

泊まり込みで会社存続のラストスパート.そんな時に直撃する台風.だから出張でいないと思っていたはずの部長が帰ってきて,目論見がバレた理はあえなく首に.しかも業界のブラックリスト入りというおまけつき.なんとか協力してくれた課長を隠せたのは不幸中の幸いだったと思う.思うがそれでもここまで報われないのかと理の心身は限界だった.陽の坂に電話をするけれど,一向に出ない.理は駅に走るが電車は止まっていた.

お盆の時期でだれもいない陽の坂で,台風の音を聞きながら美都子は一人泣き続ける.今度こそは間違えなかった.美都子の危機に,遅れながらも間に合うことができた.理がびしょぬれだろうが美都子は気にせず抱き着き続ける.雨の冷たさに勝る理の暖かさ.理は美都子に嘘をついて会社に行っていたこと,そしてついにはまたリストラされてしまったことを謝罪する.それでも理はもうここにいてどこにも行かないから.本当にリストラされた日に,リストラさんは理くんになった.そして二人は家族になったkらこそ,子供として進学の希望を美都子は口にする.

抱き合いながら眠る二人を見て,夏夜は理を諦める.

 

みとちゃんごめん...私が夏夜にふらふら言ってる間に...でも夏夜もいい人なんだ...!

本当に一人で心細かっただろうな...台風に停電に...停電ってこの年になっても嫌ですからね.いや今は特に電気に頼りっぱなしっていうのもあるんですけど.

こういう二人を見ていると家庭っていいなあと思うけれど,現実家庭を持つというのは当人が男であれ女であれ,他人の人生を半分背負うという重い重い契約なわけで...もちろん半分背負ってもらうわけですが,自分の人生より愛する人の人生の方が重くないですか?

 

ー第7話 愛と憎しみの再々就職ー

仲が深まった美都子と理.そんな二人の仲を勘違いする影が一つ...

姫緒があの手この手で(かなり無理やりに)陽の坂に越してくる.

 

なんとか理が首になった会社は首の皮一枚繋がった様子.それは理のおかげ.

 

いがみ合う二人だったが,美都子パワーで表面上は少しずつ仲良くなり始める.

姫緒は本当に理に頼るのに気を使ってるなら,自分に頼らないかと尋ねる.美都子は友達とお金のやり取りをしたくないと断る.それでは理は?理くんは自分にとってなんなのだろう.

 

姫緒はある決断をする.主従の関係があると言え度,今度の決断には佐々木も反対の様だった.それでも美都子のため,権力が必要とあらば...

なんだかんだあって理の再々就職がリストラにあったところに決まる.なんと正式採用で.といいつつも今度は経理部ではなくて,取締役付き.どうも取締役が指定してきたらしかった.で,その取締役といえば...

 

ー第8話 取締役・澤嶋姫緒ー

あまりにも若すぎる取締役の就任に理も反対であった.美都子にこだわる理.美都子にこだわる姫緒.しかし社会の苦汁を舐めてきた理と,社会を甘く見る姫緒には大きな違いがあった.

自分の手で努力したって,父の築いてきたお金の力には勝てなかったこれまでの経験から世間を拒絶していた.見て見ぬする姫緒.そんな欠点ともいえるところを指摘すればきっと彼女は傷つくだろう.それでも今指摘しなければ,姫緒は美都子と歩を共にすることはできない.いくら姫緒にとって世間が舐める対象でも,美都子や理にとっては厳しいもの.親のお金を自分のために使うのは別に構わないが,美都子のために使う努力は自分のためにしてほしい.そのためなら理自身も努力を惜しまない.そう伝えると,初めて二人の心が通じ合った気がした.

 

そうこうしているうちに理の策略で,最初にあった社員たちからの反感も段々と落ち着き始める.

ついにきた給料日.姫緒は自分に対する給料を正当な評価で,そして無用なものと全額寄付しようとした.だから理はそこから新入社員の給料だけを姫緒に渡す.姫緒が汗水たらして稼いだお金.そうして美都子にプレゼントした参考書.値段としてはこれまでにないほど安いものだったけれど,それでも美都子は今までで一番喜んでくれた.

テンションのあがった姫緒はついに,美都子にこだわる理由に口を開く.姫緒が見せてきた写真には一人の男性とその腕で眠る赤ちゃん.その男性は父親で,その背景は陽の坂で,その赤ん坊は美都子...

 

ー第9話 知らぬは素面ばかりなりー

未亡人であったはずの穂香から生まれた美都子.その当時陽の坂の隣に住んでいたのが姫緒の父で,二人は懇ろな関係であった.

最初は妹がどんな人間かという好奇心だった.なのに美都子は見ず知らずの姫緒が引っ越してくると,当然のように引っ越しを手伝い,食事を差し入れてくれた.だからよく知る暇もなく友達になって,だから真実は今まで言えずじまいだった.その事実を理は告げることを勧める.きっと美都子ならそんな事実を乗り越えられるはず.そしてなにより母がいなくなって家族のいない美都子に本当の家族が近くにいて,見守ってくれていたとわかったんだったら,それは美都子にとって幸せなことだろうから.理の保護者としての役割はそこで終わりになるかもしれないけれど,美都子にとって一番幸せであろう道は,ちょっといじっぱりだけどまっすぐで愛深い実の姉と一緒に暮らすことだから.なんてことを話していると,姫緒はそんなの妄想だと笑っていった.

