=約束の日=
3月21日、卒寮の日。
皆は一人一人、それぞれ寮への想いを一人噛み締める。
別れの悲しさもそれまでの喜びも受け入れられるようになった凜奈、離れ離れになってもきっと繋がっているから別れを受け入れられた海己、自分の気持ちに少し素直になれるようになった奈緒子、少し先生らしくなった沙依子、腹黒さを手に入れた宮穂、外の世界の厳しさを少し受け入れられるようになった静。
航がどのこを本命にしたかはわかりませんが、どのルートでもきっと辿ったであろう別れの日。
最後にみんなで合唱する。あの時みんなで作った約束の歌を。
=茜ルート=
だれとも一緒にならなかった未来。
ー1-
皆がいなくなった日々、そんな日々の中、茜のうるささには心を少し救われる。
ー2-
毎日のように迎えに来る茜。もう完全に近所迷惑。
寮のみんながおらず、ふにゃくちゃになった航。優等生ではあるが腑抜け。
ー3-
島を好き勝手にされる。以前の航ならきっと反抗していた。今はその影もない。
ー4-
つぐみ寮が取り壊され、みんながいなくなり心が折れた航とさえちゃん。二人はみんなからの便りにも返答できないほどである。もちろん寮が守れなかった負い目もあるが、それは今の自分たちを彼女たちに見せることはできないと自覚しているから。
ー5-
お祭りの日。行く気がなかった航だが、茜が誘いに来る。いつのまにか茜に感化され、元に戻る兆しが出る。しかし神社の石段を上る学園長を見て上段へ逃げ出す。そこで目にした光景。目をそらし続けていた現実。もうここにはないつぐみ寮。みんなに合わせる顔がない。
マラソン大会の時の崖を使って逃げ出す航、それでも同じルートを追いかけ、傷だらけの茜。
ー6-
いつも通りの航。生徒会長という権力を片手に2学期からやりたい放題。
航は決心する。大学に行くのはやめて、祖父の選挙活動の手助けをすると。頭を下げて、祖父に頼み込む。この島のため、自分のために立候補してほしいと。寮がなくなっても、島まではなくさない。
なんだこれ、総評に続く。。。