えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

あきゆめくくるの感想(共通,歩ルート)

最近ようやく気付きましたがSFとかが好きなんでしょうねー.あと哲学系.大学に入ってから哲学科に移転しようか悩んだのが思い返される.

 

=プロローグ1=

似非関西弁嫌い.

幽霊のうわさがはびこる高校.

 

=プロローグ2=

とある因子を持つが故に入院を余儀なくされ,果てには特定の思想を持つ大人から命まで狙われかねない主人公のちはや.ちはやは入院していた病院を抜け出した際に何者かに襲われた.頭から噴き出す血に狂乱するうちに,頭ごと潰されて殺された.

 

=プロローグ3=

全く異なる殺人鬼から検出された未知のウイルス.そしてそれを秘密裏に研究する者たち.

 

ー8/31ー

奇しくも同じ日にゲームをスタート.またループするのかな?

 

原島ちはやとみはや兄妹はもしかしたらこの別れが今生の別れになるかもしれない.そのみはやが恨みを募らせるのは今橋という女性.仲の良い兄妹.しかしそれでもみはやの口から紡がれる言葉は辛辣な,もう二度と関わらないでという言葉と,きっとどこかほかの誰かの誰かに私の気持ちと関係なく,勝手にボロボロになるという予言.本心は,それ以上の言葉を何かいうことはできない立場にあった.

千早の向かう先は北の大地,北海道のルルラン.自分だけと思っていた飛行機には,もう一人,小高柚月という少女が搭乗していた.柚月は初対面のちはやに去勢を誘う.それは保持者故の考えであった.いずれ好き人との子供を作りたいと思ってしまう前に,保持者である自分が子供を作らないために.そして人類が絶滅してしまってもいいという考え.そんな柚月を見ていると轟山サトリを思い出す.狂った少女.彼女がこれから行くルルランにいないはずがない.

しばらくじっとしているともう一人の乗客に呼び止められた.ブドウ糖を他人よりも多く摂取し続けないと死んでしまう保持者.樹状突起スパインが作られ続けてしまう症状を抱える彼女の名は土織キス.全く同じ人間がこの世に存在するかという質問をキスはちはやにする.無限に続く時間,もしくは空間が存在するなら,全く同じ構成になる人間も必ず存在するというのがキスの答え.無限のちはやの存在をほのめかす.

トンネル効果の計算をしたとき,誰しも通る考え.まあ無限のポテンシャルがないという前提のもとで無限に広がる空間や時間を想定するのはそうなのかなあと思いますが,実際どれくらいの時間や空間の広がりが必要かなんて計算したことないのでわかんないですけど.

 

ーOPー

 

ー9/1ー

敵襲かと思いきやそこにいたのは幼馴染の伊橋歩.少し先にこのルルランに来ていた.同じような症状を抱える幼馴染たちが自殺していたことを知っていた歩は心底再会を喜ぶ.歩の能力はあらゆる物質から放射される電波を感じ取るというもの.

 

紅葉の赤を見て,半年前の戦いで流した歩の血を思い出す.

これから先,5人程度で構成された永遠に続く秋をちはやは生き続ける.ここルルランは漁師爆弾の爆発により,あらゆる可能性が破壊され,同じ時間を繰り返し続けている.マクロなスケールでも,文字通りの観測が行われると状態が保存され,そして目を話すとその間の過程をすっとばし,状態が変化する.主体をもった5人の認識だけが,この街の可能性を生み出す.

 

キスの主張はちょっと強すぎる.ちなみに我々の世界が量子コンピューター上で展開されたプログラムだとして,何が問題なの?

 

ー9/2ー

幼いころの轟山サトリとの記憶がよみがえる.終わったままの世界を笑顔で望むサトリ.

終わった世界,本当に好きねえ...

 

そんなことを思い返しながら,花畑を見ていると,同じく保持者である佐々木沙織にナイフをつけつけられる.さおりんは意識のないうちにルルランにつれさられ,さらに自分が誰なのかという記憶もないという.

 

ー9/3ー

登校した学園で出迎えたのは襷ノア.男だったというノア.ノアもノアでちはやたちと同じく,遠く離れた九州で闘っていたらしい.そしてその戦いで睾丸を失った.

