=桜子ルート=
(共通部分)
みんなに話しかけられない桜子.桜子は話したいのに.
これからは練習で晶に声をかけることに.
その日は一緒に帰った.
ポイの制作.桜子と茉百合さんが手伝ってくれる.
仲の良い二人.桜子の体調をずっと心配している茉百合さん.
桜子は生魚が食べられない体質らしい.寿司食べられないのか...可哀そうに...
海水浴の夜.散歩する桜子と出くわす.同じ名前の桜貝をもらう.
桜子と茉百合さんと3人で勉強.時折みせる茉百合さんの複雑な表情が気になる晶.
邪魔だったのかと桜子に聞くと,否定される.桜子のことをたくさん知っているからと.
すずのが転んだ代わりに転んだふりをする晶.そんな晶を心の底から心配する桜子.
自分も身体がよくないのに,それでも,いやそれだからこそなのかもしれないけれど,本心から他人を心配できる.素晴らしい人ですね.
ある日茉百合さんが訪ねてくる.いつもとは違った浮かれない表情.
要件は学生証の落とし物.それでも時折見つめられ,どきどきしてしまう晶であった.
ゾンビ大会.桜子とともに過ごすとまた電話.桜子には見えない.
身体のためこれ以上参加はできないと残念そうに言う桜子.だから晶は提案する.晶が桜子を背負う,桜子は指示をする,そして最後まで楽しもう.
デレくるり相変わらずきゃわ...
奏龍に桜子をおんぶしたことをからかわれる.好きとかそんなんじゃない!と言い返したところを桜子に聞かれる.駆け出す桜子.追いついた後,ただの友達はいやだ,恋人がいいと言われる.
なんやこれ...かわよ.
ー10月17日ー
奏龍が二人で話し合う機会を作ってくれる.
謝る桜子.ごめんなさいあきらめますという.晶はちゃんと告白する.昨日桜子が逃げた時もういなくなっちゃうんじゃないかと不安になったこと,好きと気づいたこと.
付き合い始める2人.周りにも祝福してもらう.
ー10月18日ー
初デート.ライムライトに寄ったときに茉百合さんに「人をすきになるのに,運命は関係するか」と聞かれる.運命というか幸運と答える晶.一瞬驚いた表情を見せた茉百合さん.
デートの最中,不思議な夢を見るという話を聞く.野原にいる桜子.目の前を走る少女.見てほしいものがあるという少女は,いつの間にか木に上り落ちてしまう.その子を抱きしめる桜子はその子が無事でよかったという気持ちと,その子が大切で仕方がないという気持ちでいっぱいになる.その少女はちょっと晶に似ているらしい.
これは大きな伏線かなあ.天音ルートの晶のように,桜子も過去に移っている…?
明日もデートの約束をする.
ー10月19日ー
お部屋デート.寮には二人きり.
桜子の部屋にもオズの魔法使いの絵が.え?そんな重要なファクター?
オズの魔法使いの少女のように,いつか晶がどこかに行ってしまうかもしれないと不安に思う桜子.
いい雰囲気になり,行為をはじめようとすると拒絶される.私が悪いと泣いて謝られる.
ー10月20日ー
病院に行く桜子とばったり出くわす.
桜子も不安なんだろうなあ.晶がセックスできないからと振る人間とは思っていないだろうけど,やっぱり男性だからと…だから言えないんだろうなあ.心配させたくないっていうのももちろんあるだろうけど.
病院で検査を受けた桜子.看護師さんに,晶とのことを話し,胸のことが不安?と聞かれる.
胸の間を鏡で見て,勇気が欲しいと涙を流す.
ー10月21日ー
茉百合さんから桜子のことを聞く.
桜子を普通の友達以上に大切に思う理由.昔茉百合さんに笑顔を与えてくれた人の忘れ形見が桜子.桜子本人は知らないはなし.これからは晶との時間がどんどん増えていくからよろしく頼むと頼まれる.運命でつながっているからきっと大丈夫と強く励まされる.
運命か...
