えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

シンソウノイズ~受信探偵の事件簿~(最終章)

=最終章=

ー1ー

犯人を呼び出した.そして犯人であろうという推理を告げる.

殺すつもりはなかった.事実であるのは,さくらが落ちてきたとき能力を使ったという感触だけ.罪の意識に苛まれる中,心を読んで話しかけてくる千草.そしてメダイを渡された.

萌花は偶然事故だと励ますが,犯人は否定する.初めから一真が好きだった.だから冷たくされて,意地になって,さくらと二人でサボったとき無性に憎悪が沸いた.

ああ…ミサンガや照明の伏線はここに繋がるのか...

それでも萌花はそれは違うという.あなたはそんな人じゃない.ただ百合子を助けたかっただけだと.きっと萌花が言うことが真実なのだろう.しかしそれは証明できない.純粋な萌花に嫉妬して暴走する.照明が落ちて来た事故も萌花に嫉妬して行ったという.そしてそのまま逃亡する犯人.萌花はただそれでも信じていた.

 

ー2ー

あれ以来学校にも来ていないし,家にも帰っていない.一真は真実を暴いたことを後悔する.

 

ー3ー

見つかったという報告を受け,メイズに向かうと死相が出ていると心の声で告げられた.

場所は教えられないという.そこに向かうと危険だから.そう一真の死相が見えている桂さんは言う.

 

ー4ー

どうにもできなくなったことについて萌花と話す.するとなぜか他の3班のメンバーが.当然のように,いなくなったことを問い詰められる.能力がなくても仲間だからこそ,違和感はわかる.

ただ一真たちを心配する4人.沙彩も連れ戻すためならなんだっていい,例え秘密をぶちまけて,友達を巻き込んだとしてもいいという.きっと3人ならわかってくれるから.一真は決心した.今までずっと拒絶されてきた能力.それでもこの3人なら...

 

受け入れてくれる3人.

 

千草は当てもなく彷徨う犯人を拾う.

 

ー5ー

メイズのメンバーが千草に返り討ちにあったという.そして千草と共に行動しているのは彼女だとも.

もう一度捜索に加わりたいと告げる.もう死相がないということだが,組織としてそれは認められないという.しかしそれでも家永さんから「祖国,正直」という言葉を告げられる.そして家永さんたちは部屋を出る.このワードは当然金庫のもの.それでも時間は足りなかったが,糸数と諏訪部の二人の助けを借りて,なんとか5つのメダイを回収する.ダウジング,幻覚,発火,霊視,力増幅.

帰り際,死相ではないが,水の泡に似た影を感じると告げられた.

 

ー6ー

作戦会議,作戦は明日.

 

ー7ー

第一の作戦は百合子がさくらに成りすますというものだった.そして百合子はあなたが気に病む必要はない,百合子の命を救おうとしただけだと伝える.それでも自分に責任があるという彼女に対して,百合子は推理を披露する.能力を使った対象はさくらでなく,植木鉢に対してであると.しかしここで幻覚のメダイについて気づかれる.

プランB.次に使うのは霊視,降霊のメダイ.今度こそ,本物のさくらと話してもらう.さくらは沙彩の体を借りる.そして一真は力増幅のメダイにより,8人の意識を繋げる.

犯人の殺意も,さくらの殺意も否定する.サイコキネシスはもちろん,さくらがすり抜けた植木鉢に執着したのは,殺意からではなく,それを咄嗟に百合子に当てまいとしたから.自分を赦せたさくらは成仏する.自分の中にあった,あるはずのないと思っていた暖かい気持ちを抱きながら.たった3日間一緒にいただけだったけれど,さくらの好きだったみんなを見ているうちに,自分も3班にいるように思って,死んだことを後悔し始めた.こんなにも暖かな気持ちが自分の中に溢れているなんて思わなかった.死んでから初めて生きていると感じた.

その時,空間に水があふれだす.

 

目を覚ますと,そこはいつもの学校であった.3班のみんなに話しかけると,みんなの顔がこわばる.まるで一真が邪魔者であるかのような心の声が聞こえる.電話の中の祖母は自分はもう死んでいるという.

これがあるべき姿だと,千草は語りかける.あんな都合のいい人間がいるわけがないと.他人からの声を傷つくあまり,勝手に作り変えるようになったのだと告げる.ずっとずっと水の中に漂っているだけだと.これが一真が求めていた真実だと.

