ー1ー
あの子を幸せにするまでは夢を見させてくれ。
ー2ー
記憶を失った「俺」。そんな「俺」を助けてくれたのは、リンネ・オハラという凜音そっくりな13歳の少女であった。
使命を忘れても、凜音の名を聞くだけで、そのよく似た顔を見るだけで涙が止まらない。
家の爺さんには出て行けと言われ、もちろん出ていく主人公。しかし出ていく間際セツナの服かと問われる。そしてリンネにはセツナの忘れ物をあげると言われる。
ー3ー
ここは2016年。といっても22016年の未来。地球が氷河期になり地下シェルター、アイランドにこもった人類。
リンネの兄、セツナは5年前に行方不明になった。その戸籍を借りるべく教会に向かう。しかしそんな簡単にはもらえない。
そんなとき教会に、夏蓮に似た少女が強盗を仕掛ける。騒ぎの後倒れている女性。その紗羅に似た女性はサラ・ガーランドという。お偉いさんの娘のサラ。助けたお礼としてセツナの戸籍を受け取る。
夜には夏蓮に似た少女が、カレン・クルツであるとわかる。どうも恨まれているよう。
夜中家をン武家出したリンネを追う。リンネは夜の日課に、アイランドの外に出て、古い機械のパーツを収集している。何かを作り上げるため。
そんなとき、カセットテープを見つけるセツナ。リンネにセツナのものか問われる。これは自分の者じゃない。しかしその想いを受け取れるのは切那である自分だけだと確信する。リンネに修理を頼む。
2万年以上の時を経て、浦島とそっくりな関係にあるセツナたち。
切那の発言の随所に、浦島での記憶や絆が感じられて涙が出る。。。
ー4ー
仕事はサラのナイトをすることになる。
聖典のサラは世界から争いをなくしたのに、私はまだまだだと落ち込むサラ。
そんなサラは地下4層に赴き、捨てられた子供たちに食料を秘密裏に与える。そのなかの一人がサラのことを人殺しと言い、石を投げる。
教会の方針として、人口抑制のため新たに生まれた子供に戸籍を与えないようにしてきた。それを見ていたサラ。そんなサラは自身が殺人の一助になったと自分を責める。そんな自分に幻滅したかとセツナに問う。
いままでいろいろな経験をしてきた切那。伽藍堂家の歴史、紗羅の苦しみをみてきた切那だから、そんなことで幻滅はしないし、方針に理解を示す。自分も自分より価値のある凜音を殺して今生きているのだから。
なんとしてもアイランドを救いたいサラ。そんなサラを元気づける。
ー5ー
サラの願いは立派だが、どこまでが本心か。その願いを叶えた末に、サラに残されるものは何かと思いにふけるセツナ。
帰り道、カレーを買っているとカレンに会う。そんなこんなでカレーをカレンにあげると、お礼にキスをされる。
うわー浦島でのキスみたいに、レモン味のタブレットごとのキス。
酔った勢いで、リンネに、取り返しのつかない失敗をしたらどうすればいいかと聞く。すると返答は、今を頑張ればいいというものだった。
ー6ー
リンネが作りたいもの、それは世界を救うと言われるものだが内容は知らない。代々受け継がれてきたシングルCDに記録された設計図を作るリンネ。世界を救えると信じて。
リンネの作りかけの装置を試す。するとセツナの眼前は、凜音が身を投げたあの日に移る。すぐに22016年へと戻る。しかしこれにより、セツナは助けなければいけない人がいることを思い出す。それが誰かもわからない。それでも何を犠牲にしてでも助けなければならないと強く決心する。
リンネは世界を救うため、そしてセツナは誰かを救うため、これからも装置の開発にいそしむ。
その誰かが言った生まれ変わって待っているからという言葉。それをリンネに重ねるセツナ。
リンネが世界を救いたい理由。それは世界が好きだから。自分に居場所と名前を与えてくれたから。
札の発行が終わる一月後が出産予定日だったリンネ。そんなリンネの母は、栄養を取り、毎日神に祈り、札の発行最終日の真夜中にリンネを産んだ。最後に札をもらった少女こそがリンネ。
ー7ー
アカシックレコードと輪廻の夢を見る。過去出来なかった使命を果たすことで、輪廻から魂は解放され救済される。
ー8ー
今日も下層の子供たちに食料を配る。
ある女の子に引っ張られついていくと、フライパンで殴られ、気絶してしまう。
ー9ー
目を覚ますとカレンがいた。革命軍ネオ・アヴァロンのリーダーと名乗るカレン。
リンネとは対照的に、札の発行が終わった翌日に生まれたカレン。そんなカレンは革命を起こし教会を倒すため、スパイになれとセツナに頼む。
引き受けたセツナ。しかし帰り道、サラとカレンに少しでも分かり合ってもらおうと会話を促すと、カレンの逆鱗に触れる。お前たちは泥水をすすったり、下水で体を洗ったりしたことあるのか、食べ物を与えたくらいで善人面するなと。
自分がよそ者だからと理由をつけて行動に移せない自分を責めるセツナ。
ー10ー
初めて変わりたい、生まれ変わりたいと強く思うセツナ。
このサラとのキスシーンいる。。。?
