えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

あけいろ怪奇譚の感想(佳奈ルート)

ー1/18ー

佳奈の自殺した4人の調査についていくことにした.

やたらと変に明るい望は他の自殺した3人とは仲良くなかったらしい.そして核心であるはずのなぜ自殺したかという質問は本人も本当にわからないらしかった.

そしてマダムと会えばいいし,会うには放課後の相談室の噂を調べるといいよと言い残して嵐のように消えていった.

 

ー1/19ー

るりとるかに案内してもらいマダムのもとへ.

エビフライの質問で気に入られ,得られたヒントは神田川徹と古屋有香子.

 

ー1/20ー

なかったはずの1982年のファイルと同じ年の卒業アルバム.そこには担任として神田川徹の名と,生徒としての古屋有香子の名があった.そして二人はもう死んでいる.

 

土曜日は所長たちに連れられてどこかへ,日曜日は佳奈の家にお招きされた.

 

古屋が朱子ってわけではないのね.

 

ー1/21ー

所長とベルベットと共に加賀見家へ.

どうも取り返しのつかないほど呪われているのは確からしく,霊を道具として扱う名とアドバイスをもらった.

 

葵のド下ネタが聞けて良かったよ.キャラ立ってるおかげか日常パートはなないろ組の方がやっぱりおもしろいなあ.

 

ー1/23ー

所長によると,神田川達二人は校舎から飛び降りたらしい.

 

異界に行き,見つからなかった2人の霊を探す.

屋上にはとても人とは思えない形をした,ぐちゃぐちゃに混ざり合った男女の霊がいた.取りついた鏡の霊を経由して,何度も何度も飛び降りる二人の映像が見える.

ベルベットが排除しようとした瞬間,朱子がやってきて二人の肉塊は再び飛び降りる.撤退やむなし.

 

葉子がいうに二人は手を繋ぎながら死んでいたらしい.それも死んだ後につながされて.朱子の呪いにしてはどうもおかしい.

 

神田川自殺したのは退職後なのに一緒になって自殺したのはなんかおかしいような...

 

ー1/24ー

今日も今日とて異界.

現実にはなかったはずの1982のファイル,そこに隠されたメッセージには朱子の遺書と思われるものだった.私何も悪いことをしていないのに,友人が避けるようになった.どこか遠くへ移行.汚れてしまった.Fのことは親友と思っていたのに.KとFが憎い.私の人生は狂ってしまった.お腹の子に罪はない.けれど憎まずにはいられない.私はこの子を愛せない.みんな,死んでしまえ.

読み終わったとき,社は朱子に見られていることに気づく.しかし襲ってはこなかった.

 

汚れてしまった.その一言が全体の話の流れを不可解なものにしている.まだ何かある気がする.

 

ー1/25ー

葉子によると,朱子は根明な少女でむしろ噂があったのは古屋のほうらしい.そして葉子の予想は神田川が古屋の方にも手を出していたのではないかというもの.

 

修司によると望と他の3人はいつも一緒だったらしい.そのことを本人に聞いてみると,望は豹変し,鈴の音まで聞こえて来た.結局正気の残っていた望の言う通り今日は引き下がることにした.

 

ベルベットがあった3人は,何故か避けてくる望に会わない限り成仏できないという.そして修司によるとその3人は結構な悪評がたっていたらしい.これらのことを組み合わせれば,おそらく…いずれにせよこの4人が朱子に影響あることは間違いない.

 

ああ神田川の退職はすぐさまの退職だったのね.そりゃそうか

 

ー1/26ー

異界の二人はベルベットとるり&るかに任せ,佳奈と社は先輩たち4人を担当することに.

 

ー1/27ー

再び望先輩と会おうとするも会えない.そんな時,二人きりの図書室のあかりが完全に消える.まだ下校時刻でもないのに,二人を狙う謎の霊.今回はなんともなかったが,自分が狙われているという認識が甘かった.

 

ー1/28ー

佳奈によると葵の力を使えばあったかもしれない手紙について何かわかるかもしれないらしい.そのための説得に付き合ってくれと頼まれた.

しかしどれほど頼もうと答えは却下.あくまで鬼は真の鬼たちで,佳奈はあくまで遠縁の親戚.9代目当主になることもなければ,鬼を持つこともない.なんでもかんでも大いなる力に頼ってはいけない.そしてなにより鬼が命をかけるのは主のためだけ.主の命令であれ,その命が社にかけられることはない.

 

=何か言おうと思ったが,それはあまりにも正論で何にも言えなかった(BAD)=

だからではないが社は知恵を絞り,依頼主としてお願いする.

 

この世界ではどういう未来だったんだろう.由美ルートではないけれど...琴莉はどうなったのか.

 

ー1/29ー

許可をもらえたらしい.

 

朱子神田川を恨んでいる理由が分かった.妊娠が発覚したのは暴行による入院によるもの.そしてそれをきっかけに流産.それを仕向けたのは他でもない神田川であった.そしてそのままならばれなかった妊娠の事実を吹聴したのが親友であったはずの古屋.

 

ー1/30ー

葵の力で思念を読もうとする.すると3人組が怒りを露わにして襲おうとしてくる...が鬼の力の前には大したものではなかった.

 

真の帰宅を待ち葵とアイリスから報告を受ける.

望は3人に主に精神的にいじめを受けていた.そして望は怖いものが苦手だから手紙を出したらしかった.そして3人が会いたがっているのは謝罪ではなく報復.また3人は朱子のために目的を果たしたとしても成仏はできない.一応無理やり成仏させることはできるが,望の方にどう影響するかわからないので一旦は保留に.

 

きららの件から成長しててさすが.

 

ー1/31ー

いろいろと話していると,修司は急に階段から転げ落ちる.直後頭に鳴り響く3人の侮蔑に満ちた声.頭に血が上り,そのまま挑発を買った社は花子さんを行使する.捕まったら殺される.徹底的に痛めつけ,これ以上敵意を向けないこと,そして成仏に協力する一方的な約束を取り付ける.

そんな光景を見ていたのは原田望だった.望は3人のことを思い出していたが,それでも冷静にいれているようで,先ほどの仕返しにも感謝していた.呪いをかけられた後の手紙,そしていじめの事実は教師により隠ぺいの事実.3人に仕返ししてしまったことで同じレベルまで落ちてしまったことへの後悔を聞く.そして踏ん切りのついた望は3人と会う決意をしてくれた.ただしベルベットと鬼と双子を連れてこないという条件を付けられた.

 

フローチャートにロックがある.こりゃメインヒロイン佳奈だったかな.

力のあるベルバットたちを連れてきちゃいけないっていうのは怖いなあ...BAD臭.ていうかフローチャートが血まみれだもんBADだわーこれ.

 

放課後,4人が対峙する.謝罪になっていない謝罪.それでも望は全部を許す...はずがなかった.鈴が鳴り響く.世界が闇に呑まれ始める.恐怖に支配された中で,3人を屋上から飛び降りさせようとする望だけが満面の笑みを浮かべる.鏡が朱子の記憶を見せる.親友に裏切られた朱子と望.二人はもう強く繋がってしまった.次なる標的は佳奈だった.全部全部驕った自分の精だ,佳奈だけは助かってほしい.そう思いながら意識を手放した.

ベルベットに呼ばれ,意識を取り戻す.社以上に佳奈は元気で,朱子も含め全員が成仏したと満面の笑みを浮かべる.ありえない...そう思いつつも佳奈と帰宅する.

下校中,佳奈は社に告白をした.とまだいつつもそれを受け入れる社.

 

そういえば一貫して社に好意を示す望と朱子っていう共通点もあったね.そしてそれを思えば,これは絶対乗っ取られてますねえ...

 

ーEPー

ああエピローグでちゃんとそのことを描いてくれた.

 

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ー1/28ー

=どれほど正論であれ1つだけ反論したかった(GOOD)=

佳奈は無能なんかじゃない.佳奈が自分を信じて,助けてくれたから,助けてくれているから自分はいま生きている.だから無能でもごっこでもない,立派な霊能探偵です.しかしそれは伊予の言うことの支持であったので,苦し紛れに依頼をすることにした.

 

ー1/29ー

許可をもらえたらしい.

 

朱子神田川を恨んでいる理由が分かった.妊娠が発覚したのは暴行による入院によるもの.そしてそれをきっかけに流産.それを仕向けたのは他でもない神田川であった.そしてそのままならばれなかった妊娠の事実を吹聴したのが親友であったはずの古屋.

 

そういえば二人は付き合い始めました.

 

HシーンがあればGOOD,なければBADわかりやすい分岐だあ.

 

ー1/30ー

葵の力で思念を読もうとする.すると3人組が怒りを露わにして襲おうとしてくる...が鬼の力の前には大したものではなかった.

 

真の帰宅を待ち葵とアイリスから報告を受ける.

望は3人に主に精神的にいじめを受けていた.そして望は怖いものが苦手だから手紙を出したらしかった.そして3人が会いたがっているのは謝罪ではなく報復.また3人は朱子のために目的を果たしたとしても成仏はできない.一応無理やり成仏させることはできるが,望の方にどう影響するかわからないので一旦は保留に.

 

ー1/31ー

いろいろと話していると,修司は急に階段から転げ落ちる.直後頭に鳴り響く3人の侮蔑に満ちた声.頭に血が上り,そのまま挑発を買った社は花子さんを行使する.捕まったら殺される.徹底的に痛めつけ,これ以上敵意を向けないこと,そして成仏に協力する一方的な約束を取り付ける.

そんな光景を見ていたのは原田望だった.望は3人のことを思い出していたが,それでも冷静にいれているようで,先ほどの仕返しにも感謝していた.呪いをかけられた後の手紙,そしていじめの事実は教師により隠ぺいの事実.3人に仕返ししてしまったことで同じレベルまで落ちてしまったことへの後悔を聞く.そして踏ん切りのついた望は3人と会う決意をしてくれた.ただしベルベットと鬼と双子を連れてこないという条件を付けられた.

=しかしそれはあまりに危険.まず神田川達を祓って,望の力を削いでから望の成仏を手伝う=

 

ー2/1ー

アイリス経由で受け取った苦しみ,悲しみを知ったるりとるかは神田川と古谷を解放した.感謝の言葉を残し,あの世へ逝った二人.こんな簡単に逝っていいものかと思う気持ちは正直あったが,社に裁く権利があるわけではない.そんな非情な考えを呪いの精だと思い込む社であった.

 

ー2/2ー

残るは原田先輩と3人.

放課後,4人が対峙する.謝罪になっていない謝罪.それでも望は全部を許す...はずがなかった.鈴が鳴り響く.恐怖に支配された中で,3人を屋上から飛び降りさせようとする望だけが満面の笑みを浮かべる.社は花子さんを呼び出し金縛りから離脱したあと,3人を逃がす.もう離せないほど強く結びついた朱子と望.なんとかベルベットたちがかけつけ,事なきを得た.

 

マダムが社たちを呼び出す.それはるりとるかに3人を成仏させてほしいというもの.全く反省していない3人に同情の気持ちは持てなかった.復讐しようとする相手もいなくなって望はこれからどうすればいいのか.3人を呪い殺す望は正しくないが,3人を思うままに成仏させることが正しいと言えるのだろうか.

原田望のことはあきらめろとベルベットは言う.佳奈もそれを受け入れるしかなかった.それでも社はもう1度チャンスを求める.策はない.それでも望がああなったのは自分がいじめの事実を思い出させてしまったから.謝罪もなく3人を成仏させてしまったから,せめて望だけには納得して成仏してほしい.それを聞き,佳奈も決心を固める.生前からの友人でもない.それでもそう思うのは,望が初めて正面から向き合おうと思った霊だったから.苦しみ続ける霊を体面を気にして無視し続けていた.そんな自分から踏ん切りをつけ,最初に成仏させてあげようと思ったのが望先輩だから.ここでまた無視してしまうと自分が自分じゃなくなるから.ただの自己満足.自分が前を向いて生きていくためにすること.そう胸を張って言った.

