えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

できない私が、くり返す。(共通,ゆめ&美羽ルート)

BGMやよし。

 

=導入=

5年前.

漣さんに「時計」を受けつぐ陸.

制限なく,いくらでも時間を巻き戻せる時計.ただし確定した未来を変えることはできない.近い将来に大手術をして死ぬ人は必ず死ぬ,そんな風に.それでも陸は...

 

=共通=

ー1ー

時計を受け取ってから5年.旅を続けていた陸.未来を変えられると信じて,いろいろな街で試行錯誤の人助けを繰り返す.この街での第一号はりんごを落とした少女,泉詩乃.

脂汗を急に流し始める詩乃.痛み,それを隠すこと,そして目の色.どこか古川漣さんに似ている様に感じられた.

 

ー2ー

ばったり出くわした詩乃におすすめのお店を聞くと,カレーショップ匙に案内される.店長の岩出山篤史とその妹未喜.

 

食後,スーパーに連れて行ってもらおうとすると,瀬峰藍里に出会う.全国有数のバドミントンプレイヤー.

 

家に帰る道中,歩きながら本を読む少女とぶつかる,やけに時計をほめてくれる少女.

 

ーOPー

OPの詩乃でもうちょっと得るっと来た...

謎の少女と藍里からスタートで,→未喜→詩乃にしよう.

ーOPー

これ例えば,大きく未来が分岐したあとに,その分岐に乗らないっていう選択をしたらどうなるんだろう.結果だけが残るというけれど...

極端な話,陸が人を殺して,過去に戻って,今度は人を殺さないという選択を取った場合,その人の死という未来は確定するが,陸が殺人犯になるという未来は変わる?

 

ー3ー

2週間ほど時間が経った.未来は相変わらず変えられない.

日常.

 

ー4ー

本を読みながら歩いていた少女の名は,栗原ゆめ.

自販機の下に硬貨を落とした彼女のため,時間を巻き戻すも,硬貨が自販機の下に行くという未来は変えられない.しかし,手の届かない位置から手の届く位置に移動は下した.

彼女は今日も時計が気になる様子.

 

うん...?結果として世界が認識しているのは,硬貨を自販機の下に落としてしまうことで,硬貨をロストするというのは結果として認識されていないの?

それか陸が硬貨の位置まで見ていない(ゆめの伝聞だ)から,時計の所有者である陸からすると確定しているのは,硬貨を落としたところまでで,取れないということはまだ未来として確定していないということかな?しかしそうすると,手術で亡くなる云々の話が可笑しくなるしなあ.

 

詩乃から藍里の試合の応援に誘われる.

 

夕食に匙へ向かうが臨時休業.他店を探していると三者面談帰りの岩出山兄妹.両親はいないらしい.ついでなので一緒に夕食を食べて帰る.

 

ー5ー

応援当日.詩乃はもともと藍里とダブルスで組んでいたという.

やや右手がしびれると藍里は言うが,それでも圧倒的勝利.

 

「努力してたわけじゃない,好きなことを一生懸命やっていただけ」

簡単に言うけど,すごいことだよなあ.好きな中にも嫌いになる瞬間はあることが多いのに.

 

帰り道,また症状が出る詩乃.前よりも増えた薬の数.

漣さんと同じ症状,同じような薬.癌だった漣さん.もしかしてと思い,詩乃に癌か聞く,外れてくれと信じながら.しかし詩乃も癌であった.いつかはわからないが,そう長くない命.

詩乃に,陸さんにできるなにかは,何もない様今まで通りふるまうことだと言われる.少し大人びた詩乃が漣さんと重なる.

 

抗がん剤等もしていないし,気づいた時にはもう末期だったのかな...あぁ...

 

ー6ー

朝は元気だった詩乃.夕方息を切らした藍里が告げたのは,詩乃が倒れたというニュースだった.命に別状はないが,面会はできない状態.

