えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

できない私が、くり返す。(藍里ルート)

=藍里ルート=

ー9ー

朝,チャイムの音で目を覚ます.そこには藍里がいた.藍里の口から出た言葉は,詩乃が昨夜亡くなったという言葉.

 

思いのほか冷静な藍里.慌てたところで詩乃は帰ってこない.だからいつも通りの顔をする.そうしなきゃ,覚悟を決めてた意味がなくなってしまうから.

詩乃に何もしてやれなかったと後悔する藍里.

 

旅を再開するかと聞く藍里.まだそのつもりはないというと嬉しそうな表情を浮かべる.

 

このルートでも詩乃は放置か?とか思ったけど,2週間の知り合いだもんなあ.忘れることはないけれどって感じかな?案外これくらいがリアルなのかもなあ.年単位の付き合いとかならまだしも,そうじゃなければ心で弔って終わり.

藍里も覚悟を決めた意味というものに拘りがあるようなので,あえて気にしないようにしているだろうし.

 

気を紛らわせるため人助けをした帰り,匙に寄ろうかと考えていると藍里に呼び止められる.どのように人助けをしているか気になるので観察.

 

ー10ー

漣さんが好きなバンドの,片腕が無くなってしまっても,それでもあきらめず復帰したドラマーのいるバンドの名前はなんだったかなあと陸は夢で思う.

 

今日も藍里に会う.今日はラケットを持っていない藍里.退部してきたという.手首が動かなくなったから.気を紛らわせるため,陸の助手になった藍里.バドミントンのほかにやりたいことを見つけるまで.陸も旅たちはそれまで延期.

 

親友が亡くなって,自分のすべてとも言えるバドミントンも失って.平然としているようだけど,かなり辛いはずだよなあ...それとも藍里にとって自分のすべてだとかっていう感覚はないのかな.ただバドミントンが好きだからやってただけで,お気に入りのおもちゃが壊れてもただ悲しいだけで,すぐ立ち直れるように,藍里も踏ん切りがついているのだろうか.

立ち絵が右手にカバン持ってそうで気になるなあ.

 

ー11ー

デートをしに来たと,朝から藍里が訪ねてくる.藍里が夢中になれるものを探す二人.

 

ー12ー

数日経って,陸の家で進路調査を記入する藍里.いつものように冗談を連発するものの,それでも悩みは伝わってくる.

 

夜になり,家まで送っていくと,藍里の家の前に矢本由美子という少女が立っていた.藍里をライバル視している彼女は,藍里がバドミントンをやめざるを得なくなったことを知らず,試合を申し込みに来た.言い訳しているみたいでカッコ悪いからと怪我のことは言わなかった.けがをするかしないか,した後の対応も含めてプレイヤーの実力だから.そう言い訳すると,負けたと感じてしまうから.

由美子との話をする藍里.由美子に初めて黒星をつけたのが藍里.加えて,練習嫌いな由美子と練習魔の藍里.負けた由美子は,ただ勝つために,練習に励むようになった.そのあとももう一度勝った.3度目の勝負を挑みに来た.自分よりはるか上の才能を由美子に認める藍里.

陸は藍里に前からの疑問,もっと足掻いたり後悔しなかったのかと聞く.後悔して苦しみよりも,受け入れた方がずっと楽.それに,出来ないことにずっとしがみついているよりも,何か新しくできることを探した方が,ずっと有意義.そう答えた藍里.

 

告白ともとれるような言葉を残し,藍里は家に入っていくのだった.

 

ー13ー

今日から本格的に陸を手伝うという藍里.

 

ー14ー

今日もお手伝い.時計を使って未来を変える試みはできないけれど,楽しい一日.

 

今日も待っていた由美子.

どうしても戦いたい由美子と戦えない藍里.受け入れるのが一番楽だからと,バドミントンへの未練はないと藍里は言うが,その表情は暗いものだった.

未練がないのなら,どうして怪我について言わないのだろう.負けてもいいのではないか.

生きることを諦めたようだった藍里の親友の詩乃.性に対する執着がなかった漣さん.諦めるのが賢い選択なのか.それでも陸は未来を変えることを諦めない.

 

ー15ー

日に日に藍里を意識してしまう.藍里からは想いを伝えられる.

 

今日も待ち構える由美子.初めてどうしてやめたかを聞く由美子.それでも藍里は真実を言わない.ただバドミントンが楽しくなくなったからとうそをつく.蔑んだ目で失望を顕わにする由美子.

 

ー16ー

あの日以来心ここにあらずな藍里.

本屋に立ち寄って買った本の中にはバドミントンの雑誌があった.読むだけなら未練と何の関係もないというが,その目は未練を語っていた.

藍里の中にある引っ掛かり,それは由美子からの勝負を断ったことじゃないかと伝える.否定する藍里.ダメ押しでバドミントンへの未練を聞く.今回は即答できない.

バドミントンへの,それ以上に由美子への未練を認める藍里.しかしすでに由美子の気持ちを踏みにじり,そして怪我をしてもうバドミントンをできない藍里にはどうしようもない.そんな大好きな藍里の苦しそうな顔をみて,過去に戻ることを決意する.未来は変えられないけれど,その規模は変えられるかもしれない.

