えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

あきゆめくくるの感想(柚月ルート)

記事ごとに公開非公開にできないものか

 

ー9/26ー

こうみると分岐から短いな.

 

ーYUDUKI SIDE過去ー

柚月に接触を図る轟山サトリ.なぜ星は無数にあるのに,空は白く覆いつくされていないのかという柚月の疑問に答える.その少女は世界を滅ぼしたいと言い残し姿を消した.

 

ー9/27ー

200人以上の人を殺したことに加担したという事実と,その実感のなさに苦しむ柚月.もしかしたらWSPさんが救えたら,その救えたという実感から殺したという実感も沸くかもしれない.そう信じてWSPさんを救いたいと思う.ちはやのことを考えるとドキドキする.子供を残すのはダメでも,恋はしていいものだろうか.

 

いてもたってもいられず,一人,シェルターへと向かう.なんとかちはやへのドキドキを伝えようと試行錯誤する.街中で裸になると,自分が自分だという実感が得られることに気づいた柚月は,きっとみんなも自分を取り戻せるはずだとWSPさんに訴えかけた.恋のすばらしさをみんなにもわかってほしい,だから絶対にあきらめないと柚月は決意する.

とんでもない変態だあ...

 

ー9/28ー

ーCHIHAYA SIDEー

急に前向きになった柚月を不審そうに眺める一同.

 

ー9/29ー

音楽がやりたいという柚月に一同心配の眼.

 

サトリの写真を歩から拝借.

 

柚月のことが心配になり,様子を見に行くとちょうどWSPさんたちが避難しているところだった.そして街中で自慰に耽る柚月を見つけてしまう...混乱したまま告白して胸にキスをしてしまうちはやと,混乱したまま告白してそれを受け入れる柚月.そしてつながる二人.お尻で.

 

おかしい.時間がかなり立っているのにシェルターの外にいる.まるで二人を見ているかのように行動するWSP.もしかするともしかしたのかもしれないと思った二人だった.

 

ー9/30ー

今日も今日とて.すると昨日以上に多くのWSPさんたちが二人を見守っていた.二人のドキドキがルルランの不変を変化させ始めた.柚月がWSPさんたちに明日学校に来てとお願いして今日はおしまい.

 

どこか疲れた様子の柚月を心配していると,右腕を激痛が襲う.確認すると,ねじれた腕の一部が消えて無くなっていた.再生させた方がいいのに,身体は再生するなと言っているように感じる.体の一部はルルランに溶けてしまったかのようだった.

 

ー10/1ー

はっちゃけてレールガンを暴発させてしまったらしくないキスと,なぜかテンションが下がっている柚月.

 

しばらくするとWSPさんたちが学校に大勢押し寄せてきた.何の準備も終わっていないのでひとまずはこの前練習した音楽を見せてみても反応がない.悩んでいると意を決した柚月が歌い始める.その声は可聴域をはみだし聞こえない声.自らに禁じていた歌.ようやく聞こえて来た声はこの上なくきれいというものではなかったが,身体に感じることができる不思議な歌声だった.WSPさんたちが揺れ始める.体力の限界が来たことをWSPさんたちに告げると,〇という記号が浮かび上がる.凄歌事件を引き起こした柚月の歌がWSPたちの可能性を生み出した瞬間だった.ちはやは,歌うつもりなんかなかった,けれど少しでも可能性があるならと歌ってしまったと嗚咽を出しながら泣きじゃくる柚月をただ抱きしめた.

 

しばらくして落ち着いた柚月に写真を見せて轟山サトリについて聞いてみると,以前あった変わった少女が思い当たったという.光人間に感心していたのは,光人間からWSPさんのことを思いついたからなのだろうか.

WSPさんの中に轟山サトリがいるのではないかという疑問に,ちはやは危険性を感じたが,柚月はサトリと会話してみたいようだった.

そして柚月は今までは自分と自分の体が解離していたと思っていたが,ドキドキを進めるにつれて今ではもう二つが一致したこと.そして歌わなければ大丈夫と思っていたが,そうではないと思うという自らの危機感を告白した.

 

帰り道,歩と沙織に会う.二人も柚月に操られていたことに感づいていた.きっとそれほど強い操作能力ではないのだろうけれど…

 

帰宅すると,冷静な方のキスが待ち構えていた.WSPたちに対し,あまりに楽観的過ぎるという忠告.クラスに3人というあまりに少ない人数,人間以外に存在しない限定性.

意思,意識の強さっていうのはあるのかなあ.

 

ー10/2ー

二人は未来について語り合う.死なないまでも,子孫を残すべきではないと依然として考える柚月.それは凄歌事件だけでなく,白露擾乱のこともだった.保持者も意思をもつ存在だからという立ち位置のちはやに対して,この能力は子孫に残すべきではないと考える柚月.いくら人工的であれ保持者の能力も進化だという多様論が流布されようと柚月はそれを受け入れられない.

原島家であるというのは事実だけれど,それに関わらず自分は自分であると思うちはや.その立ち位置を受け入れ,責任を果たすべきだと思う柚月.ちはやはその責任から逃れ楽を,柚月はそもそも考えることから逃避し楽をしたいだけなのかもしれない.

ちはやの想いも自らの能力なのではないかと悩む柚月だったが,この問いだけは真っ向から否定できた.なぜなら,能力で好きになってもらうことが嫌だから.自分の嫌なことはしないはずだと.

