えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

世界でいちばんNGな恋 ハピネスモーションの感想(共通→美都子ルート)

ー0ー

仕事も首になりすべてを失った主人公,芳村理.彼に唯一手を差し伸べたのはスナック嬢,陽坂穂香.そんな彼女に恋をした.4回しか会っていないけれど想いを伝える.年齢にそぐわない行動.彼女を訪ねた理を出迎えたのは穂香の娘と名乗る少女.そんな少女にぶん殴られた.これが穂香との別れ,美都子との出会い.

 

ーOPー

OP好き.サビの音程が下がっていく曲すこ.ここまでで良作臭がすごい.

 

ー第1話 45センチメートルの友情ー

穂香は店の客と駆け落ちしたようだった.僕は世界一不幸だ,なんて思いもしたけどきっと僕よりも不幸なのは母親が急に蒸発した美都子だろう.それなのにむしろ励ますのは彼女で.穂香よりはきつい性格かもしれないけれど優しい彼女は少しだけこのアパートにいてもいいと言う.そんな美都子を助けたいと思うが,彼女が言うように無関係者と言われれば何もできなかった.

なんだかんだで5日経ってついにここを出発する.最後に一度だけ.大人として,そして友人として手を差し伸べる理.しかし美都子がその手を取ることはなかった.

美都子が渡してくれたサンドイッチ.そこには食べられないと言い続けていたご飯が入っていた.友達としての悪戯.理は来た道を引き返す.穂香のために買った宝石を全部質にいれ,できた30万を敷金礼金にこのアパートに入居する.

 

ー第2話 汝の隣人と同僚と担任を愛せよー

え?毎回OPあるんすか...

ついに再就職決定!

初出勤の日,高級リムジンに乗った金髪の女性,澤嶋姫緒に連れ去られる.大手不動産会社の御令嬢の目的はアパートの立ち退きだった.

状況に悩む理だったが,姫緒と美都子は仲良しさんのようだった.表面上は.

言い峰会社にて,同僚の天城夏夜は朝からなだれ込むあまりにも多くの取引先からのクレームに不穏なことを呟いていた.

=歓迎会を開いてくれるということで直帰せず=

歓迎会は夏夜と二人.というか出勤していたのもこの二人.

 

ここから分岐か...美都子ちゃんを最後にしたいし.とりあえず天城にいこうか.

 

やはり姫緒はこの土地が欲しくてほしくて仕方がないようだった.ご隠居が出した1つの作戦.それは先手を打って美都子の保護者に成りすまそうというもの.

 

がむしゃらに身銭を切っても働く働く働く.あのアパートを守るため,美都子の保護者として認められるには社会人としての安定性が必要である.

なんだかんだと反対する美都子を丸め込んで,さっそく担任と面談する.

 

これもしかして,〇〇話ってことは離脱形式?

 

ー第3話 部屋においでんー

担任は元配偶者の香野麻実.当然のような美都子からのビンタ...

突き放すような態度を取る美都子だったが,美都子はやはりその性格の良さから姫緒の誘導にもよらず,なんだかんだと理のことを気にしている.

 

とりもなおさず働き詰める理に,使用期間が終わったからと夏夜は会社の状況を客観的に伝えようとする.しかしそんなことは聞かない,言わせない.このまま社会人という肩書を手に入れられるなら,一握の可能性にかけてみせる.そんな理の熱意を見て,夏夜も理の手伝いをしてくれるようになった.この人ともこんな日々を続けられるといいなと思いながら仕事を進める.

 

担任として麻実が家庭訪問に来た.暗い様子もなく,けらけら笑う麻実.彼女は教師になりたいという夢を叶えるため,理を捨てたのであって二人の間に因縁等はなかった.そんな事実を知って美都子の怒りの矛先は麻実へ向いていた.

 

やはり会社の存続は厳しいようだった.最後に残っていたのは理と社長の姪である夏夜.退職金と給料と再就職先のある夏夜と使用期間だったからなにもない理.そんな体よく理を使っていた事実に夏夜は腹を立てる.しかし理はそれでよかった.この会社のみんなの役に立てたのなら.それにまだやるべきことはある.それは顧客の引継ぎ業務.それを夏夜も手伝ってくれた.