 

試合の日まで巻き戻すつもりだった.それでも詩乃の顔,詩乃の死を伝えた藍里のことを思うと,詩乃の死んだ日の朝までしか戻れなかった.

 

ー9.2ー

説得に成功する.バドミントンを休んでる間暇になると文句を垂れる藍里に,手伝いをするのはどうだと提案する.

 

ー10.2ー

しかしそう簡単に未来は変わらなかった.約束は下がちょっと練習をしてしまった藍里.手首は動かないようになった.藍里を責めることはできない.やはりバドミントンをやめるという未来は変えることだ出来ないのか.時間を巻き戻す前,一つだけ確認する.1度目に抱いていたバドミントンと由美子への後悔がないか.

今まで知ってきた藍里のバドミントンへの気持ちを先回りして伝え,本心を引き出す.

それでも怪我ばかりはどうしようもないからという藍里を見て,陸は過去に戻る.詩乃が亡くなった日の朝へ.

 

ー9.3ー

ー10.3ー

今回は一回も練習していなかった.しかしそれでも未来は変わらない.

どうして諦めたり,受け入れることができるのか聞く.バドミントンも詩乃のことも.自分をごまかしているだけではないかというと,藍里の目に動揺が走る.

 

思い出話をしたいと公園まで連れていかれた.

この公園で詩乃とバドミントンを始めた.とても楽しくて,そのままクラブにはいって,どんどんうまくなって,このままずっと二人でバドミントンができると思っていた.そんな時,病にかかった詩乃.どんどん病状は悪化し,バドミントンは続けられなくなり,死が近いことを知った.自分の死を受け入れていた詩乃.希望を抱いたり,もがいたりするよりも,死を受け入れた方が楽だから.何もできなかった藍里が頼まれた唯一のこと,それは「私が死ぬことは決まっているんだから,悲しんだりしないで受け入れてほしい」という願い.そんなことできるはずはない.でもほかならぬ親友の頼みだから受け入れた.詩乃のときと同じで,バドミントンをやめることは受け入れられない.それでもこの怪我ばかりは無理そうという藍里に,陸は左手でプレイすることを提案する.簡単ではない上,できたとしても実力は落ちてしまう.そのことが耐えられない藍里.それでもこのままやめると後悔することは目に見えている.そこで陸は漣さんが好きだったバンドの,片腕のドラマーの話をする.

返事は保留したものの以前よりも前向きそうな藍里.

 

ー12.3ー

進路希望調査を書く藍里.以前と同じような状況になっていた.

相変わらず空白の第一希望欄.それでも消しゴム掛けした後にはバドミという文字が読み取れた.

 

藍里の家の前で待ち構える由美子.前回と違い,勝負の申し出に迷いを見せる藍里.そんな藍里をみて,陸は背中を押す.納得できるまで左手で練習すればいいと.

由美子もバカではない.会話の中で腕を怪我したことを知る由美子.5か月後に勝負,そう約束する.

 

今度は陸が藍里の手伝いをする.

規模すらも変わらなかった未来.藍里がバドミントンをやめるか,再開するかの未来はまだ決まっていないはず.今はただ,藍里が後悔するという過程を回避できただけでいい.

 

ー13.3ー

練習開始.

 

ー14.3ー

今日で練習を開始して2週間.物になってきた藍里.それでもまだまだ.焦る藍里を留めるのが一番の役目.

 

ー15.3ー

すっかりクリスマスの雰囲気.

どんどんとうまくなる藍里.

 

本のささやかな息抜き.ちょっと早いがクリスマスパーティーを陸の家で行う.

想いを通わせる.

 

ー16.3ー

もう2月.練習を始めて3か月.

 

ー17.3ー

3月,試合まであと1か月.

バドミントン部の子と練習試合.連戦連勝.藍里の方が実力は上,それでも部員たちは藍里の練習のため一生懸命付き合ってくれる.

 

勝負は4月1日.

 

ー18.3ー

試合当日.

たぶん負ける.それでも負けるつもりはない.

 

結果はストレート負け.2本目については21-0.それでも試合中,藍里が諦めたことは一度もなかった.けがを受け入れず,逆の手でここまで練習してきたから,最後まで抵抗した.それでも由美子はもちろん,過去の自分にも届かなかった.ここが自分のピーク.やりきった藍里はバドミントンを引退することを決意する.もう叶えられない自分の夢と想いを由美子に託して.

 

ーエピローグー

あの日から1年.

定職について,この街で人助けを続ける陸.

バドミントンはやめたものの,小学生相手にコーチをする藍里.由美子とも親友になった.

由美子の将来を確信しながら,二人は幸福な未来を描いていく.

 

うーん,過去に戻るのはわかるけれど,今までの藍里との大切な時間も無くなることを気にせず戻ったのが何とも...藍里との関係の未来も確定したと考えたとしても,その規模は変わるわけで,それでも藍里の未来のために戻るみたいな.それとも,暇だから同じように陸の手伝いをすることになる未来までは予想できていたのか.ちょっと疑問が残る.まあ12.3で今の藍里は俺のことを...みたいなのがあったはずなので,瞬時に天秤にかけて,それでも藍里の幸せを取ったのだろう.

本心を引き出すのも早いなあ...

 

それでも好きだなあ.こういうの...

 

続く...