 

ー7ー

数日たった.ようやく面会謝絶が解かれたという連絡が藍里から来る.陸と会いたがっているという詩乃に会いに,藍里とともに病院へ向かう.

 

陸の前では少し寂しげだけれど,詩乃の前ではいつも通りの藍里を見ていると,藍里のやさしさと辛さ,悲しさが伝わってきてすっごい胸が詰まる...

あんまり物が食べられなくなったり,ベッドから起き上がれなかったり,いろいろ思い出して辛いものがあるなあ.

 

ー8ー

入院してから2週間.まだ床に臥せたままの詩乃.

当初は剥けていたリンゴももう手が自由に動かないから剥けない.

 

生きるということを諦めているような詩乃.そんな詩乃が持つ生きている間に叶えたい願望.それを聞く前に,詩乃の友人がやってきたため,お暇する.

 

ー9ー

朝,チャイムの音で目を覚ます.そこには藍里がいた.藍里の口から出た言葉は,詩乃が昨夜亡くなったという言葉.

 

じっとしていると藍里の言葉が反芻される.ひたすらに誰かの人助けをしようとする陸.

どうしても気を紛らわせたくて,ゆめのおススメしていた漫画を買いに行くことにした陸は,ばったりゆめに会う.ゆめに,時間を巻き戻せたら何がしたいかと聞かれる.思いのまま,上手くいかなかったことをやり直したいという陸.そんな陸に,時間を戻してますよねとゆめは聞く.祖父の持っていた時間を巻き戻せる時計.漣さんの前の持ち主.

 

漫画にはまる陸.

なかなかに切り替え早いな...

 

思い出す過去.漣さんにどこまでが未来が変わったかという疑問.規模が変わっても結末は変わらない.細かいところをみれば未来は変わっているのかもしれない.しかし最後に死ぬ未来だけは変わらない.それと同じ.

 

まとめると,ある程度の誤差(ゆめの落とした500円が拾えたかどうかなど)はあるけど,決定的な事実は変わらない.ただその決定的事実というのが,どれが重みが大きいかはわからないものもある.その中でもかなり決定度が大きいのは,死.

これくらいごまかしてくれた方がいいなあ,SFとかファンタジー

 

あー500円の話については,結局硬貨を拾えたか拾えなかったかは,まだ確定していない未来として世界に認識されているんだろうな.例えば,1回巻き戻した後,1回目と同じように奥まで硬貨が入り込んだとしても,棒なりなんなりで,500円玉が拾える未来は確定したことになるのか.なるほど.

 

=ゆめ&美羽ルート=

 

ー10ー

ゆめと一緒に別の漫画を買いに行く.しかし売り切れているので,いわゆる二次元ショップ(?)へ向かう.

そういうものが好きだと引かないかと聞くゆめ.別に気にしない陸.

 

アニメイトは2,3回行ったことあるけど,それっきりだからあんまりわからん...

 

えー興味がある物...?フィギュアかBLかクリアファイルか...正直言うとBL本だなあ...残る物は邪魔になってどうせ捨てるからなあ...続いては文庫本...

 

また明日と約束していないのに言われる...これはゆめルート入りましたわね...

 

ー11ー

朝家から出ると,そこにはゆめが.感想を聞きに来た様子.

気持ちはわかる.好きなものに興味持ってくれるのはうれしいし,その感想も気になる.でも朝から出待ちはだれであれ怖い.

 

今日は一日人助けの日にした.

夕方,ゆめとその友人,米山美羽で出会う.初対面から嫌われた.

 

ー12ー

もうこの街にきて2か月と2週間.それでもまだこの街にいるのは毎朝のように家の前で待っているゆめが理由.ゆめに対し抱く特別な感情に陸は蓋をする.

 

食事に誘う陸.

夕方,食事に行く前に本屋によると,そこには美羽.デートでないことを確認した美羽は自分もついていくという.残念そうな二人.

この店にいたのは偶然ではなく,必然.ゆめの好きな漫画の発売日に待ち伏せしていた.二人だけにしないためにずっと.

