えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

そらいろの感想(つばめワールド)

多分これが一番気合入ってると思うんだけどなあ.

 

=続幼少期=

台風が今年もやってくる.停電.部屋にいるとつばめの泣き声が聞こえてきた.急いでベランダに出てみると,そこにはベランダからこちらを眺める,いつもと違った悲しそうなつばめが立っていた.つばめの家の鍵も閉まっている.1.2mの距離.落ちればただでは済まない.それでもいつまでもつばめを泣いたままにさせておくわけにはいかなかった.初めてベランダを飛び越えた日.たった1.2mの大冒険だった.

二人,部屋で何ともないことを話し続ける.真っ暗の中に光るパーカーの蛍光.するとつばめは青と黄色,2匹の光るサカナが付いた風鈴を見せてくれた.お母さんからもらったもの.大人からすればなんてことはない蛍光塗料でも,子供の二人にとっては不思議なものだった.だから二人だけの秘密.こんな不思議なサカナ,バレたらきっと取られてしまうから.初めての秘密,初めての約束.1.2mの距離が消えた日.

それからの毎日はずっと二人は一緒だった.居て当たり前の存在.きっといつまでも一緒だということを信じて疑わなかった.

 

ある日,つばめの大きな泣き声が聞こえてきた.それはまた街に帰らなければならないから.喘息の療養.それがここに帰ってきていた理由だった.健士が気づかないほどの喘息.つまるところ,もうここにいる必要はなかったらしい.離れたくなんてない.けれど子供の二人にできることなんて限られてて.二人は自転車に乗って家出をする.家でなんて名ばかりで,ただ自転車に乗って進み続けるだけ.それでもじっとしてはいられなかった.

いつしか雨が降り出す.凍えそうなつばめをみて,健士は帰ることを決心する.それでもつばめは離れたくないという.きっと離れてしまったらお互いのことを忘れてしまうから.新しい日常にきっと飲まれてしまうから.だったら結婚しよう.結婚の意味も知らない小さな二人.けれどずっと一緒にいられるならそれだけで結婚をするのに十分な理由だった.さびれたバス停で,雨に打たれながら健士とつばめは二人結婚式を挙げる.

結局この騒動はつばめの勘違いで幕を閉じた.こうしてこの夏,1.2mの幼馴染からもっと特別な存在へと変わった.

もう神としか言えない...ラムネを彷彿させる幼少シナリオ.どれだけ近くても,少し離れてしまえば忘れてしまうという当たり前だけど忘れがちなこと.毎日に様に遊んでいた友人も引っ越して1年もすれば思い出さなくなることは当たり前だったなあと思ったり.だからこそ今の友人とは離れていても定期的に会おうと思わないと思いなおしたり.こんなのつばめ以外選べなくないか...

 

ー7/1ー

元気な後輩花子と,健気な妹愛衣と,ゆったり幼馴染つばめとの夏が近づく.

やっぱり花子はこっちのほうが好きかもしれない.

花子と愛衣の呼び方は変わったけど,つばめだけは変わらないってのはいいなあ.

 

ー7/3ー

夜,パジャマのまま浜辺に涼みに出る二人.こんな日は結婚を約束したときのことを思い出す.きっとつばめは忘れているであろうあの日の出来事.

 

ー7/4ー

つばめと2人乗りで買い物に出かけた.幼いころからのつばめの特等席.スクーターの免許を取るという話が出ていることが何気なく悲しく思われる.

 

ー7/8ー

幼いころから一緒にいられた偶然.そんな偶然を必然にするため乗り越えなければならないことがあるとつばめのお母さんに諭された.

私ならつばめをラムネの健次の立場にするけど,どうなるんだろう.

 

ー7/12ー

テストも終わり林間へ.

またしてもお腹に貼られるシソの葉,笑う.

 

=花子ルート=

毎年恒例となっていたフォークダンスに花子を誘った.

