えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

なつくもゆるる(零佳との始まり。僕の歪み)の感想

=零佳との始まり。僕の歪み=

両親が亡くなり,養子にはいった進.

きっと君は虐められる.それは自分のプライドとして我慢ならないと初対面の零佳姉さんは言う.だからエッチをしようという.拒否する進に,じゃあ握手をしようと言い,そのままねじ伏せる零佳姉さん.稽古をつける.それができれば「ご褒美」をあげる.簡単な関係.

 

ー7/21ー

同じ一日.

 

ー7/22ー

姫佳がいるからと,紫穂の頼みを断る.こんな誰か大切でない人に頼ってエッチなことをするなんていうのは,人の心を歪めてしまう.過去の自分のように...

 

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ある日家に帰ると,零佳姉さんは両親を生きたまま関節をバラバラにしていた.生理痛が重くてついやってしまったと言う零佳姉さんは,残しておいた最後の関節か姫佳の関節を真に外せと言う.拒否をした進に,零佳姉さんはその手首を折る.隙を見てねじ伏せようとするが,それでも零佳姉さんには勝てない.零佳姉さんは,時が来たら必ず私が殺してあげると言い残し家を出た.

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こうやって零佳に向かい合うごとに,死から遠ざかっていけるのかな?

 

ー7/25ー

昨夜からのこの街と学園の異常性に気づく.

昔より成長しこんな状況でも冷静な進を見て,大人になったという姫佳.零佳姉さんのようにいつも冷静なことが大人になることだと思うと.進はそれを否定する.確かに零佳姉さんは覚悟があるかもしれないが,大人ではないと思う.では進が一番頼りにしているものは何なのかと聞く姫佳.答えはある.確かにあるが,姫佳には言えない.

 

そんな時聞こえたりねの悲鳴.本人はガスが止まっていることに驚いたというが,どうも腑に落ちない進とユウリ.

なんだかんだいつものような雰囲気に戻るが,こんな非日常の光景に進はデジャヴュを感じる.

まあ記憶の継承は最低限必要よね.

 

前回と同じように街を探索.それでも恐怖に駆られた際は零佳姉さんの教えを思い出す.前回は舜の行動に助けられたが,今回は共に恐怖を乗り越える.

今回は何か手掛かりを手に入れるために,首つり死体について姫佳と紫穂に説明する.スマホを手に入れたが,特に誰かから電話がかかってくるようなことはなかった.

今回の主人公は段々と感情を失っていくんじゃないかと不安になる...

 

姫佳の一つの仮説はこの街から人が消えたのではなく,この街の人みんなが自殺してしまった,この街の建物全てが棺桶になっているというものだった.

しかし他の家を見るも,特に自殺者はいなかった.

 

ユウリに報告すると,ちゃんとした死因を確認していなかったことを咎められる.少し気が抜けているのではないかと言い,もう一度ユウリは調べに行った.

 

推を重ねる進の横で眠りに落ちる姫佳.そんな姫佳の寝顔を見て,改めて姫佳を守らなければと決意を固める.こんな状況になったのは,この学園にいる自分たちにあるはずで,普通の姫佳にその原因はないはずなのだからと...

目を覚ました姫佳は残された免許証の生年月日からパスワードがわかるのではという.見事パスワードの解除に成功した二人.姫佳はスマホを隠し,幼い自分から考えていたことを話す.死ぬということは意思を伝えられず,勝手に決められてしまうことだと.首つり死体を見てそれを強く感じなおし,だから姫佳はこの生きてきた中で最も死に近い状況で,抱いていた想いを伝える.零佳姉さんとしていたご褒美の意味をしっていること.パスワードを解いたご褒美が欲しいということ.そして行為を見た当時は嫌いになったけど,それでも時を重ねるごとに進に助けてもらって好きになっていったこと.きっと自分にご褒美をあげれば,零佳姉さんが特別なことをしていたわけではないとわかり,姉が怖くなくなるはずだと関係を迫る.自分の気持ちを守ってほしいとご褒美をねだる.

進はここまで姫佳を歪めてしまったのは,姫佳の気持ちに気づきながらも向き合ってこなかった自分自身だと自責する.それでも姫佳は守りたいから,歪めた責任は歪め続けることでしか取れないから,ご褒美を与えた.

