えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

夜巡る、ボクらの迷子教室の感想(共通,門倉ルート)

ドストライクな題材.

 

ー導入ー

定時制学校の教師である主人公の藤原晴生.

4人の生徒,ツンツン小清水はやて,天然新島きな,年上門倉綾子,その娘門倉りこ.

 

人生で一番古い記憶,母からの「あなたにしかできないことを探しなさい」という言葉を胸に教師をこなす.

 

この学校の教師になったのは,晴生と母を捨てた父に遺産を渡す条件として,全員の卒業を言い渡されたことが始まりだった.

ギラギラとした雰囲気でなく,諦め,惨めさが滲む学校.それぞれ問題を抱える生徒.教師に失望していた晴生は,金のため,教鞭を揮うことになった.

 

ー1ー

反抗的な小清水.何もわからず,それを自己の責任と思っている新島.授業にも来ない門倉.なにより熱意のない晴生.

 

わからないことがあって,謝られたときの遣る瀬無さ.わからないときに怒られたことが多々あるんでしょうかね.それとも私が怖がられていたか.

 

ー2ー

きなルートやばそう,重いという意味で.

 

かつてここで教えていた母はどのように教えていたのか,想いを馳せる.

 

ー3ー

3日連続無断欠席の門倉綾子に連絡をいれた.

 

日も変わるころ,出歩く小清水を見かけたが,関係ないことなので無視をした.

 

ー4ー

苗字しか書いていない小清水,その答案に,善意からはやてと書き足そうとした新島.激高する小清水.それに怯え,ただ謝る新島.

 

この心情を読み取れるシステムやばくないですか…胸がぎゅううううううってされる.

 

ー過去ー

前の学校では教師としてはりきっていた晴生.問題のある生徒には,その問題を解決しようとしていた.しかし親の七光りで他の教師はその問題を有耶無耶にしていた.なにか問題を解決しようとしたところで逆に浮いてしまう.理想と現実の乖離.

いつしか熱意も理想もなくなった.生徒と教師ではなく,他人と他人.

 

ー5ー

門倉家に家庭訪問に赴く.

シングルマザーの門倉綾子.娘の風が長引いていているのでこれないという.

 

今日は新島も来なかった.そんな新島が気にかかる小清水.

 

深夜,男とともにいる小清水.俺には関係ない.そう思ったが,頭によぎるのは母の「教師は生徒のもう一人の親」という言葉.一言だけ言おうそう決めた晴生.近づいてみるとどうも様子がおかしい.無理やり連れ去られそうな小清水.「先生助けて!」その言葉を聞くと自然に身体が動いていた.

家庭に問題がある様子の小清水.本来ならホテル代なりをあげればいいのかもしれないが,そのような金もなく,今晩だけ泊めることに.

 

ー6ー

用事のため一緒に家を出たはずだったが,帰ってくるとアパートの前で小清水は待っていた.何かあったら仲介すると電話番号を渡し,帰らせる.

 

ー7ー

日曜日,コンビニに行こうとすると,またアパートの前に,昨日より服の汚れた小清水が.この前朝食で食べた卵焼きが食べたい!と逆切れする小清水を家に招いてしまう.

疲れからかすぐに眠ってしまう小清水は,眠りながら涙を流す.

 

半年前からの家出.今までの生徒だったら強く言えたのに,そう思いながら今晩も泊める.

 

ー8ー

バイトの面接がある小清水.このままだとまた野宿生活をするつもりだろう.だからもうしばらくだけ居ていいという.

 

晴生も根っから折れてしまったわけではなく,嫌なことがあって蓋をしているだけなんですよね.がんばれ.

 

今日は新島も出席.思うところがあったのか謝罪する小清水.

嬉しいなあ.小清水も一歩進めたってことだもんね.

 

ー9ー

定時制って学生の方が大変なのかな.教師は学生と同じ時間帯に教えるけれど,学生は昼は昼でバイトしたり,働いたりがあるもんね.そう考えるとすごいなあ.

 

今日も門倉家に家庭訪問,心配的中.母親まで風邪がうつっていた.家に上がって面倒を見る.

母親よりしっかりしたりこちゃん.急に祖父母が施設に入り,すこし厳しい状況の様子.

 

ー10ー

昼から新島に頼まれて勉強を教えることに.出来は良くないかもしれないが,やる気のある生徒.前の学校でもこんな生徒がいたら...

学校は使えないので近くの図書館へ行く.

かつての情熱を取り戻したいと心のどこかで思っているのかなあ.

 

ごめんなんかボッチの思い出えぐってしまって...

