=咲奈ルート=
そろそろあたり頼む...
咲奈,傘のどっちかがトキの成仏で,どっちかが春斗の成仏だと思うんだけど,どっちがどっちかなあ.
~第六話 咲奈と、昔。~
ー1ー
今日の予約の横山様に,池月君と声をかけられた.横山様はそんなわけはないと気にしていないようだったが...咲奈の件といい最近こういうことが多い.
案内は咲奈.横山様は咲奈の担任の先生だったらしい.
ここで旅館に穴をあけるわけにはいかない,それに探るにしても自分のペースで探りたい.そう思い,トキさんには事情を臥せる.
咲奈に横山様と自分について尋ねる.横山様の言っていた池月君とはだれなのか.咲奈が言うに,やはり自分とその池月君は同一人物.そして咲奈と春斗が同級生だったことも.謝る咲奈に不安を覚える.どうしてそのことについて黙っていたのか.その理由は昔の自分について話したくなかったから.だから春斗もそこで聞くのはやめる.
トキさんには,春斗の,咲奈と自分と同じ年齢位という言葉で少し感づかれた様子.
夜は,橙花さん主導で,元気のない咲奈を励ます会.
まああとはいつものようにしっぽり.
~第七話 遠回りと、やり直し。~
ー1ー
あの日から数日,どことなく春斗を避ける咲奈.
トキさんからの後押しもあって腹を割って話し合う.お互いに謝りあう.避けていた理由はただ恥ずかしかったから.
少し昔の話.学生時代よくこうして二人でご飯を一緒に食べていた.大森のカレーと小盛の定食.あんまり多くは話さない.今と似たような日常.他にも放課後一緒に教室で話したり,たまに一緒に帰ったり.それでも付き合っていなかったそうな.咲奈はそんなことが学校で唯一の楽しみだったという.
夜,二人は一緒に夜間担当をする.また昔の話.本当に学校に通っていたトキお世話になったこと.それが嬉しかったこと.そして急に春斗が死んでしまって.自分の好きっていう想いを伝えたかったと咲奈は言う.死んで終わりなら手遅れだった,けれど今ここに自分はいるからと春斗は言う.咲奈と思い出を共有できないのが悔しい,好きという気持ちを聞いてそれがもっと大きくなった.だからというわけではないが,今を大切にしたい,咲奈と付き合いたい,そう告白した.
咲奈はいまさら言ってくるなんて,何も憶えてないのにやり直したいだなんてずるいという.ここに来る前の,春斗が死んだあと生きているのに死んだように過ごしていた自分を春斗は知らないから.自分にそんな価値はないからと.自分を否定する咲奈を抱きしめる.自分にとっての咲奈に価値がないわけがない,ただ傍にいてほしいと伝える.咲奈はごめんと謝る.初めは春斗のことを思って拒絶しようと思っていたが,それができなくてごめんなさい.これからは春斗くん.
そしてそんな様子をネコに聞かれていた.もちろん二人が知り合いだったことも.
~第八話 前の2人と、今の2人。~
ー1ー
ネコ経由で傘,小羽,トキさんに二人が知り合いだったことがばれる.そして呼び出される二人.
まずはこの旅館の方針から.できる限り未練を解消するため,従業員は協力しなければならない,未練をもつものが従業員であっても.
そしてなぜ同級生で会ったことを黙っていたか問われる.春斗のことだから理由があって聞かなかったのだろうが,それはダメだとこの場であらゆる情報を聞き出すトキ.
二人が友達として仲良くなる中,自分の境遇を話した春斗.両親がおらず,美桜という妹と二人施設で育った.美桜は行方知らず.死因は同い年の不良による殺害.喧嘩を吹っ掛けたのは春斗で,その理由は妹がいじめられたから.
核心に迫るものはなかったけれど,一歩前進かな.
~第九話 酔いと、2人の時間。~
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特になし
~第十話 休日と、昔話。~
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二人は休み,特になし…
つまらん…
~第十一話 来客と、体調不良。~
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今日は予約なし.