 

教師の名は永崎サリ.無実の罪で前科200犯.その罪を無罪にするために,ちはや達を更生させる約束になっているらしい.きっと無実じゃない口ぶり.

 

ー9/6ー

今日から学校スタート.遅刻しそうな登校中ぶつかったのは土織キス,だったのだが,いつもと違って元気でアホっぽい口調.解離性同一性障害なのだろうか.みはやのボロボロになるまで人を助けるだろうという言葉がよみがえる.ただ歩と同じように自らの花を咲かせたいだけなのだと決心を決め,このキスを受け入れると決めた.

 

何故か二日酔いで体調の悪いさおりんがいたので,今日は顔合わせだけ.

柚月がここに来たのは,両親が中部凄歌事件の主導者であったから.柚月の父が大衆に優劣をつけた故に起こった多数の死者を出した事件.そしてその死を聖なるものとして歌った凄歌の歌い手こそが柚月であった.

ノアは前述の通り,反政府活動.キスは詳しい理由はわからないが,おそらくはその加えられたXNAの多さから.歩は学園都市での闘争のリーダーだったから.

歩の経緯を聞いた柚月は,歩の起こした闘争で友人が死んだことを糾弾する.なぜ死なないのかと.殴られて当然だが,間違ったこともしていないという歩と柚月との溝は深いものとなった.

さおりんは猟奇殺人犯...

 

もう闘争は終わった.そうとわかっていても,闘争のため死んだ人たちのことを考えると,決して自分は闘争を忘れたり後悔したりはできないと自分を責める歩.ちはやの接合した際に歪になった右腕を見ると余計にそういった気持ちがわいてくる.

 

ー9/7ー

サリ先生がいうには,ここに連れられた理由はすべてがそれぞれの罪からではないようだった.ここに連れられたのは監禁ではなく,保護.荒れ果てた世の中で,支持の得られない,まして命を狙われかねない人を保護しており,そしてみんなのことは犯罪者とは思っていないという.犯罪者は手段や思想を植え付けた上の世代であって,みんなは被害者であるからと.最終目標は政府のために働く有用な人材として登用すること,ただしそれはみんなの自由とは関係なく,更生したとみなされれば解放されるらしい.

DNAを人工的に作り出し,植え込むことを可能にしたXNA.そのXNAの人体実験を正当化するために成立した多様論.そしてその末に作られた最初で,最後の世代であるちはやたち.効率的な呼吸のために横に広がって出来上がった気嚢をはじめとする今までの人類にない特徴.

立ちはだかる倫理観の壁.それに対し,一族の進退を提供したのが原島家をはじめとする咎五家であった.そこで提供されたのがちはやたち.ちはやに植えられたのは再生能力.サンプルの提供で,多様論に関連する分野を独占したことで国に匹敵する力をつけ始めた咎五家.広がる対立に,白露擾乱が始まった.結局白露擾乱は咎五家の解体で終焉を迎えたが,それを認められない保持者たちは学園で反乱を起こす.その保持者たちこそ歩とちはやたち.

生徒たちに与えられた条件はなし.ただこの学園で普通に学園生活を過ごしてほしいといわれる.

 

ー9/10ー

漁師デコヒーレンスの話するならそこまで観測の話をいれなくてもと思ったり.

 

盗んだバイクで走りだし,情報収集したいちはやは明日,その手伝いをキスに頼んだ.

 

ー9/11ー

キスと二人で散策するも特に収穫はなし.

 

ー9/12ー

帰宅するとキスが家に.それも冷静で暗闇が好きな方のキス.XNAによる無限の可能性.そしてその異様な可能性に耐えられているちはやたちが異常で,耐えられず可能性を殺した轟山サトリが正常だという.そして情報を集めるなんてことはやめろと言う忠告も.何もせずこのままここで朽ちて行けと.

発売時期知りませんが,iPS細胞とかSTAP細胞の時期と被っているんですかね.

 

ー9/13ー

昨日のキスの発言が何故か異様に腹が立って,今日はノアとWSPを尾行する.