どうやら穂香と姫緒の父が仲良かったのは本当らしいが,時期を考えると穂香の実の旦那さんの子供が美都子らしかった.

いずれにせよ正々堂々,どっちが美都子を幸せにするかの勝負の再開.そんなことを聞いて少し複雑な気持ちになる姫緒であった.

 

次の取引先まで歩くのが細い姫緒の手を引っ張る理.そんな姿を見る喧嘩していた美都子と麻実.というわけで取締役就任がついにばれた.

ばれたからといろいろなことを話す美都子と姫緒.話の中で姫緒が確かに理に惹かれていることに気づくが,姫緒本人は自分の恋心というものを全く理解していない様であった.

夏夜のおかげでようやく自分の気持ちに気づいた姫緒だったが,.

 

会社のパーティに出席しする姫緒&理と,少々やけになって尾関とデートに出かける美都子.

終わり際,お酒を飲んでしまった姫緒をなんとか連れて帰ると,もう夜も遅いのに美都子が帰宅していなかった.尾関と出かけたと聞き,尾関の家に走るがもうかなり前に解散したという.病院にも連絡してようやく見つけたのはアパートから徒歩5分の公園で会った.

自分がいい子だったから保護者をしていたんでしょう.悪い子になるからほっといてと駄々をこねる美都子は泣きながら叱ってくれという.振り上げた右手.でもそのまま振り下ろすことなんかできなくて,そっと美都子の頬を撫でるように打つ.初めて美都子が求めていたものがわかった.優等生でいい子な美都子を愛でるだけじゃなく,悪い美都子を叱りながらも愛すること.人と人の別れはあるかもしれないけれど,親子なら離れることなんてない.そう理は思う.美都子も理君の娘「で」いいという.娘でいいから理君の1番でいさせてと.

 

ー第10話 焼けぼっくいで餅が焼けー

男性教員に結婚を申し込まれる麻実.初めてされたプロポーズ...

 

美都子の反抗第一弾.呼び方をトコに変えること.

 

保護者会.その裏では美都子の友人が暗躍しようとしていた.それは美都子の親離れ.このままだとストレスで美都子が壊れてしまいそうだから.きっとこのままだといつか二度と立ち直れなくなってしまうから.だからふりだけでもいいから,理とよりを戻したふりをしてほしい.とはいえ麻実も大人.親友とはいえ,そんな個人的な恋に立ち入るのはいけないという.教育者としては介入すべきかもしれないけれど,一人の人としては介入すべきでない.

何かを悩む麻実.悩みを聞いてみると麻実は同僚に結婚を申し込まれたという.なんだかんだ言いつつ,気になる様子の理であった...そしてそんなおかしな様子を見て反抗期美都子に話してしまうのであった.

したことのないプロポーズ.仲が悪かった両親を見ていると家庭を持つ意味なんかわからなくて,付き合う前からずっと麻実に引っ張られてきた.麻実が家庭を構えて子供を愛して家族のために働く幸福を教えてくれると引っ張ってくれていた.結局何もかも決めないまま,麻実に限界がきて,離婚も麻実に引っ張られるまま.落ち込む理を美都子は励ます.麻実みたいに引っ張ってはいけないけれど,一緒に幸せになろうと.形は違えど愛する人に.

 

いつもの進路相談の食事の帰り道,麻実にもし母親が帰ってきてお役御免になった後のことを聞かれた.美都子にとって理想的な未来.そんな理想的な未来をいつから考えていなかったのか.

お茶でも飲んでいくと誘われ,部屋を片付けるまで待っていてと言われた10分間.コンビニに寄って帰ってくると,麻実の家が火事になっていた.理は悩みもせず火に飛び込んだ.飛び込んできたのは,離婚前と全く同じ空間.そんなことに驚いていると外から麻実の声が聞こえて来た.外から.

 

告白した男性教員,まるで大人になった尾関で笑う.サッカー部の顧問だし.

美都子の親友Aなあ...自己満足の行動だからなあ...それもかなりひどい.せめて面と向かって言って,それでもってなったらそっと見守り,立ち直れなくなりそうになった時,トンで駆けつけるじゃダメなのか?

なるほどな,ここで姫緒の父親が出てこないってことはやっぱりメインは理と別れさせることだったか.

 

ー第11話 辛く切ない嫁姑戦争ー

右足骨折.甲斐甲斐しく世話をする麻実に怒り心頭の3人であった.家がなくなった麻実はしばらく陽の坂住まいに.

そんな現実に段々と限界が来る美都子.腹痛で休んだ美都子にお腹をさすってくれと頼まれ,言われた通りにさする理.そのまま寝てしまった理に,今度は胸が苦しいと独り言つのであった.