こえーよ...この人...

 

匙に向かう.陸にはずっと敵意丸出しの美羽.

 

眠ろうとすると,外からこつんこつんという音が鳴り響く.音を出したのはもちろん美羽.

なんちゅー私服してるのあなた...

 

ー13ー

今日は朝から美羽もいた.もうこれ美羽ルートでは...

 

ゴスロリ好きの美羽...えぇ...

 

こんなにも酷いのに,美羽のことを誤解しないでと頼むゆめ.ゆめはいい子だなあ...でもちょっと抜けてるのかなあ...

 

バイト終わり,会いに来る美羽.単刀直入に,ゆめのことを愛しているという美羽.だからゆめが陸に夢中なことが気に食わない.

ゆめを独占できたから,美羽はいじめも見て見ぬふりをした.

決して結ばれない恋,こんなに辛いなら好きになんてなりたくなかったという.その気持ちの根源にあるのは性欲という美羽の芽にはそれ以上のせつなさが目に宿っていた.

漣さんに,美羽とよく似た気持ちを抱いたことのある陸はどうしても美羽の気持ちを蔑ろにすることはできなかった.

 

まあ恋なんてものは,ほとんどの場合,性欲と取得可能性の誤謬から始まるものですからね.美羽の言ってることはなーんにも間違ってないと思います.それでも,私を一人きりにしてくれなかったからゆめを好きになったという美羽は,それ以上の気持ちを伴って好きになったんでしょう.

 

ー14ー

バイト後の陸にかけよるゆめ.やっぱりいた美羽.

 

別れた後,夜に陸のアパートを一人で訪ねてくるゆめ.二人で散歩をする.二人してしゃべり足りていないと感じていた.

もし,万が一,美羽に好きに人がいたらどうするか聞く陸.少し寂しいけれど応援するというゆめ.もう一つ質問.ゆめに好きな人ができて,その時美羽が嫉妬したら?そうなっても許せるというゆめ.たとえ不利益を被ったとしても,許してしまうという.友達だから,ただそれだけ.

 

美しい友情.一方ではかない恋心.

 

明日も散歩の約束をする.

 

ー15ー

察する美羽.

 

急接近する二人.きゃわっ.

 

今日は美羽の家の前を通りたがらないゆめ.美羽が少し変だから,夜に陸と会うとは言えなかった.今まで以上に,過剰なまでに二人きりでいたがる美羽.だからなんとなく美羽の家の前が通りにくかった.

いままでは美羽が今までで一番大きな存在だった.それでも今は,美羽以上に好きな存在があると陸に伝えるゆめ.好きになることに一緒に過ごした時間の長さは関係あると思いますか?以前美羽に聞かれた質問.同じ質問をゆめもされていた.

過ごした時間の長さなんて関係ない.実際ゆめのことが好きだ.

ゆめも同じ考え.想いを重ね,唇も重ねる.

 

ここからがヤンデレ―の本領ですね!どきどき...^^

 

いちゃいちゃする二人.どこで見ているんだ!美羽!

 

ー16ー

朝チュン

さあ!どこからやってくる!美羽!

 

ー17ー

でーと.

夜,身体を重ねる二人.それを家の扉から聞く美羽.一日中付け回していたのだった.血が出るほど唇を噛む美羽.

 

たまんない.歪みに歪んだ純愛が本当に突き刺さる.

 

ー18ー

朝,ゆめを家まで送る途中,「ばったり」美羽に出くわす.

ゆめにまで強い言葉を刺す美羽.それ以上に突き刺す対象は陸.濁りきった眼.

 

震えるほど好きな展開だぁ...

 

 

眠る陸.扉の開く音.馬乗りになる影.握るナイフ.振りかぶる美羽.

咄嗟に時間を巻き戻す.

 

未来通りやってくる美羽.切りかかってくるも陸は難なくよける.ナイフをベッドの下へと落とした.それでも憎悪は止まない.迷いもなく自分の所有物かのようにゆめのことを扱う.「あの子はもう私のもの」そう言い残して陸宅を去る美羽.