 

完全に力を制御している望は3人を成仏させることにかなり腹を立てていた.

口喧嘩をする二人.そんな望に佳奈は感謝を示した.朱子の気持ちを自分の気持ちと勘違いしていることがずっと心残りだったから.望が望のままいられるなら,たとえ悪霊でもいつか元の望先輩に戻してあげるから.どれほどうざがられようと,ずっとずっと.3年間苦しみ続けた望からはそれは自己満足にすぎない.それでも佳奈の望を想う気持ちは伝わった.だから望は一つの賭けを申し込んだ.それは朱子と共に自分を封印するというもの.成仏もしたくない,そして葉子たちに消滅させられるのも嫌だから,憎悪の塊と共に眠る.誰かが誰かを憎むとき,誰かが呪いの手紙を出した時,再び目覚める.永遠に続く,佳奈には勝ち目のない勝負.そんな勝負を佳奈は受けた.希が安らかに成仏できるまで,ずっとここで約束を守り続けると.死ぬまで望のことを考え続ければならない呪いをかけ,望は深い眠りにつく.自分を忘れられないようにするための呪いと共に,佳奈は生き続ける.

 

佳奈かっこいいぞ!そうだよなあ,所詮ほとんどの行動は自己満足.そう割り切って,それでも前に進まなくちゃいけないって思えるのは本当に強い.大好き.ただ無策で愛する人の命事突っ込む社は嫌いだよ.

 

ー2/3ー

社を守るため,望先輩との約束を守るため,自分が教師として戻ってくるまで鬼に見張ってもらうために,鬼の作り方を教えてもらうことを請う佳奈.そんな佳奈に真は優しく諭す.死者を想うのはいいことだけれど,死者のために生きるのはダメなこと.約束よりももっと大事なのは社と話し合うこと.

 

社には一つ引っ掛かることがあった.るりとるかは人の願いを請われれば叶える.ということは朱子も望みのように自分を封じてくれと願ったことになる.眠っていた30年の間手紙が一切出されなかったということはないはず.では朱子が目覚める原因は一体なんなのか.

 

琴莉に囚われている真.きっとこの世界では琴莉がそのまま成仏したのか,いなくなったままなのかな?

 

ー2/4ー

社は所長に,鬼使いになれるかと相談をする.必要なのは魂と肉.肉は佳奈との子供.そんなことできるはずもない.才能がある佳奈に追いつけなくなったときのために,何か自分にも力が欲しい.そんな話を佳奈も聞いていた.

これから先佳奈を守るための力.それは誰にもない,霊に好かれ霊を使役する力.まず第一歩は花子との正式な契約.

 

ー2/14ー

自分たちが旧校舎の幽霊の手紙を阻む七不思議の1つになる.そうすれば二人がいなくなっても噂として残り続ける.朱子と望が忘れ去られるまで,ずっと.マダムからの1つのヒントでやるべきことが決まった.

 

こんなに長々と望が眠った以降の話いるか?

 

あけいろ怪奇譚の感想(葉子ルート)

=葉子ルート=

葉子,妖狐ねえ...

ー1/16ー

花子さんズのもう1つの噂を確かめるため,捜査は続行.とはいえ,今日するのはあまりに準備不足なので明日.

 

ー1/17ー

情報収集によって得られたのは噂にもなっていない話.結局葉子さんに付き添ってもらうことになった.

なんだかんだ得られた噂であっさり解決.と思われたが,結局成仏はしていなかった.明日,葉子と共に排除するとベルベットは言うが,たとえ死ななくてもとてつもない痛みを感じるであろうベルベットに任せたくはなかった.そんなことを話していると,るりとるかが祈りによって簡単にすべてを浄化させてしまった.

帰宅すると女の子の声が聞こえる.るりとるかが言うには,どうやら優しくした一人が懐いて憑いてきてしまったらしかった.ただそれは呪われたわけではなく,力になってくれたらしい.霊を従え使役する.それは社が持っていた才能.今度からは自分がみんなを守れるかもしれない.

 

ベルベットと葉子は社について問答する.どうしてそこまで社の成長を望むのか.それは知らぬ間に身につけた外法を制御して一人でも生きていく力を身に着けるため.終わりを待つだけのノスフェラトゥに,仲間といってくれた社がなってほしくはない.そう祈るベルベットは,葉子にせめて本当のことを話してとお願いをした.自分のようにはしないでくれと.

 

このルートがメインっぽい?

 

1/18ー

佳奈に自殺した4人の調査は任せて,ベルベットと行動を共にする.

文字を当たり前に学べなかった時代に生きたベルベットはいったいいつから生きているのだろう.そして吸血鬼になったときのことを聞く.

働いていた屋敷にあったメイドがいなくなるという噂.その真相は主人の黒魔術の生贄.そしてついにベルベットの番になり,悪魔の力を得たのはベルベットの方だった.その後何度も死のうとして動けなくなっていたベルベットを保護したのが葉子だった.いつか死ねたらいい,そういうベルベットに社は何も言えなかった.生きていた時間も,価値観も違うベルベットに.だから社は文字を憶えてみないかと提案する.少しでもベルベットの幸せになればという一心で.

 

所長に,昨日るりとるかから聞いた話をする.この力をどう扱えばいいか.それは朱子に呪われた影響で生まれ持ったものではないらしい.偶然取りついた霊が偶然力を貸してくれる.術とはいいようもない事象.取りついてくれる霊を増やすというは得策ではないようだった.人間ではない存在にならないように.ベルベットがそう願ってくれるのがわかった.

 

ベルベットルートは最後がいいんだけども...

 

ー1/19ー

自殺者の霊を知るであろうマダムと会うため,一度花子さんを呼び出してみることにする社.

結局,マダムの望む回答はできず.

 

ー1/21ー

噂通りの草刈り鎌.ベルベットには悪いと思い御筒も,力を望んだ.

鎌の誘惑に抵抗し,鎌を己のものとした社は,みんなを守れる力を得るよう,そしてその力に溺れぬよう決意を固める.

 

これで葉子ルートはいったかな?

 

ー1/23ー

やはり主にだったのか,違和感がある.

 

もう一度マダムのもとへ向かう.この学校のため頑張る社たちのため協力してくれることになった.ヒントは異界.

 

ー1/24ー

異界にて自らの力を試す社は,一瞬ずたずたにされたベルベットが見えた.

 

ー1/25ー

ついに3人の自殺した霊を見つけた.彼女たちもマダムに誘われて社たちに会いにきたらしい.心残りは急に避けられるようになった望と仲直りしたいということ.

鈴の音が鳴ると同時に3人の様子も豹変した.あたり.意思はどうあれこいつらは朱子の手下だ.引きずり込まれる...

 

目を覚ます社.葉子が言うには社はもうリタイア.今までため込んでいた瘴気の許容量がオーバー.朱子がいるだけでもういつ死ぬかわからない状態.だからここからは社抜きで事に当たるという.悔しい.悔しいが何もできない身体であることは社本人がわかっていた.

 

ー1/26ー

美里の体調をみて,るりとるかに除霊を頼む葉子だったが,これほどまでに社と混ざってしまえばもうどうにもできなかった.それを聞き,葉子は気休め程度だがと自分で手を打とうとする.

 

社は夢を見る.知らないはずのシノという少女.彼女に吐精するとなんだか黒いもやもやが晴れた気がした.

 

ー1/27ー

だんだんと体調が悪くなる.霊たちが勝手に体から出ようとする.

美里も倒れてしまったらしく,所長が二人の看病をしにやってきた.自分の霊障で姉が倒れたことに気づいた社.

霊の制御について所長に話すと,やはり心の持ちよう,噂から出た霊だから余計に心の持ちようが大切だと激励された.

 

ー1/28ー

ベルベットは,葉子がこうなることを望んでいたのかもしれないという.

浄化できないほど霊と同化している.それは人が持っていい力ではない.これ以上同化が進めば戻れなくなるとベルベットは忠告する.運よく自分は人の力を保てている,運が悪ければ...

 

また朱子の夢を見た.まるで共に身を投げ出したかのような夢.夢見が悪くリビングに行くと,美里は体調がましになったとアルバムを見ていた.社ばかりのアルバム.今度,卒業式には一緒に撮ろうと約束した.

 

絶対死んでるじゃーーーん.このBGMに,急な快調は絶対に死んでるじゃん.

 

ー1/29ー

朝目覚めると,姉さんがいなかった.やってきた葉子は警察が来るから準備しろという.

 

美里が死んだ.旧校舎からの飛び降り自殺.間違いなく朱子が,朱子に呪われた社が姉さんを殺した.るりとるかは,所長は何度も謝った.でも自分を守ってくれるみんなは悪いはずなんかなくって.誰が何と言おうと自分が悪い自分さえいなければと思ってしまう.葉子は社の精ではない,しかし社の呪いは伝染する,そう言った.

姉さんはまだ他の犠牲者と同じようにまだ校舎を彷徨っている.阻止って何織美里の愛情を否定するようなことはするな.そう聞くと自分の命をどう使うかきまった.自分を餌に朱子を引きずり出す.そして姉さんを解放する.涙は出なかった.

 

手は黒く,血は滴り落ちる.それほど例が現出するほどの恨みだった.

葉子を待てず,朱子とびかかる.俺が鬼でお前が逃げて,捕まったら殺す.そういった契約をする.捕まった朱子は私はあなたのものと言う.ずっとずっと待っていた.朱子に殺意なんてなかった.ただ社が欲しかっただけ.朱子が,朱子に囚われた犠牲者が社に入ってくる.姉さんと一緒になれるなら...そう思いもした.しかし朱子だけは許せない.もう朱子と分離することができないことは本能的にわかる.だったらできることはただ一つ.七不思議のように.

 

ベルベットの戻れなくなるという必死の問いかけに,社は少しだけ正気を取り戻す.もう無理だからせめて姉さんと...決意を決めたベルベットに感謝の一言を残す.

その時やってきた葉子は鬼になろうとする社に問いかける.お前はどうしたいんだと.邪魔をする朱子に,正体を現した葉子は美里と対峙し,謝罪する.目論見通りにいかず失敗してしまった,申し訳ない.けれど約束だけは守る.あんたなしでも大丈夫だと思えるようにしてやる.そういうと頭を下げ美里はいなくなった.

残された社に問う.今回ばかりは名を与えるわけにはいかない.あんたは誰だ.社.佐伯社.そう答える.美里が社を繋ぎとめたから生きなくてはならない.永い永いときの中を社は美里たちと生き続ける.

 

朱子とベルベットの服似てない?

 

ー2/1ー

気を抜けば記憶にあいまいになるほど,朱子を含めた他の霊たちと混じっている.

 

ー2/2ー

記憶は定着しつつある.しかし人間性はますます失われていく.姉さんへの悲しみも,友人や家族への会いたいという願望もだんだんとなくなっていく.

鬼になったのは,ベルベットの言葉を思い出し,自分が人間でなくなってもいいから朱子を好きにはさせないと願ったから.

 

感情がないのは自分にロックかけているだけだよなあ...

 

ー2/3ー

そろそろこの町を出ていくと葉子たちは言う.今日は自分の行く先を決めるため1日で歩けと言われた.何か足りないと思うものを探す1日.

家に帰り,ようやく美里のことを思い出す.姉が死んだという事実を目の当たりにし,ようやく感情が戻り始める.