二人でカップルを煽ろうと抜け出した先で,ただよう蛍の群れを見つける.蛍日に照らされる花子の横顔は美しかった.

 

ー8/30ー

なにか花子と起きるなんてことはなく,夏休みが終わりそうになる.それは花子も同じだったようで,今日と9月に入ってからの休みを使って夏を取り戻そうという.

リアルにえっって声が出るくらいには日付の飛びに驚いた.

 

ー9/7ー

花子が約束を思い出さないようにのらりくらりしたいてが,ついに捕まってしまった.花子がしたいというのは蛍見物.

本当に行くことになった蛍見物.夏の終わりを告げるかのようにはかなく光っていた蛍を考えると,焦燥感がわく花子だった.どうか当日は晴れますように,そう願いながら12日に花丸をつける.

悩んだり,忘れているように見せかけて,見物に行く場が載った雑誌もち歩いているの可愛くないか?

 

ー9/12ー

ついに当日.予報通りの快晴は絶好の小旅行日和だった.

しかし電車に乗ってついたのは予想だにしなかった無人駅.次の電車は2時間後.目的駅まで歩くしかなかった…

 

ヒッチハイクしたり,線路の上を歩いたり.旅行というよりは冒険というのがふさわしい旅路の途中,夕立が降り始める.

休憩しながら花子が尋ねるのは,どうして今日断らなかったかという質問だった.何かに悩み,どこか無理していそうな花子を見ていられなかった.

きっといつまでも先輩とはこの距離感なのだろう.きっと花丸もこれ以降手帳につくことはない.あきらめよう.そう花子は思った.

 

ついたころにはもう夜で,本来なら蛍は光輝いている時間なのにそんな輝きはあたりに見つけられなかった.ここに来れば何かが変わると思ったのに.そう花子は残念そうにつぶやく.蛍はきれいなまま死ねるのかな.そういう不思議な問いかけ.私も夏が終わったら綺麗に死んで綺麗に生まれ変わりたかった.

いくら願えど現実は残酷で,蛍が現れぬまま終電の時間が訪れる.どうして今年に拘るのだろう.蛍と花子が重なる.そんなことを考えていると淡い光が一つ現れた.一つ,また一つ.まるで花子の願いと聞き入れてくれたかのように幻想的な光景を作り出す.あの時と同じ綺麗な花子の横顔を見てそのことを伝える.花子に対して抱いていた恋心.気づこうとしなければ気づけなかった想いにようやく気が付く.同時に花子がいなくなったらという恐怖までも生まれた.そんなことだけは嫌だと健士は花子に想いを伝えようとする.しかし先に口を開いたのは花子だった.先輩が好きだったこと.この夏に進展がなかったら先輩を諦めようとしていたこと.だから最後に蛍をみてお終いにしたかった.ずっと花子は辛い思いをしていた.そしてそれをさせていたのは他でもない健士だった.

ずっと4人で楽しく過ごせればいいと思っていた.しかしそれは間違いだったと伝える.他の名によりも失いたくないものはただ花子だと.

なんだろう微妙だな.勝手にすればいいのにと思ってしまった.たぶん各ルートにある切なさがあるルートなんだろうけど,愛衣ワールドのつばめエンドには勝てないよ...

 

=愛衣ルート=

いつからだろう愛衣に妹以外の感情を抱くようになったのは...「家族だから」愛衣はそういって健士の悩みに役立とうとする.きっというべきではない.それでも,ただ確かめたいだけだった.確かめてそんなことはないと否定する事実がでてきて,つばめと向き合って.ただそれだけを望む.

 

愛衣はつばめとフォークダンスを踊るように誘う.それでも愛衣の顔を見ると,自然とその手を愛衣に,妹に差し出していた.兄妹じゃなかった自分たちが,兄妹になって.愛衣にそんな兄妹以外の気持ちがないと確かめたかった.愛衣は目を赤くしながら作った笑顔で健志をつばめに託し,その場を離れた.

