えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

黄昏のシンセミアの感想(皐月BAD,美里ルート,沙智子ルート,翔子ルート)

翔子ちゃんって鑑純夏

=BAD(皐月さん)=

銀子さんの話を信じないルート.

石を体内に取り入れてしまう.おかしくなる孝介.皐月さんを犯しかける孝介は,他人に被害が出ないうちに村を去る.そのまま銀子さんに石を回収され死ぬ.孝介が死の間際に行ったこと.それは銀子さんに少しでも多くの情報を残すこと.どうして攻撃的になるか,それは頭に声が聞こえるから.どこに同じような石があるかなど.

 

ーフラグメント:IF~絶望と想いの果て~ー

皐月さんを犯す孝介.頭に鳴り響く声.私が村中にやられたように,目の前の女を犯せ.孝介は涙を流しながらその声に従い続ける.

 

なるほど,山童の「彼女」は本体のことだったのか...

 

=美里ルート=

ー7月24日ー

仲良くする孝介と皐月さん.嫉妬する翔子ちゃん.孝介は嫉妬の矛先を勘違い.

さくやにも嫉妬.あらあら.

 

ー7月25日ー

あまりに孝介がやることが多く,さくやと翔子ちゃんも手伝うことに.

 

3人で携帯のメモリ探し.ガラケーってメモリだっけ?シムだっけ?

翔子ちゃんが見つけた.

 

ー7月26日ー

銀子さんからの情報がないルートなので,自分で遺品から石を探そうとする.

皐月さんに聞くと,いや宝石なら持ち主にかえないといけないから警察に届けない?と冷静に突っ込まれる.

 

翔子ちゃんの持ってきた麦茶の水滴が石に飛び散る.溶ける石.少し寝めてしまった翔子ちゃん.

一滴くらいなら大丈夫なのか...?

 

少しだけ切断して,残りは駐在さんに届ける.山は所有地だからと,その山の持ち主,銀子さんがやってくる.銀子さんは石のことを大昔からの呪いという.銀子さんの所見によると翔子ちゃんの量ならセーフ.

銀子さんによると,母が持っていたのはこの石とは別物だという.

 

皆神家の長女は先祖代々ずっとさくやらしい.名前を引き継いでいく.

 

夜,あの山童を思い出し,うなされる翔子ちゃん.

 

ー7月27日ー

4人でお出かけ.

代々受け継がれるさくや.そして銀子さんの呪いという言葉.深く考えすぎてしまう孝介.

 

ー7月28日ー

翔子ちゃんは自由研究.孝介は神社の手伝い.

 

昼からは川でスイミング.

 

悩みがありそうな,美里さん.

え,まさかの美里さんルートとかある?

 

ー7月29日ー

美里さん,翔子ちゃん,さつきさん,さくやとご飯.

 

ー7月30日ー

仕事がパンパンの美里さんを手伝うことを約束.

 

肝試し大会に嫌々ながらも参加する翔子ちゃん.それを心配する美里さん.

 

肝試しが嫌ないちばんの理由は,男子とペアを組むから.他にも男の子に揶揄われること.

美里さんたちとも相談したが,結局は当人たちで解決するしか根本的に解決されないという結論に.

 

美里さんと肝試しの見回り.森の闇が怖い美里さん.

何人が見つからないという.罠にはまった子供たちを救出.

そんな子供たちに翔子ちゃんが心配していたことを伝える.少しでも関係が改善すればいいと.

 

別れ際,美里さんからのキス.

 

ー8月1日ー

あらあらまあまあ.二人とも緊張しちゃって.

 

ー8月2日ー

美里さんに大学を卒業したら戻ってくることを伝える.

 

みんなのいう孝介たちの母のお葬式の話.

 

年下の男の子とその妹.二人ともすごく可愛らしくて,面倒を見ていた.訳もなく,このまま大人になって,一緒に村で過ごしていくんだと思っていた.