これから行く道.所長たちと一緒に行くか,この町に残る.それか死ぬ.そんなことを考えているといつものように美里が話しかけて来た.まるで日常が戻ってきたように会話を進める二人.全てを肯定する美里はただ1つだけ憶えていてほしいという.どこに行こうと社は一人じゃない.どこに行ってもお姉ちゃんがいるから.自分を責めないで,犠牲にしたなんて言わないで.社と一緒にいられて本当に幸せだった.これからはずっと一緒だよ.ずっと見守っているから.美里が消えて初めて涙を流す.

両親への手紙を書いた.今までのお礼とすべての真実.たとえ信じてもらえなくてもいい.それがせめてもの親孝行と思った.

 

葉子は真のものを訪ねる.それはこの街に残ると決めた時の行先のため.先ほどの美里の正体は化けていた葉子.葉子は社のために手を尽くしていたのだった.

 

最後に佳奈と修司に会う.二人の反応でようやく自分はもう人間ではないと実感できた.もう二人とは違う世界にいると話せば話すほど感じた.

 

葉子と伊予のCGいいな.

 

ー2/4ー

できたと思っていた溝.しかし佳奈と修司はいつまでたっても社の親友で,きっといつかの再会を約束する.

この事務所はこれから佳奈が引き継ぐ.社が帰ってくる居場所を守るため.

 

これからは3人家族.3人で生き続ける.

 

葉子の言う,バカみたいに自分を信じてくれる友人って言葉いいなあ.

 

あれ?ED違う?やっぱりメインよりのシナリオだったんだ.

 

ーEPー

あれからずいぶん時間が経った.社は出せない手紙を書き続ける.今の3人は霊能トレジャーハンターみたいなもの.精いっぱい生きている.

 

こりゃ美里ルート前にやるべきだったなあ.美里の株あがるルートではあった.声が...声がなあ...

あけいろ怪奇譚の感想(共通,美里,双子ルート)

あんまり同じ作者のを連続してやらないようにしているんですが...本当あRippleをするつもりだったけどあまりにもUIが...

前作よりホラーよりなんですかね?真たちも登場してちょっと嬉しい.

 

ー1/12ー

佐伯社は不気味な夢をこのところ見ていた.と言ってもその内容は憶えていない.高校3年生の矢代は幼馴染の姉の美里と二人暮らし.

友人の雛森佳奈は社の肩の重さを一目で見抜き,それを解消することができた.

たまたま声をかけて来た銀髪の外国人の少女,名はベルベットというらしいが,は留学生ではないらしいが...そんなベルベットは謎の女性に,彼は自分と同じ状況で,次に殺されるのは彼かもしれないと忠告した.

 

二か月前,この学校で4人の女生徒が自殺した.尾ひれがついた噂が広がった結果,学園の七不思議なんてのができたりして,それが気に食わなかった.それに同意する佳奈であったが,それでもあるホラー小説作家は好きらしかった.久住美雪.本名久住美里.そう社の姉.七不思議のうわさが昔からあると聞くと,意外にも興味ありげな佳奈だった.

 

カギを返す佳奈を待っていると鈴の音が聞こえた.刹那,空気が変わる.直接耳に声が響く.社を誘う声.連れていかれる寸でのところで,ベルベットの声で意識を取り戻した社だった.ベルベットは社に呪われているから気を付けてと残していった.

誰かが自分を呪った?

 

すごい美里の声苦手.猫なで声というか...まあ耐えられないほどでは...

ご飯食べない人見ると,こいつ...死んでるのか...ってなってしまう.

 

ー1/13ー

今日もまた夢を見た.不安から友人の修司に七不思議の話をポロリとしてしまうと,さっそくひやかしにいくことになってしまった.

呪いの手紙.そこにはベルベットを殺してくださいと記されてある.

 

佳奈に昨日のことを確かめようとおいかけると,当の本人は虚空に向かって話しかけていた.ちらりと女の子が見えた気がする.

昨日停電はなかった.つまり,あの常闇の世界には呪われたベルベットと社本人しかいないことになる.

放課後,悩みを聞くと言ってくれた佳奈にこれまでの話をした.真剣に受け入れた佳奈は,夜,私のお役目を手伝ってほしいという.

 

閉じられた校舎に,なぜかベルベットがいる.ベルベットの向かった屋上には本人と夢に現れた旧校舎の幽霊.駆け出した時には遅かった.ベルベットは死んだ.救急車を呼ぼうとすると,それを止める一人の女性.

その女性の合図とともにベルベットは目を覚ます.血が戻り,体も元通り.佳奈は何かに気づいたように,鬼ではないかと問う.女性の名前は葛城葉子.佳奈の,座敷童のとこの商売敵だという.ベルベットに渡された名刺には葛城霊能探偵事務所と記されていた.

 

ー1/14ー

佳奈と一緒に件の探偵事務所へ.

霊能探偵のこと,霊をあの世に送るお役目があること.佳奈たちは救うべきと考えて,葉子たちは排除すべきとしていること.ベルベットが吸血鬼であること.ベルベットへの呪いの手紙が葉子によるものだったこと.そして社はあの霊に呪われていることを聞いた.

佳奈が言うには葉子も人間ではないらしい.

 

修司も交えて3人で調査をする.

帰ろうとして廊下に出ると,そこは常闇の世界.出ることのできないこの永遠に続く廊下で,犠牲になるべきは佳奈ではなく呪われている自分だと社は思う.

死の直前,葉子とベルベットが救出に駆け付ける.

 

二人と別れて向かった先は霊能探偵事務所.自分のせいで二人を巻き込んだかもしれない.死ぬときは3人一緒なんて修司は言っていたけど,そんなこと認めるわけにはいかない.佳奈のことを信用していないわけではない.けれど,ただ二人を守るだけの力が欲しい.突きつけられた条件は,小間使いをこなすこと,所長と呼ぶこと.

 

ー1/15ー

今までのお礼も兼ねて佳奈を家に招待.久住先生に会えてうれしそうだった.

 

1つ明確に変化が現れた.肩に乗ったネコの幽霊が見えるようになったのだった.

霊には2種類あるらしい.1つはいわゆる幽霊で,亡くなったものが変わるもの.もう1つは人の信じる心が生み出す所謂怪談の類.そしてその心が強い学校には後者が例外的に生まれやすく,もちろん社の通う学校も件の霊以外にもいるようだった.

初仕事はそんな霊関係の噂を仕入れてくること.その噂こそがあの霊の栄養源となっているだろうという予測.

 

これ分岐はどんな感じなのかな.

 

ー1/16ー

1.旧校舎の幽霊,2.トイレの花子さんズ,3.放課後の相談室などなど.

=まずはベルベットと調査に入る=

かごめかごめを唄う少女の声,しかしその正体を突き止めることはできなかった.

 

トイレをしているとその背後に二人の少女.心臓が止まるほどの恐怖だったが,無事花子さんズを捕獲.

 

えー分岐どうしよう.できれば姉ルートから消化したいんだけど...声的に.メインはベルベットと佳奈どっちなんだろう.佳奈っぽいのかな?

 

さっそく佳奈の家の霊能探偵に協力を依頼.テレパシーの能力で,生徒全体が花子さんズに関心を示し始めた.

 

 

葉子さんがいうに,地主神(とこぬしのかみ)らしい.いわゆる土地神さま.名前がなかったのでるりとるかと呼びことにする.

あの幽霊は朱子といい,二人が封じていたらしい.というわけでご好意から二人がこれからはボディガードしてくれることになった.

 

アイリス久しぶり~.真も普通に働きながらお役目に勤しんでいるんだね.こういうの嬉しい!

 

=花子さんズには2種類いる噂があるがひとまずここで調査は終了=

 

ー1/17ー

るりとるかのお参りへ.そこで美里がお参りをしているところだった.

また明日から本格的な調査が始まる.

 

ーOPー

あんまりすこじゃない.姉→るりるか→佳奈or所長→ベルベットって感じにしたいな.

 

ー1/18ー

=行き詰っている姉さんに差し入れを持っていく=

小説のために男根をみせろという美里から間一髪逃げ切った.

 

なんとここで由美の名前だけ登場.編集者さんになったんだね.

 

ー1/19ー

自殺した3人のうち,原田先輩と関係のない3人は放課後の相談室に関しているらしい.

事情を知っていたるりとるかに案内され,マダムの対面.

=マダムからの問いに失敗し協力は得られなかった=

エビフライは塩だろうが.レモンも邪道.じゃあ及第点でタルタルしかないじゃん...

 

ー1/20ー

明日残りの噂をまとめて片付けよう.

 

ー1/21ー

草刈り鎌.もしかしたら朱子への武器になるのではそう思った.

=だからそれを排除するベルベットを止めた=

鎌に触れると殺人衝動が芽生え始める.しかし自分の命より大切だと思ったこともある仲間を殺せるはずがない.俺に従え,そう願うと鎌はなくなり,社はそれを取り込んだ.

他の怪談も取り込む.

 

ー1/22ー

美里が風邪.

 

ー1/23ー

久しぶりにあの夢をみた.しかしいつもと違ったただ佇む朱子の夢.

 

もう一度マダムのもとへ向かう.この学校のため頑張る社たちのため協力してくれることになった.ヒントは異界.

 

霊を従えてあたりまえ,その心の持ちようがコツらしい.

 

ー1/24ー

=異界で自分の力を試してみる=

何かが頭によぎる.何かわからないうちに新たな霊が社に取りついた.

 

ー1/25ー

美里の体調は以前よくないまま.昔から二人とも虚弱体質で,それが社は霊のためで最近は調子がいい.美里も霊に関するのだろうか?

 

ついに3人の自殺した霊を見つけた.彼女たちもマダムに誘われて社たちに会いにきたらしい.心残りは急に避けられるようになった望と仲直りしたいということ.

鈴の音が鳴ると同時に3人の様子も豹変した.あたり.意思はどうあれこいつらは朱子の手下だ.引きずり込まれる...

 

目を覚ます社.葉子が言うには社はもうリタイア.今までため込んでいた瘴気の許容量がオーバー.朱子がいるだけでもういつ死ぬかわからない状態.だからここからは社抜きで事に当たるという.悔しい.悔しいが何もできない身体であることは社本人がわかっていた.

 

るりとるかはお祓いをした方がいいという.

=しかし考える時間が欲しかった=

まだ何かできることがあるんじゃないか,そう思うとこの力を手放せなかった.

 

いままでの経験からして,社が体調を崩した直後に美里も体調を崩す.きっとこれが霊障なのだろう.離れれば美里を苦しめなくて済む.そう思い実家に帰ろうとするが,美里は心配だからとそれを認めなかった.

 

調子乗って霊を取り込んじゃだめだったのね.

このルート終わったらお祓いされるルートに行こうかな.

 

ー1/26ー

幼いころの夢を見る.昔姉さんに看病されていた時の夢.風邪を,霊障を移しても社の精じゃないと辛いのに笑っていた姉の夢.

 

美里は自室で葉子と話をしていた.社を守るという約束に感謝する美里.

 

そしてついに美里も限界を迎える.

 

ー1/27ー

意識が朦朧とする美里のため,所長を呼ぶ.安静にするしかないという.しかし愛する姉のため,出来ることは本当にないのだろうか?そう思い,お祓いをすることを決めた.ちんけなプライドのため,姉さんを苦しめるなんて,なんてバカなことをしたんだろうか.

 

快方に向かっていたはずの美里の様子がおかしい.「行かなきゃ」とだけ呟く.強く名前を呼ぶとようやく正気を取り戻した.

るりとるかは,美里がそれを望んだから,社に降りかかる厄を身代わりに引き受けることを願ったから,その願いが叶い,朱子に呪われるようになったという.ずっとずっと願い続けていた願い.美里自らの意思で,社に降りかかる災厄を引き受けていた.姉さんの願いを取り消せないのなら,もう姉さんを苦しめないという願いを叶えてくれ,そう願う.

