えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

家族計画~追憶~の感想3とちょっとした考察

 

mt-ss.hatenablog.com

忙しくてかなり空いてしまった。

 

ー準ルートー

わんわんと声を出して泣いた。それはもう泣いた。終わってから冷静になって隣室の人に気を使うほど。

すれ違う姉妹愛、すれ違う母娘愛、すれ違う家族愛。いままでの境遇のせいで、うまく感情を表現できない準。最後の最後にすべてのピースがはまりました。

あえて多くは書きません。群を抜いてこのルートが好き。春花まだだけど。準を最後に回してもよかった…

 

ー春花ルートー

さてさてついにメインルート。そこで分岐するんかいというものがあり、難しい。

 

マツリが家出した後に、一緒に寝ようといってきたり、春花のいつもは見せない弱い子供らしいところが見れてすごく愛おしい。

 

こんなに母親に会いに行くのに緊張して、一人の時はどうしてたのだろう。相手が幸せならそれでいいと言い張れる春花はなんて優しい子なのだろう。きっと会いたいはずなのに。優しすぎますよ、春花…他人の幸せが自分の幸せって素晴らしい価値観だと思います。さらには気を使ってくれた司の意向に沿えないことまで謝罪。そんな中、妹さえいなければなと少しでも思ってしまった自分が嫌になりました。

 

準ルートでネタバレ食らってたので驚きがなかった…後回しにすべきだったか…

 

お礼をお礼で返しまたお礼で返す。なんという幸せスパイラル、最高。

 

いままでのルートでも自分のせいで家族計画が破綻すると思って、自分を責めていた春花ですが、このルートに入って、より春花のやさしさ、脆さを知りつらくなりました。任意のルートでもそうなんですが、寛のほかの家族のために、春花を切り捨てるってのはどうも納得できません。そら論理的には正しいのでしょうが、そんなもの家族でも何でもないでしょう。

 

準が覚せい剤を撒いてなかった理由もはっきりしましたし、いい感じですね。

「生きていれば、いくらでも返すべき恩義が増えていく。今はそれが嬉しかった。」

いいセリフですね。人は一人でも~に並ぶくらい好き。

 

春花が都合よく救出されるのは田中ロミオらしいというかなんというか。

山名家に紹介するとき、高屋敷で伝えるのも良き。司は春花の意を汲んだんですね。

 

全体としては都合よすぎるなあというところが多々目について、普通という感じですかね。司の両親の誤解も解けていないルートですし。

 

ーまとめー

もともと家族を求める人とそれ以外の利益を求める人の3:3で家族計画は始まりました。結局はその温かさから家族を求める高屋敷一家となりました。一方もしこれが利益を求める立場の3に傾いていたとしたら。これが行き着いた先を描いたのが劉さんなのでしょう。劉兄妹も1:1ですし。影の主人公といいますか。家族と家属がこの作品のテーマで、後者がアンチテーゼになっているんだと思います。

 

 

細かい伏線放置とかは気になりましたけど、良作でした。ルートとしてはマツリ→青葉→真純→春花→準がいいかなあ。真純ルート自体があまり好きでないので、一番最初でもいいかもしれないけど。

 

以上 次はFDやるつもり。