多分良作…長かった…60時間くらい。これでも早い方だと思います。
まあはっきりいうとDive1でやめとけばよかったという感想。最初に悪い点。
・Dive2へ引継ぎすると既読が消える罠。
これは完全に設計ミスとしか思えない。意図的なのだとすれば意図がまったくわからない。まあここは分岐までctrlで飛ばしたので許せる。
・記憶遡行という焼きまわしを強制的に見せてくる。
時系列通り並べましたーというのは親切というのではなく、馬鹿にしているって言うんだと思う。その時系列がどうなってるかわからない人はいないって。てっきりはじめは全く新しい記憶遡行なんだと思ってたけどこれはちょっと…
しかも負けイベの戦闘はわざわざやらせなくていいよ。
・戦闘システムの使いまわし。
使いまわしが悪いというよりはその成長システムが問題で、他のRPGなどと比べると打ち止めが早すぎる。すべての開発をしてやろうっていう人はともかく、勝つためだけならDive1の兵装を使いまわせれば十分で、それ以降の戦闘は作業になってしまう。祖霊にもかかわらず、Dive1以上に戦闘が多い。これで飽きないわけがない。
しかも記憶遡行にはその成長システムすらないときた。本当に何も理解できない。
・繰り返されるシナリオ。
Dive1でマシになったとは書いたけれど、それでも6ルートで全部フェンリルってのはなあ…たぶん作家さんのポリシーとして、運命的に決まってるところは変更しないっていうのがあると思うんだけど、そうだとしても6ルートはさすがに多すぎる。Dive1でまとめるには足りないから、各ルートで少しずつ真実が明らかになる方式なんだろうと思ってたけど、こうなってくると焼きまわし感が拭えない。
・結末の衝撃性のなさ。
これは少しずつ真相が明らかになっていく仕様上、仕方がないでしょうけど、Dive1の中頃時点で予測突くのはなあ…と少し思ったり。
とダメな点ばかりをあげていましたが、これ以外は面白いゲームでした。特にレイン、真、空ルート(一部を除いて)の3つは面白かったです。いろんなSFものからインスパイアを受けて、その結果複雑なストーリー構成となるわけですが、うまくまとめたなあ、すごい!って感覚でした。偉そうですけど。いや本当に複雑なストーリーがうまく整合性のとれたまま頭に苦なく入ってくる感覚は不思議。
量子論となると多世界解釈やら重ね合わせ、シュレディンガーの猫になってしまうのは仕方がないんですかね。これはあんまり他人に話しても同意されないんですけど。
唯一泣いたのは、それぞれの、よりよくなった世界の未来を見せてくれたところ。それぞれの世界で生まれ変わった空と再会できたんだね、、、約束を果たせたんだねって感じで、ここだけは号泣した。
一応戯画が終わるということでDL版はいくつか購入したんですが、やるかと聞かれれば不明ですかねえ…他は2本立てではないので、中だるみは少なそうですが…
お気に入りには入らないですかね。おもしろかったんですが、クリア後、心に残ったものがほとんどなくって。
(Muvluvでいいじゃん…)