えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

なつくもゆるるの感想(回転しながら落ちていく夢)

=回転しながら落ちていく夢=

ーAnother Viewー

零佳のもとに面接に来た喜多雲.元公安の一員と語る零佳に不審な目を向ける.たとえ子供であっても人を殺すことに躊躇のない喜多雲を零佳は欲していた.

 

ー7/21ー

昆虫観察にはいかず,部長の部屋に遊びに行くことにした進.

 

ーAnother Viewー

柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺.りねは空想の中で一人柿を齧るもう一人の自分を想像して,孤独な自分を慰める.りねの友人はたった一人,空想の中の人形のワウだけ.その原因となったのは,どれほど薄くとも人の気配を感じ取ってしまう気質のせいであった.ずっとずっと自殺を考えていた.それでも無理にでも明るく生きようと,セカイに自分の存在を叫び続けようと決意した.

はじめは法隆寺法隆寺うるさいなあと思ってたけど,そんなことがあったのか...ごめん...

 

学園に入って,一人で生物部の活動をいつものように行っていた.そんなある日,ある一人の少年がやってくる.一目見た時から,私の法隆寺だという確信があった.人付き合いが苦手からかその勧誘は突飛なものであった.それでもその少年は笑って入部を受け入れてくれた.

えぇ…めちゃめちゃ部長好き...

 

ー7/21ー

零佳姉さんから教わった技術のうちの一つ,重力を感じる技術を使い,りねの気配を探る.りねもりねで進の気配を感じ取り,部屋に招き入れた.

進の写真でオナニーしていたりね.そして勢いで進に告白した...?混乱するりねに,進の方からお付き合いを申し入れる.

ちょっとずつ過去が変わっているのはなんでなんだろう.未来の改変ならわかるけど.世界を移動するときは学園入学後じゃなくて,子供の時にまでさかのぼるのかな.ということは他の世界では生物部に入った経緯とかも違うのかな.

 

突如グラウンドから嫌な雰囲気が伝わる.グラウンドを見るとそこには銀髪ゴスロリの少女が立っている.ユウリも校舎からその少女を眺めていた.声をかけると同時に逃げ出すその少女を二人は追いかける.

 

裏山までくると,一つの穴が開いている.そこからは重力が重くなったり軽くなったり.そんな変な穴を覗いていると,狭霧紫穂と名乗る少女が話しかけて来た.その少女からは重力が一切感じ取れなかった.紫穂は極端に落ち着いた口調で,死にたくないのならばその穴には近づくなと警告をする.紫穂が言うにはこの穴を放置すると重力が強くなり爆発する.それを元通りにするのが自分の趣味だという.危険な雰囲気を漂わせる紫穂に,次に会うときは重力についての情報を話してもらうと約束し,その場を離れた.

どうしてここまで紫穂の様子が違うんだろう...

 

ー7/22ー

姫佳がやってきて,みんなにバレる...キレている姫佳かわよ.

 

ーAnother viewー

進と舜を追い出し,二人は対話する.思いのほか勝ち目がないと自覚している姫佳.だからこそここですることは,姫佳に認めてもらう,ただ一つであった.いかに二人が運命的であったかをりねは話す.重力について話すと,姫佳はりねが零佳姉さんのようにひどいことをするのではないかと不安に思う.幾分か零佳姉さんに似て見えたが,それでも進にひどいことをするようには見えなかった.だから姫佳は二人を認めはできないけれど,あきらめることにした.

 

このままいるのも辛いと姫佳は進にキスを残しそのまま帰ることにしたらしい.

これかなり大きな変化だな.

 

生物室で行為を終えると,信任教師の喜多雲がやってくる.進はなぜかデジュヴを憶える.そしてなにより異様に安定した重心,隙のないふるまい.それは零佳姉さんを思い出させた.

 

紫穂について聞き込みをすると,今年の5月に自殺したという情報が回っていた.そして銀色の少女なんて見たことがないということも.

ユウリに頼み調べてもらうと,その死因は足がつぶれている例の死に方であった.

 

進達は紫穂が立場を偽っていると思っているけど,死に方が重力を感じるもの特有の死に方だからあの紫穂は紫穂で間違いないと思うんだよなあ...どの世界の紫穂かは知らないけれど.

 

夜,紫穂に話をつけに行く.紫穂は自身を「狭霧紫穂」という個体だという.いくら進達が問おうと的を得ない発言を繰り返す.狭霧紫穂は5月に死んだが,自分も狭霧紫穂である.宇宙は物理的実体という情報で成り立っている.その情報は時に対し変化しない.燃やされて熱エネルギーとなった紫穂は,別宇宙の紫穂により再構築された.そして宇宙を結ぶことができる唯一のものこそが重力である.そして紫穂の重力自体はまだ別宇宙にあるままだから重力を進達が感じることができない.

そして重力能力についても聞く.原因はわからないが,その能力があるのは全世界で6人.そしてりねは何かに気づいたようだった.

 

紫穂の理論だと,紫穂の構成には3.6×10^16Jが必要で,それを熱エネルギーからっていうのはちょっとなあ.あとそもそも質量欠損とかがないなら静止エネルギーは変化しないから熱エネルギー関係ないし,そもそも燃やすのに熱は使っている側じゃないのだろうか...まあいっか

 

ー7/23ー

いつも通り残された一同.まあ紫穂と姫佳はいないけど.あとは喜多雲の接触が増えている.

1日紫穂を探るが成果なし.

 

紫穂に会いに行く前に呼び出された進は,りねの姿に驚愕した.裸体のままリボンにくるまれたりね...えぇ...