仕事も終わり二人で打ち上げに.美都子から初給料の記念パーティとこれまでの謝罪のためのパーティの誘いもあった.しかしあれほどお世話になって,期待されていたお給料ももらえず,仕事も首になり,みんなにあわす顔がなかった.

 

おもしろい.丸戸にはずれなしって言われる理由もわかる気がする.

 

 

ー第4話 修復の熱いグラタンー

会社を訪ねて来た美都子もリストラさんがリストラされる事実に気づく.帰ってこない理のことを考え泣き続ける美都子.

 

理は夏夜の自宅で目を覚ます.本当になにもなく,ただの二日酔い.

そんな状況を知った姫緒は,美都子に理が倒れて同僚宅にいると言って,それを目の当たりにさせた.怒り心頭の美都子はアパートから出て行けとそしてもう会わないだろうから言っとく,お誕生日おめでとう,そう3日早いお祝いを言い残し,帰っていった.

そんな話を麻実にもして二人の仲は十二分に深まったようだった.

姫緒はそんな隙に付け込み,名古屋に美都子を転校させようとする.名古屋に母がいるかもしれないという情報と共に,その提案をされた美都子は理のこともあり,それを断ることもできない.

 

3日経ちようやく帰ってきた理に,美都子は口も利かない.この3日,誘惑してくる夏夜には手を出さなかった.なぜなら自分は美都子の保護者になりたい,そう思っているから.だからこそこの3日間ずっとアルバイトしてお金をためて来た.

ここを離れるという美都子に,それが本心ならそれもいいと言う理.それが本心なら美都子の保護者になりたいと思っていた目的も果たされることになるから.そんな美都子に贈る言葉はお誕生日おめでとう.3日間を使って買ってきた万年筆のプレゼント.親から子へのプレゼントの定番.

公園で眠る理を美都子は迎えに来る.アパートで開かれるささやかな誕生日パーティ.二人は互いに謝りあって,未来について話し合う.保護者と被保護者の関係を紡いでいく.美都子の作ってくれたグラタン.そこにはわからないように入れられたお米.初めてお米をおいしいと感じた.友達による誕生日会を断ってまで丹精に作ってくれたオリジナルドリア.そこにこもった気持ちを考えると涙が止まらなかった.

 

そして陽の坂にやってきた夏夜.

 

雑談もおもしろいなあ.声出して笑っちゃう.

コメが嫌いなエピソードの裏なんてしらないけれど,私も泣いてしまった...こういうとこ上手よなあ...

姫緒も単にキャラを守ろうとしている美都子大好き人間なのもわかってたけど好き.寄付もしててこれがギャップか...

 

ー第5話 尽くしんぼうー

美都子の紹介で近所の弁当やで働き始めた理.

夏が近づき,話題は進学の話.保護者として,学ぶことが好きな美都子には大学までは行ってほしいというのが理の本心だった.だからとりあえずは初任給をもらえたら考えるという約束に落ち着いた.

 

姫緒の本性に気づく.

 

元社長が夏夜を訪ねて来た.どうも計画倒産で既に資金も移していたらしく,誤算は今まで契約していたところが既に後釜を見つけていたことと言う.騙した形で雇った挙句に,理の精いっぱいの好意を余計なこと扱い.これには話を聞いていた美都子も含めて堪忍袋の緒が切れた.

 

なんだかんだで再々就職決定!それを最初に伝えたのが麻実だという事実に二人は堪えていた...

 

ー第6話 女心と嵐の夜とー

どうも就職先のお金の関係はかなりブラックな部分があるようだった...

ということでお人好しな姫緒から情報を仕入れた理は自分が正しいと思った道を突き進む.夏夜にはばれてしまったわけだが...

 

泊まり込みで会社存続のラストスパート.そんな時に直撃する台風.だから出張でいないと思っていたはずの部長が帰ってきて,目論見がバレた理はあえなく首に.しかも業界のブラックリスト入りというおまけつき.なんとか協力してくれた課長を隠せたのは不幸中の幸いだったと思う.思うがそれでもここまで報われないのかと理の心身は限界だった.陽の坂に電話をするけれど,一向に出ない.理は駅に走るが電車は止まっていた.