予約外のお客様が1名.とても高圧的な女性.歌津かえで様.咲奈の元居た会社の先輩.震える咲奈.なにか不穏な空気が流れる.
咲奈はよく怒られていたというが,どうもそれだけには見えなかった.
トキさんから事情を聞き出すように頼まれる.しかし再び歌津様に睨まれ,小言を言われ,震える咲奈には何も聞かなかった.
夕方,早退して咲奈の部屋に向かうと,抱いてくれと頼まれた.昔の嫌なこと全部上書きしてほしい.悪く言えば利用だが,それでも咲奈の役に立ちたいと要求をのんだ春斗だった.
~第十二話 咲奈と、死。~
ー1ー
行為の後二人はお風呂に入り,過去の話をする.
歌津様にとても恨まれていた咲奈.それは歌津様が好きな上司から好意を持たれていたから.それで風当たりが強くなって,いわゆるいじめになって,会社を辞めてそれっきり.死のうとさえ思ったという.そんなことをいう名という春斗に,今も考えているという.当然今は死ぬ気はない.それでも春斗の未練が叶って,春斗がいなくなるなら...声をあげてしまう春斗.両親が死んでからは友達もおらず,ずっと一人だった.誰かの相手をするのも,生きるのも疲れてしまった.もともとここに来たのは最期の旅行だったという咲奈.家族だってみんな死んでしまってもう悲しむ人もいないから.最期の家族旅行.二人の結婚指輪と共に.
そんなとき,死んだはずの春斗がここにいたから.本人じゃないとは思ったけれど,それでもこの後死ぬと考えると悔いは残したくないと思って働くことにした.学生時代も軽く虐められていた咲奈を守っていた春斗だけが今となってもずっと心の支えだったから.
だから春斗はずっと一緒にいると約束する.それでも咲奈には信じてもらえない.昔のように急にいなくなるかもしれない.どうしてもそう考えてしまう.
嫌いだわー咲奈.
~第十三話 恨みと、意志。~
ー1ー
執拗に咲奈を探す歌津様.歌津様は思い通りにならない世界に恨みを見せる.
そんな様子をみて,出来る限り咲奈を一人にしないでおこうと思っていたが,タイミングが悪く,咲奈と歌津様が二人きりになってしまう.
怒りに任せて歌津様は咲奈の首を絞める.ただ見下していた咲奈が幸せそうだったからという理由で.歌津様の本心とは別に手が止まらない.意識を薄内寸前,朦朧としながら咲奈は両親のことを思う.このまま死んだらゆきに戻ってこれるのだろうかと思う.そして咲奈はいまはまだここで死にたくないと気づく.
すんでのところで間に合った春斗.悪びれもしない歌津を拘束する.そして祓う.
死にかけて,改めて春斗とずっと一緒にいたいと思ったことを伝える.いつか終わりが来るなんて考えずにずっとずっと未来を見続けたい.そのために一つけじめをつけたいという咲奈.明日ゆきに泊まりたい.
~第十四話 春に、想い咲く。~
ー1ー
かつてと同じように来る咲奈.今が最上様.最上様が借りたい衣装と,そしてスタッフに依頼する衣装.それはセーラー服と学ラン,もちろん池月くんに.そして夜具敷とか諸々を春斗にしてほしい.
二人は待ち合わせをして,庭を散歩する.
ずっと,ずっと後悔ばかりの人生だったから,それを取り返す最初の一歩.残っている最初の後悔,池月くんに好きと伝えたかった.当時の手紙の内容は一字一句憶えていた.咲奈は池月くんにラブレターを渡す.そして心の時間が動き出す.過去だけを見ず,未来を見て.
春斗の返事は決まっている.今までは恋人ごっこ.初めて恋人として愛を伝えあう.
そして咲奈も,春斗がいなくなっても生きることを約束する.
~エピローグ~
さらに10年がたつ.咲奈は仲居頭(代理),春斗は番頭.
まーさか,小羽ルートを下回るとは思わなかった.つまらなかった.
続く