桜子と向き合う晶.
そんな傷跡って気になるのかなあ,生きて来た証なのにと思ったけど,自分に残る傷跡はそんな好きじゃなかったからそういうもんなんだろうな.他人のは気にならないけど自分のは気になる.あとはそれがシンメトリックかアシンメトリックかでも変わってくる気がするなあ.
傷跡により身体の対称性を崩されることへの忌避とでもいうんでしょうか,そういうものは存在しそうですね.
ー11月1日ー
繚蘭祭当日.いちゃこら
ー11月2日ー
二日目.
八重野先輩はシスコンらしい.
もう一方の選択肢は,くるりがつくったタイムマシン.5分だけ未来へ行けるタイムマシン.
明日は検査入院しないといけない桜子.再検査とは言うが心配.
ー11月3日ー
ここは共通か.
もう一人のくるりに「これから先,夢のようなことが起きたとしても信念は失わずに」と忠告される.
うたたねをする晶.すると空から落ちている.
ー11月4日ー
夢?
ライムライトでお疲れ様会.人数が足りないのでそのままバイトに.
メニューのハニーティー.ハニーティーが好きだったはずの女の子がいた.俺が大好きだった女の子.桜子.
何故忘れていたのか.ありえない.他のみんなも,茉百合でさえも覚えていない.思い出したのは晶だけ.それどころか存在そのものがなくなっている.
一縷の望みから茉百合さんのもとへ.しかし望みは絶たれる.
明日会わせたい人がいるというので約束をする.
ー11月5日ー
病院へ向かう二人.そこには入院着の桜子がいた.
夢の中であったことがあるという桜子.桜子が退院して学校に行く夢.
ぴったりそのまま同じ経験.二人だけが共有している世界.
また来る約束をする.
ー11月6日ー
今日も来てよかったのかと不安だったが,喜ぶ桜子.
ああ胸が締め付けられる...
お土産のライムライトのケーキ.食事制限があるから食べられない.それでもケーキを見たいと,晶が自分を思ってケーキを選んだのだと,箱を開けて喜ぶ桜子.
そんな中から,晶の大好きなケーキをよそってくれる.大好きなケーキを食べる大好きな晶を見たいと.
お礼をあげるといって桜貝をもらう.同じ名前の貝殻をもう一度受け取る.
想いを伝えあう二人.
これはどういうことなんだろう.世界を移ったのか,それとも本当に夢の中で過ごしていたのか.もし前者ならもとの世界の桜子たちは急に独りぼっちになったのかな.
ー11月20日ー
毎日のようにお見舞いに通う.この世界は桜子の母も生きている(もしかして茉百合さんの恩人は桜子の母ではなかった?).
今日は調子がいいと屋上に行く.ずっと細い身体.これから先したいことを話し合う.それは前の世界ではしていたこと.それでもまた二人でいろんなことを経験していきたい.
体調が急に悪くなる桜子.茉百合さんに病状を聞く.
いつまでかはわからない.助かるには心臓を移植するしかない.もう心臓が限界.
運命という言葉が嫌いという茉百合さん.
ー11月21日ー
今日は病院に行かなかった,こんな顔じゃいけなかった.
明日は三者面談.明日もいけない.
ー11月22日ー
悪夢を見る.内容は覚えていない.
普段と様子が違う晶に父は幸運のお守りを譲る.母からもらったお守り.大丈夫じゃないのをわかっていて大丈夫と言って渡されたお守り.大丈夫じゃないときに大丈夫っていうのはいけないことだと言って,自分にはお母さんからの言葉があると言って.
父に相談する.「もしも運命ってあるとして.その先にあるものがどんな結果であろうともね.大事な人の全部を,ぎゅっと抱きしめてあげなさい.それはわがままじゃない.全部ひっくるめて,ぎゅっと抱きしめてあげたらいい.悲しい気持ちになっても,辛いことがあっても,それはどんな答えより温かいんだよ」お母さんが父に教えたことを教えてくれる.
なんていい親父さんなんだ...泣いた...
