ー総評ー
良作.恋愛,友情描写はおまけ.伝統,伝承を1つのルートごとに知っていく経過を楽しむゲーム.
おすすめ攻略順
銀子→いろは→翔子→さくやor銀子→翔子→いろは→さくや
シナリオの良さは
銀子<翔子<いろは<さくや&TRUE
銀子が話の大元の設定を明らかにするので最初.そこの途中に分岐があるいろはを次.その次大きく分岐点が遡る翔子→さくや.一応翔子も物語の根幹にかかわる設定があるけれど,銀子ほどではなし.
記憶力に自信があったり,伏線メモできる方でしたら銀子後回しでもいいかもしれませんが,そもそも伝承モノなので,緻密な伏線回収ではありません.ですので先回しで問題ないと思います.
サブヒロインやBADは適当に気分転換に見ればいいんじゃないでしょうか.飛ばしてしまってもいいと思います.
ー感想ー
こういう一人が多大な不幸(?)を持つ作品ではその人に思い入れをしてしまうんですよね.今回の場合,銀子さんとさくや.銀子さんを幸せにできるのはおそらく孝介だけ.でも他の人は孝介以外とも結婚して幸せになる未来はあるだろうし.DQ5もフローラ好きだけど,フローラとビアンカのその後を知っているからビアンカ選んでしまうみたいな.
全体としてのテーマは「想いの始まりよりも現在の想いがどのようかが重要」.
兄妹としての想いの始まり.そしてなにより数百年続く因縁から始まる想いの始まり.そういった苦難を越えて,愛を育む二人.もうこういう一貫したテーマ性は大好物.
伝承モノでこれほど楽しめたのははじめてかも.
以上