夜,多数のWSPたちが走り出した先は,シェルター.中には先ほど以上のWSPがうごめいていた.途中で合流していた柚月の記憶を刺激させまいと今日はここまで.と思っていたが,ノアが扉の監視に失敗したのか,扉のロックがかかってしまい暫く取り残されることとなった.

震え始め,さらにパニックに陥るWSPをみて,毎日この恐怖にさらされ続けるWSPたちに同情する柚月.呼吸が乱れ,ちはやは目をつぶっておくように柚月に言うが,柚月はそれでも目をあけ続ける.怖くて今まで見れなかった事件.見ようと思えば見れたはずなのに,怖くて目をそらし続けていた自分に決別しようと懸命にWSPたちを見つめる.

 

ー9/14ー

気を取り戻した柚月は,WSPたちを助けたいという.そしてみはやの言葉を浮かべながらも,その言葉に同意した.何もしたくないという気持ちと,何かしなくてはという焦燥.それでも失敗に対する恐れがある柚月に,闘争のことを話す.当時は逃げることが闘争の継続と信じていたが,あれは紛れもない失敗であった.後悔はあるが,ただじっとなにもしないよりはましだったと思うと告白する.そして歩がリーダーに進んでなったわけでなく,祭り上げられ,今もなお闘争の中に心があるということも.話していて,ようやく自分の気持ちに気づくちはや.今度は逃げたくない.誰かのためにじゃなくて,自分のために.ただ逃げたくない.自分の意志で未来を決定したい.

これからは柚月も情報を集める手伝いをしてくれることになった.

 

解放された夜.どうにも眠れずラブコメを読むちはやは気づいてしまう.意識すれば自分たちの日常もラブコメになるのではないかと...

 

ー9/15ー

昨日のことをみんなに話し,どうしたいかと聞かれるちはや.どれほど腕が変形しようと自分で何かを決めるよりは楽なことだった.初めて自らの意思で進むべき道を決める.WSPさんたちを助けたい,だからみんなにも協力してほしい.世界を変えるため,まずこのルルランから,そしてまず可能性を奪われたWSPさんたちから.自分たちの楽しげな雰囲気を介して,自分たちの意思を伝えることを目標にラブコメな日々を過ごすことにした!

 

ー9/17ー

先日みたWSPたちのパニックをみんなにも見てもらう.

乗り気ではかったさおりんを迎えにいく.未来を奪われたちはやたちと違って過去を奪われた沙織.だからこそ今が変わることはすべてが変わること.それが怖くてたまらない.理性ではWSPたちの悲劇がわかっても.そして自分が猟奇殺人犯だったことに由来して,WSPの戸惑う態度につい嬉しくなってしまったら,みんなとの関係も壊れてしまいそうで,それもまたこの上なく怖かった.

ちはやはそれでも沙織をシェルターに誘う.XNA保持者は他人と違うことになれているからなのかはわからないけど.それに眠る破壊衝動もまた一つの伝えるべき感情の一つだから.

これ1本道なのかな...さおりん好きすぎて沙織ルート一直線だけど…dkdk

 

ー9/18ー

何が起こるかに集中していた今回の方が度肝を抜かれた.とはいえこれが日常と受け入れて前に向かって進む覚悟はある.

そして始まる地獄の飲み会.

 

ー9/19ー

観測によってその経路が決まるのであれば,現在が過去を決定していると考えることができる.そしてその世界のルールを作った轟山サトリにはいずれ会えるとキスは言う.

観測を物理的観測ととらえ過ぎでは.

 

目を覚ました歩はちはやに,ラブコメをしようと言った真意を聞く.歩はまだあの闘争に取り残されていると思うと心が締め付けられた.

 

再び目を覚ました歩は,自らの能力を使いながらWSPさんたちにきっと助けることを誓う.そして同じようにして柚月の友達を闘争に参加したことを柚月に謝罪した.初めての謝罪.そんな謝罪を受け入れられないけれど,今はもう歩を教団する気持ちは柚月にはない.

WSPさんたちと逆行してシェルターを出る.今までとは違って先頭はちはや.

 

ー9/20ー

漫画からアイデアを得て,学園祭もといルルラン祭りを開催することに.当然お客さんはWSPさん.決意表明的な記念写真.6人とWSPさんたち.

