えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

蒼の彼方のフォーリズムの感想

とりあえず体験版。後日五島列島に行くので。

 

=感想まとめ=

いやーうん良作なんじゃないかなーが感想。個人的には好きじゃない。そもそも主人公が好きじゃないし、敵役を目の敵にする理由も一切理解できなかった。

FCが世界大会の規模で行われている割に、それほど戦術が研究されていなかったり、そこらへんの意味不明さが引っ掛かる。乾の戦術が誰からも解明できないなんて、少なくとも数か月あったならあり得ないと思う。(北欧2位とかが日本1位とおなじくらいの称号なら日本だけが主となっているスポーツではないはず、海外に行くことがステップアップになってる点からも)

 

好きな順は

莉佳<明日香<真白<<<みさき

順番は明日香と真白入れ替えた上の順番でいいと思います。

 

まあ私が穿った見方しかできないのが悪いんですよ!!たぶん!!!↓

・莉佳:急に出てきた幼馴染の設定のライバルに終始上から目線で仲直りする話。

・真白:真白が可愛い話。だんだんと真白が(恋愛という理由にせよ)FCにはまっていくのはよかった。人間関係にスポットを当てていた気がする。といってもサブヒロインなので、十分ではなく消化不良感は否めない。でも好き。

・明日香:終と始が一致していない気がする。FCを変えるというイリーナの意思の原点がわからない。その方法が戦術による根本的なものかと思いきや、シューズの設定などという訳のわからない理由が急に出てくる。それすら打ち破ったのが明日香たちがバランサーの設定を切るという、さらなる自由な飛行への暗喩となっているが長いプレイ時間の割に突拍子もない暗喩。別に明日香は嫌いじゃないけど、明日香ルートが全く好きじゃない。

・みさき:秀逸。一言で表すのなら懐かしさの詰まったルート。みさきルートがあるから作品としての価値を保っている気がする。多くの人が感じたことのある挫折、悔しさ、嫉妬、虚勢。それだけじゃなくて、努力するほど負けた後何も残らなくなってしまいそうで不安になること。新しい何かを生み出してドキドキして止まらなくなること。明らかにオーバーワークなのに止められないこと。コツを掴んで、それを手放すのが怖くてこれまたオーバーワークしてしまうこと。そんな頑張っていた過去を思い出させてくれた。

明日香ルート以上に楽しむ気持ちや勝つことの大切さを描いていて、なぜ明日香ル-トが人気なのかがわからないほどみさきルートが飛びぬけていると思う。

シナリオの流れからも、真のメインはこちらだと思う。

 

4人のシナリオライターがいるから、一人一つなのかなー?

個人的好みから、みさきが渡辺さん、明日香が木緒さんかな?サナララ4章を考えると逆もありえなくないけど、グリザイアを考えるとこれっぽそう。

たぶん本物の天才だった人と挫折をしたことがない人は明日香ルートが好きといい、天才じゃなかったり大きく心が折れてしまったことがある人はみさきルートが好きなんじゃないかな。もちろんそれ以外にもあると思うけど、少なくとも明日香嫌いと極端になったりする人とかはその傾向が強そう。(まあ本物の天才なんてほぼいないと思うんですけどね。)

総合すれば細かいところが気にならない人にはお勧めだし、そうじゃない人にはお勧めできない。

 

天才って「ある程度の才能」と、「自分がすごいっていう勘違い」もしくは「恐怖に打ち勝って現実に気づいてもそれでも勘違いしようとしていられる姿勢」の両方を持つ人なのかなと思ったりした。

 

=第1話=

うるせえ、一度負けたくらいで諦めるくらいならちゃっちゃとやめてしまえ!それに才能があるなら諦めんな馬鹿野郎!

