=総評=
個人的に傑作レベルの泣きゲー.OPEDも神.
おすすめ攻略順は
藍里→ゆめ→未喜→詩乃
シナリオの良さは
ゆめ<藍里<未喜<<<詩乃
どうしても共通で詩乃の話がメインで進むのに,ゆめルートに入ると詩乃の話が出なくなるので,違和感が.なので藍里からがよき.2度目以降は共通スキップするので,ゆめルートもそんな気にならないかな?
ゆめは一番よくないといいながら,癖に突き刺さってたので大好きなんですけどね.
未喜ルートはかわいさで藍里ルートを上回った.
なによりメインヒロインの詩乃.
=感想=
未来は変えられないと言いつつ,変えられないのは過去なんですよね.未来は変えられる.●●をしないという未定なら覆せる,しかし●●したという過去は覆せない.
未来を変えるために過去をなんとかするというタイムリープ物が多い中,未来のために未来を変えるという,一見すると当然の行為をしてくれた本作.よくあるご都合主義的なハッピーエンドではないもののそれが心に突き刺さりました.
メインとなる詩乃ルートでは,詩乃がみんなに挨拶をすることで,おそらく他のヒロインの未来は,各ルートのものへと,もしくはより良いものへと移ったのだと思います.
藍里はより早い段階での腕の異常の注意,未喜は過保護な兄への注意(これについては詩乃ルートで書いたように,詩乃が亡くなったのち再考の機会があるとおもうのでそこで成果が出ると思います),ゆめルートはそもそも陸がいないからああいうことにならない,そういう風に.
さらに秀逸なタイトル.やる前は,誰だよ私ってと思いながら,一番繰り返していたのは主人公,陸ではなく,漣.だからこそのタイトル.その「私」が繰り返していたからこそ,陸は詩乃を幸せに導けたんですから,ある意味陸以上に重要な立ち位置ですね.
後悔しないこと(を目指す)のが大切,そんな当たり前だけど難しいことを教えてくれる作品でした.
まあそれにしても大好きな一作になりました.GWが幸せな(といっても,好きな作品が終わるとむなしくなるので,そこには哀しさも大きいのですが)まま終わりました.
以上!!