お盆の時期でだれもいない陽の坂で,台風の音を聞きながら美都子は一人泣き続ける.今度こそは間違えなかった.美都子の危機に,遅れながらも間に合うことができた.理がびしょぬれだろうが美都子は気にせず抱き着き続ける.雨の冷たさに勝る理の暖かさ.理は美都子に嘘をついて会社に行っていたこと,そしてついにはまたリストラされてしまったことを謝罪する.それでも理はもうここにいてどこにも行かないから.本当にリストラされた日に,リストラさんは理くんになった.そして二人は家族になったkらこそ,子供として進学の希望を美都子は口にする.

抱き合いながら眠る二人を見て,夏夜は理を諦める.

 

みとちゃんごめん...私が夏夜にふらふら言ってる間に...でも夏夜もいい人なんだ...!

本当に一人で心細かっただろうな...台風に停電に...停電ってこの年になっても嫌ですからね.いや今は特に電気に頼りっぱなしっていうのもあるんですけど.

こういう二人を見ていると家庭っていいなあと思うけれど,現実家庭を持つというのは当人が男であれ女であれ,他人の人生を半分背負うという重い重い契約なわけで...もちろん半分背負ってもらうわけですが,自分の人生より愛する人の人生の方が重くないですか?

 

ー第7話 愛と憎しみの再々就職ー

仲が深まった美都子と理.そんな二人の仲を勘違いする影が一つ...

姫緒があの手この手で(かなり無理やりに)陽の坂に越してくる.

 

なんとか理が首になった会社は首の皮一枚繋がった様子.それは理のおかげ.

 

いがみ合う二人だったが,美都子パワーで表面上は少しずつ仲良くなり始める.

姫緒は本当に理に頼るのに気を使ってるなら,自分に頼らないかと尋ねる.美都子は友達とお金のやり取りをしたくないと断る.それでは理は?理くんは自分にとってなんなのだろう.

 

姫緒はある決断をする.主従の関係があると言え度,今度の決断には佐々木も反対の様だった.それでも美都子のため,権力が必要とあらば...

なんだかんだあって理の再々就職がリストラにあったところに決まる.なんと正式採用で.といいつつも今度は経理部ではなくて,取締役付き.どうも取締役が指定してきたらしかった.で,その取締役といえば...

 

ー第8話 取締役・澤嶋姫緒ー

あまりにも若すぎる取締役の就任に理も反対であった.美都子にこだわる理.美都子にこだわる姫緒.しかし社会の苦汁を舐めてきた理と,社会を甘く見る姫緒には大きな違いがあった.

自分の手で努力したって,父の築いてきたお金の力には勝てなかったこれまでの経験から世間を拒絶していた.見て見ぬする姫緒.そんな欠点ともいえるところを指摘すればきっと彼女は傷つくだろう.それでも今指摘しなければ,姫緒は美都子と歩を共にすることはできない.いくら姫緒にとって世間が舐める対象でも,美都子や理にとっては厳しいもの.親のお金を自分のために使うのは別に構わないが,美都子のために使う努力は自分のためにしてほしい.そのためなら理自身も努力を惜しまない.そう伝えると,初めて二人の心が通じ合った気がした.

 

そうこうしているうちに理の策略で,最初にあった社員たちからの反感も段々と落ち着き始める.

ついにきた給料日.姫緒は自分に対する給料を正当な評価で,そして無用なものと全額寄付しようとした.だから理はそこから新入社員の給料だけを姫緒に渡す.姫緒が汗水たらして稼いだお金.そうして美都子にプレゼントした参考書.値段としてはこれまでにないほど安いものだったけれど,それでも美都子は今までで一番喜んでくれた.

テンションのあがった姫緒はついに,美都子にこだわる理由に口を開く.姫緒が見せてきた写真には一人の男性とその腕で眠る赤ちゃん.その男性は父親で,その背景は陽の坂で,その赤ん坊は美都子...

 

ー第9話 知らぬは素面ばかりなりー

未亡人であったはずの穂香から生まれた美都子.その当時陽の坂の隣に住んでいたのが姫緒の父で,二人は懇ろな関係であった.

