えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

WA2 CC 2周目

=共通=

CCは正直心がちょっと楽です。嘘、しんどいのはしんどい。かずさのことを見ずに、雪菜とのことだけを考えていればいいから。一つのことだけを考えればいいっていうのは、本当に楽ですよね。全く違う2つのことは本当にしんどい。100%かずさなら、100%雪菜なら、なんて楽なのか。50%50%じゃだめで、せめて80%80%など、限界を超えないとダメなのでしんどい。でも8080でも二人とも幸せになることはない。。。でも春希は記事を書く中でずっとずっとかずさのことを考えてるんだよね。私も頑張って、3人のルートをやるよ。3人ルートをやらなければかずさと雪菜の大切さが薄れてしまうから。3人と結ばれる未来なら、かずさを忘れ、雪菜を振れるのだから。

出た矢田!面倒ないじらしいJK。振られたからつっけんどんにするみたいなのはないけど、思い込みが激しくて揉めることがあるっていうのは高校時代の自分をみてるみたいできっつい。

あー、しばらくかずさには会えないんだ。1周目はいつくるかとドキドキしてたからよかったけど、今回身を入れてプレイできるかな。特に雪菜以外。でもこの3人はかずさと見た目とか性格とか、それぞれ少しずつ重なるところがあって、かずさに想いを捧げた間の時間を味わう我慢の時間だから、本当に大切だと思う。雪菜派なら正直やらなくていいと思うんですが。。。

CCのOPってなんでこんなにも泣きそうになるんですかね。もう聞いただけで。別れたあとの曲だからかな。

春希は3年前を思い出し、3人は春希と雪菜とそしてかずさとの過去を知る場面。何度見ても最高かよ、小春の「ここにいるのは音楽室のアイツじゃん」で泣いた。

 

=千晶=

別に嫌いじゃないんですが、苦手なんですよ、瀬能千晶。完全に絵にかいたような天才の所業。多くの天才はこちら側を気遣ってくれない。結構現実でも多いですからね、そういうことする人、天才じゃなくても、素で優秀な人。苦手と感じてしまうんでしょう。あと面白そうだから、自分のために、雪菜との関係引っ掻き回してるのは普通に嫌い。

ラジオで瀬ノ内であることの伏線を貼るのあまりにもうまくないですか?CC冒頭から届かない恋を意識させるためのラジオと思い込んで、またそれかと思ったら千晶の伏線。

えーまあなんだかんだと悪口言いながら、ワンギリした電話で異変を察知して、マンション前で待っててくれるシーン大好きです。今思えばここの「逃げ道になるよ」って千晶からしたら最大の罪滅ぼしだったのかな。自分の役者魂のために利用してごめん、だからせめて逃げ道にはなったげるっていう。ルート確定後、雪がやむのもまた神。「ああ本当に雪菜と壊れてしまったんだな」って!お前が壊したの!!

デートもせずとりあえず寝る、ずっと寝るって提案してくれる千晶、正直すごいと思う。心が壊れかけてる人はたとえ壊れかけたことを認識しても、癒そうとするだけで休もうとしないだろうから。この提案はほんと偉大。愛するかずさと大好きな雪菜を傷つけるだけ傷つけた春希のことは許せないけど、でも春希にも同情というか哀憫の念を持てるようになったのは、ほんの少しだけ、一年前より私が大人になった証拠だと思う。それか一度CCをクリアして春希に同情できるようになっただけかな。

友のために本気で泣き、怒る武也と依緒見てると泣けてきた。

千晶の真実を知って、春希は他ルート以上に打ちのめされる(プレイヤー的には辛い)展開なわけですが、そう考えると一番先にこのルートをして、春希への鬱憤を晴らしておくのがいいと思うんですよね。

真実を知って体調を崩したあとに、雪菜が看病に押し掛けてくるシーン。もう神でしょ。泣いた。雪菜ぁ……こんないい子を捨ててまでかずさを選ぶ人を生み出すのは天才的だなあ。。。そしてそんな雪菜の気持ちがわからない千晶に同情するってのはいいなあ。それは本当に人を愛したことがないが故。

本心なら胸に手を当てろ!のシーン。最後までそうしなかったって時点で、もう千晶は本心なんだよね。もし演技してるのなら、それを利用して演じない理由はないから。

千晶必死の演技。2周目だからこそ、BGMのアレンジ前がわかる。一年にわたって何度も聞いていたから、歌詞がわかる。涙が止まらない。2周目だからこその涙。雪菜へこんなに強くて優しいメッセージを送るなんて、千晶は悪い奴じゃないんだ。なんで1周目にこんな簡単なことに気づいてなかったんだろう。ゲーム中のセリフばかりに引っ張られてた。

1周目、どれくらい泣いたか憶えてないけど、たぶん普通に今回の方が泣いた。劇終わってからやばかった。千晶が泣き叫び、わたしがむせび泣いてた。

 

=小春=

嫌いな過去の自分を見ているようで、失ってしまった自分を見ているようで意地になってしまう。まだまだ春希が子供で、大人になろうと藻掻いていることがわかる。そんな自分と重なるから、小春には強く当たってしまう。

千晶のあとにやると、もちろん矢田とのこともあって胃が痛いけれど、純粋にかわいいなってなる。小春も麻理さんも、千晶と違って、三年前のことを知らないっていうのは本当に貴重。かずさを忘れるための3年を、私たちはこの3人でやっているわけですから、やっぱり千晶は異質。