 

OPめっちゃ苦手笑笑。うーうー↑で爆笑してしまった。

今のところ、緒方恵美がいることだけが評価が高い。頼む闇落ちか完全顕現してくれええええ。

莉佳!?422秒の完全顕現…

 

重力子ねエ…グラビトンが存在するなら寿命はほぼ無限なんだろうけど、というか無限?素粒子知らないからわからないけど、アンチグラビトンはどうなんだろう。それなりに長くないとこんな靴みたいに使えないよね?生きてるうちに両方発見されるといいな~。

 

これってなんでこの島じゃないと飛べないんですか?こんな便利で、学生に手に入るくらいの靴があるなら明日香も引っ越し前から使っていてもよさそうなのに。と思ったけど莉佳はそういうタイプだね。

 

才能まみれなのに競技を辞めてしまった昌也と、かつての自分のように競技を心底楽しみ、そして同じく才能がある明日香の出会い。

まあ情けないことをいうと、才能ある人がうじうじしてるのを見るの大嫌いだから、この後どうなるか…中途半端に逃げられるからコーチって選択取るのも苦手だなあ。やるなら本気で、やらないならやらないっていう私個人のスタンスとあわない。まあやめた理由次第か。

まあ確かに何かのきっかけになった人に教えを受けられるっていうのは最高だよな!私自身も経験があるけど、運命的な、それでいて憧れ、羨望と嫉妬と、いろんな感情が入り混じってぐちゃぐちゃになる。

 

=第2話=

みさきも天才なのかよ~~。まあ素の天才は好きだからいい。くよくよしてるのが嫌い。天才か器用貧乏か果たして…

 

まあ道具をそろえたりサブキャラ紹介したりの章。PCのデータ整理しながらオートで流してたけど、真剣に読むには少々退屈だったかも。

 

買った道具をすぐに使ってみたかったり、習ったことをすぐ試してみたかったり、すっごい明日香の気持ちはわかるな。

 

ほんとに晶也うじうじしてて苦手だ。

 

=第3話=

葵先生がぶちこんだ初の合同合宿と練習試合。そんでもってその相手校の部長が最強でその最強の相手すら憧れる晶也。

 

唯一ヒロインで試合省略される真白の立場とはいったい…

 

さきちと明日香の才能が明瞭にわかるタームだったなあ。ひたすら前向きな明日香と、結構後ろ向きな、もしかすると何かに敗れることが嫌いなみさきの対比が現れ始めているような気がしなくもない。

 

あー、どうしても主人公が好きになれないーー。けどまあ先行投資として購入…

 

=第4話=

みさきが真藤に負けたことを本気で悔しがってるのを見て好感度あがった。もっと才能にかまけたタイプかと思った。まあそれも嫌いじゃないけど。

 

初心者だからしょうがないと思ってしまったことを謝罪する真白だったけど、別に悪いことじゃないと思うんだけどなあ。私自身も何か新しいことを始めて教わっている時期は、初心者だから仕方ない、もっと迷惑かけてでも教えを乞うて自立しようって開き直るんだけど…真白は開き直るまでいってないからってことなのかなあ。

 

好きなものを臆することなく好きって言える明日香が本当にすごいっていうのは、完全に晶也に同意。

 

真白にも旧友マグロというライバルができたみたいでよかった。明日香みたいな競技そのものが好きなタイプはともかく、他のメンバーは競い合う相手が必要だろうし。

 

=第5話=

今日は好きなだけおかわりしていいぞ!の毒ガス漫画を知ってる人が果たして何人いるのか。

 

てっきり乾が晶也の敗北相手と思ってたけどそんなこともないのね。

 

嵐の前の。タイトル通りの静けさを感じさせる多くは日常回。そしてなにより、ライバルの登場。各ヒロインの短所の明示。起承転結の承かな?転からは6話と個別だろうし。

 

=第6話=

大会編。現れるライバルたち。

 

勝利よりも自らの信念である速さを選んだ紫苑はかっこよかった。記録よりも記憶。新庄みたいな選手かも。

真白は負けたもののFCの楽しさに気づいた一歩となる大きな一歩。

みさきと莉佳の試合は天才と秀才の差。練習量は圧倒的に莉佳なのに、始めて数か月の天才には敵わないってのは酷だな。きっと一皮剥けるシナリオが個別であるんだろうけど。それでも全く折れないってのは心配でありながらも憧れすら抱いてしまう。

明日香は流されたから知らね。

 