それでも信じられない柚月に,ちはやは自信に嫌なことを命令しろと迫る.どれほど強く迫ろうと柚月はそんなことは受け入れられない.その押し問答こそが証拠である.本当に能力があるのなら,ちはやが迫ること自体をやめられるはずである.

ここを卒業したら遠くへ行きたいという柚月に,遠くの星なら自分の子を産んでくれるかと聞く.はじめてそれならばと柚月は自らを受け入れることができた.見えない誰かを気にすることなく,大切な人だけのことを考えて.

 

逃げられる苦しいことからは逃げてしまってもいいというのは至言かもしれませんね.なんでもかんでも逃げてはだめだけれど,ただ苦しめるだけのことからはねえ.

 

ー10/4ー

調べてみるとやはりWSPになっていない人間もいるようだった.

さおりんの提案でクラスメイトのWSPさんに能力で質問をしてみる.かつて人間だったかという質問にはYESNOがわかれ,WSPになるのは人間だけかという問いにはYESのみ.そして人間に戻りたいかという質問にはNOのみ.しかしこのままでいいというわけではないらしい.さらに続ける.生物かという問いには答えが分かれる.

脳の接続状態全体という意味のコネクト―ム.もともとコネクトームを持って生まれたキスだったが,その実験の過程でシナプスを制御する物質が分泌されなくなってしまったため,用なしとなってしまったらしい.キスの疑問はWSPのDNAとコネクトームがどうなってしまったかというもの.姿かたちからしてDNAはもとのままではない.そして行動がループする点から言って,コネクトームも人間のものではない.つまりWSPさんはWSPさんで,人間でなく,人間に戻ることもできないかもしれないという推察.

嫌な感覚がちはやを襲う.DNAとコネクトームさえあれば全く同じ人間が作れる...?

 

別のWSPさんにやりたいことはあるのか?と聞いてみた二人.しばらく震えたと思うと,WSPさんが柚月に飛びついた.本来触れなかったのに実態があり,柚月は呼吸もままならない.ちはやもWSPに飛びつくと,その振動が伝わってくる.訳も分からないが何か意味があるということだけはわかる振動,感情,意思.危機一髪のところで掴みとれた意味はイキルという3文字.しかし柚月はコロスという感情がよみとれたという.WSPさんは柚月を殺すことで生きることができるのだろうか.本当ならここで接触を辞めるべきかもしれない.それでも小高柚月が前に進むため,ここで立ち止まるわけにはいかない.

二人は質問を続ける.WSPさんは宇宙から,別の星から来たんですか?答えはYES.WSPさんは光人間,心だけを,コネクトームだけを光子に乗せてきた存在なのだろう.その受け皿になったのが,ここルルランの人間.

震えるWSPさんから轟山サトリが現れた.サトリはWSPを最初に作ったのは柚月の父だと語る.歩との世界であった可能性に言及をするサトリと,それを薄々感じるちはや.柚月の父が空白のままの人間を作ろうとしていたのはコンピューターの開発のため,そして永遠の命を得るため.コネクトームを移植することで,文字通り意識ごと継続させる命.そして実験の中起こったWSPの反乱こそが凄歌事件だと.実験体60体のうち59体の反乱.では残る1体は.なぜ柚月だけがWSPできるのか.楽しそうに語るサトリと,対称的に冷静な柚月.柚月はサトリに私をあまりなめるなと啖呵を切る.出生に秘密があることも,もう一人自分を見下ろす自分がいることも気付いていたから.自分の中に宇宙人のかけらがあるのは理解できるが,自分が自分であることもまた確かであると気づいている.

空白人間と違い,記憶が残った脳に入ったからこそルルランのWSPは徘徊して,繁栄したいという思いが,Hなことに興味を示した.

サトリは罰を二人に与えるという.それはWSPの処遇の決定.放っておくと人を殺しかねない存在.しかし柚月が消えろと命じれば消える存在.

WSPを消す方がいいというちはやと,それでもWSPと対話を続けようとする柚月.サトリの意に乗るなと,葛藤するなと柚月にいうが,柚月は決して受け入れない.葛藤しないで決めたらきっと後悔する.自分の意思で決めないと,自分の意思で世界を変えなければいけないと.自分たちの始めたラブコメだから,最後までラブコメという葛藤の連続の物語を続けなければならない.ハッピーエンドで終わる物語を.

 

ー10/5ー

柚月とWSPは握手をする.それをみる他のWSPは337拍子で拍手をする.あの音楽を見せた時の記憶がきっと続いているのだろう.ちはやと柚月だけではない,みんなとWSPさんたちが幸せになるラブコメはこれからも続く.

 

 

めっちゃ面白かった!

どうも各ヒロインに都合がいい気がするな.過去を変えたいと思う歩には運命改変装置が与えられ,光人間にあこがれる柚月には光人間が与えられる.過去を決めるのが現在ということだけを真とするなら,唯一過去に干渉できるちはやと,そのパートナーであるヒロインが望む過去とそれに準ずる未来に各ルートでなるのはあり得る.現に歩ルートのENDで人間に戻った様子のWSPは柚月ルートと矛盾しているかもしれないし,凄歌事件で殺した人数が200人以上なのにWSPが59人というのはあまりに差が多すぎるし.ただサトリの発言からも一貫性があるからストーリー通り受け取るのがいいとは思う.くるるシリーズの十八番,ループかなあ.