えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

ビッグ フィッシュの感想

ーあらすじー

主人公の幼少期から結婚して、妻が妊娠した今になっても語る話がファンタジーの嘘だらけの父。そんな父に以前から何度真実を言うように頼んでも、それが真実だと譲らない。そんな父の話は魔女のガラスの目に自分の死を見たところから始まる。

父が体調を崩し、もう長くないからと久しぶりに父と顔をあわす主人公。ここでも本当の話を願っても頑なに今までの話が真実だという。そしてお前の話は真実だけを告げ、もう少し面白くなれという。

そんなある日、父の書斎を整理していた時、ある一通の書類から父の過去を知る人物に会うことになる。彼を愛した彼女が言うに、彼にとっての現実は唯一愛した女性である母と、その息子である主人公だけで、それ以外はすべてどうでもいい(といっては語弊があるが)存在だったのだと。

その話を聞き、家に戻ると父は危篤状態。母と妻と家に帰し、病院で意識が戻るのを待つ。

意識を取り戻す父。父は朦朧とした意識で、自分の死の話をしてくれと息子に懇願する。その話を聞いたことのない主人公。だから初めて、今までは嫌っていた作り話を父にする。幸せな父の死を願って。その話を聞いた父は、満足そうな表情を浮かべ息を引き取った。

父の葬儀。そこには主人公が話したように、父が出会ってきたすべての人がやってくる。4mも5mもしないが人より大きな巨人。サーカスの座長。シャム双生児ではないが、双子の女性。小人ではないが、人より小さい男性。

全くの作り話ではなかった父のおとぎ話。ただ父は、人生で唯一愛した妻と息子に笑顔になってもらうため、それ以外の人を脚色したに過ぎなかった。

それを知った主人公は、自分の息子にもその話を引き継いでいく。かつてこの上なく嫌っていた父のホラ話。その中でも特に嘘が多い割合を占めるビッグフィッシュと父の死の話を付け加えて。

 

ー感想ー

この作品が唯一伝えたいことは、父から息子への愛でしょう。しかしそれを伝えるために直接的な愛の描写は本作には登場しない。それどころか、息子すら登場しない父のおとぎ話を1時間半近く描いている。それでもラスト30分でそのすべてが伝わるのだから名作ですねえ。。。大好きです。

ただ真実を知り、父を愛したいと、辛い時代を生きたからこそ愛する息子に夢を見させてあげたく、自分の辛かったことを素敵なおとぎ話に改変する父。愛する、愛したいがゆえのすれ違いを描いた作品。主人公が作った話には特にきらいだったホラの成分が多く含まれているっていうのがいいですよね。死を知っていた、生まれた日に怪魚を釣り上げた。おそらくは両方とも完全な嘘っぱち、他は一部真実なのに。それなのに嘘を嫌っていた主人公はそれを語り継ぐ。

そして何より父役の演技がうますぎる。もう涙なしには見れない演技。

名作ですね、傑作ですね。

 

ー追記ー

父がついていたホラ話。息子と妻のためというなら何故ほかの大勢にまで?という意見もあるでしょうが、二人を喜ばせるためなら他の人に嘘をつこうがかまわないという愛の表れだと思います。

 

ー追記2ー

この話自体が主人公の息子に語った内容なのかもしれませんね。嘘だと思っていたけど、実は本当だったんだ!っていう。

 

書いても書いても尽きませんね。

 

以上