虐められる小春。高校ってこんなに怖いところなんですか?怖いよぉ。。。暗いよぉ。。。やっぱり苦しむのは春希だけでいい。特にCCは。

前の時から小春ルートはそんな好きじゃなかったけど、やっぱりめちゃくちゃ泣いちゃうのは泣いちゃう。好きじゃなくても、答辞、泣くよなあ。

なんかもっと泣いた記憶あるんだけどなあと思ってましたが、雪菜と小春の会話シーンからでした。入試後の。Answerが流れてから。でもこの涙は雪菜への涙なんだよなあ。でもちゃんとそのあとのエピローグの、一年越しの合格で泣いたからセーフ。

 

=麻理=

あー麻理さんの声大好き。

これから麻理さんと結ばれるとわかっていながら、そういう未来を一度見ていて、めっちゃ好きでありながら、雑誌の表紙に写ったかずさの綺麗な姿に胸がときめき、締め付けられ苦しい。

これを見てると、辛い傷はその傷跡を抉ろうとすればするほど、癒えていくような矛盾を感じる。忘れようとすれば忘れられない矛盾と全く一緒だね。

曜子さんの年越しライブの話が出てくるし、やっぱり麻理さんを最後がいいかなあ。コンサートに行くという選べない選択肢があるのも最高なんだよ~~。ここでもしコンサートに行っていれば、と思ってしまう。

自分のことを思って本気で怒ってくれる人って、ほんとありがたいですよねー。怒られるようなこと一切してないってのもありますけど、年々怒られなくなっていく。というかここ数年に関しては全く怒られていない。そして私は人に怒ってもいない。イライラすることはあってもそれは事象に対する怒りであって、他人のために怒っていない。なんだか私は”つまらない”人間になりつつあるのかもしれない。でも、人に踏み込むのって怖いですもん。だから一歩踏み出すWA2とかすみれとかが大好きなんです。

人の気配を感じないと眠れない、落ち着かないって相当末期だなあ、春希。それを見て、感づいて、もう一歩踏み込んできて、自宅に呼ぶなんて。すごいなあ麻理さん。恋の悩みは恋で癒せよって言ってたけど、人間関係で傷ついた心は、人肌で癒してもらうしかないんだ。

このルートの春希、年上との恋愛だからクソに拍車がかかってるけど、弱弱しすぎて好き。。。完全に好み。弱い男、いいよぉ~。春希と一緒に泣いてました。

ここだから思ったことでもないですが、WA2をやってて思ったのは、愛っていうのはどれだけの時間をつぎ込んだか、なのかもしれませんね。生を受け死に向かうという奪われ続ける過程の中で。だからかずさや雪菜とどれほど一緒にいない時間が続こうと、考え続けているならそれはもう愛なんだと、当たり前のことにふと気づきました。

雪菜の誕生日に行っていたことを正直に言う。このルートほど、春希の誠実さが残酷なルートもないと思います。ありがたいのは麻理さんも怒りを示してくれることですよね。春希は否定しますが、これ以上にないほど、かずさとの対比をしてくれる。

やっぱり佐和子とのシーンで泣き始めるから、恋愛より友情に弱いんだろうな、私。

雪という因縁で飛行機が飛ばず、間に合うのかと思いきや、そういう運命的なもので二人が結ばれるのではなく、春希の想いで結ばれる、何度見ても神。だから最後に回したんだ。雪菜に麻理さんとのことを話すAnswerのシーンからもう大泣きも大泣き。ED後に会わせるってのもまた粋。1周目泣きすぎて気づいてなかったけど、メールの時刻にも時差で間に合ったってことだったんだ。

いやーやっぱり3人の中では麻理さんルートが好きだ。オチが完璧すぎる。非のつけようがない。麻理さん>千晶>小春だ。

1周目の麻理さんの漢字が間違っていたことをここで謝罪いたします。

 

=雪菜=

他ルートでは電話かメールかで、メールを選んだりするわけじゃないですか。本当に辛いですよ。でも春希の立場で電話をかけられるかと言われれば。。。。。。

そういえば医学部のM2ってなんなんだろう。6年生だから医学科ならDになるんじゃないのか。

私を振ってよ、楽にしてよ。の後の、やっぱなし、聞こえてないよね、何も言ってないよね、全部忘れて。で過呼吸になりそうになる。敬語でだよ。懇願してるんだよ。もう対等な立場じゃないじゃん。まるで奴隷じゃないか。

クリスマスデートの雪菜、ほんとに理想的な女の子。完璧じゃん。かずさがいなければゾッコンだった。いなければ。「あれ?かずさ?」この一言を、雪菜は暗闇の中でどれほど練習したんだろう。どれほど練習すれば春希の期待通りのリアクションを返せるのだろう。口では冬馬を利用したなんていいながら、雪菜が気づいたように、完全にかずさへのラブレターを見て、どれほど雪菜は傷つけられたか。冒頭でCCは辛くないって書いたけど、やっぱつれぇわ。

 

雪菜ルートで1回目に電話かけるシーン。これだけで泣いちゃった。泣きながら、それでもいつも通りの声色を作って電話をする雪菜。遠回しに春希の努力を誉めてくれる雪菜。その日はゲーム開始5分足らずなのに涙が止まらない。雪菜は千晶ルートで春希の残酷さについて話すけれど、雪菜の残酷さも一緒だよ・・・お互いがお互いを許すあまり、あまりにも酷く傷つけあっている。