 

麻実が一番ショックを受けたのは,今まで食べられなかったお米をおかわりまでしていることだった.ずっと心地いい二人だけの世界にいて,きっとあのままだと二人とも成長できていなかっただろう.しかしそれでも子供ができていたらちょっと怖いけれど理想的な未来があったのだろうかと思わずにはいられなかった.

 

昔について語り合っているといつの間にか抱き合うような形で眠っていた二人.しかし美都子はそんな二人を見ても気にしておらず,今までのように明るい様子だった.だんだんと美都子は理から手を引き始める.

 

福引でご隠居があてたディナーペアチケット.誰をさそうかと言われれば…結局お金はとられた.

一方尾関は美都子をクリスマスパーティに誘う.尾関一家と美都子だけのパーティへの誘いに美都子はOKを出す.

 

夏夜がお姉さんとするなら,麻実はお母さんか...

美都子...これが親離れに関する親の気持ちなのか...?

 

ー第12話 決別のイブ、復縁のイブー

クリスマスのディナー.美都子は麻実といくことをこれほどかというほど押してきた.どれほど誘おうとのらりくらりな美都子とは23日に出かけることになった.それとクリスマスプレゼントも.同じものを麻実にあげるという無理やりな感じで.指輪がほしいなと揶揄う美都子ととまどう理.

 

来る23日.高級寿司を奢ろうと思っていたが,美都子はお弁当を作ってきた.嬉しい!嬉しいけれど...親の財布を気にする子供.思い描いてきた相互扶助の親子.しかしちょっとの寂しさが残る理だった.

美都子は理と結婚したいと思っていたことを告白する.しかしそれは小さな子供がお父さんと結婚するというようなよくある話.いつまでもお父さんと一緒にいたら笑われちゃう.だから理くんのことは世界で一番好きだけど,もうそういうことを言うのはやめる.そんなどちらかわからない風な美都子の気持ち.プレゼントに渡したお守りをもらう前の期待に満ちた恥ずかしげな表情.応援すると言って頬にしたキス.美都子の気持ちは理も気づき始めた.

 

24日.美都子のことがあったからか,理も麻実を口説く.麻実へのプレゼントは指輪.麻実を抱きしめる理の異変に麻実は気づいていた.麻実といるときもずっとずっと美都子のことが頭の中にあった.それでも麻実はそんなことは気にしないと言った.それで理が救われるなら今日だけは...

あらためて尾関に告白される美都子.今好きなやつがいるか?美都子はその告白を受け入れた.迫られたキスと受け入れようとする美都子が落としたお守りの中に入っていたのは指輪だった.涙が出そうな美都子に,美都子が握るお守りについて話す尾関.購入までにあまりに過酷なお守りに,購入したのが母親なんて嘘はすぐにばれた.松葉づえで片足で登れるはずなんてない.号泣する美都子にもう一度,好きなやつがいるかと聞いた尾関.返事はなかった.

泣きながらかける理の電話に電波は通じない.

 

ー第13話 最初で最後の初恋だからー

時折美都子を見ると複雑な感情になる.そのたびに麻実に頼りたくなる.美都子も美都子で不安を抱えている.美都子が何を求めているかわからない.わからないようにしている.叶えてはならない願いに気づかないふりをする.美都子は最近ますます綺麗になる.

 

美都子はあらためて,はっきりと尾関に断りを入れる.好きな人がいるから付き合えない.そして尾関は悩む美都子の背中を押した.許さなかったのは倫子だった.絶好.それでも,いくら反対されようと,自分の気持ちを認めた美都子は折れない.どれほど辛くとも自分で選んだ道だから.そして美都子は麻実に宣戦布告をする.

 

結婚を申し込まれていた男性教諭からふられたことと,美都子とのことがあり泥酔する麻実.そんな麻実に結婚を申し込む.麻実は断ろうとした.しかし自分の中に眠る理への愛には勝てなかった.

 

その後,美都子の急落した成績について聞く.どうすればいいかと焦る理に,あなたにしかできない,そろそろ私に逃げるのはやめてと言った.

美都子が強請った抱っこしてという願い.そんな美都子の手は取れなかった.台風の日はできたはずなのに.嫌じゃない.むしろそれと反対の気持ちが湧き上がってくるのがあまりにも怖くて.保護者と被保護者.いけないこと.そうとわかっていて美都子は理に想いを伝える.何度も何度も愛している気持ちを伝える.涙を流しながら困らせてしまっていることを謝罪する.それでも好き.

理の答えは口づけ.ようやく麻実に癒してもらっていた胸のざわつきの正体に気が付いた.自分は美都子を愛している.

 

受験も終わり合格発表の日.美都子か麻実を選べと言われている日.そんな日に理は麻実に結婚を申し込んだことのある男性教諭と取っ組み合いのけんかをしてぼこぼこにされた.それは悔しさのあまり理が仕掛けた喧嘩.麻実が子供を造れないという事実を自分に言ってくれてなかったことが悔しくて悔しくて.そして美都子から合格の連絡が入った.