 

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学校の生徒たちは幽霊たちの楽しそうな声に気づく.反応した方がいいのかなんて言いながらもう少し様子を見ることを決める3人組の少女たち.

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ー9/21ー

歩と二人,屋上からルルランを眺めていると,巨大な白色の円柱を発見した.突如現れた巨大建造物をなぜ観測できるようになったのか.歩の提案でひとまず確認に向かってみることにしたとき,キスも屋上にやってくる.しかしキスに意見を求めようと振り返った隙に,円柱は消えてしまっていた.

 

やけに幻覚として結論付けたがるキスを疑わしく思ってしまう...

 

ー9/24ー

前日の筋肉痛を心配してキスのもとへ.仲が深まった気がする.

あれ?キスルート?

 

ー9/26ー

ヘリが来たことを報告しに来た歩に自慰を見られる...

学園祭の物資を届けに来たのは妹のみはやであった.

 

みはやの我儘でみんなが公園に集合する.まあ重要な情報はみはやがフェイ(失敗した保持者)だということくらいで+分岐確定?ってことくらい.さおりんに行けなかったので,順当に歩を選択.

 

みはやが来た理由は説教...みんなが信管やらオイルコンデンサを頼んだせい...向こうの持っている情報と交換という条件でやろうとしていることを話すも当然のように呆れられた...みはやからの情報は,ここに送り込まれたのはエントロピー増大の法則に反するこの空間の利用方法をXNA保持者たちに解明させることを期待されて.そしてこのメンバーである理由は全員が轟山サトリと関係があるというものだった.しかしその関係性は本人たちすら知らないもの.加えて土織キスがXNAを利用していない能力者であるということ,つまり進化の抑制が効かなくなった対象に,抑制を付け加えたという本来の保持者とは逆の方法の保持者であるということ.そして佐々木沙織の身元は拘束した政府ですらわかっていないこと,もちろん病院にもそのデータはなく,あるのはただ20人以上殺したという事実のみ.沙織に関しては,轟山サトリとの関係性も,サトリの目もから判明している.

 

ー9/27ー

言葉を交わさないまま二人は別れる.近づいてしまうときっと二人は前に進めないから.

 

ーAYUMI SIDEー

歩のちはやに対する想いが感じられてとっても良かった...もっと頼りたい頼られたい.

 

ー9/28ー

誰かに観測してもらわなければノーパンで登校しても結果は収束しないっ...!そう考えながら歩は登校した...

 

基本的に共通→GIRL’S SIDE→個別って感じなのかな.今まで1本道だったから珍しい.

 

ーCHIHAYA SIDEー

なんだかんだあって二人は結ばれたっ!完っ!

円柱の建造物の写真も撮れたよ.

 

ー9/29ー

策士土織,自分のハーレムが崩れるや否や,ちはやハーレムを構築しようとする.

 

屋上でBまで進める二人.すると行為後,前回のように柱状建造物が現れた.歩の能力で確かめてみると,それから電波は感じられない.ということは実在していない可能性もある.

 

ー9/30ー

レールガンの試作失敗で大火事に.その日を見てひとり思い耽る歩.リーダーであったことの責任をちはやにこぼす歩に,ちはやは責任はみんなにあるはずだと慰めるが,どうにも受け入れられないようだった.あの武力闘争を無駄にしないために,みはやが存続させた原島家を使ってでも保持者たちの自治区を得ようという考えを露わにする.そんなことを言う歩の顔を見ていると歩の本心がわかる.歩がずっとちはやの電波を見続けていたように,ちはやは歩の顔を見続けていたから.

いつからか歩は政府側に寝返っていた.死なない存在.そして原島家の血を引く存在であるちはやは他の誰よりも脅威となる.だから何度も反乱の意思があるかを確認してきた.本心からなら歩は確認や勧誘なんてしない.断れなくなってから計画を打ち明けるはず,未来を考えているなら過去の闘争にいつまでも囚われていないはず,そんなことくらいちはやにもわかった.ここルルランで再会してからの多くのことは嘘だったかもしれない.それでも歩のちはやへの,そしてちはやの歩への想いだけは嘘偽りのないもの.