麻理さんに電話して、千晶が尋ねてきて。小春のバイト先に行って。それで3人とそれぞれ分かれて。2周目するときに「せっかくの休みが全部潰れるのもなあ、CCは雪菜だけにしようかなあ」なんて悩んでたけれど、やってよかった。3人の人間性に触れなおしててよかった。

雪菜さえ一歩進めば春希はきっと雪菜を手放さないんだよ!って言ってるけど、そんなことないんだよなあってなってしまう…

ここで終わってればな、わたしもここまではまることはなかったのに。雪はそれでも降ってしまう。

 

=一泊二日の凱旋=

このちょっとしたすれ違いさえなければ。なかったら物語として完成度違いすぎてたよなあ。気づいちゃうんだもんなあ、大好きな人が書いた記事に、ラブレターに。愛すべき、遠慮のない、あいつからのお説教に。ここで電話が繋がっていれば。。。記事に気付いてなければ…3年前に一度かけただけの電話番号を何度もリフレインして覚えてたかずさ。心が打ち砕かれて電源を切っていた春希。かずさのいうとおりこれは運命だよ。これ以上ないくらい残酷で、美しくて、優しさに溢れた。

ここから3年で冬馬曜子を超えてやるというかずさ。現役でいる限り差は埋まらないという曜子。1周したからわかる悲しい未来の伏線。

改めて、3人が3人とものことを好きだなんて稀有な関係だね。素晴らしくも男女だからこそ残酷な。

WA2 IC 2周目

辛いよ……かずさが好きすぎて辛い。雪菜に申し訳なさ過ぎて辛い。春希なんて嫌い。

2周目だから余計にわかるんですよね、かずさと雪菜からのLOVEが。伝わりすぎてて辛い。

やることいっぱいあるのに、冬馬かずさに会いた過ぎて始めてしまった。正直好きじゃないんですよICって。ここで引き返せ春希!って。まだ間に合う!って。辛いよ~;;気分悪くなりながら、涙を流しながらやってた。やりたいけどやりたくないという矛盾。本当はもっと別のゲームやりたい。ノベルゲームですら積んでるのはある。けどクリスマス近くになると冬馬かずさに会いたくなって、起動してしまった。ちょうど出会って一年くらいか……。年末年始は2本平行してとかにしたいけど、余裕あるかなあ。。。

CCに行くまでに「雪が解け、そして雪が降るまで」も読み直しましたが、ここでようやくかずさの甘党について思い出した。どんどんと甘いものが好きになっていく味覚の異常で母との軋轢を表現。ああしんど。なんかわからないけど、武也が春希を馬鹿にされて女の子に別れを告げるファミレスのシーンで泣いてしまった。1回クリアしたことで、武也のこと大好きになったんだなあ。

誰よりも子供で誰よりも女の子なかずさ。

「歌を忘れた偶像(アイドル)」はただただ雪菜には幸せになってほしいと感じるだけ。実際雪菜の幸せはなんなんだろう。もちろん一番はまた3人でいること。雪菜TRUEでは大団円になるけれど、実際現実的には難しいだろうね。じゃあどこが落としどころなんだろう。それほどまでに春希に執着するっていうのがわからないよなあ。二人を引き裂いたことへの罪悪感だけじゃない。本当に春希を好きっていう気持ちがある。優柔不断で外面よくて自分に自信なくて。そういう春希の嫌なところ全部自分が持ってて嫌になる。いいところ全然似てないけど(# ゚Д゚)でもかっこいいんだよな。友近のことを見返りなしで助けて、雪菜に告白しやがってと、泣かせやがってとぶん殴る。なんて勝手。好きなんだよなあ。雪菜も。エレンかよ。まじで意味わからないよな、春希。CCで雪菜と結ばれてやっぱりかずさと~なんて。

ところで友近も嫌じゃない?人の弱みに付け込んで告白する人嫌い。

ヒラヒラヒヒルの感想

 

良作。いやかなり好こ。始まった当初はゲームにする意味もないと思っていたけれど、分岐もしっかりしててノベルゲームとして生きている。ストーリーだけなら個人的には指折りに好き(ストーリーゲーなのでそれはこの作品が指折り好きということなんですが)。6~8時間?推しは朝ちゃん!自らの弱さを受け入れる強さに惚れた。

やった順番はBAD→TRUE。2人の物語なので4通りありますが、両方BAD→TRUEでした。

一番は読みにくさですね。ノベルゲームというよりは小説形式なので出すなら出す、一気に出さないなら位置を固定するなどして欲しかった。また背景に隠れて見にくい。せめて濃さの調整はしたかった。まあしばらくしたら慣れますけど。慣れるまで頑張ってほしい。

死者が蘇る病、風爛症、いわゆるヒヒル。これはあくまで病である。まるでゾンビかのように彷徨う彼らは迫害の対象であった。

 

以下ネタバレ満載ですが。。。

 

これほどまでにはっきりと差別を取り扱うゲーム作品というのは(もちろん映画や小説においてもですが)貴重だと思いました。題材はといえば、軽く言えば定期的に訪れるせん妄状態、はっきりいえば認知症統合失調症。つまり寿命が年々長くなる現代の我々が直面している介護問題や未だに残る精神疾患への偏見というというものを、外見まで崩れ落ちてしまうという極端な症状を追加して表現した作品なのだと思います(もちろん大正当時は風貌が崩れ行く病というものもあったのですが、どうしても現代と対応させて考えてしまいます。)。現代人が向き合う必要のある諸問題を大正時代という過去を舞台に巧みに描いた作品が今作なのだと思います。