最初は妹がどんな人間かという好奇心だった.なのに美都子は見ず知らずの姫緒が引っ越してくると,当然のように引っ越しを手伝い,食事を差し入れてくれた.だからよく知る暇もなく友達になって,だから真実は今まで言えずじまいだった.その事実を理は告げることを勧める.きっと美都子ならそんな事実を乗り越えられるはず.そしてなにより母がいなくなって家族のいない美都子に本当の家族が近くにいて,見守ってくれていたとわかったんだったら,それは美都子にとって幸せなことだろうから.理の保護者としての役割はそこで終わりになるかもしれないけれど,美都子にとって一番幸せであろう道は,ちょっといじっぱりだけどまっすぐで愛深い実の姉と一緒に暮らすことだから.なんてことを話していると,姫緒はそんなの妄想だと笑っていった.

どうやら穂香と姫緒の父が仲良かったのは本当らしいが,時期を考えると穂香の実の旦那さんの子供が美都子らしかった.

いずれにせよ正々堂々,どっちが美都子を幸せにするかの勝負の再開.そんなことを聞いて少し複雑な気持ちになる姫緒であった.

 

次の取引先まで歩くのが細い姫緒の手を引っ張る理.そんな姿を見る喧嘩していた美都子と麻実.というわけで取締役就任がついにばれた.

ばれたからといろいろなことを話す美都子と姫緒.話の中で姫緒が確かに理に惹かれていることに気づくが,姫緒本人は自分の恋心というものを全く理解していない様であった.

夏夜のおかげでようやく自分の気持ちに気づいた姫緒だったが,.

 

会社のパーティに出席しする姫緒&理と,少々やけになって尾関とデートに出かける美都子.

終わり際,お酒を飲んでしまった姫緒をなんとか連れて帰ると,もう夜も遅いのに美都子が帰宅していなかった.尾関と出かけたと聞き,尾関の家に走るがもうかなり前に解散したという.病院にも連絡してようやく見つけたのはアパートから徒歩5分の公園で会った.

自分がいい子だったから保護者をしていたんでしょう.悪い子になるからほっといてと駄々をこねる美都子は泣きながら叱ってくれという.振り上げた右手.でもそのまま振り下ろすことなんかできなくて,そっと美都子の頬を撫でるように打つ.初めて美都子が求めていたものがわかった.優等生でいい子な美都子を愛でるだけじゃなく,悪い美都子を叱りながらも愛すること.人と人の別れはあるかもしれないけれど,親子なら離れることなんてない.そう理は思う.美都子も理君の娘「で」いいという.娘でいいから理君の1番でいさせてと.

 

ー第10話 焼けぼっくいで餅が焼けー

男性教員に結婚を申し込まれる麻実.初めてされたプロポーズ...

 

美都子の反抗第一弾.呼び方をトコに変えること.

 

保護者会.その裏では美都子の友人が暗躍しようとしていた.それは美都子の親離れ.このままだとストレスで美都子が壊れてしまいそうだから.きっとこのままだといつか二度と立ち直れなくなってしまうから.だからふりだけでもいいから,理とよりを戻したふりをしてほしい.とはいえ麻実も大人.親友とはいえ,そんな個人的な恋に立ち入るのはいけないという.教育者としては介入すべきかもしれないけれど,一人の人としては介入すべきでない.

何かを悩む麻実.悩みを聞いてみると麻実は同僚に結婚を申し込まれたという.なんだかんだ言いつつ,気になる様子の理であった...そしてそんなおかしな様子を見て反抗期美都子に話してしまうのであった.

したことのないプロポーズ.仲が悪かった両親を見ていると家庭を持つ意味なんかわからなくて,付き合う前からずっと麻実に引っ張られてきた.麻実が家庭を構えて子供を愛して家族のために働く幸福を教えてくれると引っ張ってくれていた.結局何もかも決めないまま,麻実に限界がきて,離婚も麻実に引っ張られるまま.落ち込む理を美都子は励ます.麻実みたいに引っ張ってはいけないけれど,一緒に幸せになろうと.形は違えど愛する人に.