観念した歩は政府との取引を話し始める.政府が何より恐れているのは,死なないリーダー.そしてその資質があるのはこの世界でちはやだけだった.多くの同士を得る前に,反逆の意思を認めさせ隔離させる理由付けをつけること,それが歩のした取引.その引き換えとなったのは,この世界のどこかの誰かの保持者の命.責任感の強い歩は,先の闘争で多くの命を散らせてしまったことを責め続けていた.そんな歩に呪いのように圧し掛かった条件.ちはやは偶発的なあらゆる死を歩に背負わせるための呪いだと歩に説くが,歩はそれを受け入れられるほどの精神状態ではなかった.気にするなと言えば言うほど,歩に冷酷な人間だと思われてしまうちはや.

あの時死ぬべきだったそうとしか考えられない.当時の歩が好きだったんだったら,一緒に死ねたはずだと歩は心中を提案する.確かにあの時なら何としてでも一緒に死んでいたかもしれない.しかし今はこの世界を変えたいという願いがある.どうすれば歩を思いとどまらせることができるだろう.そう考えていると.強烈な不快感を覚えた.後ろには例のモニュメント.しかしいつも以上に非現実的ではっきりとしたシンボル.

しかしちはやが驚いたのはそこではなかった.空から影が現れる.猫背の少女.それは轟山サトリ.過去を変えたいという歩の気持ちがルルランに満ちたから,自分は現れたという.ただよう粒子をサトリの記憶通りに再構築した物理的実体を持たない存在であるこのサトリは,情報の欠けたWSPにその情報を置くことで現れたようだった.

サトリは,前にキスが行っていた過去を決めるのは現在という話に基づけば過去を変えられるという.このモニュメントこそ,運命改変装置.サトリが起こした量子爆発.これこそが装置の起動に必要だったし,それをばれないようにするために街の人間を見殺しに,サトリが言うには殺していないらしいが,した.

この宇宙にはありとあらゆる情報が保存されている.30光年離れた場所で観測する光は30年前の情報である.そして光はいずれブラックホールに飲み込まれ,量子テレポーテーションにより移送される.その移送先こそが運命改変装置である.蓄えた情報を改変し,空白となったここルルランに書き込むことで過去の改変が可能になる.

過去を改変したいと強く願う歩なら,過去を変えられると嬉しそうにサトリは語る.ただ作成した機械を作動させたいということだけが願いというサトリは明らかにくるっていた.歩の願う過去は,あの闘争のときに死ぬこと.どう考えても勝ちようのない闘争を勝たせることは不可能だから.

 

明日の準備を終え,家に戻る.しばらくしていると視界が歪んだ.あの日の,闘争が終わりを迎えた日の光景.しかしそれは逃走はせず,今から死にに行くという歩と会話する可能性.なんとしてでも歩を死なせたくないと考えていると腑に落ちた.自分の後悔は歩を助けたかったこと.

ちはやは矛盾のある自らの腕を見せつけ,後悔するかもしれないが一緒に生きようと伝える.歩のことが好きだから,そして何より自分たちにはラブコメがあるから.ついに歩も本心を吐露する.死にたくない,花を咲かせたい.それでも訳の分からないことを言うちはやを信じられない歩に,ちはやは歩の撮っていた写真の数々を見せる.何かを感じた歩は,初めてのちはやの我儘に巻き込まれる覚悟をつけた.強く,強く念じた.

 

暗い世界の中.歩はちはやのオムライスのような電波を見つけた.

 

サトリと似た存在であるちはやだけは,過去を改変する可能性を持っていた.だからこそあの過去の世界で現在の記憶を持ち続けることができた.

政府側の人間だったサリ先生.そんなサリ先生に,歩は保持者を殺したければ殺せと言い放つ.もっと強くなるために,もっと生きるために,リーダーとして真の責任を取るために.

それでも歩は自分を責め続けるだろう.だからキスに頼んで自らの腕を気化させておいた.サトリと同じようにこのルルランという空間に自らを溶け込ませる.もし無関係な保持者を殺すなら,この能力を使って報復をしてやると.

 

そしてルルランのループは終わりを告げる.

 

ちょっと駆け足だったけど良き.