 

ー第14話 夫と父と男の決断ー

興信所を使って調べた不妊症の事実をまるで麻実が悪いかのように言う男性教諭に我慢ならなった.

 

美都子の合格祝いパーティに理の姿はなかった.

別れる半年前,ついにできたと思っていた時の検査で突き付けられた現実.いつの間にか子供を心から欲しいと思っていた理にそんなことは言えず,一番最初にした約束なんてできないと思うと別れる死か選択肢は見つからなかった.辛いのは麻実のはずなのに,麻実はずっと理を励まし続ける.そして別れを告げた.

 

仕事に没頭し,現実から目を背け続ける.家にも帰らず24時間会社の毎日.そんな理をみんなは無理やり連れ帰り励ます.間違っていると思う.だけど,だからこそ美都子の気持ちは強い.早くおめでとうを伝えないといけない,そう忠告される.そんな間違っていることなんて理が一番理解していた.普通の親のように美都子を見守血続けたかった.どうして自分なのか.美都子の未来は誰よりも輝いているはずなのに.それでも美都子のことを世界で一番愛している.幸せにするはずの親という自分が,男として美都子を不幸せにしている,そんな事実が辛くてたまらなかった.

 

口論する美都子と麻実.教師と生徒ではなく,女と女の言い合い.

 

理へのチョコレートを作る美都子に,ご隠居は忠告をする.理はたしかに例を見ないほど良い人で,恩を忘れない人間だからこそ美都子を選べない,麻実を捨てられないかもしれない.本当の孫のように思っているけれど,無条件に応援できない.しかし美都子にはそんな言葉関係なかった.理くんが大好きだから.理くんが誰を好きでも,その気持ちだけは変わらないから.

ようやく決心がついた理.それは一人の人を切り捨てるかもしれないけれど,一人の人を抱きしめる決断.明日はバレンタイン.彼女に愛を告げる日.

 

ひと月も遅れてしまった美都子の合格祝い.理のための義理でもなんでもない本命チョコレート.そこにはさよならの4文字.先生と同じくらい大好きだから,いつまでも理君を悩ませたくなくて.だから二人に子供がいないことが,理くんを不幸にしたというのなら,あたしが娘になる.だからさようなら理くん.これからもずっとよろしくねお父さん.

 

ー最終話 世界でいちばんNG(ダメ)な恋ー

麻実は自分のことを想い,すべてを隠し悪者になって,挫折した.しかし目の前にいるこの少女は,小さい切れ度ちょっと育っちゃったしっかり者の天使は,それでも僕の心に染み入り,僕に,一から順番に,丁寧に,心を込めて教えてくれた.人が,人を育てる大変さと,辛さと,葛藤と,そして...楽しさと,嬉しさと...あふれるくらいの愛しさを.気づいてしまった自分の気持ちを引き換えに.

別れを告げ,一人帰ろうとする美都子に大声で愛を叫ぶ.自分の心を凍らせて折れてしまう美都子じゃなくて,正直な美都子に自分の心を重ねて生きていきたい.たとえすべて失くしたとしても,美都子が残ればそれでいい.

麻実にもそのことを告げる.そしてそれでも近くにいて麻実を支えたいとも.世界で一番愛しているのは美都子だけど,世界で一番の親友として.

 

卒業式.いろいろあった1年.あの日以来,陽の坂の住人達とは近くにいるけれど,疎遠になってしまった.理にはその覚悟があった.けれど美都子は...

誰からもダメと言われ続けてきた恋.それでも二人が幸せになる未来の最低条件は二人が一緒にいることだから.理くんと一緒にいれて,みんなから祝福してもらうことが世界で一番の幸せ.そして理くんと一緒にいれて,みんなから祝福してもらえないのが世界で二番目の幸せ.だから世界で二番目の幸せを選んだんだと涙ながらに美都子は言う.

卒業式も終わった原点となったテラスハウス陽の坂で,その住人達だけは二人を祝福する.きっと二人だけで生きていくには厳しくなる時が来るから,その時ほらねといってあげるために.

 

ーEP 世界でいちばんOK(すてき)な恋ー

そして帰ってくる穂香.下半身むき出しのままキスをする美都子と理…

全く理のことをおぼえていない穂香に美都子が先手を打ったり...初めての娘の犯行に穂香が驚いたり...旦那を連れ帰ってきたり...理のことで喧嘩しつつもやっぱり母娘二人仲良くて...追い出される理であった.

そして喫茶店で強請られたキスをしようとしているところを尾関と倫子に見られたり...

 

そしてようやく仲直りしそうになった時,穂香のフィアンセの転勤が決まる.美都子が九州へついていくかどうかで第二次戦争勃発...

駆け落ちまで言い出す美都子を説得する.最後に二人が一緒に,幸せになるために,少しの間だけ離れる覚悟をしようと.それでもあきらめたわけではない.そんな裏で画策する住人達.

 

5月31日.ついに引っ越しの日.

遅れてやってきた理はあの時のように薔薇の花束を抱えて陽の坂を訪れる.ようやく始まる住人一堂による宴.