作中ではいくつかその改善のために提言を行っているでしょう(というよりそれらを伝えるために風爛症という設定をしたというのが正しいかも)。

いくつかピックアップしますとまず、知らないから怖い、ということ。千種編では著名人である朝が顔貌を世間に公表すること、そして辻菊が風爛症患者たちと関わる中でだんだんと慣れていくこと(特に後者は両親を殺された住職のエピソードがわかりやすい)に代表されます。これは結構普遍的なことですが、知ることは怖くもありますから本当にその大切さが伝わってくるような描写がされており大好きです。病院へ検査しにいくのは怖いけど、結構に生きるためには自信の身体のことを知らなければならないように。ただし。ただし、知ろうとしても知り尽くすことはできないのです。千種が自身がヒヒルになって初めて多くのことを理解したように。だからこそそれを認めなければならない。認めたうえで知ろうと藻掻かねばならない。こういったことは他にも随所に散りばめられており、印象深いところで言えば、鶴子を義父母に会わせたところなど。会わせるまで義父母の考えなど知りませんしね。

次はそれに誰もがなり得るということ。これは特に日本人ならば知っておかなくてはならないことでしょう。国民皆保険制度の意義的にも(最近は高齢者負担を増やせなどの意見も増えてきましたが、これを聞くたびに日本は貧しい国になったのだなと思います。まあ少子化などもあるので一概には言えませんが)。これは両ルートで、千種編では正、本人が、天間編では愛する明子がヒヒルになってしまうことで示されているでしょう。いつだれが辛い立場になってしまうかもわからない。そうなってから動いては遅いこともある。かつてヒヒルを殺したという過去はどうしようもない。だから前もって知って行動しなければならない。

なぜ偏見が起こり得るのか。もちろん人は誰かを見下したい生き物、他種を排除したい生き物だから、といってしまえば単純です。しかしわざわざ本作では天間の故郷で「ひひるさん」と言われ慕われていた人を登場させているんです。田舎だろうとそういった見下したい気持ち、排除したい気持ちはあるでしょう。だからそういう意味以外の偏見です。これは人と人の距離が遠いというのが主原因だと思います。千種は生まれつき母がヒヒルだったためにそういった偏見が珍しくない都会人。田舎だとそもそも距離が近く、相手のことを知っているから問題ない天間。一方でヒヒルに会ったことのないために偏見がやはり残るが、それでも都会人よりかは少ない辰子。偏見の残る鎮劉。

最後に選択肢はたくさんあるということ。都会の中で生きていくことを決めた朝と正。田舎で暮らすことを決めた明子と天間。この二人同士は似た苦悩に直面した全く対照的な二人同士なのでしょう。

結局のところ知ろうとしないから、知ろうとしろ、っていう風なメッセージが一番私の中に残りました。知らないものは怖くて当たり前です。子供のころは幽霊が怖かった。でも勉強するにつれて怖くなくなった。せん妄だって知ってても実際に「そこにいる黒づくめの人を帰してくれ」って言われたらちょっぴり怖いですもん。だから人は「より良く」生きるために、あらゆることを学び続けなければならない。

言ってしまえば当たり前のことです。しかしそれを実際意識して、実践できている方はどれほどいらっしゃるでしょう。

もちろん他にもいっぱいありますが、夜も遅いですしこれくらいで終わります。

 

=だらだらと=

=天馬=

仮にまったく死者と変わらない人間がいたらそれは人間かという問いは面白い。作中では衣川。彼からするとむしろ生かしておく方が不道徳だと。理解できなくもない。死んだ方がむしろ楽かもしれないと言える状態があるというのはわかる。作中で衣川には特別な理由があったんですが、それはさておき、実際植物状態(脳死認知症)になってしまったらどうすると考えればかなり現実的ですから、これは難しいし価値ある問いでしょう。どちらも(症状が進行すれば)判断力が欠如している。生死というものは本人のみ選ぶ権利があると言ってもその判断すらできない、難しい。衣川本人も差別感情から殺したいというものでもないというのがまた難しい。恋した相手に頼まれたことをしようとしているだけなのですから。この状況では少なくとも私は約束を履行しますかねえ(そしてそのあとは自分で命を絶つかもしれない)。愛した人の願いならですけど。そして例え愛した人でもそういう契約がないのであれば殺しません。意思がない、感情がないと言うのは証明できませんし。それ以外でも殺さないですかね。人を殺すというのはたとえどのような理由があれど、獣になってしまう気がして。そしてなにが正しいかは今まで考えてきても未だに、おそらく永遠に結論がでないでしょう。

そしてこちらもおもしろいのは千種編が面白くなった直後。いやーこちらの天馬編はほとんど日常に風爛病が出てこない中、急に想い人が罹患してその高低差が急なためにドキドキしてよき。衣川の「親しい人にいたんですよ、ひひるが」が染みる。絶対殺してしまったのBADだよなあ。。。確かにひひる前後で違う人物と見做すなら別人なわけだし。。。でも惣一のような例もあるし。。。認知症前後でそれは同じ人物かと言われればそうと言えるのは、連続的変化だからだろうか。