 

何故勉強したいか新島に聞く.大学に行きたいらしい.大学は楽しいからなあ.好きなことだけとは言えないけど,好きなことばっかり勉強できるし.

新島は数学が苦手で残酷というけれど,高校時代は私にとって世界史とかが残酷だったなあ.1対1に対応させる暗記ができなくてできなくて.懐かしい.結局教科書丸々暗記したっけ.

 

ー11ー

学校はやめようかという綾子さん.そうしたら遺産が入ってこない.問題となるのはりこちゃん.昼は学校があるからともかく,夜はリコちゃんを一人でお留守番させてしまう.なので,りこちゃんも一緒に登校というのはどうかと誘う.一人で決められない綾子さんはりこに決定を促す.

 

あったなーー小学校の時の音読の宿題!やった記憶はないけど懐かしーーーー.

 

今日からは生徒4人.

りこちゃんが一番しっかりしているまであるな.

 

実際りこちゃんのことを考えると綾子さんは学校をやめるべきなのかもなあ.確固たる目標があるわけでもないし.

 

ー12ー

あまりにも大人びているリコちゃんが少し心配.

 

今日は4人で授業.

こういうちょっとしたコンビニに行くのも持ち合わせがないということで,門倉家の状況を伺わせるの上手いなあ.

小清水がなんだかんだ最低限の教養備えているのも,それ以外になにか問題が起こったんだろうなあというのがひしひしと.

 

ー13ー

小清水のバイト先に偵察.

かわよ.

 

そのあと,綾子さんの職場に行く.

 

日常パートもおもしろいし,今のところあたりだな.

 

授業中に弄ったことで,家に帰って酒飲んで拗ねる小清水.

きゃわじゃんこれ…

最近本当にお酒飲むとシャックリ出るようになってきてびっくりする.連続じゃないけど.

 

やたらと褒めてもらいたがる小清水.そして無視しないでと懇願する.

 

ー14ー

ちょっと虐め過ぎた小清水に詫びを入れようと和菓子屋に立ち寄ると,そこは新島の実家だった.かわいいねえ.

 

空き時間が学校ということに気づく.普通と違う,そんな失礼かもしれない感情を抱いていることに気づく.

 

そのあと,店番が終わった新島に勉強を教える.

無視がついた新島の服,それをとろうとすると押しのけられる.取り乱し,ひたすらに謝る新島.失禁までしてしまう.そのまま送り届ける.

 

忘れてはいけない,見返すまでは,そういいながらぬいぐるみを八つ裂きにする新島きなであった.

 

これたぶんルートシステムだろうけどもったいないなあ.それぞれのルートで他の人たちが気がかりだ...

 

ー15ー

リコちゃんの提案で遠足に行く.屋上で天体観測,一週間後.

卒業とは関係ない,純粋に親睦を深めるための行事.少しずつ変わっている晴生.

 

ー16ー

管理人に生徒の悪口を言われ,怒りが沸く.かつての,前の学校で問題児を放っておこうとした他の教師と重なる管理人.

 

自己責任ねえ...本当に,完全に自己責任の人間なんていやしないのに,便利な言葉ですね.

 

落ち込む晴生は,何気ない新島に励まされる.生徒から多くのことを教わる.大人に近づく過程でなくしてきた当たり前の,大切なもの.

「自分にとって大切なものだからこそ,情けないという気持ちになれる.そのことに真剣に向き合っている証」

 

ー17ー

母が解放した屋上.生徒を守るための場所.

 

明後日に天体観測.

 

ー18ー

天体観測当日.かけがえのない思い出.

 

ー19ー

体調を崩す晴生.

風邪とストレス性の胃腸炎.みんなにも居候のことはばれた.みんなで看病.

なんだかんだと,晴生が何かに悩んでいるのもバレている様子.

 

晴生が心の中でどう思っていようとも,もう晴生はこの4人にとっての先生にはなったんだなあと思うと感慨深い.いくら熱血だけど,相手のことを考えず独りよがりな教師よりはいいと思う.

 

一度逃げ出した社会から,今度は逃げ出さないで済むために4人と門倉りこは,この生徒と教師の関係を続ける.ゆっくりと,新しい方法を身に着ける.

 

ー20ー

日常だが...少し何か言いたげな門倉綾子.

 

ー21ー

りこちゃんが病気で欠席.

 

ー22ー

心配になり家庭訪問.

愛はあるが,どうすればいいかわからずうろたえてしまう綾子さん.

 

高校のころの恋人とできた子供,その男は母子を捨てて失踪した.

周りが大学時代を謳歌していたころ,そのころは一番りこちゃんが手がかかるころ.病んでしまった綾子さんは引きこもってしまい,両親に育児を任せた.その両親が今度はダウンしてしまい,今は介護施設で暮らしている.