理がここふた月,残業を重ね用意していたのは婚約指輪.そしてもし美都子を連れていくなら婚姻届にサインするのが条件という.質に入れていた美都子の誕生石であるエメラルドの指輪.親子が一緒に暮らすのは当たり前だから,代わりに約束が欲しい.

今度は祝福をする住人たちの番.理の会社に噂を流そうとする穂香のフィアンセに,攻撃を仕掛ける.一等地である陽の坂を狙った生粋の結婚詐欺師.穂香が惚れる男がろくなわけがない.法的には無理だったので,偶然の重なりですべてがネット上で明らかになったことにした.真実は闇の中にして,穂香には黙っておくことに.

そして二人は婚姻届を提出しに行く.誕生日が結婚記念日.

 

少しだけ時が経ち,結婚式の写真には見切れた大きい理と泣きじゃくる幸せそうな小さな美都子.

 

良かったねえ...美都子...終わり方も笑顔でぱーぺきね.二人の子の名付け親を麻実に頼むのも最高だね.ここで涙が.

あけいろ怪奇譚の全体の感想

ー総評と感想ー

普通...?いや好みの人には刺さるんだろうけどあんまり刺さらなかった.

前作と同じように目的は一つなんですが,前作より分岐が増えた感じ.だからフローチャートを入れたと思うんですが,あまりに分岐と直結していないフローチャートすぎて,使い勝手が悪かったです.

 

おすすめ攻略順は

葉子→美里→双子→佳奈→ベルベット→TRUE

or

双子→葉子→美里→佳奈→ベルベット→TRUE

各ルートに少しずつ真実がちりばめられてるんですが,ルート多すぎて冗長.前作のようなキャラの立った鬼がいないので日常パートのテンポも負けていて,なないろ以上を期待していると期待外れになるかなと思います.伏線と言えない伏線が多かったり,回収が冗長な分キレが悪かったり.やってて苦痛とかではないです.

 

好きなルートは

美里<<葉子<佳奈<TRUE≦ベルベット<双子

 

双子だけは泣けましたし,ベルベットは可愛い.それしかないです.

前作要素も個人的に擦りすぎ感.

 

以上.

あけいろ怪奇譚の感想(TRUE)

分岐がわからなさすぎる.

 

ー1/31ー

望とデートすることに.

そんな先輩の死にざまを大鏡経由で見る.今まで我慢し続けて来たけど死んでほしいなら死んでやる.死の間際,望の目に入ったのは朱子の姿.その姿を見ると不思議と安堵の情が湧き出てくる.あああなたも一緒だったのね,もし同情するならあの3人を呪い殺す力が欲しい.そう願って絶命した.

心の中を覗かれたことに気づき,豹変する望.

 

社は異界で望が願う生活の一部となる.永遠に繰り返す約束したデート.その世界で時折見える朱子の記憶.神田川との噂に疲弊しながらも京介という少年が心の支えとなり,心が惹かれ,すべてが解決に向かいそうになったとき,親友だと思っていた古屋に裏切られ,神田川に無理やり犯され.朱子は古屋や神田川を殺そうなんて思ってなかった.むしろ殴ったのは逆上した古屋のほうだった.それでも朱子は登校し続けることが復讐と信じる.古屋が流した根も葉もない噂の数々で,周囲も真相にたどり着く.ようやく朱子の復讐が成就しそうになった.唯一流した噂の中の真実.身ごもった子供で,あなたたちが幸せの真っただ中にいるとき,すべてをばらしてやる.それを聞いた古屋は怒りから朱子を突き落とした.何もなかったかのように過ごし始める二人.だから何度も何度も二人を殺し続けた.

そして望の記憶も.友人と思っていた3人の女生徒に虐められる日々.そして呪いの手紙を出される.結果呪いなんてものはなかった.なにより望を追いつめたのは,3人が死んでくれと望のことを思っていた事実.死んだ後の3人は笑っていた.

同じ苦しみを味わい,復讐心を持つ二人.京介との時間はすべて幻想.ただ一人朱子は耐え続けていた.この世界での京介は社だった.同じ苦しみを負った朱子の願いを叶えるため.鈴の正体はおまじない.京介に憶えていてもらうために,京介だけに聞こえるように.復讐に囚われた朱子は疲れていた.そんな時現れたのが二人の神様.そうして朱子は眠りつづけるはずだった.そんな朱子を起こしたのが望だった.そしてたまたま起きた朱子が見つけたのが京介に似た社だった.狂った恋心が繋がった望にも同じような感情を抱かせ,この世界に連れて来た.本当にごめんなさいと朱子は謝る.そして恨むのは私だけにしてほしいと,3人を殺した後記憶を封じた望は悪くないと.ただ3人を思い出し,今主となっているのは望のほう.だからなんとか望を救ってあげてほしい.今このように穏やかに話せているのは,望が憎悪をすべて持って行ってくれたから.でも本来この憎悪に苦しめられるのは自分でなくてはならない.自分が地獄に行くことで旧校舎の幽霊を終わりにさせたい.社はその依頼を引き受ける.