リンネから直ったカセットテープを受け取る。経年劣化によりろくに聞こえない。しかしリンネはただ一文の「リンネ、俺はお前を救うために時を超えてやってきた」という凜音の声を聞き取っていた。
ー11ー
PCでリンネの動画を撮る。
たぶん凜音と切那の話を聖典として玖音たちが語り継いだんだろうなあ。肝心のタイムマシンができたら起こすっていうのはされなかったみたいだけど。まあ宗教ってこういう閉鎖的な状況にこそ生きるものだと思うし、タイムマシンができた当時は聖典も軽視されてたんでしょうね。
夜、カレンが謝りに来る。条件としてサラと仲直りまでしなくていいから、少し理解しようと歩み寄るように頼む。都合のいい部分だけ受け取って、本当の相手のことを理解しようとしないで、結局理解したころにはその愛する人を失ってしまった切那だからこそ頼めるお願いだった。
5年前海を見たと言って、教会から追われていたアヴァロン遠征者。そいつはりんねと口にしていたという。
そして、カレンの姉が言う、この世界には秘密があり、それがわかれば革命が起きるという言葉を信じ、カレンは革命を起こそうとする。
ー12ー
リンネの兄セツナがサラの恋人だった。愛する人を自らの手で殺したサラ。本当の名前を聞かれセツナはずっとセツナだったと答える。するともう少しだけセツナでいてくれと頼まれる。
ー13ー
サラからセツナと遠征隊の話を聞く。
結局外には聖地なんてものはなく、一部の人が帰ってくるのがやっと。だから、聖地を信じる人々の希望を絶やさぬよう、その一部の者も、秘密裏に協会が殺した。
閉じ込められたリフトの中で、ガーランド家はかつての罪を忘れないために、左胸に烙印を押されると聞く。それがサラが戦う理由だと。
外に出るとアイランド中で停電になっていた。発電所で何かあったと聞き、すぐに向かう二人。アヴァロンの子供たちが押し入って破壊したらしい。
ー14ー
カレンとピーチがサラの名前を出して愛に行くと捕まえられたから、ピーチを助けるため発電所を襲ったとのこと。
明日はサラと話すためにサラの融解をするのに協力する。
目に見えるものしか信じないって言ってるのに、聖地は信じるのかよ、カレン。
夜、リンネと話して装置が2万年の範囲で動くものとわかる。
ー15ー
正午に配給を一緒に取りに行く約束をリンネとする。
ー16ー
作戦開始のクラッカー。それをカレンがおす前に、サラとカレンは和解する。しかしそう思ったのもつかの間、たまたまそれを拾ったリンネから取り上げようとしたとき、クラッカーをセツナが鳴らしてしまう。そして撃たれるサラの父。3人の仲は決定的に切り裂かれた。
ー17ー
リンネの世界を救うという言葉を信じたセツナ。しかしサラやカレンとの交流はその信頼への裏切りに等しい。そしてそれを問われたセツナはリンネに非常な言葉を投げかける。
ほんtっといつまでも成長しないやつだな。記憶を失っているとはいえ、ちょっとずつ成長してるそぶりを見せてたじゃん。
リンネは輪廻の中でこんなに成長しているのに。サラもカレンも、浦島でなかった部分も良くも悪くも身に着けて、成長しているのに。お前だけだぞ、セツナ。
サラの父を撃ったのはほかの侵入者。