そんな自分を母親失格と責める綾子さん.

そして自分のことを邪魔だと思うりこちゃん.まるで何にもないかのような顔でそんなことを言う.

 

ー23ー

数日して,門倉母子は復帰.

みんなに望まれる姿を演じ,そのことがストレスになり,体調を崩しているりこ.

 

ー24ー

綾子さんは仕事が忙しく,夜遅くに遅刻してくる日々が続く.3人の授業.

 

遺産,卒業と綾子さんたちの生活.率直に登校できるか聞くと,続けたい,りこの母でいられるよう,もう何からも逃げたくないという.

 

ー25ー

昼間でも人がいっぱいいて寂しくないからと,多くの人の足音を聞き,一人公園のベンチに座るりこ.学童保育の先生が産休でしばらくは昼も一人.

自分は学校にいるべき人間じゃないからと演技をしているという.いい子にしていたらお母さんが一緒にいてくれるから,そうじゃないといなくなってしまうから,そんな幼少期に聞いた祖母の言葉を信じて.

 

ー26ー

りこちゃんと綾子さんの「出会い」.綾子さんはりこと呼んだけれど,りこはお母さんと呼べなかった,気づけなかったことを後悔し続けているりこ.

 

一人が嫌ならと,放課後は自分の家にりこちゃんを呼ぶ.かつての母のように.

 

今日は綾子さんは欠席.仕事が忙しいらしい.二人で居残り.

母との出会い,そして何も言えなかった後に残された母の足音.それがりこが足音にこだわる理由なのかもしれない.

友達,優しくなくてもいいから,何でも話し合えて,失敗しても友達でいてくれる友達が欲しいという.大事なことに追試はない,そういった晴生の言葉を友人に当てはめる.また失敗しているのかな,変な子だって思われてないかな,だから先生も離れるのかなと.

晴生は慰めの言葉はかけない.ただ自分も同じような父がいない「変わった」境遇で,だれしも一つや二つ問題を抱えながら生きていることを教える.そして多くの人はその問題のせいにしてしまう.でも大人になったらなんでもない.

 

4つの窓.「自分かのも他の人からも見える自分」「自分から見えて,他の人からは見えない自分」「他の人から見えて,自分には見えない自分」「自分からも他人からも見えない自分」

 

寒暖が感じ取れなくなるときがあるっていうのが何とも心配.

 

ー27ー

初めてのバイト代,お世話になった分をと封筒を渡す小清水.突き返す晴生.

晴生は親としての役割を担っているから,対価を直接支払ってもらおうとする親はいないと.その代わりいつか誰かにそれを与えてほしい.

 

それでもそう考えてくれてのは私はうれしかった.

 

りこが来る.まっすぐ思ったことを言う小清水.一人が好き,無理に話す必要はない.そんな小清水にりこも嫌悪感を示さない.

 

りこの指の傷に気づく.痛みもない,切ったときだけでなく,消毒した今も.突如反応がなくなるりこ.気を失っているわけではない.尋常じゃない様子.

小清水にも同じような経験があるという.

 

遠慮していない小清水と晴生を羨ましがる.母と同じような関係を築きたい.互いに愛し,優しいが故.

お母さんと一緒にいたいというわがまま.

 

今日も屋上で二人は話す.りこは母を探す.

 

涙が...

 

ー28ー

今晩,仕事が山場だからとりこを預かってほしいと頼まれる.

 

頑張っている人ほど,現実と理想の乖離に気づいて,もっと頑張らないと思うから心配になる.加えて綾子さんの場合は自己肯定感もかなり低いから心配.前向きになってきたし,応援しているけど,仕事も,育児も,学業もすべてはいまの綾子さんには…

 

それでも綾子さんの言うことを聞いているのは,りこちゃんがいるから.どれを拒んでも,りこを拒むことになってしまう.

 

これぇ…もしかしてりこちゃんがヒロインですか?てっきり綾子さんかと...え?だってまだ10歳そこらでは...?いやまさかね.

 

自分が生きてきた以上の年月を育児に捧げる決意をする,しなくちゃいけないって凄く重くないですか?素直にすごいなあと思うんですよね.だって18で産んで,もし大学まで行かせるなら22年.生きてきたより長い時間,他人に時間を捧げるって考えられなくって.40で産んでも人生の半分と同じ...

 

ー29ー

迎えに来た綾子さんに,りこを病院に連れていくよう伝える.

 

逃げたくないわけじゃない,逃げた先に待ち受ける苦難がよりつらいだけ.それでも,他の人と同じで居るために上げ底がいる.りこのためにも.りこさえ幸せになってくれればと.

