えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

7つの贈り物の感想

全体としては微妙~普通.ただしラスト16分くらいからのウィルスミスの演技は必見.

 

開始2,30分くらいでTimが何をしようとしているかに気づいてしまったけれど,これは気づかない方がよかった.そのことを親友が止めようとするが,止めきれず親友との約束だから協力してしまう.そのバリー・ペッパーの演技がうますぎて...

モーテルの受付の人のはインド訛り?うまいよなあ.わかんないけど.

 

救いを必要としているのに,それを求めない,誰も見ていないところでも誠実な”Good man”たちに文字通り命さえも差し出すTim.お金や居場所,腎臓,骨髄,肝臓,目,肺,そして心臓.7つの贈り物を.その原因となったのは自らの事故により,最愛の妻を死なせてしまったことであった.ふさわしいかどうか,それを見極めるためには心にもないことを時には伝えねばならず,そのことにすらTinは苦しむ.そんなTimの心のやさしさ,そして苦悩を描いた作品.皮肉なことに,そのGood manの中にはTim自身も入ってるんですよね.

まあそれだけかなあ...あんまり好きじゃない.何を描きたかったかがいまいちわからないままぬるっと終わってしまった.やりたいことのために,弟を巻き込んでるのもなあ.まあ肺をあげてるから許せってことなんだろうけども.二度愛する人を失いそうになるとか,そういうのもあるんだろうけど,うーむ...

上で書いた通り,Good manの中にTimが含まれていたり,死ぬために愛する人を探したり.そんな身勝手な優しさ.

 

見どころは冒頭と繋がる残り16分くらいから.俳優すげ~~ってなる.そこを見るための映画といっても過言ではない.

 

クラゲをわざわざ使ったのはなんでなのかなあ.臓器を傷つけないための毒による死亡.それはわかるけれど.個人的には「美しさ」だと思うんですがねえ.美しき中で死にたい,そんな気持ち,誰しもが持ちません?もちろんTimにとって最も美しいものはエミリーなんでしょうけど,そんなわけにもいきませんし.だから次点でハブクラゲ

ラストシーンは移植ものにありがちだけれどよくって,Timの目だからきっとエミリーを一目見てエミリーだとわかったんだろうなあと思う.

 

結局,Timの不器用な優しさを描きたいのはわかるけど,行ってしまえば自分勝手な行動で,そこが深く共感できなかった.