そんなとき葉子が駆けつけた.美里を囮にするという葉子に,社はなにもいうことができない.それでも葉子からでた数少ない友人を見捨てるわけがないという言葉を聞くと少し心が楽になった.

おかしな話もあった.霊障は確かに身代わりに移るが,呪いそのものが移ることはない...

 

ー1/28ー

美里の夢を見た.

できることは少ないし,ずっとずっと姉さんに甘えて来たけど,これからは少しずつ返していきたい.

起きてきた姉さんに謝っても,姉さんは自分のしたいことだから謝ることはないと笑顔で返事をした.辛いはずなのに…

 

葉子たちは今日,朱子を叩くという.そういって葉子は美里と話す.あんたの魂を借りる.

 

どれだけ辛くとも,美里は社の心配をする.社のことが好きだから謝らないでと,暗い顔しないでねとお願いをする.だから社もその気持ちに応える.これからはごめんじゃなくて,ありがとう.そして精いっぱい恩返しもする.

 

美里の姿をした葉子が朱子と対峙する.社に執着する朱子.生まれ変わりか,似た魂か.わからないがとんだとばっちりだった.そしてあっけなくやられる朱子だった.美里を囮になんてしなかったちょっと魂の匂いを借りただけ.

 

ー1/29ー

所長とベルベットがやってくる.もう霊視の力はない.るりとるかにはお礼を言いそびれてしまった.

 

ここからはエピローグかな?

ー1/31ー

美里も美里で社が責任を感じないかと気をもんでいた.私も社の笑顔がなかったら今の自分がないのにと...

 

自分よりも姉さんが,自分よりも社が.そういう二人は初めて口論した.それは社の一番大切な人が美里だとわからないことからすれ違い.美里はそれを知り,社を縛るくらいなら本当の私を見せると言ってノートを渡してきた.それは主人公の社が,美雪という女性を霊から守り愛を育む,美里にとっての理想的なお話.10年以上そんな妄想を書き続けていた.自分も下心ありきだったのだと白状する.ずっと一戦は守り続けていた姉さんの気持ちを知り,社はそんな一線超えてしまってもいいんじゃないかと提案した.お互いの気持ちが一緒なら問題はないと結婚を申し込んだ.

 

美里のも~っていた時の口,アナルみたいな形してるな.

別にオリジナル小説くらいで引かんでしょう...てっきり隠し撮りの数々や社の髪の毛,使用済みティッシュ,爪とかが出てくるものかと思った.

 

あとはまあほぼHのためのシナリオ...

 

うん,早めに回しといてよかった.何もかも好きになれない第一印象だったので,最後まで好きになれなかった.第一印象大事.

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー1/25ー

=お祓いを頼む=

呪いと混ざり合った社の魂をまずそれに打ち克たせるための勃起...なんとか断ったが,二人の言うように素寂しているのも事実であった.

 

ー1/26ー

やはり怖いものは怖く,二人に昨日の続きをお願いした.

 

ー1/27ー

いろいろなことをして,経験ができて良かったと感謝もされ,そのままお祓いもしてもらった.

 

やっと会えた,そう朱子はいう.誘われる声に,みんなに,るりとるかに生かせてもらっているのに,そんなことできるかと正面から断る社だった.

るりとるかは朱子は消えたという.幸せにできなかった,悲しいねとも.

 

ー1/28ー

霊視の能力が消え,二人の姿はもう見えない.

 

姉さんにるりとるかに纏わる話を聞いた.数百年前農村だったこの町で,不作だったある年に出された贄.その贄こそがるりとるかであった.二人は最初から神様じゃなく,普通の人間んで,望まぬままこのような形になってしまったのだった.

その夜,夢を見た.二人の少女に何度も謝りながら土をかぶせていく夢.恨み言もなく,運命を受け入れ,人々の幸せを願う少女たち.いろいろなことを知りたかったという二人の言葉が思い出される.

 

ー1/29ー

二人を神という役目から解放してあげたい.しかし人の信仰心から生まれた二人は,その役目から解放されることは死を意味する.そしてその信仰心が薄れている今,その命は長くないと猫又さんは言う.何かお礼がしたい,そう思った.

 

二人が現れる.霊視がなくなったことを失念していたが,ずっと近くにいたらしい.人に見える状態のまま買い物をしたり,思いっきりほしいものを買ったり,いろいろな経験をする.

二人に神になったことについて聞いてみる.悲しくないとは言えないが,あのままだと全滅か身売りするかの状況で,この村を救うことができて良かった,そう二人は言った.

何かお礼をしたいと言うと,社みたいな人のおかげで自分たちもこの土地にいられるとむしろ感謝される.二人が願う未来は,お供えものとかそういうのはいらないから,この生まれ育った土地でいつまでも暮らしていきたいというもの.しかしそれはいまのままでは難しいこと.何か行動をしなくてはならない.

 

二人はもちろんだけど,泣きながら土をかける父,そして村が豊かになったから掘り返して神から娘を返してもらおうとしたら,娘たちはもう跡形もなくなっていた時の父のことを思うと涙が...

 

ー1/30ー

いつもの4人+るりるかで打ち上げでスタバへ.

 

よかったら一緒に住まない?そう帰り際に提案した.それならこそこそしなくてもいいし,お腹いっぱい食べられるし,ふかふかのベッドで寝られるし.二人の落ち着ける場所を作りたい.その一心で.二人が大好きだから,時間はかかるかもしれないけれど,将来結婚して,子ができて,孫ができて.二人を紹介して.そうすればずっと二人はお腹いっぱいでいれるはずだから.

そんな社に,二人は神様だという.名をつけ,願いを叶え.二人だけの神様にいつの間にかなっていた.

 

スタバなあ...紙ストローになってから美味しく感じなくてあんまりいってないなあ.

終わったかと思いきや続いた.

 

ー4/6ー

今日から高校3年生.あれから4人で暮らしている.

 

このエンド結構好きだなあ.決して報われるはずのなかった二人が,少しのきっかけからこんなにも幸せになれて,涙が止まらなかったよ...こんなにも穏やかな景色が見られて私も幸せ.

 

ーEPー

年を取り,社を見舞う子供たちとるりとるか.毎日みんなと話しながら,お腹いっぱい食べてぐっすり眠れている.やった二人はこの土地の住人になれた.二人の願いを漸くかなえることができた.二人の神様を全うすることができた.そうして社は息を引き取った.

 

不意打ちで鼻水だらだらになりながら泣いてた.ありがちかもしれないけれど,やっぱり王道が好きだ...

アマツツミの全体の感想

ー総評ー

傑作.一人の少女を救う短くも長いひと夏の物語.アオイトリが心を激しく揺さぶる作品なのだとしたら,こちらは美しい作品.

おすすめ順は

ほたる→残り適当

これしかありえない.ひとまず一本道でそのあとおまけ的にCG等を回収していく.

好きな順もくそもなくて基本1本道.

 

ー感想ー

好きなのはやはりほたるですが,響子ルートは個別でいろいろと書いた通り,結構考えることが多くありました.

分岐が離脱形式なせいもあってか,後半のルートの方がより1人のキャラに焦点が絞られるように感じ,そこの好みはありそう.

大泣きしたのはアオイトリだけれど,きれいな物語と思ったのはアマツツミ.どちらも最高.読了感がよすぎる...

アマツツミの感想(水無月ほたる)

水無月ほたる ー蛍ー最後の一週間=

ー1ー

ほたるは愛を呼び出す.本題は,誠は人の命を救えるか.誠で無理なら,愛なら.愛の返答はありえないというものだった.もう誰も救おうとは思わない.しかし誠がそれを望んだ時,それを手助けするのではないか.すこしずつ命を分け与えるようにして.しかしそれすらも否定する.愛自身にも余裕がない.そして誠に救われた自分の命を誰かのために捧げるという選択肢はない.そう言った.ほたるはもう誰も救うことができない.その事実に笑顔を浮かべていた.救いたい相手に死んでほしい.そうほたるは思っていた.

 

病院へ向かう.これまでの経緯を知り,不機嫌な目の前の闇に.自分が助かる道と共に,あなたが助かる道はなくなった.いくら目の前の闇に罵倒されようと,ほたるにとってはその事実が恐悦至極だった.そして12時を迎え,闇の言葉と共に意識を手放すはずだった.「人を動かすのは絶望でなく,愛情.あなたは何度でも彼に恋をする」闇のいうその言葉を確かめに,ほたるはまたあの人に会いに行く.

ーーーーー

元気なほたるは,文字通り顔だけ見て帰っていった.

 

こころがいうには毎週月曜日になると,ほたるは誠のことをよく聞くらしい.それもよくしっていることを.

 

ー2ー

テスト.暇すぎて愛は帰宅.1時間受けて諦めた誠もそうそうにサボり.そんな時中庭で出くわしたのはほたるだった.

 

二人して湖畔で語り合う.他人のいる世界といない世界の狭間で,他人のいない世界の美しさと,いるせかいの素晴らしさについて再認識した.不思議な少女を前に,自分はほたるをどう思っているんだろうという疑問が生じる.

やはり会話の中でずれを感じながら,1つの可能性が思い当たる.ほたるは記憶を失くしているのではないか.それと同時に,3人を選ばないという選択を選んだのは,きっとほたるが好きなんだということも伝えた.結果ほたるは逃げた.

 

けじめとして二人にもあったことを話す.涙声でこころはほたるを幸せにしてあげてと願う.愛はほたるに裏があることにだけ忠告をした.それは誠も気付いていたこと.

 

 

 

ー3ー

こころの企みのおかげで,ほたると話をすることができた.告白の返事は待ってほしい.何曜日かを聞いたほたるは,来週の月曜日にもう一度告白してほしいという.たくさん幸せなことがあったわたしはこれで十分かなと言う.誠は本心から,何か助けになれるならと告げる.ここまで予想通りか,そうつぶやくほたるはどこか寂しそうだった.

 

 

ー4ー

月曜日.テストも最終日.そして告白の日.

二人が見つけた二人だけの場所で,蛍を身にまとうほたる.これ以上にない光景.知っていたはずの告白.望んでいたはずのロマンティックな告白.しかしほたるは初めて聞いたかのような反応を示した.答えは私も好き.ただ1つだけ.一週間だけ様子見をさせてほしい.一週間経って,ほたるのことを手に負えないと思ったら,ほたるには気にせず,恋人を解消してほしい.ほたるが何かを隠しているのは知っているし,ほたるのすべてを知っているなんて傲慢なことは思わない.それでもほたるのことを嫌いになるはずがないことだけは胸を張って言えた.

 

 

 

ー5ー

だんだんと言霊の力が弱くなってきていた.しかしもうあまり言霊を使いたくないまことにしてみれば,そのこと自体は問題はない.

 

先週の自分にさえ嫉妬するほど誠のことを好きになっているほたる.誠のことを考えながら向かう場所は,病院の霊安室だった.幼いころは死を恐れ近づけなかった霊安室に,何も感じず近づける自分は同じほたるなのだろうか.

ほたるの前の少女は,先週の検査の結果を告げる.持って8月,悪ければ1週間.少女はほたるに命令する.なんのためにお前がいるのかと.何とかして生きようとする彼女は,ただ世界への恨み言を口にする.自分の代わりに誰か死ね,死んでしまえ.

図らずも少女の願う通りの道を進み続ける.残された一週間.それはほたるにとっても残された時間だった.誠のことが好き.だからほたる自身のことをすべて伝えなくてはいけない.

 

ほたるから明日の放課後,そちらに向かってもいいかとお願いされた.誠に会いたいそういって.そして行くまでにシャワーを浴びておいてほしいとも.

