えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

世界でいちばんNGな恋 ハピネスモーションの感想(姫緒ルート)

ー第7話 愛と憎しみの再々就職ー

仲が深まった美都子と理.そんな二人の仲を勘違いする影が一つ...

姫緒があの手この手で(かなり無理やりに)陽の坂に越してくる.

 

なんとか理が首になった会社は首の皮一枚繋がった様子.それは理のおかげ.

 

いがみ合う二人だったが,美都子パワーで表面上は少しずつ仲良くなり始める.

姫緒は本当に理に頼るのに気を使ってるなら,自分に頼らないかと尋ねる.美都子は友達とお金のやり取りをしたくないと断る.それでは理は?理くんは自分にとってなんなのだろう.

 

姫緒はある決断をする.主従の関係があると言え度,今度の決断には佐々木も反対の様だった.それでも美都子のため,権力が必要とあらば...

なんだかんだあって理の再々就職がリストラにあったところに決まる.なんと正式採用で.といいつつも今度は経理部ではなくて,取締役付き.どうも取締役が指定してきたらしかった.で,その取締役といえば...

 

ー第8話 取締役・澤嶋姫緒ー

あまりにも若すぎる取締役の就任に理も反対であった.美都子にこだわる理.美都子にこだわる姫緒.しかし社会の苦汁を舐めてきた理と,社会を甘く見る姫緒には大きな違いがあった.

自分の手で努力したって,父の築いてきたお金の力には勝てなかったこれまでの経験から世間を拒絶していた.見て見ぬする姫緒.そんな欠点ともいえるところを指摘すればきっと彼女は傷つくだろう.それでも今指摘しなければ,姫緒は美都子と歩を共にすることはできない.いくら姫緒にとって世間が舐める対象でも,美都子や理にとっては厳しいもの.親のお金を自分のために使うのは別に構わないが,美都子のために使う努力は自分のためにしてほしい.そのためなら理自身も努力を惜しまない.そう伝えると,初めて二人の心が通じ合った気がした.

 

そうこうしているうちに理の策略で,最初にあった社員たちからの反感も段々と落ち着き始める.

ついにきた給料日.姫緒は自分に対する給料を正当な評価で,そして無用なものと全額寄付しようとした.だから理はそこから新入社員の給料だけを姫緒に渡す.姫緒が汗水たらして稼いだお金.そうして美都子にプレゼントした参考書.値段としてはこれまでにないほど安いものだったけれど,それでも美都子は今までで一番喜んでくれた.

テンションのあがった姫緒はついに,美都子にこだわる理由に口を開く.姫緒が見せてきた写真には一人の男性とその腕で眠る赤ちゃん.その男性は父親で,その背景は陽の坂で,その赤ん坊は美都子...

 

美都子のために会社役員になったけれど,そんなことよりも姫緒自身が辛酸をなめながら得たほんの小さなことのほうが美都子にとっては嬉しいんだろうな.それを言われてすぐ気づける姫緒も美都子もとっても素敵.

 

ー第9話 知らぬは素面ばかりなりー

未亡人であったはずの穂香から生まれた美都子.その当時陽の坂の隣に住んでいたのが姫緒の父で,二人は懇ろな関係であった.

最初は妹がどんな人間かという好奇心だった.なのに美都子は見ず知らずの姫緒が引っ越してくると,当然のように引っ越しを手伝い,食事を差し入れてくれた.だからよく知る暇もなく友達になって,だから真実は今まで言えずじまいだった.その事実を理は告げることを勧める.きっと美都子ならそんな事実を乗り越えられるはず.そしてなにより母がいなくなって家族のいない美都子に本当の家族が近くにいて,見守ってくれていたとわかったんだったら,それは美都子にとって幸せなことだろうから.理の保護者としての役割はそこで終わりになるかもしれないけれど,美都子にとって一番幸せであろう道は,ちょっといじっぱりだけどまっすぐで愛深い実の姉と一緒に暮らすことだから.なんてことを話していると,姫緒はそんなの妄想だと笑っていった.