ある日,お世話になった先生が川で亡くなったと聞いた.お葬式,雨の中立ち尽くすその男の子.涙を流す男の子.お母さんが死んで,何故自分が生きているのかという.ただ抱きしめて,こうちゃんが生きてくれてうれしかった.他の先生たちもそう思っている.なによりさくやちゃんが死んでいたらよかったの?と聞く.妹のもとに走る男の子.それ以来会うことはなかったが,あんな目をするくらいならそれでもいいと思った.

 

涙.

 

そんな話をしながら,別れたくない二人は学校に入る.想いを伝えあう二人.

また明日.デートの約束をして二人は別れる.

 

ー8月3日ー

みんなに報告&デート.

幸せな何気ない日常を紡いでいくでしょう.

 

ーエピローグー

1年ぶりに村に戻った孝介.美里さんはおかえりなさいと出迎える.

 

なんかあっさりとしていたけど,ウルっと来たルートだったなあ.

 

 

=沙智子ルート=

ー7月27日ー

3人でプリクラ―.

 

ーフラグメント:沙智子の友達ー

腰の悪いおばあちゃんを気づかう沙智子.

優しい子だなあ.

翔子と最近疎遠になっていることを隠し,嘘をついたことに罪悪感を覚える.

 

ー7月28日ー

翔子ちゃんは自由研究.孝介は神社の手伝い.

 

昼からは川でスイミング.

 

沙智子とともに,何者かに川底に引っ張られる孝介.確認してもそこには何もいなかった.

ミズチかな?

 

何かに足を引っ張られたという沙智子はみんなから疑いの目で見られる.正直に,なにもいなかったが,引っ張られたのは事実と伝える.納得しない沙智子とこの謎を究明するようになる.

 

不満げな証拠に怒りをぶつける沙智子.すると翔子は沙智子は勝手だ,退院したばかりだし,あれだけ周りが止めるのにお兄ちゃんを巻き込んで!という.

沙智子からの挑発に,どちらが孝介の役に立つかという勝負に乗る翔子.あの日の,恐怖に打ち勝つ.

沙智子はやけにうじうじしている翔子にイライラしているけれど,なんでだろう.

 

皐月さんが決めた勝負の内容.それは孝介たちの母の遺品探し.

 

ー7月29日ー

皐月さんは姉さんのことだから,思いもよらないところに大事なものを隠しているかもとつぶやく.

皆神家の長女だけが引き継ぐ伝統.それも気になる.

 

 

 

=翔子ルート=

ー7月29日ー

皐月さんは姉さんのことだから,思いもよらないところに大事なものを隠しているかもとつぶやく.

皆神家の長女だけが引き継ぐ伝統.それも気になる.

 

二人の勝負.翔子ちゃんは皐月さんの日記,沙智子は母のへそくり.へそくりは4人で分配.

沙智子に,おばあさんに水に関する伝承を聞くように頼む.

 

ー7月30日ー

へそくりの分配を受け取らない沙智子.やっぱり...ということで,お菓子をおばあさんに贈る.その買い出しを沙智子と行くことに.

 

昨日までと打って変わって,柔和な態度の沙智子.祖母にも孝介たちと友達と言った手前ということもあるらしい.

両親のことを聞くと,怒られる.

転勤になった父とそれについていった母と,地元に祖母と残った沙智子.時間がないのでこの話の続きは夜,仁じゃで行うことを約束する.

 

両親は当然沙智子も連れて行こうとした.沙智子は当然大好きだった祖母も一緒だと思っていた.しかし実際は沙智子一人.それでも3人はそれでいいという.祖母自身もこのゆっくりとした土地が大好きだからと.だから沙智子もその通り引っ越すつもりだった.夜に起きたら,祖父の写真に,涙しながら寂しくなるけれど我慢しないといけないと話す祖母.そんな時に思い出した祖母の腰の悪さ.それでも両親は祖母を置いていくつもりだった.さらに腰が悪いから,長く店番ができなくなると,沙智子たちがいなくなったら店を閉じようとしていたことも知る.誰が悪いのか,家族ってなんなのか.思い悩む.

孝介も何が正しいか,何が間違っているかわからないという.しかし一つわかるのは,両親も家族を大切にしていない人じゃないこと.なぜなら,沙智子がこんなに家族思いな人に育ったから.まずしなくちゃいけないことは元気に育つこと.祖母を信頼して差t子を預けて言った両親と,その責任がある祖母のためにも.

