=全体の感想=
良作。
まるで戦後のような状況下で、それでも生きるため、信仰のため、何かのために自らを犠牲にする人が多くて、心が締め付けられました。どちらかと言えばビターな展開で物語が閉じられますので、完全ハッピーエンドが好きな方にはおすすめできないかもしれません。
おすすめ順や好きな順は特になし。一本大きなメインルートがあって、そこから脇道という形で個別ルートがあるので、正直子のヒロインが好き、とかがなければ、メインであるティアルートだけをやれば大丈夫です。
物語序盤は物語の真意、大きな目的がわからないまま、事態が目まぐるしく動くので面白かったです。一方中盤はややゆったりした、悪く言ってしまえば個別ルート用のシナリオであると感じられ微妙。終盤はまた盛り返してリシアルートからは思わず夜更かしして読み進めてしまいました。
残念だった点は状況を説明する文が少なかったかなという点と前半中盤がやや冗長くらいでしょうか。刺さる人には激刺さり、多くの人には良作、一部の人は苦手という感じかもしれません。
=だらだらと=
ー共通ー
つよつよ系主人公か。好きになれるかが重要だな。
どれがヒロインかわからないけど、娼婦ヒロインもいて欲しいところ。
メインのティアはちょっとずれてて?苦手。地震の話を知っていると言ったり。実際知ってるのかもだけど、いまのところは。
エリスはすこ。メルトさんが一番すこ。
女騎士さんは理想に準じすぎてて苦手。
羽狩り、なんか結構優しい人多くない?ほんとに保護してたらどうする?
ティアが死んで生き返ったところでOP。OP綺麗。
ていうかメルトさん、ヒロインじゃないっぽい?それが一番つらい。
これルート固定なのかな?フィオネとの黒羽探しが始まったけど。
ラングが自殺したのはなんでだ。死にたくないから解毒剤のために自白したのに。苦しみたくなかった?大した信心だこって。
羽つきは全員殺されている!?っていう反応、カインがするの笑った。
黒羽のように狂暴化したのが実験のせいなのか、それとも羽つき特有のものなのかで話が大きく変わってくるな。まあいずれにせよ治癒院の所業は許されないけど。
=フィオネ=
フィオネが家に来る流れはカイムのお人よしさが発端で、自然でいいね。
あれ?思ったより早く羽狩りとか治安の話が解決してるけど、これもしかして分岐後はおまけ、ヒロインとのむつまじい日々って感じ?
引っ越してきてから毎日、ウェディングドレスに針を入れるって結構重くない?かわいいけど。
ということでフィオネルート終わり。この感じならその度に分岐していくのがいいかな。こういう分岐形式が正直一番好きかも。各ヒロインの問題を捨ておくことはないまま最終ルートに行ける形式が。
=エリス=
展開的には非フィオネルートの方が好きだな。敵対関係になってしまったのはちょっと辛いけど。
思った以上にエリスと一緒にいた年月が長くてびっくり。カイム何歳だよ。
黒羽の黒い羽根が黒い麻薬になってるとかある?さすがにないか。
サイが死ぬシーンは流石にぐっと来たな。組織より、先代より、ジークを慕ってて。どう見ても若いもんね、ジーク。苦労してるだろう。
このエンド、ティアが研究施設に行ったのが何より不安なんだけど。。。ルキウスの紹介だし大丈夫かな?
=コレット=
ティアは天使の御子らしい。一体誰ルートだこれ。イレーヌルート?なんか貴族のキャラもいたし、だんだん上へと上がっていくのかしら。
聖女らしく。ちょっとフィオネと被っているような気がしなくもない。
しょーじき、イレーヌの思想はやべー感じがするが、、、
本当に都市を浮かしている聖女さまなら、お告げもあってもいいと思うけど、そんなことない?ほんとに浮かしてるなら。
先代の聖女という悪者のおかげでカイムたちは救われている、か。。。救われない話だ。
えー、ずっと羽を一人で切ってたの?ラヴィ…
そしてティア覚醒。こんな時でもラヴィより信仰を優先するイレーヌはさすがに好きになれないねえ。。。
ティアが羽を治せるとしても、直す分のエネルギーとか、保存則とかあるよなあ。
ここにきて崩落か。。。メルトさんいなくなったのきっついなあ。
ラビィが身代わりになって、遠目にはコレットと見分けがつかないまではイイとして、横に本物の聖女がいるのに不思議には思わないのか。盲目な民と皮肉としてそう描いてるのか、適当なのか。
何でこれで助かってんだ。しかもなんなんこいつら。落とすなら二人で!って。せっかく拾った命なのに妙に諦めがいいのが気に入らない。
=ラヴィリア=
2人が助かるところまでは正史かよ!
=リシア=
メルトの死がやけにアッサリしてるのが変にリアルに思う。
そいえば聖女の力は一応本物だったのかな?また明かされるのだろうか。
やっぱり羽が大きくなってるみたい。うーん、これが羽の治療によるものなのか、時間経過によるものなのか。ありがちな展開としてはティアが人類の身代わりとなって大きな羽を持った天使となる、とかだろうけど。。。うーん、どうだろう。
我々が恵まれているからか、世間知らずのリシアが辛く当たられているのをみるだけで涙が出てくるよ。
ルキウスって兄貴だったりする?
やっぱり兄上だったー。似てるっちゃ似てたもんね。
リシアの成長に胸をうたれ過ぎて、夜更かしして泣きながら読んでしまった。
戴冠の時に往還の中にリシアが送った花冠があったシーンなんて堪らない。
=ティア=
これ一旦リシアルート行かないとガウが内蔵吐いてるのわかんないね。
ヴァリアスもやられたし、リシアルートの方が何倍もハッピーでは?
そしてセカンドOP。さすがにわかってるなあ。神。
力を使うと記憶の混濁が見られる可能性があるなら、それは言えよ!
別によくないか?都市が落ちても。たった一人の、それも少女に世界の命運をかけるなんて。
お兄ちゃんと仲直りできてうれしいのはわかるが、もっと以前のカイムに戻ってくれ。
ずるいよなルキウス、フィオネには明確な指示も出さず、かといってそうせざるを得ない状況もありえるのに。ずるいけど合理的ではあるから必要なキャラだけど、嫌なキャラだよ。賢いだけの奴は嫌いだ。
コレット、本当に余計なことしかしないな?一部しか知らないのに全部を知った気になる典型的な人間。苦手だ。
ルキウス、さすがに崩落を意図的に起こすのはライン超えだよ。でもこんな奴多いからなあ。数字でばっかり語る人。人の勝ちを数字で計ろうとする人。
しかもメルトのときもかよ、、、
ああもう大好きな終わり方。もちろん、当然、ティアが助かってカイムと一緒に草原でなんてことない日々を過ごす未来も見てみたかったけど、こういう何とも言えない、大きな虚しさを残した希望に満ちた結末大好き。風が通り抜け、荒れた荒野が草原に姿を変えて未来に歩き出すラストシーンには涙でいっぱいだった、、、