=Liftoff!!=
誰とも結ばれなかった世界線.
ー2月17日ー
フォースセクションズですべてに協力した世界.結果は4部門と総合すべてで優勝....えぇ...凄すぎない…?
しかもそれぞれとある程度いい関係になっている...えぇ...天然ジゴロめ.
ARCの一年生から,ゆい経由でラブレターをもらう.高乃酉から助けたことがあるらしい.ロケットにしか目がない乙矢は断る.
3月9日に大型ロケットの打ち上げ.
あまりに順調な製作.しかしペイロードに載せるものを作る時間もない.なので宇宙研の人工衛星を載せることに.
親睦を深めるためにBBQ.そこで以前の先輩たちが作った人工衛星ながれぼしの存在を知る.その先輩は大澄先生だった.
もちろん載せる.
ARCの倉庫(かつてのビャッコの倉庫)にあったながれぼしは,ARCが既に売ってしまっていた.そしてそれを買ったのは横綱.
ー2月18日ー
人工衛星にしては,持続性もその他機能もないただしばらく飛ぶだけのながれぼし.ただぴっかぴかの鏡だけがついている.
なるほどなるほどニヤニヤ.その名の通りだね.
設計図を再現しつつ,再度組み立てる.
今度は夏帆も流星が見れるといいね.
ー2月22~25日ー
ながれぼしの載せるみんなの願い事.
ほのかは工場が立ち直りますように.
那津奈は火星を往復するロケットエンジンを作れますように.
有佐は死んでもロケットを打ち上げる.…?
乙矢は宇宙人に会えますように.…?
ー3月2日ー
組み立て.
ー3月6日ー
ー3月8日ー
打ち上げ前日.打ち上げる覚悟だけではなく,打ち上げを止める覚悟も固める.
ようやくここまできた.思い返せば昨日のようなマックスファイブの危機.そしてそこからの快進撃.
誰も諦めなかったビャッコの魂が為した日々.有佐がビャッコを守ってきたからこそ紡がれた出会い.
ー3月9日ー
発射10秒前に緊急停止を指示する有佐.しかしロケットの燃焼は始まっていた.なんとかして倒れないようにする.
射場に人を見つけた有佐は走り出す.乙矢は代わりに現場指揮を行う.
そこにいたのは絆ちゃん.ただみんなとびゃっこ3号機を信じて,その場で待機するしかない.
燃焼が終わる.倒壊はしなかった.しかし有佐は息をしていない.
絶対ではないが,ひとまずは安心だそう.
有佐の寝顔を見るみんな.こんな時でも有佐ならロケットの組み立てをするというだろう.そう思ったみんなは明日からまた組み立てを始める.
ー3月13日ー
ようやく落ち着いたのでお見舞い.
あれ以来意識が戻っていない有佐.このままだと植物状態になる.回復への道は奇跡を信じて話しかけたり有佐の好きなことな話を聞かせる.
みんなが考えていることは同じ.有佐の好きなものはただ1つ.
落ち込んでいたって仕方がない,顔を上げて,ロケットを打ち上げるだけ.
しかしAXIPから通達されるビャッコの活動停止.打ち上げもできない...一週間以内に解体するように大澄先生に言われる.
我慢ができない乙矢.
AXIPにゴムボートの報告はしていたはず.だからそれさえ録音が手に入れば...
ひっかかる乙矢.なぜビャッコの責任とまで大澄先生は言ったのか.なぜなら今回の事件をAXIPの責任にしてしまうと,他のロケット部まで活動ができなくなるから.いつでも失敗を許された自分たち学生が,いつでも失敗が許されないAXIPを責めることなんてしてはいけないと気づく4人.
打ち上げの方法を探す4人.しかし見つからない.
そんなとき有佐から有事の際の自動送信メールが送られてくる.ロケットが打ち上げられていなかった際,自分が死んだときのメール.
どうなっているかはわからなけれど,それでもみんながなんとか打ち上げに向かってもがいているのは確信している有佐.何が起きても大丈夫なようにしてあるとURLが張られていた.
状況別の複数の再打ち上げプランの詳細.
そしてメールの最後には,自分もいつまでも一緒という言葉が添えられていた.死んでもロケットを打ち上げる.
ー3月19日ー
純学生によるロケットの製作を目指す.
しかしAXIPにそれを止めようとする.そこに現れるARCと宇宙研.ビャッコと3知0む合わせてなら純学生産のロケットを作れる.そして高乃酉の子会社がそれを取り仕切ればいい.その子会社の社長はもちろん乙矢.
高乃酉が信条にあわない短時間での作業を,この前ビャッコに負けたのは自分がみんなの能力を低く思っていたからだ.だからこそできると演説するシーンでめちゃくちゃ泣いてしまった.
あの晴れ渡る空より高く,打ち上げを約束する.
ー3月28~30日日ー
意識のない有佐.
また喧嘩しようという夏帆.
またいたずらしようというほのか.
有佐が起きたら今度は自分が叱る番という那津奈.
ー3月31日ー
打ち上げ当日.有佐を迎えにきた乙矢は,ロケットという宝物を教えてくれてありがとうと感謝を伝える.
打ち上げ成功.びゃっこ3が宇宙にたどり着く.
ながれぼしからの皆の願い事.それは4人とも同じ.有佐が目を覚ましますように.
我慢できず有佐に語り掛ける4人.しかし目を覚まさない.
そして流れる有佐からの願い事.4人へのメッセージ.それとみんなの夢がかないますようにというお願い.
有佐の言葉通り,諦めない.1回有佐の意識を戻すのに失敗しただけ.有佐が本土の病院に連れていかれるなら,このまま会社を続けて,本土から打ち上げればいい.
その決意をみんなに話した時,意識を取り戻す有佐.有佐はながれぼしを最後まで見ていないことを怒る.ずっと声が聞こえていたという.
5人でながれぼしを見に走る.5本のながれぼし.ちゃんとみんなの願いもかなった.
続く