次の試合でみさきは真藤に負けてしまったけど、全折れるどころか前向きになったのは意外だったな、と思っていた。

明日香は二回戦も勝ち、三回戦で本気を出した真藤に負ける。おそらくは晶也の「お気に入り」を叩きのめすため。

本気を出したのが自分ではなく明日香だという事実に、そんな本気の真藤に食らいつき、善戦する明日香に、みさきは打ちのめされる。自分が莉佳にやっていたことを、もっと明確な形で真藤からやられる、そしてなにより部内では1番だと思っていたが本当1番は明日香だったという挫折。

これかなりリアルに挫折を描いていると思うんですが、私だけですかね?私の場合もって意味で。全体の中でっていうのはさておき、ある集団の中で一番、もしくはそれに近いと思っていたが、結果そうではなかったと判明したときの心が音を立てて折れてしまうような衝撃。これは性格のいい明日香のようなタイプは味わいませんからね。自尊心とプライドと嫉妬と、そんな禄でもない感情を持ち合わせている普通の若人しか味わえないですもん。表面的には自分の方が優秀でも、その人が優秀だからこそ「本物」に気づいてしまう。周りは自分を褒めるが実際はそんなことはない。こういうのノベルゲームでは少ないし、かなり珍しい。

 

白瀬がいうように感覚に頼って閃き、頭脳を使ってこなかったみさきよりも、FC脳をもっている明日香のような方が本物、っていうのはわかる。けどそれ以上に、常に楽しめることが明日香の一番の強さと思います。メンタルの弱さが目立ったみさき。一方で楽しめる人間はFCに限らず強い。緊張や不安をその楽しさで塗り替えることができるっていうのはメンタル面で最もプラスなことだと思う。

 

もし真藤が乾に勝っていたなら自分を騙しながらみさきは競技を続けられていたでしょうね、それが良いかはともかく。もちろん、作中で語られるように真藤が目標だったkらっていうのと、それに「わたしは真藤に負けたけど、真藤は3年だからもう戦えない。だから明日香との、どちらが頂点に近いかわからないままなのは仕方ない」という風に思って。けれど、2年の乾が勝ってしまって、1番が残ってしまった。負けが見えている明日香との勝負に、みさきは立ち向かえない。

真藤が勝っていても、明日香とみさきの直接対決があるじゃないかと思うかもしれませんが、敗北感を味あわされた形式の試合というのがきっと重要なんです。競技を辞めることで目を背けるしかない。

しかもそれが、晶也たちや真藤がやってきたプレイスタイルを全て否定するような戦法で。みんなが恐怖する中ただ一人楽しそうに笑う明日香に、恐怖心を抱くのが晶也だけでなくみさきだったのは当然だろう。

 

そして来る分岐。

本気で勝ちに行きたい明日香、部活を続けるか悩む真白、殻を破りたい莉佳、そして心が折れてしまった(拗ねてしまった)みさき。

選手としての将来を見たいのは明日香。

支えたいのはみさき。誰しも挫折は経験したことがあると思うけど、今に思えばそれは大したことなくて、もし立ち直れてなかった未来を思うとゾッとするから。きっとFCを続けたとしても後悔は残るだろうけど、それでも目を背けてしまった後悔よりかは幾分かましと、少なくとも私は、信じています。

 

ひとまず窓果が一番好きです。

 

= 莉佳=

莉佳のライバルは不気味な反則少女、黒渕霞。真面目vs不真面目。ほっとけばいいのにな。まあ私自身すぐにカッチーンってなるタイプだから気持ちはめちゃくちゃわかる。バレないならそれはセーフ、グレーでぎりぎりを攻める黒渕を褒めるべきだろうし、そうじゃないなら勝手に反則負けになるだろうし未来もない。まあそれを許せない青さってのが莉佳なんだろうけど。

相手に呑まれて明日香に試合を許可する晶也のメンタルがカス過ぎる…大会本番ならまだしも、なんで練習試合で故障のリスクを冒すんだよ。なんのためのマネージャー兼コーチなのか、ウジウジ以上に嫌い。

まあそのあとは実はFCを誘ってくれた幼馴染で、才能のある莉佳に嫉妬していて、最終的にリベンジして終わり。

さっちゃんは可愛いです!じゃねえよ笑 最後まで霞に対して上からだったのが気に食わない、そういうとこやぞ。

霞、部長にまでなって爆笑してしまった。許され過ぎだろ笑 規模は違えど、日大タックルとやってることかわらんからな。

嫌い、さよなら~~

 