 

ー7/13ー

ちょっとした勘違い.それでいい.それでいいはず...

これは好みのシナリオかもしれない...

 

ーー

4人で旅行に行くことに.もちろんつばめは特等席.それは当たり前のことで,愛衣が望んだこと...

 

ーー

旅行当日.しかし二人はトラブルで愛衣と二人きりの旅行になった.本当はやめようと思ったけれど,二人の仲がぎこちないことをつばめは見抜き,だからこそ行くようにということだった.

 

捻挫に,夕立.旅行はうまくいかなかった.状況が状況なだけに,愛衣は仕方なくつばめの特等席にまたがる.

つばめと二人で家でしたバス停に偶然たどり着く.二人の思い出の場所で,健士が抱くのは愛衣への気持ち.身体を温めるために近寄る二人.歯車が少しずつずれ始める.

何気なく気を紛らわせようと,昔あげた結婚式の話をした.近づく愛衣の唇.言葉はそれ以上紡がれない.その口づけを健士は拒まなかった.

夢の中で昔のことを思い出した.また会おうと指切りしたあの日の事.まだ兄妹じゃなかった日のこと.

テレカとか久しぶりに言葉を聞いたな.

 

ー8/24ー

あの日以来,愛衣との関係はぎこちないものになった.なかったことにしたい.そう言ってから.事故じゃなくてはいけない.必然にすることでどれほど多くのことを失うかわかないから.

 

ー8/28ー

台風が来る.二人の関係は少しずつ元に戻り始めている.

突然の停電と,一緒にいたいという愛衣.ひと月前ならその願いをうけいれることができた.また事故が起きるかもと思わないわけではなかった.それでも安心していたから,二人は兄妹だと思い込んでいたから,扉を開ける.

もう我慢ができないと言って抱き着く愛衣.ずれた歯車はもう戻ることはないのだろう.二人は兄妹だから.しかしそう言い訳できなくしたのは,フォークダンスに誘った健士だった.ずっと抱き続けていた愛衣の恋心を顕にさせてしまった.今度は健士からキスをする.事故でも偶然でもない口づけ.もう後には戻れない行為.

男と女の関係になった二人.二人が気にするのはやはり隣に住む一番仲良しの幼馴染のことだった.問題は山積みだったけれど,二人なら…そう思ったのは甘い散弾だった.

 

新学期になって,元気いっぱいのつばめを見て,二人は何も言えなかった.あれほど決心を強く持っていたのに,二人はいつものように何気ないことしか言えない.また次にしよう.そんな卑怯な言い訳を重ね続ける.今日こそは.そんな決意はつばめの笑顔に打ち砕かれる.つばめの笑顔が,一言一言は二人の心を八つ裂きにする.3人で買ったアイスクリーム.あたったのは健士と愛衣で,まるで神様が忠告しているように思われた.

つばめが二人の異変に気付かないわけがなかった.ただ二人が元気になるようにというつばめの気遣いが何よりもつらかった.卑怯な自分が許せなかった.

ずっと二人で居られる関係になったことは本当に嬉しかったことをおぼえている.それなのに今はそんな関係が何よりも妬ましい.

裏切りとごまかしの日々を過ごす.半年が経った.当たり前のように二人の将来を話すつばめに,健士は何も言えないままだった.愛衣だって隠し続けることはできなかった.泣く日が増える.悲しげな表情が増える.それでも傷ついているのは二人だから.そういう被害者めいた感情だけが二人を支えていた.

 

ー6/17ー

いつまでも,そんな被害者ぶったままいられるわけにもいかなかった.新谷姉弟に呼び出され,愛衣と二人で何かに悩んでいることを問い詰められる.もう周りに隠し通せないほどに二人は追い詰められていたことにようやく気付いた.それでも二人のことは言えない.なぜなら兄妹だから.一か月.その間だけ待つと二人は言うが,これほどまでにこじれた関係をどうすることなんてできない.

