えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

ドラゴンズドグマ2の感想

無印をやったことがない感想になります。

 

=全体的に=

・なんというか賛否両論になるのも当然のゲームかなあと思います。最近のOWで有名なものと言えばゼルダ、エルデンリング等がありますが、それらを期待してしまうとさすがに否になりますね。そもそもターゲットがその層ではないのに、OWと聞いてそういう層がやり、否定評価が多くなっているような気がします。なので層にあった人がだんだんとクリアするにつれて評価はやや良くらいに落ち着きそう。

・一言で表すならば「とにかくファンタジーOWをリアルに描こうとした作品」だと思います。だからサブクエストは話しかけるまで分からないものが多いですし、ファストトラベルは中々使えない(コンセプト的に渋々入れたまである気がする)。正直巷で言われているほど、これは問題には感じませんでした。もちろん面倒だなあと思うことはありましたが。

 

=システム(通常)=

・前作から(おそらく)存在するポーンシステムは面白い。一人プレイながら、世界の誰かさんを感じ取れるというのは確かにそうでした。ちなみにマルチを排斥したのはなんでなんですかね?

・アクション面はアクションが苦手な人でも楽しめるように難しい操作はなく、仮にあったとしてもそれほど必要ないというものになっていたと思います。これが全くつまらない、あわないって人は少ないと思います。ジョブはまあ一部めちゃくちゃ強いのはありますが、楽しいのでOK(魔剣士の衣が強すぎる)。初期ジョブが完全劣化じゃないのもいいですよね。それぞれのジョブにそれぞれの役割がある。

・主人公が死んでしまうと直前のオート、もしくは最後に就寝した宿屋からスタートになるのですが、これがまあ微妙。直前オートにしてしまうと、MAXHPが下がった状態になるので、ボス戦などで詰まった場合、だんだんと不利になります。そうなると逃げるor宿屋から復帰になるんですが、わざわざ逃げるのも、げんなりしてしまいますし(移動に時間がかかるので)、宿屋からの復帰だと、結構ロールバックくらうのでこれもまたげんなりしてしまいます。せめてMAXHPが回復していれば、工夫でボスを倒せるという戦略性が増えるのに。。。セーブデータ1つにしてしまったのと相まってきついですよねえ、この仕様。人生は1回なのでセーブ1つってのも理解できますが。。。

・移動だけに限った話でいえば、理解できなくはないけど、言われている通り2024年のゲームではないかなあ。わかるんですよ、リアルなOWにしようという気持ちは。ただ3分のストーリーのために、30分移動するとかはさすがにしんどいところがあります。コストに対するリターンがあっているように感じない。ただファストトラベルをさせたくないっていうのは結構根幹なところにあると思うので、今回くらいの頻度でしか使えないっていうのはそれほど気になりませんでした。実際、世界の真実を見届けようと加護なき世界に入ってからはファストトラベルができるようになりますが、それは我々の思っていた現実から脱却したという意味もあるのかなあと深読みしたり。ただファストトラベルなくすなら、馬なりなんなり入れればいいのに。ハーピィ手懐けるとか駄目?リアルじゃない?

・それとこれは完全にクソなのですが、そのファストトラベルをリアルマネーで販売するのは本当にクソですよ。仮に不便を正統な理由があって強いるならまだしも、これなら拝金主義にしか見えない。

・視界が見にくい。これは狙ってやってるし、夜や洞窟などは特に冒険してる感が出るので別に嫌いじゃないですが、人によっては忌避すべきところになるかも。目が疲れるのは間違いないです。

・海があるのに渡れないのはどうなんだと思う方もいらっしゃると思います。私も思いました。ただこれは加護なき世界に行くと、海がなくなるのでまあ無問題(泳ぎたい人にとってはあれですが…)。

・噂の竜憑きについては遭遇してないのですが、もし遭遇してたら切れ散らかしてると思います。ただ竜憑きについても最終ストーリーで触れられますし、なくす必要はないかと思います。ただもっとわかりやすく、対処しやすい(B長押しとか)ようにしてくれればよかった。

・以上の不便さはポーンシステム(リアルなNPC)と昔ながらの達成感っていう点のためだと思うんですが、見合ってないですよね、正直。

 

=システム(加護なき世界)=

・加護なき世界に行くと、全滅した際、前回のオートセーブからすらやり直せなくなります。宿で休んだところからのみ。これ糞です。一体どうして世界が時限的に狭くなっていくのに、セーブするのにその時間を進めなくちゃいけないんだ。それにともなってなのか、キャンプができないって…制限時間によるゲームプレイの変化、っていうのは理解できますが、個人的にはしんどい方が上回った。もしかすると1周目そのままで加護なき世界に行ったからかもしれません。

・あと敵が急に強くなりすぎてびっくり。もとの世界に戻れないのに、前触れもなくこんな急に強くなられたら困るよおって感じでした。経験値も多いのでなんとでもなりますが、もしかすると想定は2周目向けなのかもしれません。

・上記でも述べましたがファストトラベルが緩和されるのは助かりました。

 

=ストーリー・世界観=

・メインはうっすい。面白いけれど少ない。それこそ移動時間に見合ってない量なんですよね。リアルな世界を味あわせるために、こんだけいっぱい移動させて、その結果このメインストーリーの薄さはちょっと擁護できない。歩くゲームならもっと爽快な移動のはずだし。リアルな世界を味あわせようとしてる割に、物語がないので感情移入できず、不便さばかりを感じてしまうっていうのが多い不満なのかもしれません。クエストも報酬がゴールド、経験値ばかりですしね。サブはしりません、ちょっとしかやってない。

・前作からかは知りませんが、モンスターの生態が設定されてるのは面白い。リザードマンが尻尾切れたら弱体化、とか。でも数少ないのはねえ。。。

 

ーネタばれ・備忘録ー

竜の理、ドラゴンズドグマ。つまりドラゴンこそが世界を保っていた。調和のとれた物語こそが表の世界。では覚者がドラゴンを葬り去った今、物語はどうなるのか。必要だった役割を持つ登場人物、ひいては世界そのものがなくなろうとする。それこそがドラゴンの加護なき世界。虚無に帰すこの世界では覚者と対をなしていたポーン、歩兵もまた虚無に帰す。元の世界では物語の秩序を保つためだけに存在していたポーンは元から虚無に近い存在であり、それが虚無になるはずだった。しかし覚者との旅の中で、意志を与えられたポーンはすでに虚無ではない。意志は力となり、物語を生む。ドラゴンが真に葬り去られ、物語は終わりを告げる。これからは作られた物語ではない。作っていく物語だ。

 

=まとめ=

・リアルなファンタジーOWを目指したゲーム。なので良くも悪くもリアルな世界を味わいたいのであればおすすめ。個人的にあくまでゲームだからここまでリアルを求めるのはどうなのだろうと思ってしまった。

・戦闘アクション、ジョブシステムはめちゃくちゃ面白い。

・移動等のシステムはちぐはぐ。不便を強いるっていうのはある程度理解できるけれど、それに対するリターンが見合っておらず、不満が出るのも当然。擁護はできない。

・ストーリーは薄い。面白くはある。

・DDはこんな感じなんだ!って擁護してる人が問題なのでは?と思ってしまう。プレイヤーがこれを求めてるなら、それを出そうってなりますし。ダメなところは1からダメって言うべきで、作品が好きだからってそこまで盲目的に擁護するのはよくないんだなあと。