=真白=

最初莉佳いなくて笑った。

 

いつしかみさきに帰ってきてもらうためから、晶也に見てもらうためにFCと向き合い始める真白。好きじゃないねえ。FCと真摯に向き合ってほしかった。

ソーダキャンディがこの暑い日差しの中溶けてないって描写は好き。けど、待ってたにしても溶けそうなもんだけど笑 まあクーラーボックスにいれて待機してたといい風に解釈しよう。

 

頑張って報われないのが怖いってのが才能ある人の考え方だよな~、晶也。辛いのはわかるけどね。

真白のおかげでトラウマだったオールブルーも、挫折の証から真白の努力と優しさへと塗り替えられる。

真白ルートなのに好きになってくれる明日香。これはメインヒロインやでぇ…

 

真白が勝てば、才能で明日香に敵わないと辞めてしまった自分を否定することになる。自分が勝てば、やはり才能が一番大切なのだと認めることになる。らしいけど、明日香がすごいのはやっぱりその才能以上に、好きで好きで仕方がないところだから、例えみさきが勝っても変わんないよ。ふざけんなよ。みさきの気持ちはわかるけど、天才であれその人の努力を見て見ぬふりをしてほしくない。それでも立ち上がってみさきを好きにならせてくれ。

このルートの晶也はちょっとかっこよかったよ。誰でもない真白のために、みさきを連れ戻す準備をするために空を再び本気で飛んで。

それに真白も。練習試合で泣くほど悔しくなるほどFCが好きになってくれて、もしくは気持ちを入れ込んでくれて、大好きだ。たとえ目的がみさきを連れ戻すことが1番でもね。

 

みさきに真白が勝ったのも、楽しめていたからだと思うよ。

 

真白かわいいかわいいルートだったね。

 

=明日香7話=

何かに対して努力するとき、その面白くない基礎トレーニングすらも成長を感じて面白いって思えるのはとてつもない。

 

秋を終えれば世界に行く乾がライバル。そのために明日香だけを優先的に育てる。これがメインだよね、たぶん。みさきを後回しにしたけど。

みさきは普通に頭がいい、何でもできる頭の構造をしていて所謂天才なんだろう。一方で明日香は「FC」の天才。FC以外は点でダメだけど、FCだけは誰にも負けない。普通に生きていくだけならみさきタイプの方が気持ちよく生きていけるだろうけど、何か一つの、今回はFCの、世界で生きていこうとすると前者は凡才よりも辛いだろうね。

少なくとも私には明日香の気持ちは永遠に理解できないと思う。ので後回しに。もうこれから悟空って呼ぼうかな…

 

乾の先方に歯ぎしりしてる晶也だけど、いまいち気持ちがわからん。新しい戦法が産まれたらそれはもうそれを取り入れるしかないんじゃないのか?むしろ喜ぶことでは?むしろ向こうの言う小手先テクニックがあちらにないだけ、こっちが有理なんだから。

その点、真藤はさすがだ。真藤vs明日香の再試合で乾の戦法を取り入れた新たな戦法を見せてくれたんだから。

ところでエアキックターンは強いのか…?たしかに180°の方向転換は強いけど、一瞬間の停止はこのスポーツにとっては最悪手と思うんだけれど。

 

FCの強さを優先するあまり、それ以外の明日香に目を向かなかったことを葵に忠告される。イリーナには敵わないと。お互いを知らないままお互いが自分自身を追い詰めていつかは壊れてしまうと。

晶也が最も明日香の恐ろしいところが、強みが、どこまでも楽しめるところに気づけていないのはなんでなんだよ。

 

忘れてたけど、明日香とは幼馴染だったんだよな。ずっと上をむいて、頑張り続けて、元気でいて、好きなものに真っすぐである約束を、もう少ししたら晶也は思い出すんだろうな、そしてさっさと飛べ。約束だからとこの4つが守れるのはもう才能だけど!