 

電話に出ないゆめ.この時間は深夜アニメを見ているので寝ているはずはない.

家を訪ねると,学期末のテストのため今日は不在という.次に向かったのは当然美羽の家であった.

開いている扉.荒れた家の中に踏み入る.落ちた制服と,血痕.血痕を追った先には全裸の美羽がナイフを持って佇んでいた.身体中に飛び散った血.

ベッドの上には拘束されたうえで,ナイフで切り刻まれたゆめ.バールを持ってとびかかる美羽.処女喪失の代わり,愛撫によるものと恍惚した表情で言う.

異常としか形容しようがない美羽.思いのほかあっさりとやられる.

ゆめを連れ出そうとするが本当にいいのか.このまま出たところで,残るのは身体の傷と,親友にひどいことをされたという心の傷.失敗してはならない,しかしそれでも,未来を変えなければならないと思う陸.

 

ー18.2ー

朝に戻った.今回ばかりは未来を変えることに失敗することは許されない.

 

拉致を防げばいいと考え一日中ゆめを見張ることにした.直後現れる美羽.今からしようとしていることを言うことで牽制する.もちろん,それでやめるような美羽ではない.

一向に学校から出てこないゆめ.出て来た未喜に問うと,HRが終わってすぐに美羽と二人して帰ったという.裏門.急いで,美羽宅に向かう.二着の制服は置かれていたが,まだ血痕は飛び散ってはいない.前回より傷は少ない.今度はしっかり意識を奪い拘束する.

そのままゆめが気を取りも出すのを待つ.規模が違ってもその結末は変わらない.美羽に捉えられ,傷つけられた未来は変わらなかったが,それでも傷は減った.今回はこれでいい.大事なのはまだ見ぬこれからの未来.

 

目を覚ましたゆめ.美羽に告白されたという.陸がいるから断ったゆめ.そのあとはいまに至る.それでも美羽と話がしたいというゆめ.美羽を止められるのはゆめだけと信じて拘束まで解いて見守る.

目を覚ました美羽は理性的だった.何をするかわからないから離れろというが,ゆめは離れない.それは陸がいることから来る安心感ではない.美羽はゆめにとっての一番の親友だから,もう今の美羽はそんなことはしないと言えるから.

ゆめはどうしてこんなことをしたか聞く.今までの想いをすべて打ち明ける美羽.すべて受け入れるゆめ.ちょっとびっくりしただけ.それよりどうすれば美羽を満たしてあげられるか考えているゆめ.なんとか美羽の,ゆめと繋がりたいという美羽の気持ちを汲みたいという.理由はただ親友だから.それ以上も以下もない.思いついた一つの案.それは陸を経由して繋がるというもの.戸惑う美羽.そして戸惑う私.

 

ー19ー

陸も好き,美羽も好き.その隙は比べちゃいけない大切な気持ち.二人とも同じくらい大好き.

今度はまっすぐ告白する美羽.ずっと抱きつづけていた大切な想い.

涙が,,,

 

ーエピローグー

この街に定住することを決めた陸.

一見変わらない3人の関係.それでもそれぞれがお互いに正直に,そして前よりも好きになった関係.これからは3人一緒に,まだ見ぬ未来を生きる.

 

 

 

親友にひどいことをされたという,ゆめの精神的苦痛まで考慮して過去に戻ったのに,美羽に捉えられる未来がそのままで満足したのはちょっと不満.とはいえ陸自身も未来は変えられないと信じているし,仕方がないのかな.まあ全体のテーマ自体が変えられない未来と,その先にある未来の重要性だからこのエンドでいいと思うけど,もう少し試行錯誤が欲しかったなーという我儘.まあ,ゆめと美羽は詩乃に関係ないし仕方がないか.

全部含めてもすごく癖に刺さったルートでした.歪んだ愛も,最後のまっすぐな愛も心に突き刺さりました.

 

つづく!