とりあえずはBADに進む。明子を見捨て、常見の家から出る選択。

ーBAD1ー

苦しみを忘れる過程がリアルですねえ。補遺がつれー。千種のしようとしていることが本当に惣一のいうようなことに感じてしまう。

結局天馬は「あの瞬間、明子さんは正気に戻ったはず」と言っているけど、それも決めつけだからなんにも変わってないのよね。

ーBAD2ー

衣川と共に殺して、常見家に残る。

このルートだと千種の病院にはやってこないんだね。あの看護婦が虐待してたってことだし、GOODなのか?でも殺してるしな、ひひる。

意識して笑おうとするのに口だけ笑っている明子の父の絵、見事。

結局、ひひるは元の人ではないと病院へ入れてしまうのか。まあひひるを殺したルートだしね。いやさっきBAD1以上に辛いかもしれない。実の父に首を絞められる娘。なんと哀しいことか。天馬に殺される明子。なんと哀しいか。やっぱり殺人を一度犯すと、その選択肢がずっと頭をよぎるから駄目だね。逆に一度できたことは二度目もできるということで、これは日常生活でも意識するようにしたい。

なにより!なにより、ひひるは殺しても罪にならないということが辛い。ひひるはあくまで人ではないということを、針で刺されるかのようにチクチク執拗に突き付けられている感じがする。気持ちが悪い、赦せない気持ち。裁かれない方が辛い。裁かれないならば、死を持って償うしかない。最愛の人を殺めるというのはそれでも足りないほど重い罪なのですから。

結局のところ、中途半端に関わるくらいなら関わらない方がましってのが真実なのかもしれない。何かを決断するときは添い遂げる覚悟で。

実はこのEND結構好き。

ーGOODー

なるほど、ヒヒルは蛾、蚕のことなのか。なんで千種ルートで蛾が飛び出たのかと思えば。

この展開はこの展開で、衣川の美代への愛が伝わってきて最高。そこで加鳥先生が登場。さすがGOODやで~~。衣川はこんな右往左往して治療を遅らせただけの自分を責めているけど、でもその時間のおかげで加鳥先生に会えて病院を紹介してもらえたんだから、その時間は無駄じゃなかったんだよ。。。なくじゃん、別れの際のお礼は。

ようやく天馬と千種の邂逅だ!いや正確には前には病院に入った明子に、天馬が会いに来たけど。明子父が自殺するという未来が変わらないのは辛いね。明子への遺書がないのも。

正気に戻った明子と天馬が青森に行く日の朝、辰子と全く同じ表情で泣いていた。

こういう結末を見ると、昔子育てをコミュニティでしていたように、介護というものをコミュニティでする時代というのが来るかもしれない、と思う。。。いや来ないか。あまりにも豊かになった後に、貧しくなり過ぎた。

衣川、そりゃむせび泣くよなあ。自分が夢みた、けれど叶えられなかったひひるとの婚姻を、親友が目の前で見せてくれたんだから。嬉しいもん。私もむせび泣いたもの。以上を見ればBADでの天馬の判断はあっていたのだろう。

=千種=

実際精神病や他の病がうつらないはずなのに、伝染病のように扱われ、迫害されていた時代はあります。そしてそこに差別があるということは必ず差別と闘う人たちがいます。

千種編で天馬編に出てきた登場人物、野村朝(夜)と邂逅するあたりからは本当に面白い。そうか、同じ苗字だとは思っていたけど、やはり兄妹で風爛病だったのか。いつか自分が悪くなって、って言葉は辛いものがあるよね。

ちゃんと母親の話もただの過去話で終わらせないのはいいよなあ。この作品好きだ。妄想の中でも息子を気遣う母の愛に涙。

こちらもBADのつもりで、この地に母を残していくことに。

ーBADー

おお!ちゃんと明子もいる。

自分を病人だと理解したり、理解しなかったり、そのはざまが曖昧なのは変なリアルさを感じる。リアルを知らないけど。

タムラ看護師、マツキ看護師の良さを、今まで感じていた悪さの裏返しで出すのいいね。患者になって初めてわかること。千種ルート大好きになってきた。

そして医師に復帰した千種が明子を担当するのか。。。ということは、明子の発症はGOODでも共通?というかこれGOODひいた?

えええ。。。明子の父が自殺。。。これは。。。天馬でBADを選んだから・・・?しかも、自殺から少ししたら治る兆しが見えるなんて…盲なんて言えばいいか。もう会えないのに、父に会いたいなんて。ごめん!天馬を遠ざけたのは、ひひるを殺させたのは私なんだ。。。ごめん。本当にごめん。

野村惣一の朝を想って、自らの顔を傷つけるシーン、ばちくそ泣いた。その直後に朝が急変し、治るはずなのに不運にも悪化するなんて。BADだったわ。

ーGOODー

たった数週間で母が死ぬと言う運命は変わらなかったけれど、これは大切な5日間でした。二人が一緒に観光してるところなんてめちゃくちゃ泣いたよ。義母がさ、長兄の、父の次の上座に座らせるように促したのももう涙腺に。。。正を産んだ人なのだからと。なんてすばらしい人間なんだ。正妻とか妾とか、そういうのは大嫌いだけど、実母が父の前ではじめて自主的にご飯を食べたってのも。ここにきて泣かせにきすぎ!!ああ、お互い本当に愛していたんだなってのがシミジミ伝わってくる。そして周りを気にするあまり、あえて話せないふりをしていた実母のやさしさ。時間を「美しい」って表現するのも最高かあ。。。

そして母の死のせいで朝が不調になったかもということで、朝が救われる。;;やったよ;;

正がひひるになったあと、義父母と3人で話すシーン。あなたはそうと思っていなくても、私たちはあなたのことを家族だと思っていると言う言葉。鼻水出しながら泣いた。それで二回目だけど、朝と惣一のやり取りを見てまた泣いた。