明日香にも折れそうになるときがある、だからもう化け物なんて思わない。それは晶也には同意というか、そもそも化け物なんて思ってなかったけど、悟空だとは思うよ。

 

乾の目的は明日香ではなく、晶也本人。イリーナの巧みな話術で追い詰められた晶也をやはり救ったのは明日香であった。

まあ予想の範疇。負けたことがトラウマと勘違いしていてすまんかったな晶也。世界世界といわれるプレッシャーは私にはわからないから何とも言えない。けど周りの期待に応えようとするのは幼い子にはあまりに重いわなあ…明日香を通してまた飛ぶ楽しさを取り戻してくれたようでよかった。これでようやく晶也を好きになれそうだ。

それにしてもこんなにトラウマを植え付けた選手は誰なんだよ。

 

=明日香8話=

明日香の才能はともかく、真藤でさえ軽々と追い抜かしてしまうというのは何とも…まあゲームだしいいか。

 

他ヒロインと二人きりで話して、もしもの未来の話をするのは嫌い、大嫌い。なんのための会話なんだろう。

 

葵のぐるぐる回る技、慣性で上下に移動できないから欠陥では…

そんなにダメなのかなー、搦め手。うーん、プロの興行的に盛り上がらないからダメっていうのは理解できるけど、そんな後ろめたいとかなんだとか言われるようなことか?対策できてないほうがダメなんじゃないの?本当にダメなんだったら、ルールとして禁止しなければならないと思うんだけれど…だから故意落球はああいう風になったんでしょう?葵の最後の技や乾はインチキじゃなくて、トリックプレー、頭脳プレーなんじゃないかな?それを今までの自分の価値観が壊されるからって…スポーツ選手を馬鹿にしてるんじゃない?腑に落ちないなあ、もう!もし乾に、葵や晶也、明日香が守ってきたものを壊されるのを危惧しているなら、それは相手を卑怯だとかずるいとか言って下げるのではなく、ただ勝つしかないのに。

 

乾が飛んでいて楽しいのかなって質問はたぶんYESでしょう。勝ち続けていて楽しくないなんてことはほぼないと思う。好きこそものの~なんていうけれど、うまいからこそ好きになるのも本質だと思う。少し乾に失礼では。

 

でも、確かに舐めプをするのはスポーツマンシップとはいえないので、そこはダメだね、イリーナ側。まあ乾サイドに利点なんてないからルール違反ではないし、そのおかげで明日香が勝ったんだし。

 

結局あそこまで乾の強さを描いておいて、最強だったのはシューズの新しい設定でしたーってバカにしてるのか。それでスポーツの常識が変わるって…さすがに新しい戦術で変えるっていうほうが筋が通ってる。

 

バランサーからの解放と明日香の才能で乾に勝ったのはいいけど、バランサーの解放=より自由な空へのFLYっていうのを印象付けるには布石が弱すぎるなあ。

 

イリーナの姉とか、晶也が負けた相手についてはTRUEかなにかで明らかになるのかな?さすがに放置だとびっくりする。

 

なんだろうなー。終と始が一致していない気がする。FCを変えるというイリーナの意思の原点がわからない。その方法が戦術による根本的なものかと思いきや、シューズの設定などという訳のわからない理由が急に出てくる。それすら打ち破ったのが明日香たちがバランサーの設定を切るという、さらなる自由な飛行への暗喩となっているが長いプレイ時間の割に突拍子もない暗喩。別に明日香は嫌いじゃないけど、明日香ルートが全く好きじゃない。

 

=みさき7話=

決定的だったのは負けたことじゃなくって、目の前にいる相手がかつての自分のようにただ楽しんでいたから。かつて思い描いていた理想が目の前に急に現れてしまったから。もう楽しくないFCで、さらに才能で負けてしまったならもうやっている意味なんてないから。

結局これはあるよねー。何かの中で1番にならなければ意味がないのかと問われ、それを否定するにはそれ以外で価値を見出すしかない。手っ取り早いのが楽しいからって理由。他はなにかあるのかなー。私はナンバーワンを競い合うような集団にいないからわからないなー。オンリーワンでいいし、なんなら長所の掛け合わせでオンリーワンになれば十二分におっけーだし。

順位が出るような集団に身を置いていた時は、結局順位ばかりに目が行って、楽しいとは思えなかったな。振り返ってみればそのことだけに集中できていた時期というのは幸せだったんだろうけど、当時はきっと死に物狂いというか、楽しさなんか感じないままただ実力だけを求めてたなあ。順位が出れば楽しいけど、そうじゃないときは嫌いにすらなるくらいに。時には裏切られたとすら思ったこともある。

