えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

ルリのかさね~いもうと物語り~(RURI)

ラスト。

 

=ルリ1兄妹=

共通

 

=ルリ2二人の役割=

ー1-

ここも一緒。

健志はバイト、ルリはお留守番。慣れない日常。二人で生きていく。兄妹として生きていく。お互いに苦労して、お互いに泣かないと約束する。

 

ー2-

二人で苦労は半分こ。

 

夜、学校について話し合う。下校ダッシュさせたくない健志と、下校ダッシュしようとするルリ。

できることは手伝いたいというルリにそれ以上は言えない。

料理当番の話になり、分担しようというと、なぜかずっと一緒だから、お兄ちゃんは料理しなくていいと顔を真っ赤にして言われる。

 

=ルリ3ルリ先生=

ー1-

佑咲登場。

 

ー2-

今日から登校。

佑咲、バイトに。

 

ー3-

今日からバイトの佑咲。ここらへんもほとんど一緒。

ただあまりにポンコツな佑咲のバイトは断ることに…

 

=ルリ4ペーパードライバー=

ー1-

クラスメイトに遊びに誘われるも断るルリ。少し悲しい、遊びたい気持ちはあるけれど、それでいいと思うルリ。一緒にお兄ちゃんと頑張っていくと誓ったから、苦労を分かち合うと誓ったから。これがその苦労ならなんてことはない。二人で生きていけると信じて、お兄ちゃんと決めた役割を熟す。お兄ちゃんに苦労を掛けたくないという思うだけを胸にして。

 

夜、帰宅が遅い健志。そんな健志をルリは屋根の上で待つ。ここが一番早く見つけられる場所だから。

健志は仕事で手を怪我をしていた。包帯の巻かれた手。そんな手を見せて心配させまいと、包帯をほどき、バンドエイドを張り付ける。

 

ー2-

佑咲、免許取得。

 

ー3-

秋。日常。

 

ー4-

冬。今日も出迎えてくれるルリ。

 

ー5-

春。社会人、正式な宮司になる健志。

ここは一緒かな。

今日は二人で車で、隣町まで。地鎮祭

 

=ルリ5保護者として=

ー1-

いつものように遊びの誘いは断る。新しいクラスでもすぐに誘ってくれる人はいなくなるだろう。

 

参観日が近い。しかし兄は仕事、家族はほかにいない。兄に迷惑をかけたくない、苦労している姿を見せたくない。だから隠す。

 

ー2-

お互いに気を使わせないようにする。お腹がいっぱいでも遠慮していると思われたくないから、健志も3杯のご飯をおかわり。

 

担任の先生から父兄参観の案内の電話がくる。

 

ー3-

内緒にして参観に参加。驚き魂消るルリ。

そりゃただ来るでも驚くのに、和服で来るとなあ…

 

分からない問題に手を挙げさせる健志、無理やり。普段大人しいから案の定あてられる。とんでもねえ父兄だ…

 

ちゃんと保護者出来ているか、兄として妹を支えられるか考える。

 

ー4-

2度目の夏。もう1年経つ。

 

二人で大福を食べようとして、屋根から落ちるルリ。

病院へ行くも異常なし!

 

=ルリ6おみくじ=

ー1-

8年が経つ。

高校生だったはずの年齢。いつの間にか学校には行かなくなっていた。

朝食は健志が作る。

 

毎日ではないがおみくじの販売に向かう。ただそれだけ。境内の中に籠るだけの日々。大福もアイスももう食べることはなくなった。

一緒にいるのが辛くて、二人はまともに会話することもできない。

 

ー8年前ー

ー2-

お賽銭を投げてお願いするルリ。それはどれも些細な、どれも兄についてのお願いだった。

 

ー3-

自分の部屋が欲しいというルリ。

 

ー4-

やはりお腹が痛いらしい。前は病院に行ったけど、、、

 

おみくじの販売所を自分の部屋に欲しいというので許可を出す。

 

ー5-

ルリ御籤を作っていたルリ。健志専用のおみくじ。まだ20番までしかないけれど、いつかは100番までと息巻く。

 

=ルリ7曲がり角=

ー1-

またお腹が痛いというので病院へ行く。診断は風邪。

薬の代金の高さに驚いてしまう健志。

 

ー2-

数か月経った。元気そうな様子。

 