どうやら穂香と姫緒の父が仲良かったのは本当らしいが,時期を考えると穂香の実の旦那さんの子供が美都子らしかった.

いずれにせよ正々堂々,どっちが美都子を幸せにするかの勝負の再開.そんなことを聞いて少し複雑な気持ちになる姫緒であった.

 

次の取引先まで歩くのが細い姫緒の手を引っ張る理.そんな姿を見る喧嘩していた美都子と麻実.というわけで取締役就任がついにばれた.

ばれたからといろいろなことを話す美都子と姫緒.話の中で姫緒が確かに理に惹かれていることに気づくが,姫緒本人は自分の恋心というものを全く理解していない様であった.

夏夜(酒)のおかげでようやく自分の気持ちに気づいた姫緒であった.

 

会社のパーティに出席しする姫緒&理と,少々やけになって尾関とデートに出かける美都子.

お酒を飲んでしまった姫緒を介抱し,ようやく意識を取り戻した姫緒.夏夜がいれておいたというプレゼントを再生してみると,そこには酔っぱらって理への愛を高らかに叫ぶ姫緒の音声が録音されていた.なんとか誤魔化そうとする姫緒を置いて部屋を出ると,すぐに彼女の鳴き声が聞こえてくる.

心を落ち着かせようと外に買い物にいくと,美都子から連絡がはいった.一番に優先するといっておいて,上司を優先させてしまった女の子.彼女は姫緒の傍にいるという.だって姫緒は理君のことが好きだから.そう言い終わらぬうちに,理は自分の恋心を言い切り,姫緒のもとへ駆けた.

 

あまりにも不憫すぎるよ...美都子...はじめっから隣にいたのに,急に出て来たヒロインに理を射止められて.まあ親子関係だから二人が結ばれるなんて未来はいまのところないけれど.さらに大好きなお姉さんまで取られてしまって...それにしても姫緒可愛い...

私は尾関とデート(仮)に行く美都子が心配だよ...いや尾関もいい子なんだけど,自暴自棄になっちゃ尾関にとっても不幸だからね.

今まで全く描かれてこなかった姫緒の恋心を録音テープで一気に流し込むという天才.ほんの些細な香水の違いを分かってもらい嬉しそうにする姫緒可愛い...男は本当に気づかない奴らばっかりだからな.

 

ー第10話 初めての姉妹(ちわ)喧嘩ー

佐々木...入院っ...!胆石で.

二人とも忙しいだろうからと家庭教師の役も解いた美都子は一人涙する.

 

佐々木の入院でカードも身分証もなく,家の工事も終わり,しかしお手伝いさんもいないどたばたな毎日.

あの後すぐ,二人の想いと状況を美都子に打ち明けてから,(認めてはくれたものの)目を合わせてくれず,姫緒に至っては会話もできていない様だった.それでも二人ともどんなに嫌われたとしても,美都子の姉や父を辞める気はなかった.

 

無理をして夜中まで勉強する美都子を心配する理.しかしはっきりとした線引きをしている今の美都子には以前ほど強い心配の言葉もかけることができない.そんな美都子に話しかける男性が一人...

麻実から美都子がどこにもいないという連絡が来る.住人によると,高級車に乗ってどこかに去ってしまったらしい.警察を呼んだ方がいい状況には間違いない.しかし読んでしまうと二人の家族関係はおそらくなくなってしまうだろう.しかし悩んでいる余地なんてなかった.

通報する直前,その車に乗って帰ってきた美都子と男性.10年以上前の借金の返済を迫る男性は担保がここの土地であるという.かなりいい条件でもこの土地を買い取りたいという男性に対し,姫緒は怒りながら売るつもりなんてないと言うが,当の本人はすでに売ることに前向きな返答をしていた.