茉百合さんと父が会う.昔の事件で面識がある様子.父が生きていたことに涙する茉百合さん.
ー11月23日ー
決心した晶.
帰り際話したいことがあるといわれる.もう長く生きられないかもしれないという.私のことを好きになってごめんねと謝る.晶も自分の気持ちを伝える.嫌いになんてなるわけない.
晶が悲しむことが何より怖いという桜子.自分が死ぬことよりも.
いつか心臓移植したら胸に傷がつくから,このきれいなままの私を覚えていてほしいというほんの些細なわがまま.
ー11月25日ー
桜子から放課後来てほしいと言われ,いてもたってもいられず,学校をさぼって向かう.
ドナーが見つかったという連絡.今晩にでも手術.手術の危険性も聞く.現れたたった一つの不安.だれかの命をもらってもいいのか.それを喜んでもいいのか,生きたいと願ってもいいのか.二人分生きればいいという.晶.
そんなとき茉百合さんたちが駆けつける.晶の父が亡くなった.
ああ,そうか...どういうからくりかわからないけれど,元の世界でも心臓は晶の父のものなんだ.だから桜子は夢の中で晶によく似た少年,晶の幼少期を見ていたんだ...
いやたぶん,こっちが元の世界で,桜子が元気な世界は晶の父が亡くなった世界なんだ.花火の時に世界線が移ったんでしょう...だから今まで三者面談の話もなかったのか.だから茉百合さんの恩人の忘れ形見だったんだ...ああこれが茉百合のいう運命か.
じゃあ天音の世界で最後訪ねてきた父がいたということは,あの世界は元居た世界に準ずる世界で,桜子も亡くなっていたかもしれないんだね.
ー12月8日ー
ドナー登録していた父.桜子は父が亡くなったことを知っていた.桜子が心配しているからと茉百合さんは病院へ行くように言う.
明るい様子をふるまう晶に,大丈夫じゃないときに大丈夫って言わないでという.父と同じ言葉.ずっと開けられなかった手紙を父の遺言を読む.
何の変哲もない内容.いろんな傷をしたけれど,一番憶えているのは,お母さんのお墓参りに行ったとき,木から落ちた晶を庇ってできた傷.
桜子は晶を抱きしめて,不思議な夢の話をする.木から落ちた少年の話.
晶を守ってあげたいという桜子.家族になりたいという桜子.
全てを理解した晶.二人はこれから二人三脚で進んでいく.
ーエピローグー
桜子と二人で墓参り.そこで婚約指輪を渡す.
桜子からは晶の書いた家族の絵.昔ここで一緒に遊んだ時のこと.
ー感想ー
ばちばち泣いちゃいましたねえ.
構図がほんとにきれいですよね.二人だけが知る世界.二人だけの世界.入院している方の桜子はきっと,元の世界の桜子より幸福ではなかったと思いますが,そんな桜子を幸せにできたことがうれしくてうれしくて.
加えて二つの世界で対称的な桜子と茉百合さんですよね.ドナーが見つかったのがと運命という言葉を好んで使う茉百合さんと嫌う茉百合さん.
なによりその理由.二つの世界を行き来する晶.元の,父が生きていたA世界から,父が早くに亡くなったB世界へと移動.そこで過ごし,桜子と愛を深める.A世界へ戻ると,桜子は病弱のまま.それもそのはず,父はまだ生きており,心移植していないから.それでも運命というものはあるんでしょうか.父は亡くなり,その心臓は桜子へと移植される.
B世界で分岐してA世界でヒロインと結ばれるという形式もいい.
一つ疑問なのは,A世界でも天音が好きになってくれていたことですよねー.MUVLUVみたいに因果導体としてのつながりができてしまったと考えるといいんですかね?
続いての茉百合ルート.これは劇的なものになりそうです.だって今までの世界では父が早くに亡くなっていることに気づかないままA世界へと戻っています.しかしB世界にいる茉百合の恩人は,晶の父ですでに亡くなっている.気づかないはずがないです.
続く!