 

ー7月31日ー

孝介の言った通り,安全のため,川のことを調べるのはやめた沙智子.これからはさくやと二人で調査.

 

翔子と仲直りしようとする沙智子.二人でいると自然にできるのに,孝介たちがいるとぎくしゃくしてしまう.

それでもそんな話を孝介としていて,それを翔子に聞かれて.少しずつ昔のように仲良くなり始めた.

 

沙智子に翔子と私どっちが好みか聞かれ,沙智子と答える.

そんな時,ふとタイムカプセルを埋めたことを思い出す.これからはタイムカプセル探し.

まず見つかったのは母からの手紙.中身は…「ハズレ」…タイムカプセルを見つけた母が別のところに隠したということらしい.ヒントは「39」

 

ー8月1日ー

翔子も沙智子の店番を手伝うという.

 

タイムカプセルが見つかる.中には指輪.しかしそれもヒントだという...

今度はあたり.「20歳になった自分へ」という手紙.さらにその下には亡き母からの手紙.皆神の家系は長女が早くに亡くなっているから,それを見越しての手紙.杞憂に思えばいいなあとも残しながら.内容は本当に孝介とさくやを愛していたこと.

めっちゃ泣いた...

 

一人外で泣いていると沙智子が励ましにやってくる.

手紙が埋まっていたのはリンドウの下.強い正義感,決意.身を捨ててわが子を守った母にぴったりの花.

しかし沙智子はもう一つ花言葉があるという.悲しんでいるあなたを愛する.ちょっと照れ臭いけれど優しい言葉.

沙智子に告白される孝介.沙智子自身は冗談というけれど,孝介も想いを伝える.

 

めちゃくちゃ泣いてしまった.親子ものには弱い.

 

ー8月2日ー

年の差を問題にする孝介.気持ちは本物だけれど,焦らずゆっくり進んでいくのがいいという.わかったけれど納得はしない!そういってキスをする沙智子.

21と14とかでしょ?そりゃあねえ...30と23って考えるとまあ...60と53なら普通.割合って大事だなあ.

14歳なら自分の住む世界以外知らないから,孝介みたいに異質分子が入ってくると気になってしまっているだけと思うんですけどねえ.

 

夜中沙智子が訪ねてくる.これからのことを話す.社会の目があることも理解できるのでひとまず秘密にすることは賛成.

 

ーエピローグー

何事もない残りの日々を過ごす.好奇心を満たす以上に大切なもの.

 

 

夏休み.再び訪れる.会うたびに大人になる沙智子.

 

美里さん同じく,心温まる話だったなあ.

 

 

=翔子ルート=

あまりにルートが多い.

ー7月30日ー

へそくりの残った分は,入院時にお世話になった人のお礼に使うことに.その買い出しにさくやと翔子ちゃんと出かける.

 

今夜いろはの息抜きがてら怪談&肝試しをすることに.

自分をだまし,自由を奪ったことへの天女の恨みの話.ずっと村にいる女の子に取りつく天女.

ちょっとだけ「彼女」にかかわってそうだなあ.

 

いろはたちの考えた肝試し.しかしいろはたちが考えていない,湖の上に光る人影という現象.

 

ー7月31日ー

二日酔いで今日は一日翔子ちゃんの家庭教師のみに.

 

休憩と言って,二人で水遊びしたり,楽しい一日.

それにしてもやけに赤い石を集めるのがうまい翔子ちゃん.赤の石って珍しいよねえ.なんか危険な色だけれど.

 

銀子さんもその石は見たことがないという.

 

明日は翔子ちゃんと買い物.さくやがいうに翔子ちゃんはまた夢でうなされていたという.それを気遣えと言われた.

 

ーフラグメント:女の子の気持ちー

孝介に恋する翔子ちゃん.年齢は従妹という関係が心配なさくやと,何も心配していないいろは.心配というより自分で気づかない嫉妬かな?そういろはは思う.

