=Chapter雛姫=
ー28ー
すみれと同じく、ネットの世界に生きるピンク。
ー29ー
学校にも、そして家にも居場所がないと考える雛姫。居場所はあの世界だけ。クラスメイトに話しかけられても、親に話しかけられても、すべてが鬱陶しく感じる。なぜ人と関わりながら生きていかないといけないのか、私は誰ともかかわりたくないと。
かなーーり重症。
ー30ー
いつもとピンクの様子が違うと感じる健。またそれ以上に違和感を覚える多恵。そんな多恵にリアルでのピンク、雛姫の様子を見てきてほしいと頼まれる。紳士協定に反する依頼を一方的に押し付けられたが、それが雛姫のためとのこと。
ー31ー
雛姫の学校はさくらの学校。一人で下校する生徒に話しかけるとそれが雛姫であった。自分が健ちゃんだと明かしてもそっけなく、冷たく対応される。
帰宅後ゲーム内ではいつもと変わらない様子のピンク。
それもそのはず、雛姫にとってリアルがピンクなのだから。
ー32ー
今日も今日とて雛姫のもとへ。悩みがあるかもしれないという収穫を得る。
ー33ー
意味もなくただ時間を費やすために公園に座る雛姫をみる。
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どれだけ表面的には仲が良くても、その人間関係は希薄。そう信じるがため人との付き合いを避ける雛姫。現実での話し相手は、亡くなった父のみ。
ー35、36ー
健をあきらめさせるため、無視をし続ける雛姫。しかしそんなことには気づかず話しかけ続ける。愛すべき馬鹿。どこがコミュ障なのか、これも営業で鍛えた腕かぁ!?
違うか。すみれとの関係を通じて、ネットの世界と現実の世界が違うとはいっても、やっぱり現実の世界に通じているから、だから全くその二つを切り離すことはできないと気づいたんだ。
雛姫も雛姫で、何かと理由はつけているけれど、公園に向かっている。そういうところを見ると、心の奥底では他者との関係を完全に打ち切りたいとは思っていないんでしょう。
ー37ー
雨の日の休日。さくらの付き添いで外に出る。その帰り道、いつもの公園の近く、まさかこんな日にまでと思いながらその疑念が頭をよぎる。公園を覗くと傘を差した雛姫がポツンと座っている。急いでさくらを家に帰し、雛姫のもとへ。そしてようやく雛姫が何もしないをしに、公園に赴いていると知る。そしてなんとしても雛姫に居場所を作ってあげたいと思う。以前すみれのおかげで居場所ができたように。
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もしかしたら楽しいのかなと独り言つ雛姫。幼いころの夢はかなうのかなと。
ー39ー
雨が続く。公園に向かっても雛姫はあれ以来来ていない。もっとできたことはないのか、そう後悔しながらネットへピンクに会いに行く。
そんな帰る姿を見つめる雛姫。
帰宅後チャイムが鳴る。そこには雛姫が。あれほど何かできたのではと後悔した健。それでもできることは家に上げてお茶を出すだけ。
初めてのお邪魔します。
お茶を出すだけでもいいんだ、健ちゃん…16年の雛姫の人生で初めて踏み出した大きな大きな一歩。それを受け入れるだけでいいんだ!
ー40ー
4人の日常。
健の家の鏡を使うから、鏡一つ分カバンが軽いっていうのいいなあ。
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アイスが嫌いという雛姫。それは昔アイスをくれた友達になれそうだった女の子との日々で、友達になるという事実に怯え、アイスが嫌いとその女の子の手を拒絶してしまったから。だから雛姫はアイスが嫌いでなければならないと思い込む。
これは、、、かなり重症。まあ確かに、いままで全く触れてこなかったあこがれのものが急に向こうから近寄ってくるっていうのが怖いというのはわかる。特に雛姫は臆病な性格だし。
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雛姫にアイスを食べてもらおう大作戦。
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何故執拗にアイスをすすめるのかといわれ、暑いから、喜びを共有したいからという健。
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今日は終業式。明日からの夏休みはどうしよう。
そんな時健と出会い、冗談で居候するかといわれる。
というか半ドンっていわないの。。。?