 

朱子の手助けで元の世界に戻れた社は霊体のままだった.葉子によればタイムリミットなどはないらしい.だから社は異界に戻る.朱子からの依頼を叶えられるのはすべてを知った社だけだった.知ってしまったからこそ,二人の味方になりたいを思う.

 

望といろいろなことを話す.力を手に入れて,いじめを見て見ぬふりしていた人たちも殺したくなったことが怖くて記憶を封印したこと.そして望は3人に反抗することを,謝罪させることを決意する.

生前の恐怖は消えていない.そう聞いた3人は手のひらを返し高圧的な態度を取る.そんな態度に屈しかける望だったが,今は一人じゃない.隣には社がいた.望の剣幕に仲間割れし始める3人を,視界にいれるのも嫌だった.

吹っ切れた望はやりのこした青春を取り戻す.社と共に校舎を回り七不思議探し.そうして満足した望は今までの謝罪と感謝を示し旅立っていった.

 

自分の命,というかそれ以上の永遠の苦しみを握られてて,こんな態度とれるか…?才能だぞもう...泣いて請うだろう..私なら靴舐めながら土下座する.最初から泣いて赦しを請えよ.

 

あと一人,この学校に残っている.

多くの人を殺めて来た自分は幸せになってはいけないと朱子は言う.望を通して人の愛情を知れた.もう十分だという.1つだけ願いがあった.それは神田川達の事.二人のことはいまでも許せないけど,それ以上の来る意味を与えてしまったから解放してほしい.朱子も謝罪と感謝を残し旅立つ.

 

二人を解放し,戻ってきた図書室に残されていたのは,最後にいい思い出ができました,ありがとうという朱子からのメッセージ.それを確認し,社は元の世界へ帰る.

 

ー2/28ー

1年後.同じ大学に進路も決まった3人.社の日課は屋上のカギを確かめること.もうどうにもできないが30年前からきっちりとカギがかけられていればこんな悲劇の連鎖はおこらなかっただろう.朱子の真実は尊厳を踏みにじりそうで真実を広められなかったが,朱子がしていた鈴のおまじないだけは広めた.朱子の抱いていた恋心が残りますようにと.

 

きっとこれからもみんなと楽しく過ごす探偵業は続いていく.いつ終わるかわからないこの命.ただ今を精いっぱいに.

あけいろ怪奇譚の感想(ベルベットルート)

 

ー1/21ー

霊を宿す体質といえ,危険なので草刈り鎌の霊は宿さないことを決めた.

 

ー1/25ー

体調が悪くなるなんてこともなく.

 

ようやくみつけた3人の霊に襲われるベルベットを庇った社は異界へと連れていかれた.おそらくベルベットもこの世界にいるのだろう.自分にできることはない.何とか抜け出し,所長に助けを求めねばならない.あの時ベルベットの言うことを聞いておけば.そう思いながら,社は3人の霊に囚われる.その先の屋上でベルベットはなぶり殺しにされていた.あの時鏡に映った光景.このままだと本当に死んでしまう,そう思い手を伸ばすとベルベットは解放されていた.

ようやく所長が助けに来た.ベルベットが助かるには社の血を飲むしかない.それでもベルベットは拒絶した.

 

ー1/26ー

体調を崩す.佳奈たちによるとベルベットも欠席していたようだった.

 

ー1/27ー

社は復帰,ベルベットはおらず.ということでお見舞いに.

朱子の呪いに1つの推論を立てた所長はいま抱えている厄介ごとを解消出来たらそれを教えるという.その厄介ごとは死にたがりのベルベットの事.自分で死ぬ気はないが,死にたい.そしてその相手がようやく現れた.流れたちは乾かない限り操れる.ということはあの時ベルベットは死のうとしていた可能性が高いこと.ベルベットのことを心配する社に所長は,明日デートして抱くように指示する.性欲は生きようとする力の表れ.

 

ー1/28ー

ぎこちないデート.ベルベットも全く同じことを言われてきていた.お互いに気を使い過ぎてぎこちなくなっていただけの事.自分に自信のないベルベットの魅力を本心から伝える.本心から抱きたいと思ったこと.ベルベットもどうせ抱かれるなら社がいい,そう本心から思っていた.

明日,そういうことをする約束をした.

 

ー1/29ー

=本能に従い中に出した(BAD)=

とはいえベルベットとの仲が進展する気配もなく.

 

え?これストーリーに関係ある分岐??

 

ー1/30ー

マダム経由で自殺した3人とコンタクトを取るが暖簾に腕押し.

 

所長に神田川と古屋のことを聞き,そちらから責めることに決めた.

その後,失敗した報告を所長にする.所長から語られたのは昔話.狂った儀式の果てに生み出された吸血鬼ベルベット.本人は違うと言うが,それを好奇心から見ていて止められなかった罪悪感からもベルベットを連れているのだろう.

 

ー1/31ー

ベルベットと異界へ.肉体が混ざり合った二人を発見する.

話の通じない二人を消滅させようとしたとき,鈴の音とともに朱子がやってくる.二人は消滅させることができたが,それでも朱子には太刀打ちできず,何とか逃げおおせた.