そんな新谷姉弟が気づいた異変に花子とつばめが気づかない訳もない.

 

家に帰ると,母は愛衣が返っていないと心配そうに言う.こんな追い詰められた状況で居てもたってもいられなかった.

浜辺で見つけた愛衣もまた耐えられず,兄妹という関係を覆せない事実に打ちのめされていた.忘れる,妹になると宣言する愛衣をただ抱きしめる.結婚しよう.愛衣が幸せになるためならなんだってする.兄妹という関係から恋人という関係へ.

 

両親ももう二人が兄妹でないことに気づいていた.一回だけのけじめとしてのビンタ,ただそれだけだった.幼いころから勝手に兄妹にしてしまったことをむしろ両親は責める.言いたいことはたくさんあるはずなのに,二人の幸せをただただ願った.健士はけじめをつけなければならない.

 

ー6/19ー

つばめと3人で小旅行に出かける.愛衣から関係について話す,そういう約束だった.

途中に買ったアイスクリーム.今度当たったのはつばめだけだった.

 

停車駅で,つばめは帰ってこなかった.あまりに遅いので迎えに行くと,つばめはもう一緒に乗れないと言った.何も言わず涙を流しながら笑顔を浮かべる.つばめから愛衣に手渡されたのはアイスのあたり棒.私は外れちゃったから,愛衣ちゃんは大事にしてね.電車の扉は閉まる.つばめが載るのは後ろの編成.5両目までと6両目から.向かう先は正反対の旅路を3人は進む.

これ花子は電車に様からって断ってるけど,花子ルート見るにそんな様子はないから,愛衣とのことに気づいて自分から身を引いてるんだよなあ...

 

あれから二人は街を離れ二人で暮らし始めた.4年経ち,初めてつばめから連絡が来て,二人は故郷へと戻る.愛衣の手の中にはアイスのあたり棒が握られている.

なんだこの私の再興に好みのシナリオは...涙ボロボロですよ...つばめがいい子すぎるんよ...涙

 

=つばめルート=

隣のクラスのやつがつばめのことを好きなようだった.付き合ってるのか?そう本気で尋ねる彼に,あの日のことを思い出して妻だと告げた.それほどまでに自分の中で大きな存在だと再度実感する健士だった.いろんなことがあるだろう,それでも二人の気持ちさえしっかりしていれば大丈夫と思う.

 

オクラホマミキサーの音楽に合わせ,当たり前のように手を差し出す.

不穏な雰囲気...

 

ー7/14ー

隣町までつばめの父にお弁当を届けに行く.もちろんつばめは特等席.

 

帰り道夕立に振られ雨宿り.二人はあの日の話をする.どこまでいくつもりだったの?そんな照れくさい会話.神戸まで行って結婚するつもりだった.だったら今から行こうか,結婚しに.あの時とは違う二人の想いに,思わず冗談と言ってしまう健士だった.

原付を取って神戸に行こう.今度は二人乗りじゃなくって並走で,そう約束した.

 

ー7/15ー

理沙美沙先輩が受験勉強で忙しくなるので,二人はバイトをすることに.それはスクーターを買うためでもあった.

 

ー7/18ー

原付の試験.無事二人とも合格.

 

ー7/20ー

そして始まる夏休み,最初にすることといえばつばめのお父さんのところに安くバイクを譲ってもらうように頼みに行くこと...間もなく終わる二人の自転車の旅.いつもは怖いつばめパパも娘の頼みということもあって引き受けてくれた.

 

ー7/21~7/28ー

今日から一週間はバイト.最初は失敗ばかりだったつばめ.それでも日を重ねるうちにだんだんと失敗も減り,喫茶このえの仕事が板につき始める.手を煩わせることが少なくなったつばめに嬉しさとともになんとなく寂しさも感じた.

