=はやてルート=
ー21ー
日常.
テストのたびに,自分の名前が頭をよぎる.
ー22ー
風邪を引いた小清水.悪夢を見る.
男の子,はやてとして望まれて生まれた小清水.4人家族のはずなのに,一人疎外される.
家族だけでなく,他の人もレッテルを張る.色眼鏡で見る.
でも今は,良き友人と教師がいる,かもしれない.
ー23ー
みんながお見舞いに来る.嬉しそうな小清水.
今日も急いで帰ってきたことが嬉しそうな小清水.
今までのろくでもない教師の話を聞く.そんな奴らとは違うと晴生のことを言う.なんでなのかと.
ー24ー
小清水復活!今日はテスト.
ー25ー
テスト返却.
名前を書いていなかったことを咎められる小清水.次回からは不合格になったとしても絶対にやだという.
親からもらった名前,それが自分に向けられた願いでないとしたら...そう気づいた晴生は名前はもういいという.
ー26ー
父に呼び出される.母さんが残した学校だからきちんとしろという父に,晴生は堪忍袋の緒が切れる.母が死の淵に立っているとき,何をしたか.何もしなかったことを思い出せと.
心配する小清水.拒絶する晴生.二人とも独りぼっち.
ー27ー
今日は秘書の方に呼び出されてげんなりする.そんな晴生の姿を見て小清水の期まで落ち込む.晴生に彼女がいるかと気になった小清水は晴生を追う.
4億の話を聞かれた.失望する小清水.追いかける晴生.
どこにもいない,一縷の願いの先に,交番へ向かうと補導された小清水が.
初めてはやてと呼んだ.本当の家族として接する.
話を聞こうとしない小清水に本当のことを話す.4億なんて口実で本当にかなえたいことがあると.
努力して有名私立の教師になったが,腐った学校で,そんな学校を何とかしようともがいたけれどなんともできず,結局は他の糞のような教師と同じになっていた.
大好きだった母さんが残したこの学校でなら失くした何かを取り戻せる気がして.それでも見つけられなかった時の予防線として4億の仮面をかぶった.
それでも今はもうそんな仮面は必要ない.風邪で倒れた時,みんなに看病されて,みんなとならきっと見つけられると相信じられるから.
改めて恋人がいないことを確認する小清水.
冗談で新島とでも付き合おうかなという晴生に怒り心頭.
ー28ー
不機嫌な小清水.
他のみんなに言われてプレゼントを贈る.ちょっと奮発した大量のアイス.
小清水も小清水で晴生の好きなサンダーチョコを遠くまで買いに行く.
なんかどうでもよくなる二人.
よかったねーー.目がウルウルになちゃった.
ー29ー
店の金が足りない.犯人は小清水に違いないと言われる.飛び出す小清水.
家に帰ってきて暴れる小清水を抱きしめる.今度は一緒に店へ向かう.晴生も小清水が犯人扱いされたままなのは気に入らないから.
はじめは心を覗けるシステムいいなと思ったけど微妙だな.
結局は光熱費の支払い.怒る晴生を止める小清水.自分のことを考えて晴生が起こってくれただけで十分だから.
ちょっとあっさりしてるなあ.
家の話をする小清水.
名家の跡取りとして男の子が生まれてくる前提でいられた.そのまま男の子の名前を付けられて.弟が生まれて多少ましになるとおもったら,今度はいないも同然の扱いになっていた.一人だけの留守番,一人だけの食事.嫌なことがあるときだけのサンドバック.
反抗して入った定時制学校.それでも父は無関心,母はあきれるだけ,教師は色眼鏡で見る.そんな時,家にあった高いツボを割ってしまった弟.犯人がはやてと決めつける母.だから家出した.
普通なら成長するにつれ大切なものを捨てて生きていく.それでもはやては自分というものを守り続けていた.そんなはやてを心から尊敬する晴生.これからもそういう風に生きてほしいと願う.
もしそれで失敗したら?とはやて.その時は誰かほかの人に頼ればいい.新島とか綾子さんとか,晴生自身とか.
今までのことを改めて感謝される.その姿に見惚れる晴生だった.
ー30ー
一緒に買いだしをする.
帰り道,車にはねられた親猫とその訳知らず母を舐める子猫.
親が死んだとき,何を考えていたか聞かれる.この先この子猫は一人で生きていけるのか心配な小清水.飼いたいという小清水に同意する晴生.
ネコと自分を重ねるはやて.
そんなはやてを見て,家に帰りたがっているのかと悩む.そして自分も父親のことを勘違いしていたのではないかと悩む.
夜,はやての父とのことを聞かれる.母が病気になり,入院した時も亡くなったときも仕事でいなかった父.
はやても,どれだけ嫌いでも産んでくれた人だからと仲直りはしたい様子.
ー31ー
明日一緒に小清水家に行くことを約束する.
思いのほか心配していた優しそうなはやての母.