自分の身を挺して社を守ろうとしたベルベットに,その事実を突きつけられて社は何も言えなかった.社はベルベットにとっての何者でもないから...

 

ベルベットが心配なことを所長に相談すると,花子さんを使えばいいというアドバイスをいただいた.アドバイス通り花子さんに依頼したところ,あっさり引きうけてくれた.

 

すげー首落ちる演出付きだ.

花子可愛い...

 

ー2/1ー

あとは望さえ見つければ.解決に向かっているのは嬉しい.しかしその先にベルベットとの未来はあるのだろうか.

 

ー2/2ー

ベルベットを楽しませるために4人で映画に行くようにした.

帰り道,意を決して手を握るがベルベットはそれを拒否する.花子の件もありがたいが,それでもごめんなさい.このまま生き続けようとは思えない.余計なお世話だという.拒絶されて初めて気が付いた.自分はベルベットのことが好きで,だからこんなことをしていたんだ.

 

落ち込みながら眠ったところを,朱子に狙われた.危機一髪のところでベルベットに助けてもらった.

安全のため,しばらくは学校を休み昼夜逆転生活.朱子は葉子が何とかすると言ったが,それでもベルベットは荷が重いとわかっていながら自分がやると言ってきかなかった.そして葉子に今までの感謝と別れを告げ,事務所を後にするベルベットであった.

 

ー2/3ー

佳奈からいつもと違って学校が終わってからベルベットが来たと聞く.そこでようやく気付いた.うたた寝したはずの社をたまたま見つけるなんてありえない.ベルベットは社のことを見守っており,一人で朱子を何とかしようとしている.

所長はそんなベルベットを止めるつもりはないらしかった.今まで意思を持たなかったベルベットが初めて抱いた意思.自分との付き合いより何十倍も一緒に生きて来た所長には何も言えなかった.

葉子が言うには,朱子は片思いしている男子生徒がいた.その生徒が社そっくり.きっと朱子はだからこそ社に目を付けた.つまり社が目覚めさせたという.そして執拗にベルベットが狙われるのは,朱子に囚われていた社を解放したから.自責する社は動けない.しかしベルベットが,朱子に社を渡したくないといっていたと聞いた瞬間,意識がはっきりした.ベルベットを渡したくない.

 

ベルベットを屠ろうとする朱子.朦朧とする意識の中,ベルベットは朱子を連れていくと社に告げた.

真っ白な世界でベルベットは話す.無為に死にたかったわけではない.ちゃんとした死ぬ理由が欲しかった.それを漸く見つけられた.あなたを見取りたくはなかった.幸せに生きて.それが私の願い.ありがとうさようなら,と.

 

ええ…BADなんかい...

 

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ー1/25ー

体調が悪くなるなんてこともなく.

 

ようやくみつけた3人の霊に襲われるベルベットを庇った社は異界へと連れていかれた.おそらくベルベットもこの世界にいるのだろう.自分にできることはない.何とか抜け出し,所長に助けを求めねばならない.あの時ベルベットの言うことを聞いておけば.そう思いながら,社は3人の霊に囚われる.そんな捨て身の社を助けたのはもう一人の霊能探偵たち.

強く願えばいい.そのアドバイスの先の屋上でベルベットはなぶり殺しにされていた.あの時鏡に映った光景.このままだと本当に死んでしまう,そう強く思い手を伸ばすとベルベットは解放されていた.

ベルベットは,芙蓉たちよりも長く生きているのに社を守れなかったと落ち込んでいた.そんなベルベットの手をを無意識のうちに握る.

 

真別人過ぎでは.まあいいけど...最初っからお前がやればええやないかいってなる.休みの日をねん出すればどうとでもなっただろ.まあ葉子の社を鍛えたいっていうのもあるんだろうけど...前作キャラはちょいだしでいい派の私からすると興ざめに近い.見なかったことにしよう,そうしよう.

 

ー1/26ー

真に改めてお礼に伺う.

 

ー1/27ー

社は復帰,ベルベットはおらず.ということでお見舞いに.

朱子の呪いに1つの推論を立てた所長はいま抱えている厄介ごとを解消出来たらそれを教えるという.その厄介ごとは死にたがりのベルベットの事.自分で死ぬ気はないが,死にたい.そしてその相手がようやく現れた.流れたちは乾かない限り操れる.ということはあの時ベルベットは死のうとしていた可能性が高いこと.ベルベットのことを心配する社に所長は,明日デートして抱くように指示する.性欲は生きようとする力の表れ.

 

ー1/28ー

ぎこちないデート.ベルベットも全く同じことを言われてきていた.お互いに気を使い過ぎてぎこちなくなっていただけの事.自分に自信のないベルベットの魅力を本心から伝える.本心から抱きたいと思ったこと.ベルベットもどうせ抱かれるなら社がいい,そう本心から思っていた.

明日,そういうことをする約束をした.