 

 

 

ー6ー

男性を好きになる気持ちがたぶんまだわかってないから,身体でつながれば心でも繋がれるんじゃないか.そう期待しての決意だった.

二度目の逢瀬.しかしほたるにとっては初めての逢瀬だった.疑問が残ったまま,ほたるは帰路に就く.

 

ー7ー

二人だけの場所で,ほたるは誠とほたるの思い出を語ってほしいという.そんな真剣で美しいほたるをみていると,聞きたかったことも聞くのをやめ,出会ってからの思い出を話した.そうした思い出の中で,初めて身体を重ねたことだけは秘密にした.一番強烈な思い出を.やはりほたるは憶えていない.神様としてではなく,恋人としてほたるの役に立ちたい.そう申し出た.ほたるは日曜日の23時55分に会おうと,そしてその時すべてを明かすと言った.先週のほたるは,今週のほたるにあなたの想いを託してくれたから,来週のほたるに生きる意味を託さなければならないという.今日できなくとも明日なら,未来の自分なら願いは叶う,そう信じられるように.だから私はここまで.ほたるは感謝を表して帰っていった.

 

ー8ー

ベッドの上から動けない少女に,彼が来ることを告げる.それをさも当然かのように笑う少女.それがお前の役割だと.今の,誠から本当の愛を教えてもらったほたるは,少女が哀れに思えて仕方がなかった.

ーーー

23時55分.あと5分後,シンデレラの魔法は解けるというほたるはわけのわからない,まるで今生の別れかのようなことを言う.そうして24時.ほたるの体は輝き始める.それは鈴夏との別れと同じ光景.消えゆくほたるに誠は思わず言霊を使おうとする.しかしほたるはそれだけは許さなかった.あずきのため自らの命を捨てようとし,しかし同じようにしようとした響子を止め,思い出に囚われていた愛を救った.これはすべて誠が生きていたからこそできたこと.ほたるが好きな誠を無駄にしないでほしい.それにこれは終わりでもあり始まりでもあるから.きっと後悔はあるだろうけど,わたしがあなたの選んだ選択を信じてあげる.だからあなたは自分自身を生きていかなくてはならない.それが私の願い.これからあなたは私を生み出した,人間のエゴ,悪意が詰まった人間に会うことになる.誠さんのよく知るその相手の言葉に惑わされないで,間違った答えを選ばないで.やっぱり死ぬのは怖いな.変なお願いだけど,ほたるを愛して.何度生まれ変わっても,わたしはあなたに恋をするから.そう言い残し,ほたるは消えていった.

すぐに電話がかかってきた.その相手は水無月ほたる.呼び出された先は病院だった.わからないことだらけだが,前に進むしかない.それが誠にとってできる唯一の事.

そして初めて彼女に会う.憧れていた人間らしさを凝縮した,初めて殺したいと思った人間に.

 

 

ほたるに似た,しかしほたるとは程遠い少女は私が水無月ほたるだと不機嫌そうに言い放った.彼女は自身が癌に侵されているという.そしてそれはもう手遅れで,なぜ生きているかもわからない状態.そして死にたくない,生きたいと願う気持ちが奇跡を起こした.ある日目の前にもう一人の自分が現れた.ふざけた奇跡と神を憎んだ.誠はきっとこのほたるにも似て非なる力が宿っていると感じる.

目の前のほたるに似た少女は,それでも全くほたるではない.そう感じると,全く同情することもなかった.会いたいのはあのほたるであって,このほたるではない.

目の前のほたるは,私を治せと言う.当然,そんな力が残っているわけもなく,このほたるを助けたいわけもなく断った.少女は笑う.だからこそ,それでも救いたくなるような人質を用意したと.わたしが死ねば,あなたが知るほたるも消える.そして1週間ごとに創り出されたほたるは消えるといい,そのことを知ったときの絶望の表情を笑う.そしてようやく残酷な現実に気づいた.ほたるは彼女「たち」で,彼女たちは別人なのだ.そしてその彼女たちは毎週のように死を経験している.死の恐怖に耐えながら,それでも誠を支えてくれていた.ほたるを侮辱するこの女に,はじめて殺意を抱く.「死ね」といいそうになった.しかしかつてほたるがそう言ってほしいと言ったことを思い出し,その呪いの言葉を飲み込む.

思わず言った笑うなという言霊は,この少女には効力があった.ただし,受け取る側の魂が弱すぎてその効果も一部だけのものだった.そう推察した少女は高笑う.だから言霊の効かないあいつらに魂がないと証明したのはあなた自身であると.

彼女の言うように,今の自分にはどうにもできない.部屋の外でほたるが待っているから.だけどやることは決まっていた.1週間後,この悪魔を

=・・・・・・=

病室の前で待っていたほたるは,オリジナルのしたことをまず謝罪した.そしてすべてのことを聞く.健全な魂は健全な身体に宿る.それがたとえ1週間の命であったとしても.オリジナルの目的はただ生きることだけ.そしてそのためにほたるのことを好きにさせようとオリジナルがしていたことを謝罪した.続きは明日.いい夢が見れますようにと言葉に願いを込めてほたるに伝えた.

 

ー9ー

ほたるはオリジナルだけでなく,自分も救う必要はないという.ただこの1週間を楽しく過ごせればいい.

ほたるがオリジナルと違うことを考えられるようになったのは,運命を感じたから.誠と出会えたから.誠を好きになることが自分の目的.最もその運命はオリジナルも感じているのだが.夏の暑さに汗が噴き出す.遠くで走る車の音.名も知らぬ星座.草と土の匂い.そんな簡単なことだけで,生きていると実感し,世界を恨む気持ちがすっ飛んで行った.だから精いっぱいこの世界で精一杯笑顔で生きようと思うし,これまでのほたるも同じように思ってきたんだろうという.そしてたぶん,ほたるたちは贖罪を始めたんだとも.オリジナルが世界を憎む分,笑顔を世界に溢れさせようとして藻掻いていた.そんなある日,誠と出会い,生きる意味を得た.死ぬために生きる里の生活を抜け出した誠とオリジナルはどこか似ているのかもしれない.

こんな状況でも自分のことを恋人と思ってくれるのかとほたるは聞く.いままでのほたるは次のほたるのために,誠にほたるの欠片を繋いできた.オリジナルでなく,誠の中に繋いできた.だからこそ本当は違うほたるもほたるとして愛せる.今度は誠がその想いを今のほたるに話していく.

 

再び待ち合わせをし,二人だけの場所をほたるに紹介した.蛍が舞う中で,今までの話を全部した.最後のほたるのためにほたるたちが残してきた想いすべて.オリジナルはもう次のほたるを創り出すつもりはない.人質.その事実をほたるは喜んだ.消える前に,誠と過ごした水無月ほたるが1つになれたから.それでも誠は救いたい.それをほたるは止めない.だからほたるも残された時間で自分の望むことをする.まず最後の1週間を最高に幸せな時間にすること.それと,今までのほたるの誰よりも誠のことを好きになること.

家出の居心地の悪いというほたるを織部家に誘う.本当は一緒にいたいからだけど.

指先に蛍が止まる.好奇心から飛ぶなと言霊を使ってみた.ほたるが用意をする間,1つ気まぐれに賭けをした.このまま蛍が飛ばないなら,かつての自分と重なるオリジナルに会ってみる.

ほたるはオリジナルに向かって飛んだ.どうやら言霊が効いていたわけではなかった.蛍を離したことを非難するオリジナルに,蛍から連想される和歌を聞いた.返答はほたると同じもの.やはりオリジナルはオリジナルなのだろう.けれどこの少女は恋する楽しさを,あの場所での蛍の美しさを知らない悲しい少女なのだ.そんな少女によく眠れるおまじないをかけて,病室を後にした.

成虫になると何も口にできて死ぬ蛍.子孫を残すためだけに光る蛍.水を求めオリジナルの手に止まる蛍は,少し手を握るだけで殺せる.さぞ愉快なことだろう.そう思いながら水無月ほたるは...

 

ー10ー

日常.

誠の頭をもたげる1つの可能性.誰か他人の命を使うこと.ほたるを救うためならば,他人の命を消すこともためらいはない.悪意.最後の一線の上に立つ.悩む誠にほたるは何を考えているかはわからないがやめた方がいいという.そんな泣きそうになりながら笑う顔をして考えていることは誰も幸せにはしない.昨日話した,あの日と全く同じ言葉がほたるから紡がれる.死ねと言われる相手ではなく,自分だけが自分を止められる.善意と悪意に板挟みにされ,あなただけが苦しむ.今ならほたるの言うことがわかる.ほたるとの時間を通じて,喜びをそして怒りを知った.

ほたるは1つお願いをした.自分がいなくなったら泣いてくれる?泣いたことのない誠に対する辛い願い.誠はそんな事態にさせるつもりは毛頭ない.

 

今日もオリジナルのもとへ赴いた.真偽はわからないが,どうやら蛍は逃がしたらしい.そのためにずっと見たくなかった外を見たという.

キミは純粋な怒りをくれた.だから君が嫌いだからこそ,目をそらしてはいけないと思ったといい,誠はオリジナルに話しかける.どのほたるも誠を好きになるというのなら,君も?そう聞くと笑っていた.別に嫌う理由もないし,命を救ってくれるのなら可能性はあるかもね.そう答えた.生に執着する彼女に,尊敬の念が生まれた.血でも才能でもなく,純粋な人間の力で神の域にまでたどり着いた彼女に.

オリジナルは横に座れと言う.他人の命を奪えと言う彼女に,例えそれがほたるの命であってもできないと言うと,ほたるは死んでいい人間を見繕うと言った.死んでいい人間なんていない.そうほたるも思っていたはずだった.彼女は病院で聞いた悪意の数々を話した.人を傷つけなければ生きていけないような人間の話.そんな話を誠は本心から認めた.それでも誠は折れない.ほたるはそのことを知ってもなお笑顔を世界に振りまくほどの善を知っているだろうから.僕は水無月ほたるを信じている,つまり君もかもしれない.そう聞いたオリジナルは初めて驚きの表情を見せた.もしも明日も来るなら椅子を用意する,だからケーキ,それとドーナツとピザを持ってきて,そういう彼女は少し楽しそうな声をしていた.

 

蛍のきまぐれな導きで,運命が交差するんですねえ.

 

ー11ー

今日と明日はふたりでデート.ほたるの提案はHなこと.そうして再び身体がつながり,心も繋がる.

 

オリジナルは椅子と櫛を用意させた.

 

昨日より早い時間なのに,遅いと咎められる.折ってやるという櫛を袖に隠す.

持ってきたのはケーキのその他おかず.食べる食べないの押し問答を続けると,櫛で髪を梳いてくれれば食べると訳の分からないことを言う.彼女をほたると呼ぶとどこか嬉しそうだった.

これまでの話を聞かせろと言われ,その通り聞かせると不機嫌そうに帰れと言うほたる.しかしこのまま帰りたくはない.いつの間にかこのほたるにも情が芽生えているのだろう.だからまた明日.そう言って病室を後にした.

 

あずきのケーキを久しぶりにおいしそうに食べるほたるを見ていると涙が出てくる.ほたるも苦しんでいるけれど,それ以上にこのほたるも苦しんでいるんだと.誠が去った後笑ってたけど,これも計算なのかな?そんなことは思わないけど...

 

ー12ー

二人で思い出の場所をめぐる.響子に会う.また今度,その一言で震えが止まらなくなった.幸せだからこそ怖い.それでもその怖いのも嬉しい.それは誠や他の皆を前よりももっともっと好きになった証だから.