最後の最後に辛いものを見せられたね。いや作品として必要なのだろうけど。

 

すばらしき世界の感想

基本的にノンフィクションはあまり見ないのですが、いや本当に見てよかった。丁寧に丁寧に心理描写や現実を描いた作品だと思います。

主人公が殺人犯で、癇癪もち。ただそれ以外は本当に普通の、弱い中年男性です(喧嘩は強いけど)。犯罪者へのあたりの強さ、そんな中でも優しい人はいるということ。実際これほど優しい人がこの世にいるかと言われれば、少なくとも現代社会においては甚だ疑問ですが。。。それでも0ではないはず。こんな辛い浮世でも、こんなに優しい人がいるんだ、すばらしい世界ってことでしょうかね。辛いんですよね、生きるのは。あくまで辛いが主体。だけどちょっとした幸せがあるのがすばらしい世界。全部が全部素晴らしいわけではないし、むしろマイナスなんだけど、それでも素晴らしいと言ってしまう部分がこの世界にはあるんだと。ラストシーンではウィトゲンシュタインの遺言が想起されました。

もちろん殺人は赦されざることで罪は償わなくてはなりません。しかしその全ての責任が本人にあるとはとても言えないでしょう。前科10犯、原作を描いた作者はその戸籍謄本の白さに驚き、書くことを決めたと述べています(wiki情報です)。

役所さんはもちろんですが、六角さんや仲野さんの演技に泣かされました。お気に入りのシーンは元妻を訪ねた際、娘とのみ会い、年齢を聞き指折り数えていくところ。一つずつ指を折っていき、自身の娘ではないことがわかると少し震えながら指をクシャリと閉じ、何とも言えない悲しそうな表情を見せる。そんなわけない、そうわかっていながらも期待してしまう。もし自分の娘だったら、例え元妻とよりを戻せなくとも、この子のために生きていけるはずだ、そんな願いを託してしまったのかもしれません。

上述しましたがラストシーンも素晴らしい。中野さんの泣きの演技はもちろん、彼らが、特に彼が走って家に向かうシーン。きっと改心していなければ、彼は本当の意味で孤独に死んでいきましたから、そういう意味でよかったなと。

好きなセリフはダントツで「娑婆は我慢の連続でたいして面白くもない。だけど、空は広い」

介護で働いてる際、虐められている男性を助ける葛藤する所も好き。

 

いやーこの文章を書きながら段々と、ますますこの映画は胸に残っていく。

美少女万華鏡-神が造りたもうた少女たち-の感想と考察

 

=全体の感想=

良作。ですが、前作までよりかはちょっと直線的過ぎたかなあと感じました。そこは好き嫌いですね。依然テーマ性はあります。

アンドロイドたちが滅ぼした先の果ての世界でひまわりを咲かせようとする主人公、龍之介。彼だけは歴史を、真実を知る。そして彼はアンドロイドたちを蘇らせる。人と精密なアンドロイドに違いはあるのだろうか。権威の発言をうのみにし、差別をする大衆よりかは理知的で自分で判断を下すアンドロイドの方が人と言えるのではないか。そしてその差別に怯え、見て見ぬふりをする自分はどうなのだ。自分だけが旧世界の利を得ていていいのだろうか。

人を人足らしめるものとはなんなのか。誰しもが考えている、考え続ける永遠の命題ですね。知性があることでしょうか?違いますよね。個人的には程度を考えず、文化的創作を行えることが一つだとは思っています。今作では孤独を感じ、他者を求めることでしょうか。

鳳凰院凶真味がある。。。そしてマッドドッグはスティーヴ ブシェミ味がある。。。

 

アリスツンデレなのは、ツンデレモードを切り忘れたせいかなーと思ってたけど、単にツンデレだった笑

 

=だらだらと=

=リリー=

拗らせ童貞の暴走もやばいけど、リリーの言葉遣いもやばくて笑ってしまった。

アリス、ドロシーが死んでしまったのはGAIAがやったのか、本人たちがやったのかなー。まああとはリリーや主人公までもロボットの可能性もまだ疑っている。特に龍之介。人とは何かの物語で龍之介が人間で確約されている状況はない。

 

=アリス、ドロシー、アリス&ドロシー=

わかってたけどバレるよねー。ばれなきゃ差別なんて描く意味ないし。龍之介が「彼女たちは人間だ!」と叫ぶしーんは重要ですよね。

マザーが本当の母親っていうのは声質があまりにも人過ぎることからわからなかったわけではないけど、さすがに泣いた;;

悪魔=ロボットは伏線としてあからさま過ぎたなあ。

ハーレムENDは蛇足というか余計というか。。。というかリリーも龍之介も人間だったかー。

 

=考察=

以下はばっと書いた雑多なものです。

結局彼は人の条件をなんだとしたのか。このコミューンというものは人間が唯一住む共同体であり、人間である(と考えていた)龍之介にとっては世界そのものなわけです。そこで「彼女たちを差し出せば人間になる」「差し出さなければ悪魔、ロボットとなる」という条件を提示される。つまり「人を人足らしめる条件」というものが明示的に投げかけられているわけです。そして龍之介の選択肢は「差し出さない」のみ。龍之介の中で、人足らしめる条件というものは、二人と過ごす中で大きく変化したということでしょう。その確信を得た、選択をした龍之介は自身や二人こそが人間、そんな彼からすれば他のものこそ悪魔であり、だからこそこの選択肢直後からは村人たちが悪魔のように描写されます。