 

行為を終え,しばらくすると,街から爆音が聞こえて来た.急いで街に向かう.他の4人は無事であった.4人によると,水門から合図をしたら砲撃されたらしい.落ち着きを取り戻しタ4人は,改めてスマホの中身を確認する.

メールの下書きに唯一残されたメッセージ.それは「誰だ?」という3文字だけ.

 

なにもわからないまま夜.進は再び,空に線が入ったかのような違和感を覚える.

 

自殺病と高熱の風邪.その両方が相補的にやばいウイルスになるとかあるかな?姫佳も自殺病っぽいし.

 

夜,怖いという姫佳と一緒に寝ることになった.1つの疑問は,なぜそこまでみんなは怖がっていないのかというものだった.こんな状況に陥ったのに,情報収集を最優先に考える冷静さ.姫佳と進は,零佳姉さんに人間の本能は使い物にならないからよく考えろと教えられたから理解できるが他の人は...だからこそ,誰かがこの状況の答えを知っているのではないかと姫佳はいう.進は周囲で知り合いが自殺してきたから不幸に耐性があるだけだと優しく諭す.

 

ー7/26ー

朝,大きな揺れが進たちを襲う.さらに肌がぴりぴりする進.

 

食事に来ない紫穂を部屋まで呼びに行くと,もうすでにもぬけの殻であった.どこかで怪我でもしているのではないかと捜索に出るも,どこにもいない.もしやと思い,裏山へ向かう一同.やたらに埋まったスコップ.肌の震えが止まらない.その穴には四肢がぐちゃぐちゃになった紫穂だったものがあった.

 

あまりに死体の様子が変だという報告を受ける.足の状態から高所からの落下には違いない.そして自殺だとすれば飛び降りで,しかし森の中ではそのようなことはできない.だからこそ他殺という可能性が一番高い.

ユウリからの提案で,1対1なら犯人から逃げる,複数対1なら犯人と戦うということになる.もちろん,睡眠もみんなで取ること.

 

実際のところ犯人は零佳姉さんなのだろうか...どうせ殺すなら直接殺しそうな人だけど...まあ死因もわかんないしわからない.

 

ー7/27ー

朝,また肌がピリピリとする.そして体が重いのに,俊敏に動けるほど軽い.やけに感覚が研ぎ澄まされる.姫佳に触れられただけで暴力的な発情が止まらない.そしてそれは進だけではなく,りねも舜もユウリもであった.

 

じっとしていても仕方がないので,変化のない姫佳と進だけ街に探索に赴く.

高い場所として水門に行こうとする二人.進は何度も道を間違える.しかしそれこそが可笑しいことに気づく姫佳.なぜ知りもしない水門の場所へ自信をもって向かえるのか.そして何故そのことに違和感がないのか.肌が引っ張られる感覚に従って足を進めると,そこにはやはり水門があった.水門ほどではないが,他の建物からも引っ張られる感覚がある.そこから導き出した姫佳の推論.それは重力の変化.紫穂は穴の中に立っていて,急激な重力の影響により押しつぶされた.地震はその影響で揺れたのではなく,横向きに引っ張られた.

抱き着く姫佳は,朝から進が発情していたことに気づいていた.それでも暴力的になりたくない進に,だったら自分だけでその欲情を発散させればいいと提案した.

行為を終え改めて,この能力を確かめると,姫佳のわずかな動きを感じ取ることができた.そして感じる何者かの重力.路地から現れたのは零佳姉さんであった.怯える姫佳がいるからこそ,進は零佳姉さんに立ち向かう.

零佳姉さんは重力を感じ取れる事実にたどり着いたことを褒める.それを知っているのはスマホを盗聴していたから.零佳姉さんから語られる事実は,自殺病が世界中で流行っていること,最終的に紫穂のような謎の自殺したいが生まれていること.女性の場合,幼い体つきの個体が,男の場合,急に成長をした個体が謎の死を遂げることが多い.そして理由はわからないが,このような自殺病患者は重力を変化して死ぬことがあること.だからこそ,このような周囲を巻き込む危険な爆弾は処理するしかないこと.そしてその原因解明のための隔離がこの街であること.

学校の4人はもう殺したという言葉を聞いて二人は学校へ走る.