 

ー8月1日ー

服を買ってもらってうれしそうな翔子ちゃん.

 

うなされていた夢の内容は,自分の周りが段々となくなっていって,自分の周りには動物がいて,その動物に食べられてしまう夢.そして誰かが赤い意志を持って,自分を見ている.

 

ー8月2日ー

川より湖が怪しいと言い,もう川の調査はいらないという沙智子.

 

今日は翔子ちゃんと祭りの準備.

また赤い石を見つける.

感覚だけど,赤色って放射性元素多くない…?いやな感じ...

 

蔵で,母の持っていた宝石の由来が見つかる.先祖代々受け継がれてきた12回目の写本.天女の残した不老不死の薬は天女そのものと書かれていた.

銀子さんが言うに,皆神家は天女の子孫だという.

 

明日からは翔子ちゃんの興味もあって,写真の,皐月さんに似た人が誰かも調査することに.

 

うなされる翔子ちゃん.手を握ることしかできなかった.

 

ー8月3日ー

沙智子の祖母に写真のことを聞くと知っていた.

皐月さん似の女性は皆神佐和子さん.神社で舞い手をしていた.

 

沙智子に翔子ちゃんのことを聞く.夢を見始めてから暗くなった翔子が気に食わない沙智子.沙智子と翔子ちゃんが仲直りするには,根本のところで翔子ちゃんが変わっていないことを見せるしかない.だから別の勝負をすればいいのではないかという話になった.神社の仕事がいいんじゃないかという銀子さんからの提案に乗った.

 

話の流れで,翔子ちゃんが孝介と結婚した未来を話す.むげにはできないと真剣によろしくお願いしますという孝介.将来までずっと翔子ちゃんが好きならねと条件を言おうとしたらその前に,皐月さんに話に行く...

うん...

 

ごんたを親元に返すことになり寂しそうな翔子ちゃん.悪夢のことと合わせて一緒に寝ることに.

眠れない二人は,初対面の時の話をする.いろいろあって落ち込んでいた時,銀子さんにラムネをもらったこと.ラムネを飲んでも立ち直れないのなら,出会った,この人だと思う知らない人に声をかけてみるといいと言われたこと.そんなことは無理と思いながら孝介と出会い,声をかけていたこと.

 

悪夢にうなされる翔子ちゃんを起こすと虚ろな目で何かを言う.聞き取れたのは「ぬしさま」「みんな死んでしまえばいいのに」という言葉.

 

ー8月4日ー

悪夢は見なかったという翔子ちゃん.

恨みに塗れた昨日の寝言に考えを巡らせる.

 

いろはにこの前の怪談の出どころについて聞くと,それは創作だという.正確に言えば完全に創作ではなく,どこかで聞いた話を参考にしたという.

 

ごんたをお母さんに返す.親離れで死ぬかもしれない,そう聞いて悩んだりはしたけれど,責任をもって決断を下した翔子ちゃん.今は親元に返す.それでも親元を追い返され,うちに帰ってきたら,責任をもって飼い方を調べるから飼わせてほしいという.

 

今日も一緒に寝る.

 

ー8月5日ー

いつの間にか仲直りした沙智子と翔子ちゃん.

よかったよかった.

 

二人を根暗と嘘つきという同級生男子.ぶっ飛ばすぞ.

おっさんも嘘つきと言われて,反射的に強く言い返す翔子ちゃん.いい子...嬉しい…

 

またしてもちょっかいをかけてくる男の子たち.石を投げる.かばった孝介は額から血を流すはめになった.目が虚ろになる翔子ちゃん.あの日の夜のように冷たい声で「あんなやつら死んじゃえばいいのに」とつぶやく.直後水中から現れるミズチ.翔子ちゃんが気を取り戻すと同時に消え去った.

 

倒れる翔子ちゃん.またうなされたまま眠る.

 

うーん,でも銀子さんのときのミズチとはまた別っぽいんだけどなあ...

 

夜中,発情する翔子ちゃん.

これは石を取り込んだ時の孝介の症状に似ているけれど...

 

ー8月6日ー

あまりに大きく,孝介たちを水に引き込んだのとは規模が違う.