 

萌花かさくらの名を叫ぶ...完全に萌花がTRUEなんだろうな.真実を求める姿勢といい,過去であるさくらか未来である萌花か.

 

=さくらEND=

さくらの名を叫ぶ.ずっと深くにいたさくらを追い求める.

さくらはこんな場所にいてはいけないという.死んだからこそこんなところに居てはいけないことがわかる.だから帰りなさいといって.

 

千草からのテレパスによる攻撃.それに対抗するみんな.一真以外のみんなは情報が流し込まれているようだった.その内容が千草から一真に伝えられる.橘一真の身柄を引き渡せば,他は見逃す.一真は千草に問いかける.どうして自分なのか.メイズでの事件だって,社浦との事件だって助けてくれたのは千草に違いなかったのに.千草はあの時までは味方だったと答える.

 

ただ自由に生きたかった千草.父を殺しても,その生活は以前の延長のもの.そんなとき,道端で萌花とさくらにであってしまう.朗らかな二人.天真爛漫で純粋な萌花の声と,その対称的などす黒さを孕んでいるさくらの声.気になってたまらず,さくらの方を追いかけた.強い殺意を持つさくらは一線を越えず,自分を重ねて,それがもどかしくてたまらない.

そんなとき,萌花もさくらも一真に心を惹かれ始める.そしてさくらは自殺した.その結末に納得いかない一真と萌花.千草が手を貸して,真相を隠したのは,きっと一真がようやく手にした青春を壊したくなかったから.結局は事故なんだから,そんなものは隠してしまえばいいと.自分と境遇がよく似た,けれど一点だけ違う一真に自分を重ね,嫉妬と羨望が入り混じった気持ちを抱いていた.ずっと一真を見守り続けた.しかし社浦の手でこの世で一番幸せになってほしい萌花を傷ものにさせられたとき,その感情が嫉妬へと傾いた.一真だって萌花が好きなはずなのに,なぜ守れないのか.自分ならもっとうまくできるのにと.だから最後のチャンスにあの謎解きイベントを使った.自分の気持ちに気づけ,向かい合えるか.それでも萌花を遠ざけた一真が憎くてたまらなかった.だから裏庭に呼び出して,自分が一真のふりをして萌花が欲しい言葉を与えようとした.それなのに,萌花は簡単に真実を見抜いたのだった.惨めだった.自分を一真に重ねて,その青春を味わおうとしていたことが簡単に見抜かれて.愛しくて憎くてたまらなかった.自分が殺されるようだった.だから殺されるくらいなら殺すことに決めた.

 

意識を取り戻す一真.同情はもちろんあった.最期にみんなに感謝を述べ,力増幅のメダイを身に着け千草のもとへ向かい,情報を流し込む.スパークし,みんなにも一真の記憶が流れ込む.尊敬し,感謝するみんなに,一真も感謝する.みんなのおかげで今はもう幸せだと.

千草の姿が老人のようになる.きっと能力の使い過ぎなのだろう.その姿を隠すため,幻覚のメダイを最後に残したのだ.死ぬ前に,青春を謳歌したくて.

みんなの声のおかげで一真は持っていた.最後の力を振り絞る.「ずっと待っているから,帰ってきてね」そういう萌花の言葉を最後に意識は途切れた.

 

ー8ー

社浦も,千草も,一真も,意識は戻らない.3班のみんなも,メイズのみんなも自分を責めながら一真を待ち続ける.さくらもあの世に一真が来たら追い返してくれると約束してくれた.

能力にかんする記憶は消されたけれど,きっとみんなの心にはさくらとのことも残っているはず.萌花も心の声がきっと届くと信じているから.

 

ー9ー

今日も一真に心で話しかけ続ける.

 

一真は水中を漂い続ける.水上が怖いから.だからいつまでもここにいたいとさくらに告げる.そんなさくらは水中へと沈みながら,一真の背中を押す.

 

そんな悲しいことをさくらにさせたくない!だから一真はさくらを追いかける.どんな感情であれ,さくらに抱いていた感情は大切なものだから.さくらと向き合って初めて人になれたから.ただ観察したり推理したりするのではなく,一緒にいればよかったのだ.あの時気づいていればこんなことにもならなかったのだろうか.そんなことを思う.二人は愛を交わしながら深くへと,深層へと落ちていく.

