ー総評ー
傑作.3作品の中でSFとして一番おもしろかったかも.
おすすめ順は
歩→キス→柚月→沙織
もうこれ以外ありえんだろうという流れ.一本道でもよかったのでは.
ー感想ー
普通に見えない女の子の普通っていうのがいいよねーという作品.泣きゲーではない.燃えゲーでもない.ただSFが面白い.サイエンスフィクションというか,サイエンスファンタジーというか.
非常に観測というものに重きを置いた作品だと思います.だからこそ少しは量子デコヒーレンスに触れてほしかった.観測について考え始めた時,真っ先に引っ掛かるのはそこだろうから.
作中何度も出てくるバタフライエフェクトという言葉.作中ではカオス理論のわかりやすい例として出てくるが,最後の最後でそれが伏線だったことが判明する.
気になっているのはルルランの人口に対してWSPが少ないってことだけど,もしサトリがだれ一人殺してなかったのならこれはおづいうことなんだろう,見逃したかな.
あとはエピローグの最後にも書いたこと.まあ見逃したか,そうじゃなければ目をつぶれる範囲.
終わった後のタイトル画面.あれ?銀杏の葉は散っていたかな?きっと散っていなかったと思う.ようやく止まっていた時間が動き始めたんだなとこちらも嬉しくなりそれもよかった.
以上.