いやでもRURIRURIではまだ腹痛が続いていたんだ…きっと薬の料金の高さに驚いたことに感づいて…

 

ー3-

さらに数か月。ルリの咳が増えてきた。病院に行こうというが、健志を気遣って元気なふりをする。

 

ー4-

翌日。今日は地鎮祭

 

ー5-

翌月、11月。久しぶりにルリ御籤を引く。内容はやっぱり自分の要望。アイスとか大福とか。

 

ー6-

雨の休日。久しぶりに二人でおでかけ。

 

途中でクラスメイトと会う。仲良くしているようで安心する。

そんな元気な様子をみて、体調がよくなったようでよかったと安心する。

 

=ルリ8怒り=

ー1-

元気をみせるため全力で石段を駆けあがったルリ。ルリは咳き込んで倒れてしまう。高熱。急いで病院まで負ぶっていく。

以前と比べて増えていない体重を感じた。

 

医師の診断は血液の病。放っておくと危ないが、ちゃんと治療をすれば大丈夫とのこと。ただ医師が言うに、気がかりなことがあるというが、それは教えてもらえなかった。

これからは週1の通院。

病院が嫌だとかそういうのではなく、ただ、ただ兄に心配を、苦労を、面倒をかけてしまい申し訳ないと思う。

 

ー2-

何事もない日々。

 

ー3-

ある日医師から電話がかかってくる。精密検査の結果、命にすぐかかわるものでもないが、根治も難しい血液の病。

医師に声を荒げてしまう。せずにはいられなかった。両親を亡くし、ようやく落ち着いてきて、ようやく本当の家族になれてきたと思った矢先の出来事。

医師が腑に落ちなかった点。それはもっと早くに症状が出ているはずだったこと。初期治療なら治っていたかもしれないこと。

これからは週2回の検診。体調を崩した際の短期入院が必要になる。そして、最後に10年以上生きた例もあると伝えられる。しかしそれはほとんどがそれほど生きられないということ。

 

ルリに一つだけ質問をする。体調が悪いのを隠していたのかと。肯定するルリに、平手打ちをする健志。

悪いのはそういう態度を取らせてしまった、兄であった自分なのに、自分への怒りのはずなのに、妹を打って、泣かせてしまった。

 

=ルリ9閉じた世界=

ー1-

現在。ルリは後悔していた。あの時、体調を隠していなかったと嘘をついていれば、兄を傷つけずに済んだかもしれない。今とは違う未来を歩めていたかもしれない。

病院とおみくじの販売所だけがルリの世界。

 

ルリはお賽銭をして祈る。いろいろな後悔があるかもしれない。しかし一番の後悔は、あのお兄ちゃんから笑顔を奪ってしまったこと。これだけ近くにいるのに限りなく遠い。

 

ー2-

もうあの頃の幸せな日々は残っていない。それでもこれ以上何かを言ってしまえば、何もかもが壊れてなくなってしまいそうで、ぎこちないまま過ごす。

幼いころに作ったルリ御籤。あどけない字。希望しか見えていない当時の自分が憎くて仕方がない。

 

ー3-

いつもと違って今日は検診が終わってもルリに付き添う。帰り道に更地を見つけたルリを昔のように褒めることができなかったから。このまま別れたくなかったから。

それでも壊れてしまいそうで声が出ない。意を決して、買い物に誘う。雨の日だから。以前のように。

 

昔のように、大福やアイスを勧める。昔のように一緒にぶらつく。それが嬉しくてうれしくて。。。

驟雨。傘をさすルリ。傘がない健志。昔と違って、雨に濡れることが命に直結するルリはさすがに一人で入っていた。

石段に差し掛かり、昔のように傘を差しだす。だから以前したように、ルリごと抱きかかえるのだった。

 

もうちょっとした感情表現が好き、、、アイスを買うのに奪取してしまったり。セリフの拍から感情がにじみ出たり。

 

ー4-

久しぶりに拝殿の掃除を手伝いに来たルリ。昔のように一緒に掃除。

 

今日は久しぶりに地鎮祭。久しぶりに一緒に行ってみる。車酔いもしなくなったルリ。昔話をしながら向かう。

 

少しずつ少しずつ、元の関係に戻っていく。

 

