えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

金色ラブリッチェの全体の感想

=総評=

やや良作だと思いますが人によっては苦手かも…お涙頂戴感は完全にはぬぐえない.個人的にも他人におすすめはしないかなあ...泣きたいだけならどぞ.

萌えとストーリー重視の中間のような作品.

お勧め攻略順は玲奈→茜→エル→シルヴィ.グランドの後の追加は見逃さないように.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

=感想=

うーん,しっかり泣きましたし,ちゃんと人が亡くなったときのリアルな泣き方しました.もう結構泣きっぱなしでした.

しかしあまり好まない!あの理亜の作中での「人が死ぬ映画ってのは好きじゃない.こっちはあんたらを泣かせるために生きてるんじゃねえんだ」ってのを入れてしまうと理亜の物語としての死の価値観が崩れてしまう.理亜の死は我々のエンターテインメントのために利用されたんだと思わざるを得ない.まあそんなことを言い出すと,じゃあ理亜の病気もお涙頂戴に利用してるよねってなりますけど,今回の場合その病自体が死と直結しているので今回は死の話だけでいいでしょう.

おそらく私が泣いたのも物語に感動して泣いたのではなく,理亜の死に泣いたんです.言ってしまえば理亜までのすべてのルートは理亜に愛着を持たせる前座で,愛着を持たせたところで理亜の死により涙を引き出すという手法にしか思えませんでした.

個人的に死が許されるのはそれが運命的であり,冒頭から予見されていなければならないもしくはその死が必要でなければならないと思うんですよね(ループもので逆に死から逸らす場合は別として).

例えばこのブログ内で言うと若干ループが入ってますがAIRや他にはバナナフィッシュが一つ目に当てはまります.AIRの場合,観鈴の死は母からの伝承という形で予見されており,その死は運命です(その運命から逆らおうとするのが国崎なわけですが).そしてバナナフィッシュは本来すぐ死ぬ運命だったアッシュが,エイジという運命の天使によって,その死が延長され,不満足な死から満足な死へと移行します.死という運命は残っているわけです.そしてその死の予見自体は物語冒頭から随所にめぐらされており,結末はアッシュの死以外ありえないと思います.

後者の例はG線上の魔王でしょうか.メインキャラではありませんが,魔王の死は宇佐美の成長と因縁の決着のためなくてはならないものです.死以外に宇佐美の因縁が解けることはありません.

クラナドは好きです.クラナドの場合,物語冒頭から渚の身体が弱いという予見がありますから.まあ運命的ではないのでそこは好めませんが...keyの場合はちょっと特殊ですね.どの作品も時空間を駆けてハッピーエンドに向かいますし.今回のなにが嫌だったかっていうと,理亜ルートまではまったくそぶりがなかったのに,急に実は病気でー,奇跡的なんですーっていうところですかね.

以上のように,今回のような死を利用する作品というのは如何せん馴染めません.

とはいえそれ以外の道中やキャラ設定などはとっても楽しめました.玲奈推しです.途中まで傑作だあ!って思ってたので余計に終了後つらい

 

以上