 

ー1/29ー

=本能に従い中に出した(GOOD)=

去り行くベルベットが残した言葉は,もし自分が人間だったら普通の恋人になれたかというもの.外に出したのも,キスできなかったのも自分たちは恋人ではないという思いからだった.きっと失敗した.ベルベットを変えることはできなかった.

 

ー1/30ー

真たちのおかげで呪いから解放された3人はお礼を残し逝った.

 

真さん最強っすね.つえー.

 

ー1/31ー

ベルベットと異界へ.肉体が混ざり合った二人を発見する.

話の通じない二人を消滅させる.そのためにはベルベットが傷つく.だからベルベットより先に行くことにした.そして二人の成仏を奪ったことに責任を取る.

ありがとうと言っていた二人.そんな二人を見て,死が救いであることをベルベットは再認識したようだった.

 

ベルベットが心配なことを所長に相談すると,花子さんを使えばいいというアドバイスをいただいた.アドバイス通り花子さんに依頼したところ,あっさり引きうけてくれた.

 

ー2/1ー

あとは望さえ見つければ.解決に向かっているのは嬉しい.しかしその先にベルベットとの未来はあるのだろうか.

 

ー2/2ー

ベルベットを楽しませるために4人で映画に行くようにした.

帰り道,意を決して手を握るがベルベットはそれを拒否する.花子の件もありがたいが,それでもごめんなさい.このまま生き続けようとは思えない.余計なお世話だという.拒絶されて初めて気が付いた.自分はベルベットのことが好きで,だからこんなことをしていたんだ.

 

落ち込みながら眠ったところを,朱子に狙われた.危機一髪のところでベルベットに助けてもらった.

安全のため,しばらくは学校を休み昼夜逆転生活.朱子は葉子が何とかすると言ったが,それでもベルベットは荷が重いとわかっていながら自分がやると言ってきかなかった.そして葉子に今までの感謝と別れを告げ,事務所を後にするベルベットであった.

 

ー2/3ー

目を覚ますと,所長は佳奈の家に行けと言った.

伊予によるとこの家なら安心だと言って,明日からここに宿まることになった.

 

真にベルベットのことを相談する.すると真はベルベットを救いたいという気持ちに嘘がないのなら力を与えようと言った.

 

佳奈からいつもと違って学校が終わってからベルベットが来たと聞く.そこでようやく気付いた.うたた寝したはずの社をたまたま見つけるなんてありえない.ベルベットは社のことを見守っており,一人で朱子を何とかしようとしている.

所長はそんなベルベットを止めるつもりはないらしかった.今まで意思を持たなかったベルベットが初めて抱いた意思.自分との付き合いより何十倍も一緒に生きて来た所長には何も言えなかった.

葉子が言うには,朱子神田川の子を身ごもっていた.しかしそんなことはあり得ないという.朱子は片思いしている男子生徒がいた.その生徒が社そっくり.きっと望まぬまま,親の力関係によって無理やり関係を持たされた.朱子はだからこそ社に目を付けた.つまり社が目覚めさせたという.そして執拗にベルベットが狙われるのは,朱子に囚われていた社を解放したから.自責する社は動けない.しかしベルベットが,朱子に社を渡したくないといっていたと聞いた瞬間,意識がはっきりした.ベルベットを渡したくない.今なら力はある.

 

ベルベットを屠ろうとする朱子.朦朧とする意識の中,ベルベットは朱子を連れていくと社に告げた.

花子の力を借り,ベルベットを救出できた.しかし花子さんは他の霊に撮り殺されてしまう.それでも後ろを見ずに走り続ける.

血の止まらぬベルベットに,自らの血を口移しで与える.ベルベットの制止は聞かない.これがベルベットとの契約.自らの死と共にせよ.

襲ってくる朱子にもう恐れはなかった.人の血を摂取し,本来の力を手に入れた真の吸血鬼が朱子を裂く.死の幻影と決別する.あっけない幕切れだった.

 

???「生きたいって言えーーーーーー」

 

ー2/17ー

ベルベットとともにお仕事.

 

ああ,鬼を生み出すのに必要な精液はあの時って感じなのね.由美ルートでそんな設定あったな.

 

ー2/18~19ー

心優しき霊を成仏させた.

 

葉子が使っていたマスターキーは社に引き継がれた.もうベルベットは他人の目を気にする必要はない.永遠を生きるのは葉子のみ.ベルベットがいたいと思うのは社のところだけだった.以来のように,もっと幸せに礼を成仏させたい.ベルベットは葉子が残してくれた依頼から生きることの幸せを知った.過去は変えられないけれど,未来は変えられる.これからはいっぱいの思い出を社と共に作りたい.この依頼は二人にとって最高の贈り物となった.

葉子からもらったベルベットという名の宝物と共に,二人は葉子が作ってくれた居場所を守り続ける.

 

こういう心温まるエピソードでいいんだよ.泣いちゃった.ベルベットの話では泣かなかったのに...

 

ーEPー

葛城霊能探偵事務所の所長代理とその助手はそのキャリアをスタートする.

 

ほんとベルベットがかわいすぎるルートだったな.最後の笑顔の一枚絵好きすぎる.