翔子ちゃんはその時,二人がくっついていたのが嫌で,もやもやとして,二人が離れればいいと思ったという.自覚はないが,そうなった.

 

何度考えても,夕暮れ時の翔子ちゃんはいつもと違っていた.

 

ー8月7日ー

今日は夕暮れ時になっても特に何も起こらなかった.

 

一緒に昼寝をしていると,また発情する翔子ちゃん.今度はあの虚ろな目だった.

お兄ちゃんのことをずっと待っていたと言ったかと思うと今度は知らないという.まるで人格が混ざったかのように支離滅裂.

ずっと待っていたっていうのは皆神が天女の子孫だからなのかな?

 

駐在所経由で銀子さんを呼び出して,翔子ちゃんのことを相談する.やはり赤い石は何も知らないという.

 

ー8月8日ー

ミズチを探す男の子を探すか,翔子ちゃんの傍にいるかの分岐...

私はBADに進むぞーー.いったん翔子ちゃんの傍にいる.

 

=翔子BAD=

銀子さんは皆神家を探したというが,赤い石なんて一切なかったという.

翔子ちゃんは秘密基地に隠しているという.

 

ー8月9日ー

朝起きると,岩永翔子は人殺しという張り紙がされていた.美里さんが言うに村中に.そして怪物を使う人殺しとも.

 

ーフラグメント:翔子-赤-ー

状況を話す銀子さん.銀子さんが慰めにきた状況に,お母さんは信じてしまったのだろうかと悩む.すると頭に響く謎の声.「本当に?」 皐月さんが来ない理由も話してしまう.いつもの変な銀子さんにようやく笑みもこぼれる.

頭に声が鳴り響く.自分のことをよく知っている.赤い石なんてないことも知っていた.

その声は夢をまだ見るかと聞く.もう見ていない翔子ちゃん.それは夢の中の自分は獣に食べつくされ,もう目がないから.その声は翔子ちゃんに夢を見せる.上からの視点の夢.少女が獣に屠られ,そのあとに赤い結晶が残り,獣たちは結晶に平伏する.

声はささやく.お前は怪物使いの人殺しだと.

 

男の子に怒りの鉄槌を下そうと,校舎に向かういろは,美里さん,

孝介たち.男の子たちと話していると校舎が揺れた.

 

駆け込んでくるさくや.翔子ちゃんの部屋のあたりで爆発があり,翔子ちゃんはいなくなったという.大雨が降ったかのようにずぶ濡れの家,空っぽの池.

翔子ちゃんは帰ってこなかった.銀子さんも探しに行くという.もし見つかった翔子ちゃんが今まで通りみんなと暮らせる翔子ちゃんなら帰ってくると残して.

 

ー8月10日ー

翔子ちゃんはまだ見つからない.家から写真の,さくやに似た少女が着ていた花柄の着物がなくなっていることが分かった.

 

祭りの最中,翔子ちゃんを見つける.髪を下ろし,着物を着た翔子ちゃん.まだ帰れないという.心に誰かがいるから.いつからかはわからないけれど,これを大きくしちゃったのは私だから.ミズチを操れるようになった翔子ちゃん.

この声を止めてほしい,そう願って,しかしミズチはどうすることも,主を殺すこともできず,今のような状況になった.

リスやメジロと話せる翔子ちゃん.翔子ちゃんと同じように,声が聞こえるという可哀そうな動物たち,あの時の熊の様に.

やりたいことはいっぱいあった.それでもみんなを危険にさらすから帰れないと泣いて話す.孝介は自分も一緒に翔子についていくというが,森中の獣から敵意を向けられる.声の聞こえるものと聞こえない孝介.この命は自分だけのものではない.もちろんそこには翔子ちゃんも含まれる.だから,ずっと待っている.ずっと探し続けるからまた会おうと約束する.ずっとずっと.携帯や手紙で連絡をとりながら,一緒に暮らせる日まで待ち続ける.

 

ーエピローグー

7年.翔子ちゃんを探し続ける孝介.とある山中で銀子さんに出会った.