りねが話したかったのは,以前の世界で姫佳が進に伝えた話.この学園が,人を殺しても平気な人間を隔離するための施設なのではないかということ.3年の自殺者がりねに近いほど多いことから,りねは自身が,この広大な地球というテリトリーで暮らす人間から進化した新人類だという.そしてその能力こそが重力を感じる能力で,それに対しストレスや恐れを感じた周囲の人間が自殺するのだと.心の優しいりねはその事実が本当だとしたら自分が自殺するべきだと進に言う.しかし進はそれを跳ねのける.新人類が自分たちだけとは限らない.新人類の存在にいち早く気づいた自分たちがなんとか解決策を見つけなければ,より多くの人が死んでしまうかもしれない.だから人を殺しながらでも二人で協力していこうと詭弁にかと思えるようなことを伝える.なんとしてでもりねには死んでほしくなかった.それはりねが進の存在に救われた以上に,重力を感じる能力は人殺しにしか役立たないと思い込んでいた進が,同じ能力を持ちながらも苦しみつつ生き抜いていたりねの存在に救われたからだった.

 

結局今日は紫穂には会えなかった.その帰り道,停電が起きる.変化としては喜多雲の登場.

姫佳と進の関係が微妙に変わったように,喜多雲が零佳姉さんに雇われていない道もあるのかな?ないか...この学園に来る理由がなくなるし.となると,進が真相に近づいているから近づくように指令が出たのか.

 

ー7/24ー

朝早く起きて調査した喜多雲から報告を受ける.

 

もう一度外の調査を任された進は市役所で人口推移のデータを見つける.そこには学園設立の翌年である24年前から1年に1万人ごと減っている人口データが記されていた.それが意味することはすなわち,この学園が自殺病患者の隔離のためだけでなく,新人類,通常の人類に何かしらのストレスを与える存在を隔離するための施設だということであった.

 

帰り道,どうもつけられている感覚があるが,重力は感じられない.つまり進が重力を感知しようとすると動きを止めているものがいる.そんなことができるのは同じ能力を持つ零佳姉さんしかいない.

零佳姉さんはこの学園が,既存の人類には冷たく,他の新人類には異様に愛情を示す新人類,マンイーターが集団行動をどのように行うかの観察実験の舞台だという.マンイーターが幼く,急に成長を遂げるのは,成長が遅い方が多くを吸収でき,幼い方が外敵に殺されにくいからだとも.そして零佳自身が現れたのは,その実験が中止になり,その幼いマンイーターを殺すことになったらどういう行動をとるかの実験に移ったからだという.なんとか学園に戻ろうとするが,零佳姉さんは通さない.一か八かの賭けに出ようとしたその刹那,横からの力に組み伏せられた進.零佳姉さんの攻撃かと思ったが,同様に零佳姉さんも組み伏せられていた.

 

ーAnother viewー

ユウリは盗聴されているかもしれないからと小声で真実を話す.紫穂を殺そうとしていたが自殺されたこと.自身がマンイーターであることを告げる.そしてマンイーターを殺そうとする側と,守ろうとする側の人間がいて,喜多雲が前者で,自分が後者だという.

 

二人で喜多雲のもとへ向かうと,ユウリは喜多雲に撃ち抜かれる.ユウリの足止めのおかげでりねは校舎に逃げることができた.しかしその校舎にはすでに舜の死体が転がっている.恐怖のあまりうずくまっていると,久方ぶりにイマジナリーフレンドのワウのこれが聞こえてくる.何を怯えているのかと.りねは捕食者側で,喜多雲は被捕食者側で,それなのに愛する仲間たちが殺されて逃げるだけでいいのかと.そのまま表情を変えることなくワウちゃんと共に喜多雲を殺したりねだったが,それでも心の奥では心優しきりねが傷ついていた.

校舎から出るころにはワウちゃんももういない.こんなことには耐えられないりね.

 

ーNormal viewー

零佳姉さんは休戦を申し入れる.重力の因果律を乱すバケモノが,重力使いが生まれたから.零佳姉さんは協力を拒む進を置いて逃げ去った.

そして現れたりねは不敵に笑いながら,今まであったことを進に告げる.支離滅裂とした言動.りねの周りを渦巻く重力.そしてりねはこのまま世界を,宇宙を壊してしまおうと独り言つ.それでも進を気遣うり根を前に思索する進であったが,一つの事実に気づく.どれだけ危ないから離れろというりねであっても,心の奥では自分を求めているだろうということ.だから進はもう能力も術を使わない.りねの創り出す重力の渦に呑まれ,体を引き裂かれながらもりねに近づいていく.そしてただ抱きしめる.このまま世界が終わっても,りねと愛しあえているならそれでいいと.

いつのまにか消えていた重力の渦.そして初めて舜とユウリのために,りねは涙を流せた.

 

一連の事が終わり,零佳姉さんは赤い雪というマンイーター保護派のもとにいくといいという.互いに仲間を殺された2人は復讐を誓った.

 

ー7/29ー

二人だけの世界を過ごす.今日は生物部解散の日.助けられなかった人たち.そしてこれから殺すかもしれない人たち.それでも二人は生き続けることを胸に誓う.これまでの犠牲を無駄にしないように,二人の愛のために.様々な想いを込めたキスと共に生物部を解散した.

その後現れた紫穂.進に,よくやったがまだ足りないと告げる.そして空から,空が避けるような重力を感じた.

 

この先にはあなたとりねの幸せがあるだけ,そう謎の声は告げ,この世界は終わりを告げる.

 

本格的に予想がつかなくなってきた!赤い雪はユウリの所属する団体なんだろうけど,存在しないとは何なんだろう.そして町全体から人がいなくなる原因と,謎の存在が目的とするところはなんなのか!

 

続く.