えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

世界でいちばんNGな恋 ハピネスモーションの感想(夏夜ルート)

ー第6話 女心と嵐の夜とー

どうも就職先のお金の関係はかなりブラックな部分があるようだった...

ということでお人好しな姫緒から情報を仕入れた理は自分が正しいと思った道を突き進む.夏夜にはばれてしまったわけだが...

 

泊まり込みで会社存続のラストスパート.そんな時に直撃する台風.だから出張でいないと思っていたはずの部長が帰ってきて,目論見がバレた理はあえなく首に.しかも業界のブラックリスト入りというおまけつき.なんとか協力してくれた課長を隠せたのは不幸中の幸いだったと思う.思うがそれでもここまで報われないのかと理の心身は限界だった.

台風に打たれながら公衆電話を取る.電話を掛けた先は夏夜の携帯.ワンコールもせず電話は取られた.誰もいない街で二人きりの打ち上げに誘う.かつての日々が思い出される.

ホテルでの夏夜はただただ理のことを心配し,そんな理が心配する美都子のことまで気づかう.ただ理が元気になれればそれでいいと懸命に尽くした.

 

一人にさせてごめん...と思いながらとりあえず夏夜ルートに行く...

理が手に入って嬉しいはずなのに,それ以上に理が傷ついていることが悲しくて目がウルついている夏夜をみると本当に優しい人なんだなあって思ってこちらの目もウルつく.

ここのOPは神かな?分岐したってわかる良いOP.4人のヒロインにそれぞれの感情(嬉しさなら麻実,苦しみなら夏夜と喜怒哀楽)を割り当てているのかな?

 

ー第7話 いけない下剋上

理は就職活動とバイトをしながら夏夜との逢引きを重ねていた.夏夜も再就職を決める.叔父さんの会社に嫌々ながら.それでも理のためならば...

 

姫緒によると理が首になった企業は首の皮一枚繋がったらしかった.それは理が残した最終案とそれを採用し,実現まで持って行った課長のおかげ.理は心から喜び,そんな理を見て姫緒は不思議に思った.

 

夏夜の叔父の会社に,理がいるなら再び仕事がしたいと電話がかかってくる.それが夏夜にとっては何よりうれしかった.

 

美都子も徐々に二人の関係に気づき始める.しかし核心には触れず,見て見ぬふりをする.そうする限り理の一番はずっと美都子のまま.そんな事実に夏夜の心は引き裂かれそうだった.その気持ちを隠そうとしても隠しきれないほど理が好きな夏夜に,理もますます惹かれていく.

そうして朝まで過ごした日の夕方.夏夜は理と美都子が楽しそうに買い物をしているのを見てしまった.たった1日すら1番になれない.そんなことを考えてしまう.したくもない我儘をしてしまう.理不尽なわがまま.美都子がお祝いに料理を作ってくれている.それでもそんな我儘すらすっと受け入れたくなるほど理の気持ちも固まっていた.

 

理が夏夜のもとへ行ったあと,夏夜と美都子は偶然銭湯で出くわした.夏夜が嫌々ながらも理のために叔父の会社に入ったこと.全部が理のため,だって二人は付き合ってるんだからと美都子は言う.

正面から付き合えと言いながら,理への気持ちが見え隠れする美都子と夏夜は衝突してしまう.わかったふりして,大人のふりして自分の気持ちをごまかして,自分が傷ついているところも見てみないふりして.それなのに理の最大の保護対象は美都子で.我慢ができなくなり,そんな美都子に生々しいまでの現実を夏夜は突きつけた.美都子は泣いて走り出す.

 

私は自分を大事にしないから,代わりに理君が私を大事にしてね,なんて魔性の女なんでしょう...夏夜すこ...

理の努力が鵜食われて嬉しくて涙出ちゃった.

美都子の気持ちも夏夜の気持ちもわかるのが憎い.本当に初めは2番目でもいいと思っていたんだろうな,ごまかしていたにせよ.それでもますます好きになっていく中で,そのごまかしがきかなくなって...美都子も美都子で,薄々気づきながらも現実を突きつけられたショックとは天と地の差があるわけで...

 

ー最終話 日向に咲いた日陰草ー

美都子はモノにあたっていた.そんな美都子を理を含めた住人が心配する中,夏夜が倒れたという連絡が入る.

意識を取り戻した夏夜は,先ほどしてしまった美都子への酷いふるまいに血の気が引いた.そのときようやく理が卑怯者であることがバレたのだと悟った.心優が美都子に刃を向けてしまったのは,理自身の責任である.

夏夜を連れ帰った理は美都子にすべてを打ち明ける.どれほど不誠実と思われようと,二人の関係は事実で,美都子に嫌われたくないからとだましだまし過ごしていた自分にすべての責任があると.そして扉を開けた美都子に誠の口から二人の関係のことを伝えた.二人は男女の関係で,自分のことを二号だとか日陰草だとか自称して黙っていてもいいという夏夜に甘え,母のことがあり異性関係を嫌がる美都子に打ち明けずにいた.美都子が下した罰は平手打ちと…

夜が明け,陽の坂から出ていこうとする夏夜.それは理との関係も断ち切る覚悟のうえだった.それでもずっとは無理だからしばらくという約束で.そんな夏夜に,美都子のためにもでていくなと理は言う.自分が賃貸契約を解消されたから今,夏夜に出ていかれるのは非常に困るだろうからと,美都子を夏夜に託そうとする.そんな酷にも見える提案は夏夜がみんなとの生活を楽しんでいたからこそだった.

 

あっという間に引っ越しの日.カバン一つから始まり,部屋いっぱいになった荷物ももうすっからかん.

去ってしまった理.夏夜の言葉では理はとどまらなくて,けれど美都子の言葉では留まって.しかし美都子が理を引き留める気はなくて.ではそのためにはどうすればいいのか.そうご隠居に言われた夏夜は急いで美都子のもとに走る.

夏夜は本心をさらけ出す.独占したくってひどいことを言ってしまって悪かった.しかし横恋慕しようとしたことは許さない.そして美都子の頼みなら理はきっと帰ってくるから.好きな男と一緒にいるためならなんだってしてやる,そういう気概.

そうして聞いた理の引っ越し先は,テラスハウス陽の坂五号室,天城夏夜様方.全部全部美都子の手のひらの上だったのだった...あの日のビンタは夏夜のぶん.そういった美都子がした精いっぱいのお礼と仕返し.第一優先は美都子のままだから.夏夜は理にとって一番必要な人.比べられないどちらもとっても大切な人.そうして美都子は陰で涙を流す.第一優先だけれど,一番必要な人には決してなれないことに.

なんだかんだと首になったはずの会社に正社員としての登用が決まった.不正に気付いていた上役を再雇用するには,例え試用期間であったとしても首になったものも一緒に採用しなおさなければならない.それは理がやったことそのままが報われた形である.

2人の理をめぐるドタバタ劇はまだまだ続く.

 

美都子へそういう気持ちを抱いたことがないっていう描写があっていいですね.なんだかずっと心がポカポカするいいストーリーだった~