もう一つ、この作品は運命論というものを採用しているようです。故にリリーエンドと同じく、塔が燃え尽きてしまう。唯一変わった運命と言えば、二人が死ななかったこと。もちろん何故変わったかと言えば、リリーではなく、二人を愛したから。自分が表面上の人間という共同体を抜け、二人とともに違う意味での人間という種を選んだこと。その代償となったのは自らの顔、そしてもう一つ、所属する可能性のあった共同体ですね。つまりどちらの人間になるかによって、もう一つの可能性があった共同体を失うという運命だったわけでしょう(少なくともマッドドッグとリリーだけは最後まで龍之介の肩を持ってくれていたので、2:2の等価交換も守られています)。そして失った顔はブギーマンに近づいたという意味を持ちます。ブギーマンに近づいて初めて彼らが知性的で心の芯が通った人々なのだと知るというのは、人は所属する共同体の中までしか理解が及ばないということを表現しているのでしょうか。個人的にはそう思いましたが。そういう意味ではブギーマンの役割は小さいというか、都合が良すぎる気もしました。最近刊行された「訂正可能性の哲学」と照らし合わせても面白いのかなと思います。

結局「人足らしめる条件」という問いへの答えははぐらかされたままです。少なくとも「人足らしめない条件」ということは明示されていますが。キリスト教が廃れた未来ということがわざわざ描かれていますから、上で述べたような「孤独を感じ」「人を、隣人を愛する」という隣人愛に解釈を持っていくことも不可能ではないと思います。少なくともブギーマンたちはコミューンに住む人々を傷つけたりはしなかったわけですから、作中では誰よりも人間なわけです。だからこそ物語の結末で龍之介はブギーマンのコミュニティに入ったわけでしょう。

ハーレムルートは個人的に蛇足だと思うのですが、好意的に解釈するなら、自らコミューンという居場所を捨てる(おそらくひまわりも投げだしている)ことで、共同体を手放しているからハッピーなENDになっていると思います。まあこのENDではブギーマンたちと邂逅し、彼らの病を治癒することもなければ、ひまわりも咲かないので人類は途絶えてしまいます。ですから個人的には最大のBAD、リリーエンドに近い。リリーエンドはむしろリリーの愛がある故に、時間をかけて再起してまだひまわりが咲く可能性が残されている点で、希望があるでしょう。

Geminism 〜げみにずむ〜の感想

=全体の感想=

普通。ぱっとやるにはよい。期待しすぎていると微妙に思ってしまうかも。ただこの期待ってネット上で過去作がすごい!って騒がれてるからで、実際過去作をやってみて、今作を触ってみると良作に思えるかもしれない。

いやー過去2作品をやった年に新作が出るなんて、運命、感じちゃいました。

忌み子とされる双子。完璧な一人となるためには、対となる身体で埋め合わせしなければならない。一言で言えば運命共同体。こういった双子の因果は結構多く見ますが、中でも直接的にそれを描いている気がします。テーマは多様性に固執し、倫理観が固定化された現代社会への提唱でしょうか。

現在やってみると過去2作品はそれほど真新しくない、というか出回っているほど狂気に満ち溢れていないように思われます、今作はといえば、よりまともに感じられました。

今作は双子の女の子が主役で、その二人が身体を取り合うというのが流れなのですが、わかりやすく現在の身体の具合をメニュー画面で確認させてくれます。好き。他のメニュー画面もおしゃれです。

設定画面で60fpsとか選ばせるのでなんだろうと思ってましたが、たぶんいっぱい出てくる血の滴る表現でしょうね、それにしても60fpsとはこだわりがある。グロが苦手な方向けに、血液も消せるのでいいんじゃないでしょうか?(グロが苦手ならやるなというジャンルなのかもしれませんが)

画面いっぱいを使った表現がされており、ノベルゲームとしては新しさを感じる、とまでは言えないかもしれませんが、非常に作りこまれていると思います。これで5000円は他と比べるとすごい。ただヴォリュームはまあ……選択肢もあってないようなものですし

包帯つけてるのに、その目が見えちゃってるカットイン、なんとかならないのか。気になってしまう。

 

=だらだらと=

=桔梗=

①1周目は確定桔梗。2周目深紅で、TRUEあるって感じかなあ?淡墨さんの声に驚き。お金があるのか、声優という職業が安いのか。ルート名通り、しばらくは桔梗視点の話だけなのかな?

②大戦を知りながら、少女漫画なんかも存在しているから男二人は不死か長寿かこの世のものにあらずか。それにしても家庭環境が酷そうな割には桔梗は身体も肌も綺麗だなあ、もとから欠損があったのだろうか、普通にこだわってるし、仕事もできて嬉しがってるし。だからこそいきなり本気で殺せあえているのだろうか。

武器の用意を頼んで、新聞紙持ってこられるの可哀そうすぎて笑う笑しかもそんな強くないだろ笑相手がこれくらい柔いと決め手になるのか。

③引き分けかー。このまま延々と取り合い続けて終わるだけなのかな。仮にこのまま引き分けが続けば二人は一応普通に暮らせるのだろうか。時間制限って引き分けにも適用されたっけ。