ほたるは学園で出会ったこころにお願いをしたらしかった.それはほたるになにかあったとき,誠をよろしく頼むという遺言めいたお願い.私が消えたら別の女の子を好きになって,幸せになってほしい.そしてできるならその相手はこころがいい.響子や愛は女の子過ぎて嫉妬してしまうからと笑うほたる.

 

最後に回ったのは礼拝堂.いろんな人を笑顔にする約束を守ってくれてありがとうというほたるに,あと一人,僕も笑顔でいなくてはいけないと言った.そのためには君がいなくてはいけない.そう心で思って.

誠はほたるに結婚を申し込む.人生で一番幸せなことの一つだから.そんな血痕にほたるが憧れていたから.なにより誠もそうしたかったから.次に会う日曜日.その日二人だけの結婚式を執り行う.

 

 

 

ー13ー

日曜日までほたると会えないから,そのぶんこちらのほたると会えた.

思いついた一つの可能性,ほたるがオリジナルのために命を集めているという可能性を告げる.それでもそれが命を救うには焼石に水なことは明白だった.元気のない彼女に,命を救うほどではないが,自分の命を分け与えようと提案した.もしかすると殺されるかもしれない,その提案にほたるは乗った.

「僕は君が好きだ」話す中で気づいたのは,やはり君も水無月ほたるで,やはり君のことが好きだということ.ありったけの言霊をその気持ちに込めた.

あまりの力で誠の胸元をつかむ.誠に恋したコピーを羨ましいと思ってしまった.私はでくの坊にすら劣るのかと.そうしてほたるは自分と彼女たちを比べろと言う.そんなことをすれば死ぬかもしれない.言霊を渡したせいでされるがまま.しかしほたるは死ぬためだけに生きるのなんて御免だと言い放つ.それは誠と同じ願いだった.何度も何度も口づけをした.

眠ることに強い恐怖心を抱くほたるだったが,起きるまでずっと誠が横にいて,たとえ起きなくても必ず起こす,そう約束すると眠れたようだった.

数分して目を覚ましたほたるに1つお願いをする.それはコピーと対話をすること.1つのほたるを救う可能性はオリジナルを入れ替えること.そのことをオリジナルに認めさせること.今の力関係なら言霊の力で無理やりそうすることもできただろう.しかしみんなを幸せにしてほしいというほたるの願いにはもちろんオリジナルも含まれている.

蛍が見たいといい,ほたるは意識を失った.もう冷たくなり始めている.ほたるに繋がれた管を引き離し,病院から連れ出す.

 

輝く夏の月.じめじめと暑い大嫌いな季節を,ほたるはつかもうとする.意識を失う度に何度も言霊で命を送り込む.呼び出したほたるとともに誠とほたるだけの場所に向かった.

蛍の飛び交う中で,ほたるとほたるは本当の意味で初めて邂逅する.最後の力で歩き始める.1週間しかない命で,見知らぬ女の子のお見舞いをしていたこと.そのお礼を言われたことをほたるは話す.あなたのおかげでわたしも気分がよかった.もうほたるはほたるを人間として認めている.どうしてわたしはこんなにも変わってしまったのだろう.健康で,みんなの幸せを願い,笑顔を振りまいていたかつての自分.水無月ほたる.オリジナルはコピーの首に手をかける.そんな手を払いもせず,取り戻せるという.あと数分しかないかもしれないけれど,あなたが信じれば取り戻せる.だってあなたもわたしなんだから.そして水無月ほたるは自身を目の前の少女に譲渡した.そうすれば思い出にあるきれいな姿のまま,愛する人と一緒にいられる.

そうじゃない.誠はその願いを叶えない.自分は神じゃなく,人間だから.自分には足を止めず歩き続けることしかできないから.ただしてほしかったのは諦めることではなく,二人がそれぞれの考えを伝えあうこと.二人のほたる.似て非なる存在.命は増えないが,心は増えている.同じものなら1つを選ばなくてはいけないが,それが元から違ったものなのだとしたら.そう誠と同時に思いつく.

オリジナルのほたるとしてほたるを認める.そしてもとのほたるを新たなオリジナルに,記憶も感情も一緒に受け入れる.もしかすると何もかもが壊れてしまうかもしれない.それでも誠は自身にそんな失敗はしないと言霊をかける.進まなくては進んだ先のことはわからない.だから自分にできると言い放つ.

ここまで命を分け続け,誠の命も限界だった.死にたくない,生きたい.目指すところは同じ.二人は一人.水無月ほたるの心を1つに.そう言いかけて意識を失った.

あの笑いはコピーに嫉妬していると気づいた自分への失笑だったのかな?

ーーー

あと一歩足りなかった.健康なほたるがオリジナルになっただろう.しかしそれでいいはずがない.あの世で一人の少女が問いかける.少し早すぎる再会.命に釣り合うものを必死で探す.1つだけあった.この力を,ひととして生きていくには不必要な言霊の力を命に.

ーーー

水無月ほたるの心を1つにする.

 

ーEPー

な,何が起こったかわからないが,ほぼハーレム?

水無月ほたると1つにする.もしかすると今までのほたるたちの思念も一緒になったのかもしれない.だって知りようもないことをほたるが知っているのだから.二人は永遠に隣り合う.あなたはいま何色ですか?その問いに誠はあの夏の空の色だろうと答えた.

 

今までのほたるまで含めて全部が1になる.最初から最後まで本当にきれいな物語でした...唯一!最後のタイトルボイスが光一でなんでやねん!って感じ.

アマツツミの感想(ほたるルート)

水無月ほたる ー蛍ー最後の一週間=

CGもほとんど埋まり,残りはほたるだけ.ほたる+TRUEなのかほたるだけなのか.離脱式だからほたるだけかなあ.

 

ー1ー

ほたるは愛を呼び出す.本題は,誠は人の命を救えるか.誠で無理なら,愛なら.愛の返答はありえないというものだった.もう誰も救おうとは思わない.しかし誠がそれを望んだ時,それを手助けするのではないか.すこしずつ命を分け与えるようにして.しかしそれすらも否定する.愛自身にも余裕がない.そして誠に救われた自分の命を誰かのために捧げるという選択肢はない.そう言った.ほたるはもう誰も救うことができない.その事実に笑顔を浮かべていた.救いたい相手に死んでほしい.そうほたるは思っていた.

 

病院へ向かう.これまでの経緯を知り,不機嫌な目の前の闇に.自分が助かる道と共に,あなたが助かる道はなくなった.いくら目の前の闇に罵倒されようと,ほたるにとってはその事実が恐悦至極だった.そして12時を迎え,闇の言葉と共に意識を手放すはずだった.「人を動かすのは絶望でなく,愛情.あなたは何度でも彼に恋をする」闇のいうその言葉を確かめに,ほたるはまたあの人に会いに行く.

ーーーーー

元気なほたるは,文字通り顔だけ見て帰っていった.

 

こころがいうには毎週月曜日になると,ほたるは誠のことをよく聞くらしい.それもよくしっていることを.

 

ー2ー

テスト.暇すぎて愛は帰宅.1時間受けて諦めた誠もそうそうにサボり.そんな時中庭で出くわしたのはほたるだった.

 

二人して湖畔で語り合う.他人のいる世界といない世界の狭間で,他人のいない世界の美しさと,いるせかいの素晴らしさについて再認識した.不思議な少女を前に,自分はほたるをどう思っているんだろうという疑問が生じる.

やはり会話の中でずれを感じながら,1つの可能性が思い当たる.ほたるは記憶を失くしているのではないか.それと同時に,3人を選ばないという選択を選んだのは,きっとほたるが好きなんだということも伝えた.結果ほたるは逃げた.

 

けじめとして二人にもあったことを話す.涙声でこころはほたるを幸せにしてあげてと願う.愛はほたるに裏があることにだけ忠告をした.それは誠も気付いていたこと.

 

これは私だけかもしれませんが,OP直後にほたると闇の話を少し見せられて,結果ずっとほたるのことが頭にあって,誠とシンクロした不思議な気持ち.

 

ー3ー

こころの企みのおかげで,ほたると話をすることができた.告白の返事は待ってほしい.何曜日かを聞いたほたるは,来週の月曜日にもう一度告白してほしいという.たくさん幸せなことがあったわたしはこれで十分かなと言う.誠は本心から,何か助けになれるならと告げる.ここまで予想通りか,そうつぶやくほたるはどこか寂しそうだった.

一週間フレン…

 

ー4ー

月曜日.テストも最終日.そして告白の日.

二人が見つけた二人だけの場所で,蛍を身にまとうほたる.これ以上にない光景.知っていたはずの告白.望んでいたはずのロマンティックな告白.しかしほたるは初めて聞いたかのような反応を示した.答えは私も好き.ただ1つだけ.一週間だけ様子見をさせてほしい.一週間経って,ほたるのことを手に負えないと思ったら,ほたるには気にせず,恋人を解消してほしい.ほたるが何かを隠しているのは知っているし,ほたるのすべてを知っているなんて傲慢なことは思わない.それでもほたるのことを嫌いになるはずがないことだけは胸を張って言えた.

 

テスト終わりか~.懐かしい!徹夜組だったから,家に帰ったら速攻寝て,起きたら徹夜でためてたゲームしてたなあ.

ここでほたるのすべては知らないって言いきれるのは,愛ルートでの反省というかなんというかを活かしててよきですよ!!

 

ー5ー

だんだんと言霊の力が弱くなってきていた.しかしもうあまり言霊を使いたくないまことにしてみれば,そのこと自体は問題はない.

 

先週の自分にさえ嫉妬するほど誠のことを好きになっているほたる.誠のことを考えながら向かう場所は,病院の霊安室だった.幼いころは死を恐れ近づけなかった霊安室に,何も感じず近づける自分は同じほたるなのだろうか.

ほたるの前の少女は,先週の検査の結果を告げる.持って8月,悪ければ1週間.少女はほたるに命令する.なんのためにお前がいるのかと.何とかして生きようとする彼女は,ただ世界への恨み言を口にする.自分の代わりに誰か死ね,死んでしまえ.

図らずも少女の願う通りの道を進み続ける.残された一週間.それはほたるにとっても残された時間だった.誠のことが好き.だからほたる自身のことをすべて伝えなくてはいけない.

 

ほたるから明日の放課後,そちらに向かってもいいかとお願いされた.誠に会いたいそういって.そして行くまでにシャワーを浴びておいてほしいとも.

 

あずきの「好きな子ができたなら,世界で一番幸せにしてあげなさいね」って言葉.ありきたりだけどすっごいいい言葉だな.ありきたりなことほど難しいってことですかね.他人には優しくとか,他人の嫌がることをしないとか.こう列挙すると,やはり難しいことは他人に関することばかりで,それは当たり前ですが自分の欲望に従うことは簡単で魅惑的なことなのだからでしょうね.

 

ー6ー

男性を好きになる気持ちがたぶんまだわかってないから,身体でつながれば心でも繋がれるんじゃないか.そう期待しての決意だった.

二度目の逢瀬.しかしほたるにとっては初めての逢瀬だった.疑問が残ったまま,ほたるは帰路に就く.

 

ー7ー

二人だけの場所で,ほたるは誠とほたるの思い出を語ってほしいという.そんな真剣で美しいほたるをみていると,聞きたかったことも聞くのをやめ,出会ってからの思い出を話した.そうした思い出の中で,初めて身体を重ねたことだけは秘密にした.一番強烈な思い出を.やはりほたるは憶えていない.神様としてではなく,恋人としてほたるの役に立ちたい.そう申し出た.ほたるは日曜日の23時55分に会おうと,そしてその時すべてを明かすと言った.先週のほたるは,今週のほたるにあなたの想いを託してくれたから,来週のほたるに生きる意味を託さなければならないという.今日できなくとも明日なら,未来の自分なら願いは叶う,そう信じられるように.だから私はここまで.ほたるは感謝を表して帰っていった.