 

いつもの進路相談の食事の帰り道,麻実にもし母親が帰ってきてお役御免になった後のことを聞かれた.美都子にとって理想的な未来.そんな理想的な未来をいつから考えていなかったのか.

お茶でも飲んでいくと誘われ,部屋を片付けるまで待っていてと言われた10分間.コンビニに寄って帰ってくると,麻実の家が火事になっていた.理は悩みもせず火に飛び込んだ.飛び込んできたのは,離婚前と全く同じ空間.そんなことに驚いていると外から麻実の声が聞こえて来た.外から.

 

告白した男性教員,まるで大人になった尾関で笑う.サッカー部の顧問だし.

美都子の親友Aなあ...自己満足の行動だからなあ...それもかなりひどい.せめて面と向かって言って,それでもってなったらそっと見守り,立ち直れなくなりそうになった時,トンで駆けつけるじゃダメなのか?

なるほどな,ここで姫緒の父親が出てこないってことはやっぱりメインは理と別れさせることだったか.

 

ー第11話 辛く切ない嫁姑戦争ー

右足骨折.甲斐甲斐しく世話をする麻実に怒り心頭の3人であった.家がなくなった麻実はしばらく陽の坂住まいに.

そんな現実に段々と限界が来る美都子.腹痛で休んだ美都子にお腹をさすってくれと頼まれ,言われた通りにさする理.そのまま寝てしまった理に,今度は胸が苦しいと独り言つのであった.

 

麻実が一番ショックを受けたのは,今まで食べられなかったお米をおかわりまでしていることだった.ずっと心地いい二人だけの世界にいて,きっとあのままだと二人とも成長できていなかっただろう.しかしそれでも子供ができていたらちょっと怖いけれど理想的な未来があったのだろうかと思わずにはいられなかった.

 

昔について語り合っているといつの間にか抱き合うような形で眠っていた二人.しかし美都子はそんな二人を見ても気にしておらず,今までのように明るい様子だった.だんだんと美都子は理から手を引き始める.

 

福引でご隠居があてたディナーペアチケット.誰をさそうかと言われれば…結局お金はとられた.

一方尾関は美都子をクリスマスパーティに誘う.尾関一家と美都子だけのパーティへの誘いに美都子はOKを出す.

 

夏夜がお姉さんとするなら,麻実はお母さんか...

美都子...これが親離れに関する親の気持ちなのか...?

 

ー第12話 決別のイブ、復縁のイブー

クリスマスのディナー.美都子は麻実といくことをこれほどかというほど押してきた.どれほど誘おうとのらりくらりな美都子とは23日に出かけることになった.それとクリスマスプレゼントも.同じものを麻実にあげるという無理やりな感じで.指輪がほしいなと揶揄う美都子ととまどう理.

 

来る23日.高級寿司を奢ろうと思っていたが,美都子はお弁当を作ってきた.嬉しい!嬉しいけれど...親の財布を気にする子供.思い描いてきた相互扶助の親子.しかしちょっとの寂しさが残る理だった.

美都子は理と結婚したいと思っていたことを告白する.しかしそれは小さな子供がお父さんと結婚するというようなよくある話.いつまでもお父さんと一緒にいたら笑われちゃう.だから理くんのことは世界で一番好きだけど,もうそういうことを言うのはやめる.そんなどちらかわからない風な美都子の気持ち.プレゼントに渡したお守りをもらう前の期待に満ちた恥ずかしげな表情.応援すると言って頬にしたキス.美都子の気持ちは理も気づき始めた.

 

24日.美都子のことがあったからか,理も麻実を口説く.麻実へのプレゼントは指輪.麻実を抱きしめる理の異変に麻実は気づいていた.麻実といるときもずっとずっと美都子のことが頭の中にあった.それでも麻実はそんなことは気にしないと言った.それで理が救われるなら今日だけは...

あらためて尾関に告白される美都子.今好きなやつがいるか?美都子はその告白を受け入れた.迫られたキスと受け入れようとする美都子が落としたお守りの中に入っていたのは指輪だった.涙が出そうな美都子に,美都子が握るお守りについて話す尾関.購入までにあまりに過酷なお守りに,購入したのが母親なんて嘘はすぐにばれた.松葉づえで片足で登れるはずなんてない.号泣する美都子にもう一度,好きなやつがいるかと聞いた尾関.返事はなかった.