④あら~深紅ちゃん、すっかり女の子になっちゃって。深紅ルートが楽しみ。

お互いが普通を求めているのに、普通がわからなくて結局、お互いを羨ましがる描写好き。

⑤二人になれたってことは双生だったってことか。なるほどだったら頭だけ二つなのもうなずける。

⑥お姉ちゃんは拳銃の引き金を引けないけど、バットでぼこぼこにはできるらしい。

二人の身体で、あばらがいやほど浮いているのがきつい。

⑦決着ついてようやくOP。いやEDか。オチらしいオチもないままなので、他ルートしてみないことには何とも言えない。

 

=深紅=

場面スキップ欲しいな。二周目はさっくり。ほとんど違わないから仕方がない。逆に過去編は一緒にはそれほど長く起きていられないことから補完しあってていいね。

二人が30超えてるのは驚いた。

桔梗の時もだけど、包帯つけてるのに、その目が見えちゃってるカットイン、なんとかならないのか。気になってしまう。

Cパートは姉であることの意味付けもしっかりされていてよかったんじゃないですか。

結局のところ、二人の考えはどっちが正しいとかではなくて、主体は桔梗だけど、もとは一人の人間だから、桔梗だけが完全な人間になっても、それはもうもとの桔梗たちではないんでしょうね。だから最後のシーンの骨壺を抱えた女性は桔梗だけどそうじゃない人といったところでしょうか。最後に生まれた双子は血縁関係のない、全く別の双生児で、運命は続くというくらいでしょうかね?

 

=エクストラ=

まあわかっていたように二人ももともと双生児。長く続いているのを見るに、引き分けでもずっと大丈夫なんだろう。じゃあ引き分けでよくね?となってしまったのは普通、完全になりたいっていう桔梗の気持ちや、一緒だったじゃないっていう深紅の気持ちがあまり理解できていないんだろうな。

そういえばちんちんがないから、Hシーンが深紅側しかなかったのね。だったら最後に生まれた双子が彼女らの子供だとすれば、深紅(桔梗)と月白の子供なのかな。もう桔梗ですらないみたいだし、少なくとも淡墨ではないと。

多様性という言葉による倫理観の固定。これにきっと作品に言いたいところが集約されている気がする。

ところで顔が1つで脳が2つだったという解釈でいいのだろうか。と思ったらちゃんと描かれていた。細かく分けてるなー。

そして弟を取り合っているということは、物語的には主体を譲り合っているわけで、二人は死にたがっているんでしょうか。それとも相手に生きていて欲しいんでしょうか。そう考えれば長く続いているのも合点がいく。

P5Tの感想

良作。めちゃくちゃおもしろかったです。ストーリーもタクティクスも(最後のムービーは展開がわかっていながら泣けた)。難易度もちょうどいい(後半は簡単かも)。クリア時間はHARDで25hくらい(DLペルソナは使わず、武器は使用)。途中放置してたことがあるので正確にはわかりません。アニメーションも多く想像以上に気合の入ったつくりでした。

一番気になるところは等身でしょうが、やはりタクティクスゲームにするとマス目が必要な関係上、3頭身くらいにするしかないんでしょうね。もちろんRやTの等身の方が好きですが、これも悪くない。結構すぐ慣れますし、タクティクスゲームをする上ではこれしかないでしょう。ラヴェンツァかわよい。

ストーリー面はやはり情けなく、腐った大人たちと、それに反逆しようとするジョーカーやエルたち。そんな中立ち上がる大人、春日もいるよ、という構図(いや春日、お前が主人公だ)。仕方ないのでしょうが、春日中心なのはちょっと残念(Sといい大人が中心なのは、FDを買うのはお金に余裕がある大人だからでしょうか?)。またP5らしいといえば聞こえはいいですが、R,Sときているのでさすがに飽きが来る頃でしょうか?まあこれは人によると思います。Sは2020ですから発売当初から追っている人にとっては不満なく、一方1年前のSTEAM版Rからやっている人にとっては飽きを感じ不満かもしれないです。P5らしさはあるのでその点は安心かと。

システム面についてですが、盤上操作はやってみるしかないかなあ。RともSとも全く別物ですが、1moreや総攻撃の爽快感など、ペルソナらしさを上手く落とし込んだなあとうなってしまいました。ただパラメータ強化もスキルツリーが中心ですし、その結果ペルソナシステム(ワイルドの力)が全員に、しかも装備の一部という力で実装されているのは少々残念(ジョーカーですらメインはアルセーヌのみ。またスキルにブースターがあるので拡張性も低い)。またそのスキルポイントの獲得がサブクエスト(というよりも詰将棋らしいミニゲーム)で(大量に)行われ、サブクエが半強制になっているところも好きじゃないです(とはいえ10数個しかないので苦痛だったとかではない、強制感が好きじゃないだけ)。ただしこの成長システムが完全に悪いところばかりかと言われれば、そうでもなく、ペルソナがアイテムとして簡単にドロップするため、サクサクと合成していくことが可能で爽快です。さらによく言えば、二つまでしかスキルがないので簡単(裏を返せば自由度が低い。。。)。弱点がないのは残念ですね。そのせいで使うキャラが移動度高いキャラばかりになってしまう(属性ごとの追加効果はあるので完全にキャラの使い分けができないわけではありません、オイナリ最強!)。

まとめれば

P5が好き→おすすめ

ペルソナシリーズが好きorシミュレーション要素がはいったRPGが好きorシミュレーション要素が欲しい→おすすめしない

ですかね。何の条件もなしに、おすすめかどうか聞かれればそりゃおすすめです。怪盗団が主人公ではないよ!というのは知った上で買わないとダメかもです。