 

結局,娘から代金をもらいたくないという好意に甘えて健士もただでバイクをもらう.初めて並走する帰り道.

 

ー7/29ー

旅行の予約.しかしダブルしか空いていないというホテル.それじゃあしょうがない,しょうがないよな...ということでダブルに.新谷と花子を使ったアリバイ工作をし,つばめママにはバレつつも明日からは二人旅が始まる.

 

ー7/30☀ー

何度も何度も休憩と記念撮影を繰り返し,日も暮れるころ漸く宿につく.ダブルのベッドに緊張しながらチャックインすると,どうもキャンセルが出たらしく…

原付でツーリングっていうのもあんだかあれだな笑.

 

 

ー7/31☀→☂ー

神戸着.つばめがしたかったと言う,結婚式のまねごとをする.まねごと.それでも誓いの言葉は何よりも重く感じた.死が二人を分かつまでの愛を誓い,二人は初めてキスをする.二度目の結婚式を挙げた神戸の空は,あのころと違い青色に澄んでいた.

 

数時間後,来る豪雨...こんな雨じゃ危ないし,ラブホテルに泊まるのも仕方ない,仕方がない...きっとこんなわずかな変化の積み重ねが二人の未来を創っていく,そう感じた.

 

ー9/1☁~ー

新学期も始まったが,どうやら体調が悪そうなつばめ.つばめが休む時は健士も休む.そんな暗黙のルールは9月の中旬まで続いた.

ほらーやっぱり不穏になるじゃん...

 

ーー

今年もまた台風がやってきた.突然の停電.健士は思わず駆けだす.

飛び込んだ部屋で,つばめは停電にも気づかず呆然としていた.どう考えてもおかしい.急いで病院に連れて行こうとすると,つばめは泣き出した.妊娠.その言葉を聞いて様々な感情が溢れた.一番は悔しさだった.驚きや不安,喜び.いろいろあったけれど,一人でつばめを悲しませていたことがなにより胸を締め付けた.

 

病院での診察で妊娠が確定的なものとなった.二人に圧し掛かる重い現実.2度目の結婚式が思い出される.死が二人を分かつまで.なんで俺は悲しい顔をさせているんだ.どこまでも広がる9月の青空の下,健士は高校をやめて働く決心をした.

ーー

つばめの両親に事実を伝える.つばめママよりもパパのほうが難関だと思っていた.しかし真っ先に反対したのは七海の方だった.誰のために子供を産むつもりなのか.その1つの問いにすべてが詰まっていた.つばめの父も健士に大人じゃないから親にはなれないと言う.明日から俺の店に来いと言われ,つばめの父を手伝うことになった.

まあ高校やめて働くなんて正直短絡的だわなあ...一握りの才能とか運とか根性とかを持つ人間じゃないとなあ...学歴,経歴で人を判断する人間が多すぎるんだよな,この世の中...

ーー

今日はつばめの退学届けを出す.健士はつばめの父に強く止められ,まだ出さないことになっていた.明日からつばめは家にこもり,健士は仕事を手伝い始める.二人の日々は大きく変わり始める.

ーー

つばめにも会えず苦しいことがたくさんある.それでも子供に子供が育てられないと言うなら,ただ学校に行き,手伝いを続けるしかなかった.

ーー

12月になった.あと半年ほどで親になる.

再びおじさんに気持ちは変わらないかと聞かれる.返事の内容は変わらなかったが,その気持ちは大きく変わっていた.

おじさんはここに引っ越してきた真実を話す.小児白血病だったつばめの姉.つべめを産むかは悩んだ.そして産んで,もし早くに亡くなったとしても,この美しい街で過ごさせてやりたかった.

そしてそれは遺伝性のものであること.堕胎の最後のチャンスに,その決断はお前が引き受けろとおじさんは言う.それはすべての責任を,恨まれ役を健士が引き受けろということ.おじさんにもおばさんにもできない,健士だけにできること.今日二人が会っていい許可が下りた.

