えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

はつゆきさくらの感想(Graduation桜 Chapter27 GhostParade,Chapter28 桜,Chapter29 GhostGraduation)

=Chapter27 GhostParade=

ー3/19ー

ホテルで綾は初雪に想いを伝えた.憶えていないこともあるけれど,今君のことが好きだから.その想いは受け入れられない,ただ抱きしめる.

あの爆発事故を生き延びたラン.その顔には大きな傷が残された.その哀しみに付け込んだ大野が初雪にあてがった.ランも今初雪に協力をする.

みんなはいなくなった桜を胸に,初雪を止める.

コノハサクヤは再び桜の物語を語る.

 

=Chapter28 桜=

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2年前,コノハサクヤはこのホテルを訪れていた.二人のゴーストチャイルドを討つために.本当はランを討った後,初雪も切るつもりだったが,そのもう一人のゴーストチャイルドの凶悪さに,何もできなかった.そしてその2年後,再びこの街に訪れ,桜の願いを叶えた.

全ての記憶を失っていた桜をコノハサクヤはサポートし,初雪へと,真実へと誘導し続けた.

~~

それでもそんな話を聞き入れられない初雪を,ゴーストを切り続ける.桜の影響でゴーストは弱体になり続けていたのだった.そしてサクヤも綾を切り伏せる.これは初雪と桜の物語で,初雪に執着する綾はゴーストなのだから.

最後に残ったのは大野敦,初雪の父親であった.父と共にゴーストになることを選ぶ.例え幻であっても彼女たちに会うために.

 

初雪はランに話しかけた.そのランを人形だと言ったのはラン本人の生霊であった.初雪を自らの復讐のために利用し続けていたと告白する.それでも自分は一人だから,そうランに請う初雪に,ランは気づかせる.外から聞こえる友人の声を,三年間で得たものを.

桜が舞う,桜の声が聞こえる.かつて事故の直後会ったはずの少女のことを思い出す.死に瀕していたからこそ会えた少女がずっと見守ってくれていると約束してくれたことを思い出す.

いつの間にか外へと出ていた.後ろには彼女だけが呼ぶ,初雪のあだ名が聞こえる.母から託された.この街を守るという役割を守るために,舞い戻る.この街を守ると言うのはあまりにも辛く苦しいから,大切な誰かを,初雪を守るために舞い戻る.彼に生きてもらうために,その分呪いを引き受ける決意を再び宿し.

生者が死者の夢を見るように,死者が生者の夢をみることもあるんだよ.

 

桜に手を引かれ歩き続ける.ずっとずっと見守ってくれていた彼女とともに.死者として見続けた夢をこの冬叶えた彼女とともに.

季節は巡る,だから永遠とは言えないけれど,初雪が大人になるまで,いつかここを卒業するまで会い島森,分かち合うことを誓った彼女との誓いが今終わりを告げる.長かった冬が終わり,また春が来る.

桜の過去の回想というか,初雪の周りにいたところはまあ泣いてしまった.

 

=Chapter29 GhostGraduation=

ー3/21ー

卒業の日.これまでの学生生活と,一人の少女に胸を馳せながら旅立つ.

 

一人の少女が駆ける.ただあと一言だけを伝えるために.自分が誰だか,その相手が誰だかわからないけれど,ただ駆ける.愛していました.ただあなたを愛していました.めぐる春夏秋冬の中で,あなたを愛し続けていました.あなたに見えなくても,声が届かなくても,触れられなくても,あなたを愛していました.誰もいない通りを駆けていく.

 

アルバムにはちゃんと桜がいた.そして隣にも確かに桜がいた.

めぐる春夏秋冬.終わる1095日.それは幻の様に通り過ぎてしまうのか.ゴーストの様に、消えて行くのだろうか.けれど,桜 の様に未来へ,再び花開く予感を残して.卒業,おめでとう.

卒業式に取った写真には確かに彼女が写っていた.