 

ー8ー

ベッドの上から動けない少女に,彼が来ることを告げる.それをさも当然かのように笑う少女.それがお前の役割だと.今の,誠から本当の愛を教えてもらったほたるは,少女が哀れに思えて仕方がなかった.

ーーー

23時55分.あと5分後,シンデレラの魔法は解けるというほたるはわけのわからない,まるで今生の別れかのようなことを言う.そうして24時.ほたるの体は輝き始める.それは鈴夏との別れと同じ光景.消えゆくほたるに誠は思わず言霊を使おうとする.しかしほたるはそれだけは許さなかった.あずきのため自らの命を捨てようとし,しかし同じようにしようとした響子を止め,思い出に囚われていた愛を救った.これはすべて誠が生きていたからこそできたこと.ほたるが好きな誠を無駄にしないでほしい.それにこれは終わりでもあり始まりでもあるから.きっと後悔はあるだろうけど,わたしがあなたの選んだ選択を信じてあげる.だからあなたは自分自身を生きていかなくてはならない.それが私の願い.これからあなたは私を生み出した,人間のエゴ,悪意が詰まった人間に会うことになる.誠さんのよく知るその相手の言葉に惑わされないで,間違った答えを選ばないで.やっぱり死ぬのは怖いな.変なお願いだけど,ほたるを愛して.何度生まれ変わっても,わたしはあなたに恋をするから.そう言い残し,ほたるは消えていった.

すぐに電話がかかってきた.その相手は水無月ほたる.呼び出された先は病院だった.わからないことだらけだが,前に進むしかない.それが誠にとってできる唯一の事.

そして初めて彼女に会う.憧れていた人間らしさを凝縮した,初めて殺したいと思った人間に.

 

ーOPー

ほたるとの別れで泣き,真OPで鳥肌が立ち,やっぱりこれはほたるたちを救う物語なんだなあと実感しました.

 

ほたるに似た,しかしほたるとは程遠い少女は私が水無月ほたるだと不機嫌そうに言い放った.彼女は自身が癌に侵されているという.そしてそれはもう手遅れで,なぜ生きているかもわからない状態.そして死にたくない,生きたいと願う気持ちが奇跡を起こした.ある日目の前にもう一人の自分が現れた.ふざけた奇跡と神を憎んだ.誠はきっとこのほたるにも似て非なる力が宿っていると感じる.

目の前のほたるに似た少女は,それでも全くほたるではない.そう感じると,全く同情することもなかった.会いたいのはあのほたるであって,このほたるではない.

目の前のほたるは,私を治せと言う.当然,そんな力が残っているわけもなく,このほたるを助けたいわけもなく断った.少女は笑う.だからこそ,それでも救いたくなるような人質を用意したと.わたしが死ねば,あなたが知るほたるも消える.そして1週間ごとに創り出されたほたるは消えるといい,そのことを知ったときの絶望の表情を笑う.そしてようやく残酷な現実に気づいた.ほたるは彼女「たち」で,彼女たちは別人なのだ.そしてその彼女たちは毎週のように死を経験している.死の恐怖に耐えながら,それでも誠を支えてくれていた.ほたるを侮辱するこの女に,はじめて殺意を抱く.「死ね」といいそうになった.しかしかつてほたるがそう言ってほしいと言ったことを思い出し,その呪いの言葉を飲み込む.

思わず言った笑うなという言霊は,この少女には効力があった.ただし,受け取る側の魂が弱すぎてその効果も一部だけのものだった.そう推察した少女は高笑う.だから言霊の効かないあいつらに魂がないと証明したのはあなた自身であると.

彼女の言うように,今の自分にはどうにもできない.部屋の外でほたるが待っているから.だけどやることは決まっていた.1週間後,この悪魔を

=殺してやる=

病室の前で待っていたほたるは,オリジナルのしたことをまず謝罪した.そしてすべてのことを聞く.健全な魂は健全な身体に宿る.それがたとえ1週間の命であったとしても.オリジナルの目的はただ生きることだけ.そしてそのためにほたるのことを好きにさせようとオリジナルがしていたことを謝罪した.続きは明日.いい夢が見れますようにと言葉に願いを込めてほたるに伝えた.

 

誠がオリジナルを憎むきもちはわかる.が,オリジナルの気持ちもわかる.いやわかるというのは傲慢な言い方ですが,急にあなたはそろそろ死にますと言われて,目の前で自分の代わりに生き生きとした代わりができあがって,それで狂わない方がおかしいのかもしれない.その苦しさを理解しているから,ほたるたちはオリジナルを汚いと思いながらも,それに従っているのでしょうね.

ここで選択肢1つってことはTRUE形式かー粋.

 

ー9ー

ほたるはオリジナルだけでなく,自分も救う必要はないという.ただこの1週間を楽しく過ごせればいい.

ほたるがオリジナルと違うことを考えられるようになったのは,運命を感じたから.誠と出会えたから.誠を好きになることが自分の目的.最もその運命はオリジナルも感じているのだが.夏の暑さに汗が噴き出す.遠くで走る車の音.名も知らぬ星座.草と土の匂い.そんな簡単なことだけで,生きていると実感し,世界を恨む気持ちがすっ飛んで行った.だから精いっぱいこの世界で精一杯笑顔で生きようと思うし,これまでのほたるも同じように思ってきたんだろうという.そしてたぶん,ほたるたちは贖罪を始めたんだとも.オリジナルが世界を憎む分,笑顔を世界に溢れさせようとして藻掻いていた.そんなある日,誠と出会い,生きる意味を得た.死ぬために生きる里の生活を抜け出した誠とオリジナルはどこか似ているのかもしれない.

こんな状況でも自分のことを恋人と思ってくれるのかとほたるは聞く.いままでのほたるは次のほたるのために,誠にほたるの欠片を繋いできた.オリジナルでなく,誠の中に繋いできた.だからこそ本当は違うほたるもほたるとして愛せる.今度は誠がその想いを今のほたるに話していく.

 

再び待ち合わせをし,二人だけの場所をほたるに紹介した.蛍が舞う中で,今までの話を全部した.最後のほたるのためにほたるたちが残してきた想いすべて.オリジナルはもう次のほたるを創り出すつもりはない.人質.その事実をほたるは喜んだ.消える前に,誠と過ごした水無月ほたるが1つになれたから.それでも誠は救いたい.それをほたるは止めない.だからほたるも残された時間で自分の望むことをする.まず最後の1週間を最高に幸せな時間にすること.それと,今までのほたるの誰よりも誠のことを好きになること.

家出の居心地の悪いというほたるを織部家に誘う.本当は一緒にいたいからだけど.

 

毎回毎回オリジナルの記憶が更新されて引き継がれている.憎しみはだんだんと増しているにもかかわらず,簡単な生きているという実感だけで,オリジナルはもとのほたるに戻ることができる.どこまで行ってもほたるの人としてのコアはそのまんまなんでしょうね.だからこそ私個人としては傲慢にもオリジナルのほたるを救いたいと思ってしまう.それにある意味であれほどまで生きたいと強く純粋に願えるのは美しいとまで思ってしまう.ほたるは自分自身だからこそ,客観的にオリジナルはいなくなるべきと思うんでしょうね.誠は他人だからこそ主観的になってしまう.なんて残酷な矛盾.

 

ー10ー

日常.

誠の頭をもたげる1つの可能性.誰か他人の命を使うこと.ほたるを救うためならば,他人の命を消すこともためらいはない.悪意.最後の一線の上に立つ.悩む誠にほたるは何を考えているかはわからないがやめた方がいいという.そんな泣きそうになりながら笑う顔をして考えていることは誰も幸せにはしない.昨日話した,あの日と全く同じ言葉がほたるから紡がれる.死ねと言われる相手ではなく,自分だけが自分を止められる.善意と悪意に板挟みにされ,あなただけが苦しむ.今ならほたるの言うことがわかる.ほたるとの時間を通じて,喜びをそして怒りを知った.

ほたるは1つお願いをした.自分がいなくなったら泣いてくれる?泣いたことのない誠に対する辛い願い.誠はそんな事態にさせるつもりは毛頭ない.

 

要所要所にオリジナルがやっぱりオリジナルだっていう要素を入れてきていいですねえ.

 

ー11ー

今日と明日はふたりでデート.ほたるの提案はHなこと.そうして再び身体がつながり,心も繋がる.

 

ー12ー

二人で思い出の場所をめぐる.響子に会う.また今度,その一言で震えが止まらなくなった.幸せだからこそ怖い.それでもその怖いのも嬉しい.それは誠や他の皆を前よりももっともっと好きになった証だから.

ほたるは学園で出会ったこころにお願いをしたらしかった.それはほたるになにかあったとき,誠をよろしく頼むという遺言めいたお願い.私が消えたら別の女の子を好きになって,幸せになってほしい.そしてできるならその相手はこころがいい.響子や愛は女の子過ぎて嫉妬してしまうからと笑うほたる.

 

最後に回ったのは礼拝堂.いろんな人を笑顔にする約束を守ってくれてありがとうというほたるに,あと一人,僕も笑顔でいなくてはいけないと言った.そのためには君がいなくてはいけない.そう心で思って.

誠はほたるに結婚を申し込む.人生で一番幸せなことの一つだから.そんな血痕にほたるが憧れていたから.なにより誠もそうしたかったから.次に会う日曜日.その日二人だけの結婚式を執り行う.

 

オリジナルの願う死にたくないと,ほたるの願う生きたいは似て非なるもの,か...確かになあ...自分で決めることが生きていることだからこそ,目標がちがうほたると誠と,さらにオリジナルが違うんでしょうね.

愛の誠への決別のシーンもいいなあ.本当に強い.

 

ー13ー

日曜日までにいろいろと考えた.ほたるはオリジナルのため命を集め,それを渡しているがために言霊が効かないという推察.どれほど考えても犠牲なしにオリジナルを救う方法は思いつかなかった.人のままではほたるは救えない.

ーーー

日曜日.ドレス姿のほたるが誠を迎え入れた.言葉はなくとも二人は通じ合える.ただ一言.永遠の愛を誓った.自分の本当の苗字をほたるにだけ教える.穏やかな生活が嫌になって里を飛び出してきたのに,今はその穏やかな生活がなによりも欲しい.

なんの後悔もなく笑顔を浮かべるほたるに言霊をかける.もう苗字が変わってオリジナルのコピーなんかじゃない.ありがとう,また会おうね.そうほたるにありったけの感謝を込める.何かを察し,止めようとするほたるだったが,言霊の力で動けない.こんなにも優しくて暖かなほたるに魂がないはずがなかった.今日もよく眠れて,いい夢を見る.明日からも友人と楽しい毎日を過ごせる.これからも笑って生きてほしい.そう言い残し,誠は病院へ向かう.

 

ベッドの上の少女に言霊をかける.お前は水無月ほたるの偽物だ.天津罪.神の罪.誠とこの少女が神というのなら,この少女がしてきた生きたいと思うほたるの願いを奪ってきた罪を共に受けよう.それでもほたるは言霊を受け入れない.だから最後に告げる.もういいんだ,君は頑張った.だから君が自分を諦めるなら,僕が一緒に死んでやる.目の前のほたるは生きることを諦める.ようやく現世に戻ってきた.残された3時間.何をするかはほたる自身が決めなくてはならない.

最後の場所は決めていた.「生きなさい」そう何度も母の声が聞こえる.もう十分生きた,満足だった.そうつぶやくと,母のよかったわねという優しげな声が聞こえて来た.もっと生きたかった.嘘はついたつもりはないけれどもっと生きたかった,遊びたかった,学びたかった.涙が止まらなかった.最後の最後にもらったほたるからの贈り物に感謝しながら意識を手放した.