ーー

晦日.おじさん,おばさん,そしてつばめと4人で年越しそばを食べる.きっと家族として認めてくれたのだろう.ただの偶然の末誓った結婚は,二人の意思を持ってなされたものへと変貌した.

ーー

理沙美沙の言う,貸し借りは相殺されるものではない,ってのはラムネをしたユーザーには突き刺さるなあ.不意に出てくるのが憎い.

ーー

7月.ついに出産の日.偶然隣の家に暮らし,友達に,幼馴染に,恋人になった二人は,無数の偶然と,そして必然を超えて親になった.

帰宅し,府とベランダを眺めると,そこには橋が架かっていた.出産にも立ち会わず,おじさんが架けてくれた橋.今日初めておじさんは名前を呼んでくれた.

ーー

3月,卒業の季節.明日からは本当の意味で家族になる.

=☂=

5年後.娘の佳奈子も大きくなった.なんてことはない日常に,幸せを感じる.

ーー

ある日,風邪をひいてしまった佳奈子.もしかしてがあってはいけないと,健士は病院へ連れていく.どうやらちょっとした風邪で大したことはなかった.取り越し苦労.まわりは親ばかだと言うけれど,それでも不安は亡くならなかった.

ーー

大型の台風がやってきた.停電とともに倒れる佳奈子の額は驚くほど熱かった.

台風の中,不審に思われながらもお義父さんと二人で病院へ向かう.恨まれ役になれ.その決意に揺るぎはない.それでも今はこの子がいる.15年のつばめの人生と,5年の佳奈子の人生.

 

診断は小児白血病.佳奈子くらいの年齢なら根治もあり得る.しかしそれはこのアンチの病院の施設では無理なことだった.つばめが街で佳奈子と暮らし,ここで健士はお義父さんと働く.そう決断した.

ーー

東京での生活が始まった.パートと娘の見舞いを繰り返す日々.娘と会えない時間は一人きりの生活.星空も見えないこの街で,今日,健士が褒めてくれた髪を,パート先で揶揄された髪を切った.あの日取った記念写真に写る笑顔の自分が憎らしく思えた.

東京で時給600円って...時代か.

ーー

入院して二か月.佳奈子の体調は芳しくなかった.目安は数か月.1年で改善が見られない場合は覚悟しろと医師は言う.

健士はそのことを聞き,街へ行くことにした.つばめももう限界だった.もしもの時,恨まれ役になりに.

ーー

健士も東京についた.つばめは初めて涙する.健士の言葉を初めてはねのける.今こそがその時なのだろう.

その健やかなるときも,病めるときも,富めるときも,死がふたりを分かつまで

健士はつばめに病気になるかもしれなかったことを告白した.黙って勝手に決断した俺の責任だと,隠し事をしないというルールを破った俺を恨めと.つばめは時を戻してよと泣きわめいた.

全てが始まった雨の日の結婚式を思い出す.時は戻らない.積み重ねたものはなくならない.だから大丈夫.そう抱きしめた.

ーー

1年が経った.二人は立ち寄ったバス停で3度目の結婚式を挙げる.正式な結婚.立会人は他でもない愛娘.3人一緒じゃなきゃだめだから.死が二人を分かつまで,その命の灯が続くまで.

初芝家の隣にある家族が引っ越してきた.センスのない蛍光のシャツを着る少女と引っ越してきた少年が手を繋いで遊ぶ.

馬鹿ほど泣いた.わざと帰ってきたとき佳奈子のことださないのはずるいよ...亡くなったのかと思うじゃん...一つ不満があるとすればもっとサカナについてやってほしかったくらいかな.

それで油断してふざけたルートなのかなと思って理沙美沙ルート読むでしょ?油断しているのもあって声出すほど泣いた.ずるいよお...