 

校舎からは火薬の破裂する音.姫佳を寮に避難させ,校舎に侵入する進.校舎にあったのは舜とりねの死体.自分の中の殺意に気づく.舜たちはきっと殺せないけど,それ以外の人なら例え家族であれ殺せるような殺意.どこからこれほど歪んでいたんだろう.そう思いながら,舜たちを殺した犯人を追いかける.

ただ殺さなければ,そう思いながら犯人であった新任教師の相手をする.自分は弱い繰り返し思っているうちにいつの間にか死んでいた喜多雲.きっとユウリが前もって与えた腹部への打撃もあって殺すことができたのだと反省する.しかしすでにユウリも殺された後であった.

 

最後の,進を人間足らしめている要素は姫佳である.

姫佳は何故3人が殺されたのかを疑問に思う.実験であるなら,紫穂が死んだ原因を進達に聞くのが先決ではないか.そうであるならば,黒幕の目的は,重力異変を起こした際の周囲への影響の調査こそが実験の目的であること.

一緒にいるのも危ないからと逃げるのを進めようとする進に,先回りして拒否する姫佳.あの時,自分と零佳姉さんへの恐怖を天秤にかけて,自分を取ってくれたのはお兄さんに他ならないから.自分はそんなことできる自信がないと.

時が来たら私が殺すという零佳姉さんの言葉.実験は継続中できっと零佳姉さんが殺しに来る.きっと零佳姉さんは実験で上の立場にいるのだろう.だから零佳姉さんを捕らえることができたなら...

そして今までのことを考えると,零佳姉さんも重力が見えていたのだろう...

 

重力に敏感って凄い小さな力までわかるんだな.地球への重力があまりに大きいからそれを感じないということは地球の重力からのズレを感じているというのが正しいんだろうけど.

 

零佳姉さんの暴力を推奨するご褒美にひどくドキドキするのは,私の仲にも結構な暴力衝動があるからなんだろうなあ...やだなあ.

 

ー7/28ー

学校で零佳姉さんを待ち構える.

悠然とした歩調の零佳姉さんはここから二人が出る唯一の方法は,自殺病患者なのに,実験側に立っている零佳姉さんの席を奪うしかないと伝える.

零佳姉さんはもともと自分の後釜として進を育てていた.しかしあの時,進は姫佳を選んだ.だからもう殺されるしかないんだよと言う零佳.

進と姫佳.油断したすきを突き,零佳姉さんの左大腿を拳銃で打ち抜くことに成功した.まるで進の成長を願っているかのような零佳姉さんは,それでも進は姫佳を殺さなければならないという.自殺病なんかない.だからこそ君は守る側でなく私と一緒に殺す側に来るべきだったという.私を殺した君たちなら外の人間も恐れているからもう外に出られる,ただし長くとも1か月の間に何かが起こるからそれまではこの学園にとどまれと言う.そして知ることになるまで知るな,知ったら姫佳を守れなくなるからとも.姫佳には世界が終わるまでお兄ちゃんにいっぱいかわいがってもらいな,きっともう世界は終わるからと.私の役目はここまでかな.そう言い残し,瞬時に自分の首を折り曲げて自殺した.

 

姫佳は零佳姉さんが残した言葉を考える.きっと世の中には大切な人以外なら殺せる人間と,殺せない人間の2種類が生きている.だからこの学園というのはもしかすると,人を殺しても平気な人間を閉じ込めておく監獄なのではないか.自殺病なんていうのは,近くに人を殺しても平気な人が居たことへの恐怖なのではないかと姫佳は推理を伝える.

姫佳は続けて言う.大好きだけれど,本当はお兄さんのことが怖いと.大好きだから殺されても文句は言わないというが,それでも怯えが亡くならないわけではない.怯えないでくれと懇願する進を抱きしめる姫佳.そんな姫佳を抱きしめ進は気づいた.姫佳を執拗に守ろうと決意し続けているのは,そうしないと姫佳を,他の人を殺してしまうからだ.

突如強力な重力を感じる.空を二つに割く巨大な雲.空に浮かぶ進は何者かの声を聞く.「この世界は終わり,この世界にはあなたと姫佳の幸せしかない.だから「次の世界へ」そして意識が途切れる.

 

これ最後の描写がテレビっぽいのはなんでだろう.この謎の声が見ているっていうことなのかな.チャンネルを回す的な.

想像以上に展開がはやかった.

 

続く