ー5-

今日は検査入院。アイスが欲しいというルリ。嬉しい…久しぶりのわがままが嬉しい…

 

夜は二人で海辺に散歩に出る。二人は話す。今までのこと、嘘をついて後悔していること、一番辛かったのはお互い心が離れてしまったこと。

 

ー6-

無事退院。

 

=ルリ10ルリの習ね=

ー1-

医師から余命1年と告げられる。

呆然とする健志。一人、屋根の上で考えていると、ルリがやってくる。こんな私でもお兄ちゃんの妹だから、私にだけは相談してほしいと。

真実を告げる。ルリは泣きながら言う。残念だな、新しいおみくじもできたところだったのに。でも死んじゃうのがお兄ちゃんじゃなくてわたしでよかったよと。

 

もう涙が…

 

ー2-

おみくじを作る。最高の大吉は無駄になったと独り言つ。

そしてルリは拝殿に祈る。今までしてきた願いはもう無理そうだからいい、だから代わりに、お兄ちゃんをよろしくお願いします。

 

ー3-

一月たち、また口数が減るルリ。兄を拒絶する。

 

死を知り、不憫に思う健志。そういう意味で健志も変わった。悪いことではない。しかしもう死が目前に迫ったルリにはそれに報いる術はない。謝ることもできない。かつて体調をごまかした自分を責める。

 

ー4-

退院。ぎこちないとも違う、わざと突き放したような態度。

 

ー5-

ルリは自分の気持ちに気づく。健志に嫌われたい。

自分の、世界のすべてである兄。そんな兄の役に立ちたい。しかしそれは元気になるしかない。無理な話。妹だから兄を傷つけてしまう、だから妹から他人になりたい。あの日の逆を辿りたい。

 

ー6-

その想いを伝える。妹だから、家族だから気を遣うの?もういいよ、苦しまなくてと伝える。

健志が真意に気づかないはずがない。

 

ルリは考える。昔、自分のことでなく、兄のことを神に祈ったとき、優しいと言ってくれたが、それは優しさなのか。世界のすべてである兄を祈るのは自分本位ではないか。そして今のように、死後少しでも悲しまないようにすることが優しさなのではないか。

悲しませたくないから嫌われるのと、好きな人に喜んでもらうの、どちらが正しいのだろう。

 

健志は深夜の境内、雨の中祈る。神を信じなかった、だれにも頼ってこなかった健志の初めての神頼み。人が死ぬのは理解できる。だけど俺の妹だから、せめて二人を分かたないでくれと。

 

ルリはそんな兄を雨に打たれながら見ていた。ルリは言う。私を打ってと。これは神様にもかなえられない、兄である健志にしか叶えられない願い。妹でいさせてくれという健志にしか叶えられない願い。そんなルリを初めて抱きしめる。

 

神を信じ、祈っていたルリは神を捨て自分の気持ちを優先し、自分の気持ちを優先していた兄は神に寄り縋った。

 

ー7-

入院が増える。

それでも良いことは二人の関係が元に戻ったこと。

 

ー8-

退院する。これが最後の退院になるだろう。

羽根のように軽いルリを抱き、重いと言いながら帰る。もう歩けないルリ。そんなルリを石段の終わる1段手前でおろす。初めて競争に負けた日。

 

ー9-

体調が崩れ始めるルリ。そのルリは今おみくじを引いてほしいという。いつもの着物姿になり、おみくじの販売所へ。

何度も何度も引く。目当ての番号、77番が出るまでは。

最高の大吉。そこには兄のことばかり。風邪に気を付けろ、なくしもの見つかる、結婚もうすぐ、お兄ちゃん大好き。

 

そんなルリを抱きかかえ、拝殿へ。唯一あたった結婚近し。二人は会いを誓う。妹として、家族として、妻として。

 

よかったね…最初の願いも叶って…

 

ー10ー

半年が経った。もう長くはない。

最後にルリは質問する。いい妹で居られたか、お兄ちゃんは幸せだったか。答えは決まっていた。

最期に、ありがとうお兄ちゃんといいこの世からルリは消えた。

 

これからも日々を重ね生きていく。

 

ここのいろんな思い出を重ねる演出がずるすぎる…下駄に、ノートに、おみくじに、サンドイッチに、ご飯に…日々の中の、ルリの記憶を習ねながら生きていく。

 

総評に続く…