 

=TRUEEND=

萌花の名前を呼ぶ.辛い空想を突きつけられても,ただ萌花はその世界でも抱きしめてくれた.あの日々は嘘ではないと.翔子はないと萌花は言うけれど,その暖かさが翔子に違いなかった.

 

千草からのテレパスによる攻撃.それに対抗するみんな.一真以外のみんなは情報が流し込まれているようだった.その内容が千草から一真に伝えられる.橘一真の身柄を引き渡せば,他は見逃す.一真は千草に問いかける.どうして自分なのか.メイズでの事件だって,社浦との事件だって助けてくれたのは千草に違いなかったのに.千草はあの時までは味方だったと答える.

 

ただ自由に生きたかった千草.父を殺しても,その生活は以前の延長のもの.そんなとき,道端で萌花とさくらにであってしまう.朗らかな二人.天真爛漫で純粋な萌花の声と,その対称的などす黒さを孕んでいるさくらの声.気になってたまらず,さくらの方を追いかけた.強い殺意を持つさくらは一線を越えず,自分を重ねて,それがもどかしくてたまらない.

そんなとき,萌花もさくらも一真に心を惹かれ始める.そしてさくらは自殺した.その結末に納得いかない一真と萌花.千草が手を貸して,真相を隠したのは,きっと一真がようやく手にした青春を壊したくなかったから.結局は事故なんだから,そんなものは隠してしまえばいいと.自分と境遇がよく似た,けれど一点だけ違う一真に自分を重ね,嫉妬と羨望が入り混じった気持ちを抱いていた.ずっと一真を見守り続けた.しかし社浦の手でこの世で一番幸せになってほしい萌花を傷ものにさせられたとき,その感情が嫉妬へと傾いた.一真だって萌花が好きなはずなのに,なぜ守れないのか.自分ならもっとうまくできるのにと.だから最後のチャンスにあの謎解きイベントを使った.自分の気持ちに気づけ,向かい合えるか.それでも萌花を遠ざけた一真が憎くてたまらなかった.だから裏庭に呼び出して,自分が一真のふりをして萌花が欲しい言葉を与えようとした.それなのに,萌花は簡単に真実を見抜いたのだった.惨めだった.自分を一真に重ねて,その青春を味わおうとしていたことが簡単に見抜かれて.愛しくて憎くてたまらなかった.自分が殺されるようだった.だから殺されるくらいなら殺すことに決めた.

 

意識を取り戻す一真.同情はもちろんあった.最期にみんなに感謝を述べ,力増幅のメダイを身に着け千草のもとへ向かい,情報を流し込む.スパークし,みんなにも一真の記憶が流れ込む.尊敬し,感謝するみんなに,一真も感謝する.みんなのおかげで今はもう幸せだと.

千草の姿が老人のようになる.きっと能力の使い過ぎなのだろう.その姿を隠すため,幻覚のメダイを最後に残したのだ.死ぬ前に,青春を謳歌したくて.

みんなの声のおかげで一真は持っていた.最後の力を振り絞る.「ずっと待っているから,帰ってきてね」そういう萌花の言葉を最後に意識は途切れた.

 

ー8ー

社浦も,千草も,一真も,意識は戻らない.3班のみんなも,メイズのみんなも自分を責めながら一真を待ち続ける.さくらもあの世に一真が来たら追い返してくれると約束してくれた.

能力にかんする記憶は消されたけれど,きっとみんなの心にはさくらとのことも残っているはず.萌花も心の声がきっと届くと信じているから.

 

ー9ー

今日も一真に心で話しかけ続ける.

 

一真は水中を漂い続ける.水上が怖いから.だからいつまでもここにいたいとさくらに告げる.そんなさくらは水中へと沈みながら,一真の背中を押す.

 

さくらのことがあっても,それでもこの日々を失くしたくない.どれだけ辛いことがあったとしても,あの日々だけは...そして二人は全く違った方向へと向かう.

 

水上が怖くてたまらない.そんな一真を後押しするのはやはりさくらであった.さくらは心の内で行かないでほしい,寂しいと思いながら沈む.ありがとうと.現れた千草と手を取りながら沈む.

 

水面に近づく.あと少し.ふと声が聞こえた.一真を呼ぶ声.一真の目覚めを待つ声々.一真はもがき続ける.そして目を覚ます.

 

続く