ぼろ負けして、そういう集団から立ち去って、それ以来競争するのが嫌いなままなのは、私自身も逃げてるのかなあ。そんな気はしないんだけど。

ふともう一つ思いついた理由は、上達が心地よいから、かな。

 

明日香が、もしくはみさきが違う学校だったら未来は変わっていただろうなあ。身近にいるからこそ辛い。顔も知らぬ1番より、隣にいる2番の方が憎い気持ちはわかる。特に明日香が無邪気だからな。

佐藤は強いな。佐藤の強みはメンタルだね。きっとプロになって、1番にはなれなくても名選手にはなれそう、そう感じさせるくらい。

 

晶也が自分も嘘をついていたことを認めるシーンは初めてこのゲームで涙が出た。みさきが前を向かないと自分も向けない。それはきっと男らしくなんて微塵もない、情けない主張だけど、それでもそこには、情けなくても自分も前に進んでやるっていう気概があるんですから、私にとってはかっこよかったですよ。

コーチを葵に代わってもらって、晶也はみさき専属になって、二人で嫉妬の対象である明日香に挑戦する。

 

まさかの、晶也が負けた相手、みさきだったのか…

私が晶也でも、みさきに許さないって言っていたと思う。しかももっと無様に、泣きながらでも。そんでもって同じように明日香に勝ってもらうために尽力する。もう一度飛ぶために。一人じゃ天才に届かなくても、二人なら…

 

=みさき8話=

乾のスタイルを勝つために目指すのはすごい好感持てる。良いものは取り入れる、それでいいじゃない。

 

辞めたいけどやめたくない。負けたくないから一生懸命練習するけど、だからこそ負けた後すべてを失ってしまいそうで怖い。そんな誰しもが感じたことのある尊くて当たり前の気持ちがヒシヒシと伝わってきて良い。

同様に、新しい手法を導き出してそれがドキドキするっていうのもわかる。手法とは違うかもしれないけど、この世でたぶん自分しか知らない、できないことを見つけたドキドキ感もまたヒシヒシと伝わってきて良い。

 

寝る間も惜しんで努力したことを思い出したし、明らかにやりすぎたことも思い出した。コツが無くなりそうなのが怖くて、忘れてしまいそうなのが怖くてまた夜更かししても繰り返す、そんな経験も。

今となってはコツを掴んだら、1日2日寝かせて、それをメモ通り反復して、を繰り返し定着させる、コツのコツというか、効率がいいというかそういう方法を取ってしまっていて、それが悪いとは思わないけど、なんだかすっごいノスタルジーに駆られた。

 

1回戦で乾に勝って、決勝で明日香に勝って優勝。乾の新たな戦法に触発された二人が決勝で戦うなんて、これこそがスポーツなどの理想じゃないのか!結局、乾の戦法で戦った二人の試合も歓声で包まれたんだからそれは間違いじゃない。

明日香ルート以上に楽しむ気持ちや勝つことの大切さを描いていて、なぜ明日香ル-トが人気なのかがわからないほどみさきルートが飛びぬけていると思う。

莉佳は努力して後悔しないかなんて言ってるけど、長い目で見たら努力したことは後悔しないと思うよ。特に20代までは。

 

それでようやく晶也も気づく。今までみさきに感じていた黒いもやもやした嫉妬に似た感情は、才能なんかじゃなくて、飛んでいる全員へのものだった。最後の最後に最も納得のいく嫉妬、そして飛ぶことへの恐怖を持ってくる、。これまたいい。

 

かつて失った、見て見ぬふりをして大人になったと勘違いしていた、悔しさとか嫉妬を思い出させてもらった。まだまだ若いからこんなことを言えるんだろうね。10年後、20年後、この文章を見ていったい私はどう思うのか今から楽しみ。いやお気に入りにいれないし見ないか。

 

=FINALE=

海外で選手に復帰した葵さんと共に、晶也もまた復帰したちょうど1年後の話。ただ空は楽しいと晶也は思う。

誰のルートにも入らなかったちょっとした葵ルート。これはいらないわ。