幼い時分,アトピーを治すため働きにも出れず,治療費がかさんでいたからお金を借りたのは本当であろうこと.母が自分のために借りてくれたお金.たとえ法的にはどうであれそれは返さなくてはいけないと美都子は言う.正直で道徳的が故の売却の決意.母と娘の絆の借金なら,余計に絆であるこの家を売ってはいけない.そう理も言うが,美都子は現実的な選択だと言って,今までの努力を水の泡に自ら帰そうとする.美都子はもう一人では頑張れないと泣きながら叫ぶ.二人が幸せになるために,自分は子供という立場から身を引かなくてはいけない.美都子に真実を話した時からずっと美都子は一人で戦い続けていた.

 

美都子のために分かれる.そんなことは美都子が望んでいるはずがない.理は住人たちに頼りながら,近所にいてお金をポンとかせて,美都子の小さいころこの近所にいた借金の貸主を突き止めた.案外近くにいて,だれよりも強大な...

 

ー最終話 僕らの親子喧嘩(おいえそうどう)ー

姫緒の父と電話で話す.佐々木が入院したのも,電気が引き落としのはずなのに止められたのも,全部全部姫緒の父の企み.姫緒の別宅も売り,陽の坂も売り,巨万の富を得る.どうやら姫緒を見て,その父の人柄までを勘違いしていたようだった.全て自分が悪いと泣く姫緒.大切な二人を泣かせたやつは必ず許さない.

 

大学にはいかない,そういいつつも夜中まで勉強を続ける美都子は姫緒が一文無しという状況を夏夜から聞く.夏夜は美都子の気持ちを代弁しながら,その年齢というどうにもならない現実を優しく突きつけ,自分が感じたのと同様の悲しみを抱擁した.

そんな厳しい生活の中,ついに結構な風邪を姫緒は患ってしまう.決戦のため看病できない理の代わりに看病をしたのは美都子だった.まだ面と向かっては離せないけれど,二人のお互いを愛し合う気持ちは伝わる.

自分の包み隠していた気持ちを話してようやく仲直り.出会ったときからずっとトコちゃんみたいなお嫁さんが欲しいと思ってた.だからもし5年経ってトコちゃんの気持ちが変わってなかったら,二人で一緒にお嫁さんになろう.そんな愛し合う3人が3人一緒のまま幸せになれる約束を姫緒は一方的にした.

 

最後の最後まで渋っていた平木副部長(元課長).しかし姫緒がこの件の承諾で理を引き渡すと言ったらすんなり引き受けてくれたらしかった.姫緒はこの件が片付いたら大学に戻るという.これがどう転んでも最後の二人の仕事.結果は勝利.姫緒の示す三本指は3人でいられる証.二本指よりとってもビクトリー.

いつまでもアパートは残り,3人は一緒.そして姫緒は父親とも仲直り.母親のいなくなったお隣の子を引き取るための無茶.そんなことをする父親といつまでも仲が悪いはずがない.自分がやろうとしていた手口とそっくりな手口.とっても優しくてとっても不器用なよく似た親子.もちろん娘にできた×付きの男と引き裂くためでも...

 

今日はクリスマス.3人と電話口のおじさんの姿.

 

そのままいくと美都子の評価が下がりそうだけど,麻実がびしっと叱って,美都子の本質を言葉としてはっきり言ってくれたおかげで,美都子の好感度が下がらない.ネ申.

じゃん,もんで怒ってるって再三再四いってくれたおかげで,自然と,あキレてるなっていうのがわかっていいね.

めちゃくちゃ泣いた…大切な場所があって,大切な人が居て,辛くても苦しくても,みんなで助け合って,小さな幸せを見つけたらみんなで笑って,辛いこと,苦しいこと,いつの間にか忘れてしまって...お金じゃ買えない,お金なんかいらない,ちょっとはほしいけどちょっとだけでいい.そんな東萩守三丁目24番地.そんな心地よい場所に東萩守23番地もなれたらいいな.

あーおじさんの真相解明編からめっちゃ泣いてしまったー.