ぽっかり空いた日常の一コマ.
ー32ー
優しかったのはあのひと時だけ.何も変わらない家族.それでも晴生が応援してくれているから歩み寄らないと.そう思い努力する.
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何日過ごしても距離は縮まらない.
学校に行こうとするとドアが開かない.もう学校へも行かせてもらえない.部屋からも出してもらえない.スマホも奪われた.八方ふさがり.
ー34ー
無断欠席が続き心配になる.連絡もつかない.
家に行っても誰も出てこない.
ー35ー
なきながらはやてから連絡が来る.どうにもならなかった,家から出られないという.
何とかしたいけれど,どうすればいいかわからない.だからみんなに頭を下げて協力を願う.
ー36ー
父とはやての父が知り合いと聞き,嫌々ながら父のもとへ向かう.
放っておけばいいという父に頭を下げて頼む.生徒が助けを求めて来たからそれを無碍にできないと.
変わったなと笑い,はやての父の情報を教えてくれる.
はやての父を待ち伏せする.何もできないというはやての父.
ー37ー
今度ははやての母を待ち伏せするがそのまま帰される.
深夜小清水家に向かい,はやての部屋に忍び込む.みんなで頑張っているからもう少しだけの辛抱だと伝える.
ー38ー
りこ経由で,はやての弟に会う.
お姉ちゃんを助けてくれと頼まれる.
今日は弟くんにカギを開けてもらい正々堂々(?)侵入.
ー39ー
少しずつ情報を集めるが,膠着状態.
そんな時,はやての退学届けが届く.
はやては母とこれまでにないほど言い争う.それをないものとする父.そこに弟くんに呼ばれた晴生.
初めてのこうたくんの反抗.その反抗すらもはやてのせいにする.
暴れるはやて.ただ家族でいたいだけなのに,なのになんでこんなにバラバラなのか.許せないけど,許したい,愛してほしい.ただそれだけなのに.思いをぶちまける.
立ち上がる父.これからは家族と向き合うことを約束する.はやてに謝り,チャンスが欲しいという.家族としてやり直すチャンスを.
はやてという名前は,男の子のものではなかった.女の子であっても凛々しく強く,家庭に幸せな風を吹かせてほしいという願いを込めてつけられた名前だった.
BGMが絶望的にあってなさすぎる...
家族として過ごすはずなのに,夜,家に来るはやて.またここで暮らすという.
先生と付き合っていると家族に話したはやて.
ー40ー
日頃の感謝の気持ちを込めてプレゼントを考えるはやて.
ー41ー
プレゼントを買いに行く.
あれほど晴生に戸締りをしっかりしろと言われたのに,浮かれて忘れてしまったはやて.怒られる.
それにしても怒り過ぎでは...はやてもはやてでなんで反抗するんだよ...わけわからん...
新島からプレゼントのことを聞く.家の中から電話をかけて謝る.
嫌いになったかという言葉に,今までのことと合わせて嫌いになるわけない,帰る家があるのに,居候するわけないという.家族よりも近くに居たい,初めて信じてくれた人だから,気づいたら好きになっちゃてたから.
はやてを抱きしめる.
プレゼントは髭剃り.そり残したままの時があるから,毎日きれいにそれるように.好きな人にはカッコよくいてほしいから.
ー42ー
デート.
晴生の父との関係を気遣うはやて.晴生は今度はちゃんと話してみるという.
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授業中,父が亡くなった連絡が入る.
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葬式等が終わった.秘書の方から父の日記を譲り受ける.
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身も心もボロボロの晴生.酔った勢いで日記は捨てようとするがそれでも捨てられない.捨てたらあの父に負けたことになるのではないか.そう思い,ページを捲る.
父の想い.ただ不器用だっただけで,母のことも息子のことも心から愛していた父.あの学園は母の初めてのわがままだったこと.お見舞いには行っていたこと.母に晴生のことを頼まれたこと.裏で晴生の学校のことを調べたり,心配していたこと.一方的に決めつけていた人物像が崩壊する.勘違いしていた事実に後悔する.
憔悴する晴生をはやての父が見つけて介抱する.どうしたらいいかという晴生にはやての父は一つだけアドバイスする.
ほかならぬ君が自分を許せないなら,一生その公開を抱えて,前を向いて生きていくしかない.もがいてもがいて,もがきながら.それでも一人で背負うのが辛いのなら,だれかと一緒に持ってもらえばいい.
ただ子供のように,はやての胸の中で泣く.
ー46ー
元気になった晴生.
秘書とも話し,憑き物がおちた.
これからははやてとともに,人にやさしくし,そしてされながら生きることを誓う.
ー47ー
今日は卒業式.生徒が全員卒業したのは母の時以来という.母のような教師になれたのだろうか.
学校は残すことにした.母と,そして父が残した学校.
門倉ルートよりも好き...父親の日記のシーンは泣けたなあ...
最後の家の戸締りのエピソードいる…?
つづく