アヴァロンは壊滅。行き場所もないカレンにリンネは工房をあてがう。ただし邪魔だけはするなという。そんなリンネを手伝いたいというカレン。私も世界のために何かしたいと。
カレンは伝聞でリンネの出生の秘密を聞いていた。札の発行が終わる直前に自分のお腹を切り裂いて、この子は聖人の生まれかわりだといって死んでいったリンネの母。そんなリンネを信じたい。
ほら、セツナ、見てるか。カレンはこんなにも自分の意思で行動できるようになってるんだぞ。
そんなセツナは自分が否定したかったのは、好きになったのはセツナが初めてという言葉だと思う。
ー18ー
父殺しの犯人として仕立て上げられるサラ。それを助けようとして次いでとらえられるセツナ。
輪廻はまわる。火あぶりにされるサラ。セツナはサラを魔女だと言い、だから棺の中は空だという。民衆があけると中は空。それもそのはず、マリアが紗羅を助けた時一緒に焼けているのだから。
しかしサラは命を落とした。
ー19ー
リンネはセツナとともに追われる身になることを選択。
ー20ー
物事の発端は、セツナがサラを子供たちに食べ物を配るという疑惑の目から守るためについた、つわりだという嘘。
リンネの好意は、兄であるセツナへのものと信じるセツナ。勘違いしているだけだと。でもお前、それでも凜音の愛を受け入れて、好きになったんじゃないのかよ。。。
ー21ー
追い詰められる3人。
ー22ー
煤紋病に罹るカレン。外に出たことで、発症してしまう。
遠征隊もきっと煤紋病だったのだろう。外に出ることが死につながるのは隠さなくてはならない。希望のために。
病院を駆けまわるも死んでしまうカレン。帰り道、二人も教会につかまってしまう。
ー23ー
死刑にされるリンネ。アイランドを追放されるセツナ。
そんなセツナを自らの手で殺そうと教会にやってきたネハンも一緒に追放になる。
ー24ー
過去からの異物セツナ。セツナがきっかけに多くの人の人生が狂う未来。
最期にネハンはセツナを家族と認める。そしてわしはおいていけと、若者が老人に時間を使うなと、だからやり残したことを引き継げと激励する。
しかしセツナの体力も底をつきる。
ー25ー
目を覚ますとリンネが。
病院に連れていくため、カレンにかけたリンネの札。カレンのナイフをリンネに預けたこと。それらがリンネをカレンとして生き伸ばした。
衛生兵も節穴だなあ。。。
ー26ー
洞穴に閉じ込められた二人。ただ機械の作成に勤しむ。
カレンをみて、煤紋病に怯えるリンネ。しかしリンネは止まらない。セツナと同じ時間を生きたいから。怯えているのはむしろセツナであった。
ー27ー
かけがえない日常。
ー28ー
コールドスリープマシンを見つけるセツナ。その動力源を使えば、リンネの機械、タイムマシンだって動くはず。
すべてはこれを見越しての運命だったのか。
ー29ー
リンネと出会わなければ、みんな死ぬことはなかった。だからリンネと出会ったときに戻って、セツナを殺す。二人の出会いを無駄にしないために、二人の出会いをなかったことにする。この世界、アイランドを救いに過去の戻る。
出会うきっかけになったシングルCDをもって装置に乗り込む。いつか結婚をする約束をして過去にとぶ。
ー30ー
飛んだ先は1999年の夏。リンネのいうもう一人のリンネは凜音。セツナが愛していたのは凜音だと知って送り出した。
つづく