銀子さんに翔子ちゃんと再会したら何を伝えたいかを話す.それを後ろで聞いていた翔子ちゃん.

 

 

=翔子GOOD=

ー8月8日ー

男の子ふたりをとっ捕まえて事情を聴く.そして危ないからこれ以上捜索するなと伝える.

あとは山の奥は不思議な空間という伏線.

 

石は見つからなかったという銀子さん.

 

ー8月9日ー

翔子ちゃんに赤い石を見せてもらおうと案内してもらうが,どうも歯切れが悪い.それでも翔子ちゃんには石が見える,自分には見えないと信じる.

 

男の子たちは翔子ちゃんにちゃんと謝る.

 

翔子ちゃんの指示に従って,谷底の赤い石を取ろうとする.見えない石を想像で汲み取ろうとする.頭に響く声.その刹那,身体が投げ出された.しかしちゃんと赤い石は握っていた.今度はしっかり自分にも見える.

森中の獣が敵意をむき出しに包囲してきた.そして痛い痛いと身体を曲げる翔子ちゃん.そのまま吊り橋の奥に逃げる.

逃げた先では虚ろな目の翔子ちゃんが赤い石を奪い取り飲み込んだ.美里さんの機転で吐き出させることには成功した.

 

美里さんが救助を呼びに行って一件落着.途中やってきた銀子さんに赤い石を渡し,調査を頼む.

 

もうだめかもしれないという銀子さん.赤い石は呪いの塊.青い石の場合,取り込んでしまうと理性を失わしてしまう.それは赤い石が青い石が体内に入ったとき,狂うように指示しているから.そしてその命令は「未来永劫の苦しみを」.苦しみを他人に与えるための方法が詰まった赤い石.動物が集まっていたのも,ミズチを操れたのも,命令を出せる赤い石を服用していたから.

 

ー8月10日ー

孝介と一緒にいたさくやをみて嫉妬に駆られる翔子は,そんな自身を責める.

誰しもが持つ負の感情.それが無意識に,自動的に湧いてくるが故の苦悩.それでも翔子ちゃんは戦わなくてはいけないと伝える.自分には何もできない,その歯がゆさに奥歯をかみしめる.

そんな話を銀子さんにも伝える.すごくきれいな,それでいて都合のいい話.きれいごとか否かの境目.それは決意と覚悟だという.翔子ちゃんに問う.ここで今すべてを終わらせるか,孝介とともに覚悟と決意が必要な辛く険しい道を進むか.

羽衣の力を使い,二人を追いつめる銀子さん.さくやのおかげで逃げ出せた.

 

二人は逃げながら約束する.呪いというしがらみに現代の自分たちが従う必要がない.もしそれに,自分が必要なら大学なんて休学してこちらに住むと.

 

これからの未来のため,銀子さんと対峙.攻撃される孝介.動けない孝介を傍目に,本当に翔子ちゃん自身も孝介と同じ考えなのかと問う.

意識を失う孝介.翔子ちゃんを連れ去る銀子さん.

 

見つけ出した先には,意識を失った翔子ちゃんと銀子さん,そしてミズチ.結局出してしまった,きれいごとに終わったねという銀子さん.孝介はずっと考えていたことを実行する.ミズチに近寄る孝介はそのまま吹き飛ばされる.腹を貫く岩.死に瀕した孝介は翔子ちゃん伝える.声に従う必要なんてない,人が死ぬというのはこんなにも辛いことだから,それさえ忘れなければ大丈夫と自分の命を犠牲に伝える.

銀子さんは翔子ちゃんに聞く.この青い石を使えば,孝介が今死ぬことはないが,翔子ちゃんが孝介を操って,人を殺してしまうかもしれない.それでもいいのかと.翔子ちゃんは答える.早く使ってと,私がそんなことはさせないと,決意と覚悟を持って.

 

ーエピローグー

孝介と翔子はいなくなった.何度携帯を見てもメールは届かない.

 

ある日届くメール.翔子ちゃんと元気にやっているという内容.いつか会いに行くという約束.

もう二度と,人と交われなくはなったけれど,二人は二人だけの世界で生きていく.

 

つづく