泣きながらかける理の電話に電波は通じない.

 

ー第13話 最初で最後の初恋だからー

時折美都子を見ると複雑な感情になる.そのたびに麻実に頼りたくなる.美都子も美都子で不安を抱えている.美都子が何を求めているかわからない.わからないようにしている.叶えてはならない願いに気づかないふりをする.美都子は最近ますます綺麗になる.

 

美都子はあらためて,はっきりと尾関に断りを入れる.好きな人がいるから付き合えない.そして尾関は悩む美都子の背中を押した.許さなかったのは倫子だった.絶好.それでも,いくら反対されようと,自分の気持ちを認めた美都子は折れない.どれほど辛くとも自分で選んだ道だから.そして美都子は麻実に宣戦布告をする.

 

結婚を申し込まれていた男性教諭からふられたことと,美都子とのことがあり泥酔する麻実.そんな麻実に結婚を申し込む.麻実は断ろうとした.しかし自分の中に眠る理への愛には勝てなかった.

 

その後,美都子の急落した成績について聞く.どうすればいいかと焦る理に,あなたにしかできない,そろそろ私に逃げるのはやめてと言った.

美都子が強請った抱っこしてという願い.そんな美都子の手は取れなかった.台風の日はできたはずなのに.嫌じゃない.むしろそれと反対の気持ちが湧き上がってくるのがあまりにも怖くて.保護者と被保護者.いけないこと.そうとわかっていて美都子は理に想いを伝える.何度も何度も愛している気持ちを伝える.涙を流しながら困らせてしまっていることを謝罪する.それでも好き.

理の答えは口づけ.ようやく麻実に癒してもらっていた胸のざわつきの正体に気が付いた.自分は美都子を愛している.

 

受験も終わり合格発表の日.美都子か麻実を選べと言われている日.そんな日に理は麻実に結婚を申し込んだことのある男性教諭と取っ組み合いのけんかをしてぼこぼこにされた.それは悔しさのあまり理が仕掛けた喧嘩.麻実が子供を造れないという事実を自分に言ってくれてなかったことが悔しくて悔しくて.そして美都子から合格の連絡が入った.

 

ー第14話 夫と父と男の決断ー

興信所を使って調べた不妊症の事実をまるで麻実が悪いかのように言う男性教諭に我慢ならなった.

 

美都子の合格祝いパーティに理の姿はなかった.

別れる半年前,ついにできたと思っていた時の検査で突き付けられた現実.いつの間にか子供を心から欲しいと思っていた理にそんなことは言えず,一番最初にした約束なんてできないと思うと別れる死か選択肢は見つからなかった.辛いのは麻実のはずなのに,麻実はずっと理を励まし続ける.そして別れを告げた.

 

仕事に没頭し,現実から目を背け続ける.家にも帰らず24時間会社の毎日.そんな理をみんなは無理やり連れ帰り励ます.間違っていると思う.だけど,だからこそ美都子の気持ちは強い.早くおめでとうを伝えないといけない,そう忠告される.そんな間違っていることなんて理が一番理解していた.普通の親のように美都子を見守血続けたかった.どうして自分なのか.美都子の未来は誰よりも輝いているはずなのに.それでも美都子のことを世界で一番愛している.幸せにするはずの親という自分が,男として美都子を不幸せにしている,そんな事実が辛くてたまらなかった.

 

口論する美都子と麻実.教師と生徒ではなく,女と女の言い合い.

 

理へのチョコレートを作る美都子に,ご隠居は忠告をする.理はたしかに例を見ないほど良い人で,恩を忘れない人間だからこそ美都子を選べない,麻実を捨てられないかもしれない.本当の孫のように思っているけれど,無条件に応援できない.しかし美都子にはそんな言葉関係なかった.理くんが大好きだから.理くんが誰を好きでも,その気持ちだけは変わらないから.

ようやく決心がついた理.それは一人の人を切り捨てるかもしれないけれど,一人の人を抱きしめる決断.明日はバレンタイン.彼女に愛を告げる日.