 

ー30ー

秘書との会話.不正したり,綾子さんの仕事をやめさせればいいと暗に言われる.

しかし,生徒のためにならないからと思う晴生.いつからか遺産のためでなく,生徒のために?

 

ー31ー

学校をやめた先,りこちゃんはどうなるのだろう.また昼間一人にもどるのだろうか.夜はどうなのだろう.

 

小清水は綾子さんとりこをみて,実家に帰る決意をする.

 

今日もまた屋上で待つ.

自律神経失調症と診断されたりこ.りこは綾子さんに迷惑をかけたくないがために親離れしたいという.いらない子なんじゃないかと思う.

 

消えてしまいたい.だから何も感じなくなる実験.熱さも痛みも.

晴生は唯一身に着けたこと,教師としての振る舞いをする.心の大切さを伝えるために.

 

ー32ー

綾子さんに連絡がつかない.

家に上がるとそこには項垂れた綾子さんが,仕事は首にされた.

無力感に苛まれる.何もできないと思い込んでしまう.

晴生は何もできない.ずっと失敗し続けてきた過去.挫折したままのこと.先生を続けた経緯.すべてが晴生の足を止める.

混乱してモノを投げる綾子さん.その一つがりこの額にあたってしまう.血を流すりこは大好きな母のため,機械であろうとする.泣きながら誤る綾子.反応しないりこ.そんなりこに2回目の思い出を話す.こぼしてしまったご飯を拭いたこと.その時の言葉をそのまま繰り返す.

抱き合う二人.

 

良かったねえ...

 

ー33ー

順調な二人.

 

ー34ー

今日は体育.

 

ー35ー

仕事のため,合宿で免許を取りたい綾子さん,その間だけりこを預かることになる.

 

それを伝えに公園まで綾子さんと行くと,そこには他の子どもたちと対峙するりこが.養護学級の子たちが差別されているのを庇うりこ.

そんなりこに,自分を守るためにも逃げることも大事というが,では何のために強くなるかと聞かれる.その子たちを守るために,その子たちを捨てて逃げ出すのなら,何のために逃げるのか.大きい目で見れば,この定時制に通う生徒たちもそういう対象であるのに.

教師としての自分に悩む.遺産が大事なのか,なにが大事なのか.何のために教師になったのか.何が大切なのか.何のために,何を守るために強くなりたいのか.

 

そんな偽善めいた自分をりこと綾子さんに見抜かれたようで,どことなく恐れを感じる晴生.

授業後,りこはお兄さんを守るために,免許合宿の間泊まりに来ると宣言した.

 

ー36ー

りことの日々.

繋がりあった門倉母娘を見て,自分の過去を思い返す.自分以上に生徒を優先していた母,自分と母を捨てた父.

 

ー37ー

遊びに来る小清水と新島.何か悩み事があるのかと詰められる.

去年までの先生のように見える時があると言われる.来年以降はどうするかとも聞かれる.関係ないというと小清水は怒る.

最初の遺産目当てで近づいたこと,そして深く付き合うことでみんなのことが好きになったこと.そしてそれから判明した自分の本性,みんなを勝手に判断していたこと.

みんなを拒絶する晴生.

 

お兄さんが一番弱いことを知っているから来たというりこ.今度は私がお兄さんを元気にする番だといって,抱きしめる.

守りたかったものに気づいた,それは弱い自分.自分を守るような弱い人間と認め敲くなかったから強くあろうとした.ただ愛されたかった.母を奪った定時制学校の生徒たち.そんな奴らが嫌いだった.心の奥で今でも嫌いで,だから小清水たちにひどいことをいって拒絶してしまった.

 

成年者が未成年者に,まして教師が手を出すなんて....糞...

 

他人を認められないから強くあろうとした.他人を認める方法を知った晴生,ただ愛すればいい.

 

ー38ー

今日は何もしなかった.それでもいつものような不安感はない.愛を知ったから,自分が居なくても回る世界に不安はない.

 

ー39ー

今日も休む.一日中身体を重ねる.

誰かの一番に慣れた,だからもう大丈夫.

 

ー40ー

携帯の電源を入れる.自分が行かなくても登校して待っていた二人.

まず父に会いに行ってけじめをつける.父と子に戻る.晴生の卒業を願う父.

次にみんなに謝る.そして授業をする.教師が好きだから.みんなのことが好きだから.

 

EDBUMP感すご,笑った.

 

なんか不完全燃焼感はあるなあ.中途半端というか.わるかないけどみたいな.

二人にも結構ひどいこと言ったと思うけど有耶無耶になってたし...

 

つづく.