 

ほたるはドレスのまま病院へと走る.日付は変わっている.誰もいない病室.そして二人だけの,約束の場所.そこには誠の浴衣だけが残されていた.蛍のような1つの光がほたるの薬指に止まった.二人は約束を守った.また会おうという約束を.

 

ーEPー

ほたるは生きる.辛いこともあるけれど,それでも幸せだった.こころは誠はまた旅に出たという.いつか帰ってくる.ここには誠を大好きな人がたくさんいるから.ほたるもそう思った.あなたはいま何色ですか?ほたるはきっと青色だろう,そう思った.

 

TRUEあるよねーーー.ここまでだけでも正直大満足.久しぶりに美しいと思える物語を読めた!

 

 

アマツツミの感想(愛ルート)

=恋塚愛 ー雪ー冷たい夏=

ー1ー

愛は一人,姉の希が待つ家へ帰る.本来は誠の許嫁だった少女.あれほどそっくりだった面影はないし,言霊のちからもなにも作用しなかった.流行り病だからとずっと隔離されていたのに,最後の別れだからとようやく顔を合わすことができた.希の最期の願いは誠をよろしく頼むということ.朦朧とした希は雪が降っていると愛に言う.そんなはずはないのに寒さを感じる.そうして希は息を引き取った.

ーーーー

忘れられない過去.いろいろなことを考えるけれど,やらなければならないことはただ一つだけだった.

 

バイキングに行ってみたいという愛は花より団子.

 

愛の愛情は本物なんだろうけど,それが希の意思も含まれるとなると,ちょっと複雑な気持ちがあるなあ.

 

ー2ー

愛に頼まれて,湖に付き合う.以前と比べて甘えてくる愛は,こちらの世界に惹かれる気持ちがわかってきた.しかしそれでも本来私たちはここにはなかったものであることを忘れるなという.

 

ー3ー

朝からべたついてくる愛.理由を聞くとただ一言,この頃昔の夢を見るという返事が返ってきた.

愛と再び湖へおでかけ.今日も愛には雪が舞う.やはり話題は里に戻らないかというものであった.段々となぜ先祖から里にこもっていたかわかってきたという愛.近しい年ごろの人と会話もでき,表情も生まれ良い面もある.しかしその行きつく果てはなんなのだろうか.神である誠と人である町の人々.そして町の人間に及ぼす影響の有無.現に周囲の人々を言霊で欺いている.ただの人間では得られることのない奇跡を与えることは果たしてよいことなのか.そうやって平穏を乱しているのかもしれない.愛はただ情を移し過ぎて誠が傷つくことが怖いだけだった.神でなく,同じ人として接することによって.かつてのほたるの言葉が思い出された.誠を止められるのは誠しかいない.それでも誠はここにいたかった.本当にこの町に災厄を齎すのなら帰るが,もう少しだけ見極めたい.自分が人として生きていけるか,悪魔になってしまうのかを.大切なものを増やすことが怖くないのと本心から言う愛は少し寂しげに見えた.

 

ほたるに言霊が効かないことがバレる.そしてほたるとの約束も.もちろん,そのみんなには愛も含まれているんだと伝えた.

 

人であれば,神の力にかかるということは,ほたるは人ならざるもので.つまるところあのOP前に出たもう一人のほたるが実態を持ち,こっちは思念体に類似するものとか?

 

ー4ー

昨日の埋め合わせではないが,今日は誠の方から誘っておでかけ.どうやら愛は絵を描くことに興味があるようだった.上手さはさておき.

愛が珍しくねだってきたキス,それを見ていたこころ.こころの気持ちは止まらず,自制心のない誠は...

 

本当に節操のない男!

 

ー5ー

こころが誠のベッドで寝ているところを,愛は見つけてしまう.急速に冷めていく気持ち.そして言霊で質問をした.

 

愛に問い詰められ,正直に昨日あったことを話す.求めたのはこころからだが,こころが悪いわけではないということも.愛はやはり,ここの人間に情を移し過ぎていると,神として謝っていると,偽善に過ぎないという.一時だけの希望を与える神の傲慢と.いくら誠がそうしたくとも,一度そうやって誠は命を失いかけた.看過できない.それでも言霊で里に返さないのは,誠自身が考えてほしいから.そうして1つ強い言霊を残す.誠の世界は愛と二人だけ.他の人は見えない.

愛の世界は雪の舞う世界だった.それほどまでに協力な言霊.命を削った力.それでも愛は構わないという.私も,誠もこちらの世界にかぶれすぎたから,こうまでして一度冷静にならなくてはならない.そう静かに宣告する.私のことは抱かなかったのに,心のことは抱いて悲しかった.反省は態度で示せと,そうすれば言霊を解く,しばらくはお互い1人になろう.そう言って愛は姿を消した.

今までのことを思い返し,どれほどまでに愛が自分を愛していたかと思い知る.そんな愛を軽率な行動から傷つけてしまったこと.本来なら愛がもう一度寄ってきたときに当初の意思を突き通し,拒絶するべきだったのだ.それでも愛のやさしさに甘えてしまった.こんな状況になってもあせっていないのは,それでも愛を信じているからだ.今まで尽くしてくれた愛に今度は自分が尽くしたい,一番近くにいたけれど,素人してこなかった少女をもっと知りたい,そう思った.きっとこれが色がつくというものなのだろうとほたるの言葉が思い出された.

あたりまえと思うこの雪と誠の存在は同じなのかもしれない.そう愛と話していて思う.二人がお互い避けていると思い込み,してこなかった雪の,希の話.希の最期を思い出すのは辛いけれど,忘れてしまうのはもっと辛い.だからこの雪は忘れさせないありがたい楔.そして希の最期を聞く.そして言霊を解かれ,優しく愛を抱きしめた.

 

例えそれが命を全うさせるためであっても,それがわかっていても,里に閉じ込められるというのは耐えられないだろうな.これってまんま延命治療とQOL云々の話ですからねえ.まあ家族間では話してもいいみたいだから,話は違うかもしれないけど.

 

ー6ー

村での愛との日々を夢に見る.両親との仲が悪かった愛.そのきっかけはおそらく愛以上に言霊の才があり,人気もあった姉の死だろう.愛はきっと両親が希を望んでいると思っていた.

愛は言霊の使い過ぎが体調に現れ始めた.しかし誠にできることはなにもない.

 

ー7ー

だんだんと降雪は激しくなる.それは愛が弱っているからだった.それを理解していながらも愛は言霊を解く気はなかった.

もう愛も限界だろう.だからこそ,里に帰る決断をする.そんな時,ほたるがやってきた.どうして誠にかけられた言霊なのに,ほたるが見えるのかはわからなかった.今までのことを,そして言霊のリスクを初めて告げる.ほたるは未練のあるまま帰れることはいいことだと言って誠の決断を応援する.だからただひとつ,すべてを忘れてしまった後のみんなのことを気にかけてもらうように頼んだ.決して忘れてしまうことのできないただ一人のほたるに,万が一すべての人の記憶を消せなかった時のフォローを.そうやってほたるとの別れを済ませた.

 

ー8ー

目を覚ました愛と学園の中庭で決心を告げる.愛が一番気に入っている場所で.最期の制服姿で.それでもまたいなくなるのではないかと不安に思う愛に,二度と里から出ていけないように言霊を書けるよう促した.雪が希と愛の絆であるように,その言霊を愛との絆として生きていくと言って.そうしてかけた愛の言霊.しかしそれが誠に効くことはなかった.錯乱した愛は吹雪と共に姿を消す.

あまりの吹雪に先へ進めない.依然倒れた時のように言霊も使えない.しかしそんなことで諦めはしない.愛を救うため,最弱の言霊使いが,最強の言霊使いのもとへ歩く.効かない言霊を自分にぶつけ続ける.進め,進め,歩け,歩けと.言霊は想いの力.初めて愛の言霊を上回る.

静かな雪の中涙を流す愛.これが希の言霊の本来の威力.いつも無意識に抑え込んでいたが,もう暴走し始めてしまった.もうどうしようもない.自身が死ぬしかないという.最期だと言って愛はすべて話す.誠の両親が亡くなったのはすべて私のせい,あの流行り病を里に持ち込んだのは買い出し組で,病にかかっていたのは希だけだった.そしてその買い出し組に選ばれたのは,愛が大人たちに言霊ですりこんだから.結ばれることのない関係に嫉妬して,希を少しでも見たくなくて思わず言ってしまった言霊.ずっと一人で苦しみ続けていた.だからこそこの呪いが報いだと信じ込む.せめて誠だけは幸せにしたかった.それが希と誠の両親へのせめてもの贖罪.そして愛は笑顔のまま崩れ落ちた.

ただ1つだけ可能性がある.それは希にこの呪いを解かせること.しかしそれは不可能.ならば死の直前に強まる言霊の力を,今の愛に使わせることができたのなら.その楔さえ取り除けたら.そして誠は自身に言霊を駆ける.「僕は恋塚希だ」

謝り続ける愛に,希は怒っていないといい,さらにむしろこんな呪いをかけてしまってごめんと謝罪した.本当にしたいことを願いなさいと,この友達がいて,おいしいものがあって,楽しい場所で誠と過ごしたいと願いなさいと.そうして呪いは解けた.幻に過ぎないが,3人の絆から生まれた尊い幻によって.

愛を背負った誠は再び行き倒れる.そんな二人を見つけたほたるがかけたのはこころの携帯であった.

 

あの雪は,愛が自分にかけていた自分自身の言霊だと思ってたんだけど,そんなことなかったのか.

 

ー9ー

憑き物が落ちた愛は,希の代わりではなく,恋塚愛としてこの町で生きる.

他人に嫌われるのは,そして大切な人に嫌われるのは怖い.言霊で枷をつくった方が気っと楽だろう.そんなことをせず生きている普通の人は,神よりもすごい.

 

愛からの改めての告白を誠は受け入れる.

 

ー10ー

周囲にも好意的になった愛に少々嫉妬.

 

愛のあーんの1枚絵ええなあ...愛の身勝手ぶりで少し苦手に思ったけど吹き飛んだなこりゃ.

 

ー11ー

こういう二人だけの秘密を共有っていうのはいいですね.胸キュンpoint5.

 

ー12ー

ー13ー

二人の好意がこころにバレた.たぶん.

 

ー14ー

誠と愛を二人きりにしようと気遣いぎくしゃくするこころ.そろそろ二人の関係を明かさなければならない.

哀しいけれど,あの時は私にも本気だったのはわかっていると二人の関係を受け入れたこころ.

 

ー15ー

でーと.この町で暮らすことを,誠と一緒じゃなくても目いっぱい楽しんでいる愛.それが誠には嬉しかった.

夜,ちょうど開催される花火大会で,こころへ関係を明かしたことを伝え,婚約指輪を渡す.初めて見る花火に圧倒されながら,愛の目は左手の薬指に,誠の目はそんな愛にくぎ付けだった.けじめをつけた誠に,愛もけじめをつけるため,一度里に戻るという.誠の捜索を止めるため,そして外の世界で認めさせるため.それは言霊の才能と誠の想いがある愛にしかできないこと.二人は再会を約束する.言霊を使わない約束.

 

ーEPー

愛をただ待ち続ける.そんなある日,明日転校生がやってくると担任が告げた.

走って折り紙に帰ると,そこには客として愛がやってきていた.あたふたするこころとあずきを気にもせず,二人は口づけをする.そして婚約者だといって恋塚愛を紹介した.

 

一番そこはかとないENDだったのでは.織部の家系に入ることで,こころたちとは家族なまま,誠とは夫婦になり.