 

ひと月も遅れてしまった美都子の合格祝い.理のための義理でもなんでもない本命チョコレート.そこにはさよならの4文字.先生と同じくらい大好きだから,いつまでも理君を悩ませたくなくて.だから二人に子供がいないことが,理くんを不幸にしたというのなら,あたしが娘になる.だからさようなら理くん.これからもずっとよろしくねお父さん.

 

ー最終話 世界でいちばんNG(ダメ)な恋ー

麻実は自分のことを想い,すべてを隠し悪者になって,挫折した.しかし目の前にいるこの少女は,小さい切れ度ちょっと育っちゃったしっかり者の天使は,それでも僕の心に染み入り,僕に,一から順番に,丁寧に,心を込めて教えてくれた.人が,人を育てる大変さと,辛さと,葛藤と,そして...楽しさと,嬉しさと...あふれるくらいの愛しさを.気づいてしまった自分の気持ちを引き換えに.

別れを告げ,一人帰ろうとする美都子に大声で愛を叫ぶ.自分の心を凍らせて折れてしまう美都子じゃなくて,正直な美都子に自分の心を重ねて生きていきたい.たとえすべて失くしたとしても,美都子が残ればそれでいい.

麻実にもそのことを告げる.そしてそれでも近くにいて麻実を支えたいとも.世界で一番愛しているのは美都子だけど,世界で一番の親友として.

 

卒業式.いろいろあった1年.あの日以来,陽の坂の住人達とは近くにいるけれど,疎遠になってしまった.理にはその覚悟があった.けれど美都子は...

誰からもダメと言われ続けてきた恋.それでも二人が幸せになる未来の最低条件は二人が一緒にいることだから.理くんと一緒にいれて,みんなから祝福してもらうことが世界で一番の幸せ.そして理くんと一緒にいれて,みんなから祝福してもらえないのが世界で二番目の幸せ.だから世界で二番目の幸せを選んだんだと涙ながらに美都子は言う.

卒業式も終わった原点となったテラスハウス陽の坂で,その住人達だけは二人を祝福する.きっと二人だけで生きていくには厳しくなる時が来るから,その時ほらねといってあげるために.

 

ーEP 世界でいちばんOK(すてき)な恋ー

そして帰ってくる穂香.下半身むき出しのままキスをする美都子と理…

全く理のことをおぼえていない穂香に美都子が先手を打ったり...初めての娘の犯行に穂香が驚いたり...旦那を連れ帰ってきたり...理のことで喧嘩しつつもやっぱり母娘二人仲良くて...追い出される理であった.

そして喫茶店で強請られたキスをしようとしているところを尾関と倫子に見られたり...

 

そしてようやく仲直りしそうになった時,穂香のフィアンセの転勤が決まる.美都子が九州へついていくかどうかで第二次戦争勃発...

駆け落ちまで言い出す美都子を説得する.最後に二人が一緒に,幸せになるために,少しの間だけ離れる覚悟をしようと.それでもあきらめたわけではない.そんな裏で画策する住人達.

 

5月31日.ついに引っ越しの日.

遅れてやってきた理はあの時のように薔薇の花束を抱えて陽の坂を訪れる.ようやく始まる住人一堂による宴.

理がここふた月,残業を重ね用意していたのは婚約指輪.そしてもし美都子を連れていくなら婚姻届にサインするのが条件という.質に入れていた美都子の誕生石であるエメラルドの指輪.親子が一緒に暮らすのは当たり前だから,代わりに約束が欲しい.

今度は祝福をする住人たちの番.理の会社に噂を流そうとする穂香のフィアンセに,攻撃を仕掛ける.一等地である陽の坂を狙った生粋の結婚詐欺師.穂香が惚れる男がろくなわけがない.法的には無理だったので,偶然の重なりですべてがネット上で明らかになったことにした.真実は闇の中にして,穂香には黙っておくことに.

そして二人は婚姻届を提出しに行く.誕生日が結婚記念日.

 

少しだけ時が経ち,結婚式の写真には見切れた大きい理と泣きじゃくる幸せそうな小さな美都子.

 

良かったねえ...美都子...終わり方も笑顔でぱーぺきね.二人の子の名付け親を麻実に頼むのも最高だね.ここで涙が.