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雛姫居候編。
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お風呂でばったり。
昔メールアドレスを交換したときのことを思い出す雛姫。何度も意味のない内容が来て放置し、以降また話さなくなった女の子のことを。
たぶん雛姫は賢い子で、何をするにも一旦意味や意義、目的を考えてしまうんでしょうね。一方で相手に嫌われたくないっていう気持ちと、自分がほかの人と違うっていう気持ちも存在していて、だから他人を遠ざける。きっと自分は傷ついてしまうから自衛のために。
嫌われたくないから、会話以上に内容を気にしてしまうメールなんてものは苦痛で仕方がなかったんでしょう。。。
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3度目という制限に拘る雛姫。3度目という制限を自分に課してどうしたいのか。本当は言い訳が欲しいのではないか。そう思った健は連絡先を聞かずに、自分の連絡先を押し付ける。
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雛姫と水着を買いに行くことを約束。寝ぼけた雛姫に。。。
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紫のビキニ。
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隣でピンクを演じる雛姫が奇怪すぎる。
ー51ー
雛姫の宿題を家庭教師。
地学を想像しやすいようにと星を見に行く。場所は雛姫に提案されて病院の屋上。
自分一人の場所に健を連れてきてもらえるなんて嬉しいです。。。
ー52ー
雛姫に遊園地に行く約束を、無理やり、取り付ける。
しかし遊園地にも、人の手を振り払って逃げた思い出がある様子。
ー53ー
その女の子と二人で観覧車に乗った。いつもより高いところから町を見るのは雛姫にとってとても新鮮で、久しぶりに楽しいと思えることだった。そんなことを考えていると、不意にその女の子がごめんという。誘ってごめん楽しくないよねと。ああ、人の手を払っているうちに、感情までなくなってしまったんだ。もうこれ以降幼いころ思い描いていた友人ができることも、ましてやその友人と過ごす楽しい日々が来ることは二度とないのだ、そう思うと涙があふれて止まらなかった。
今、健と二人で観覧車に乗って、以前と同じように、いつもと違う町を眺める雛姫。そんな雛姫を見て、健はよかった楽しそうでとただつぶやく。あの日無くしたと思った感情はまだ心の底に残っていて、それに気づいてくれる友人もいつのまにかできていたんだ。そう気づくと涙があふれて止まらない。
夜、一度実家へ帰ると雛姫。健も帰宅しゲームにログインするとそこにはピンクがいた。今日、本当に楽しかったことを、ピンクとして伝え感謝を示す。そして最後に、昔は踏みだせなかった、ブランコを押してもらうという大きな一歩を踏み出す。
しかしその一歩は前ではなく後ろを向いた一歩。
こんなにも健のことが大好きだから、きっと別れはそれ以上に辛いものになるから。そうならないように別れを告げる。メールでたださようならと。それほど父の死は雛姫にとって大きなものであった。
そんなのは認識の過誤だよお。。。別れがつらいからと言って、その別れまでの期間の喜びが辛さを上回るのは、その感情を認識するのがより現在に近くて、衝撃的なもので、かつ偶然性が高いからだよ。。。
ー54ー
病院の屋上にいる雛姫。彼女は過去の出来事を語る。母の再婚相手、その人はとてもいい人でいつも雛姫のことを気にかけてくれた。いつも忙しいのに、いつも手を差し伸べてくれた。それでも内気な自分はいつもその手を取れないでいた。次こそ取ろう、そう考えていると父は自殺してしまった。仕事がうまくいかなかったのかなんなのか、理由はわからない。それが客観的に見て雛姫にないことは明らかだけど、自分を責めずにはいられなかった雛姫。その別れがこれ以上ないほど悲しかったから、もう悲しみを感じたくないからほっといてくれという。
それを聞いて、動けない健。想像以上に深い傷。自分は何もできない、だって俺は健ちゃんじゃないから。そして雛姫は立ち去る。
帰宅し、すみれに私を救ってくれたのは、寝たふりから目を覚まさせてくれたのはほかでもない「健ちゃん」だよと。そして多恵には「健ちゃん」にしかできないことをすればいいと告げられる。
だから自分にできる唯一のことをしに、公園に走る。ただ隣にいる。目を閉じたあと、目を開けた先に自分がいるようにする。いつでも手を差し伸ばせる距離にいる。ただそれだけをしに。
生きていると前に進むのが難しいこともある。だから時に立ち止まったり、後ろ向きになることもある。それほど現実は厳しい。喜びと同じくらい哀しみもあふれているから。現実と理想はいつもかけ離れているから眼をそむけたくなる。だから目を瞑ることだってある。そんなときでもただ隣にいることを伝える。一人には重すぎる哀しみも二人で分け合っていこうと。
ー55ー
もう悔いを残さないように、実家にも帰り、ジョシコーセーもする。
そんな雛姫にとってもう公園は時間を費やす場所でなく、待ち人を待つ場所になっていた。
ーAFTERー
まあすみれルートたどってるので特になし!
これ凄い神ゲーだなあ。。。
続く。