=未喜ルート=
ー9ー
朝,チャイムの音で目を覚ます.そこには藍里がいた.藍里の口から出た言葉は,詩乃が昨夜亡くなったという言葉.
じっとしていると詩乃のことを考えてしまうので,人助けに繰り出すものの,何も集中できない.そのまま匙へ行く.
LOは終わったけれど,賄いをふるまってくれる.お互い話したいこともあるしと.意識して明るくふるまっている未喜.何気ない話題をくりかえすも,触れずにはいられない詩乃の死.未喜は陸に,詩乃もいなくなっちゃったけど,もう旅立つのか聞く.とりあえずあと1月ほどはここにいると答える陸.旅の目的を聞かれ,人助けと答えると,店を手伝ってほしいなーという未喜.なのでバイト代なしで,暇なときに働くことに同意する陸.驚く未喜.
ー10ー
漣さんが本気で恋をしてみたいと言っていた時の夢を見る.本気で漣さんに恋をしていたころの夢.
今日から匙のお手伝い.晩御飯まで賄いをいただく.
ー11ー
匙で働き始めて一週間.
未喜が藍里を連れて帰ってくる.藍里は陸が元気そうで安心する.
今日は未喜に勉強を見てくれと頼まれる.これから毎日のように頼まれることになるとも知らず...
えらいなあ.自分の好きな勉強はともかく,高校生の時に勉強なんて試験前以外したことないぞ.
ー12ー
今日で2週間.
このころはまだ162kmが日本人最速か...今となっては165...
明日買い物に付き合ってと未喜に頼まれる.荷物持ち.
ー13ー
未喜からすると一切デートのような感覚はない模様.買い物内容も日用品の安売り.それでよし.
「好きになる」がわからないという未喜.陸に誰かを本気で好きになったことがあるか聞く未喜.正直に大分前だがあると答える.漣さんのことを思い出す.
ー14ー
今日で3週間.
ちょっとした愚痴を聞いてほしいという未喜.
ダブル不倫の末の行方不明.学園を卒業して匙の手伝いをしていた兄と小学生だった未喜.泣き続ける未喜を見て,そんな未喜を一生傍で守ると決意した兄.店を開きつつ,バイトをして未喜の学費をためる.
そんな兄が自分を犠牲にしていて,余裕が出て来たのにすべての時間を自分のために使っていて,心苦しい未喜.自分の幸せを兄につかんでほしい.
ー15ー
家の前で匙の常連,志波姫香澄に出会う.
店では空き時間に,篤史の未喜に対する思いを聞く.
香澄に対する篤史の反応.これはーおやおやおや.
ー16ー
今日は未喜との買い出しの日.この前賭けに負けたので,パフェをおごることになっていた.
ばったり香澄さんに会う.香澄さんも篤史にほの字.告白するらしい.ニヤニヤ
ソーセージカレーパフェを食べる未喜.大学の近くにからあげパフェとかあったなあそういえば.
未喜に,香澄と篤史の関係の話を伝える.知っていた未喜.そうかー...陸がニブニブだったかあ...恥ずかしいなあこれは...
店に帰る.ここ最近毎日来ていた陸に,明日休みを言い渡す篤史.
篤史も未喜も大好きになった陸.あと1週間でこの街にきて3か月.これ以上長居すると後ろ髪を引かれて旅立ちにくくなるし,そろそろかなと考える.
ー17ー
旅立つ準備をする.
ー18ー
今日で1週間,香澄が匙に来ない.それが気になって旅立つに旅立てない.
ー19ー
香澄が来なくなったせいか少々過保護が戻ってきた篤史.
今日は未喜との買い物デー.来週も頼まれるが,どうしても来週の今頃には旅立っていることが癒えなかった.なぜかはわからない.それでも予定を先延ばしにしてまで,買い物に付き合うと約束する.
帰り道,香澄に出会う.どうして店に来ないのか聞いてみると,告白して振られたからという香澄.
未喜に問い詰められた篤史は,未喜には関係ないと突き放す.
陸が問い詰めると,未喜の傍を離れるわけにはいかないからという.自分が勝手な恋愛をして未喜の傍を離れることは,親がしたことに等しい.
未喜にこのことを伝える.もっと前に知っていれば...今から兄と話しても,もう後の祭り.香澄さんはもう店に来ない.自分を責める未喜.
だから陸は時計を使って戻ろうとする.未来が変わるかはわからないけれど,未喜や香澄たちの悲しむ顔を見たくないから.
ー17.2ー
ひとまず匙へ向かい,香澄が来るのを待つ.香澄が振られるのを確認.
前もって未喜に説得させるのも変,とはいえ後でも遅い.やるなら最中...
ー16.3ー
余裕をもって前日に.
作戦を伝える.
ー17.3ー
学校をさぼっていることを怒る篤史.そして断る篤史.
ー17.4ー
今度は体調の悪いふりをさせる.
二人とも未喜を心配しすぎて,告白そのものが流れてしまった.
ー16.4ー
今回は黙っておく.
ー17.4ー
告白が失敗するのを見守る.
ー19.4ー
前と全く同じ道をたどる.ただ香澄には全部うまく収めると決意表明を残す.
篤史に伝える.篤史ならまだ間に合う.後悔してからじゃ,遅い.まだやり直せると.時計を持っていても,漣さんの元に戻ってハッピーエンドをつかむことはできない.しかし篤史は,時計はないかもしれないが,まだ間に合う.すべてを香澄に伝えるだけで,途切れていた気持ちがすべてつながり,収まるべきところに収まるはず.
そして何より未喜がこの恋を応援していたと伝える.
未喜に真実を伝える.違うのはただ一つ.後の祭りと言って諦めないこと.ここから先は確定していない未来.
ー20.4ー
無理やり香澄を匙に引っ張っていく.
未喜は篤史にサボっていることを怒られようと,言いたいことを言う.
自分のことを心配し過ぎ.大げさすぎ.それでもその心配はうれしい.いつまでも小さくない.自分のせいで告白を断ったことが一番悲しかった.大切な人の幸せが悲しいはずがない.今まで思っていたことをすべて伝える.
篤史は未喜の成長を実感する.
目の前に引きずり出される香澄.あとは大団円.
篤史と香澄を見て,恋愛に興味が出始めた未喜.同級生じゃ子供過ぎるしといい,陸ならいいかなという.冗談半分だった未喜も,口にした途端,意識してしまう.
ー21.4ー
篤史の件が解決しても,なんとなく旅立つ気になれない.
給料を出すといいだした篤史.それだけ責任ある仕事を任せる気になったらしい.カレーを作れるようになってもらうという.
ぎこちない未喜.
ー22.4ー
未喜と買い出しの日.篤史は未喜の恋心に気づいた.
未喜きゃわかよ…
メモを忘れたふりをした未喜はぶらぶらしようと提案する.きゃわ...
ー23.4ー
空回りする未喜は陸に水をかぶせてしまう.責任を感じる未喜.
選択するはずの陸のズボンをくすねて自慰をする未喜.そんな未喜を見てしまい,陸も未喜を意識し始める.
ー24.4ー
集中力に欠く陸は午後休.人助けをして時間をつぶそうとするが,どうしても未喜に会いたくなりバイト先に向かう.
うぶな二人.
ー25.4ー
未喜から陸へのクイズ.想いを通わせた二人.イヤーにやにやが...
ー26.4ー
朝チュン.
ーエピローグー
篤史に認めてもらう.遠くない未来,未喜と陸は2号店を開く.これだけは確定した未来だとそう思う.
いやーカンペキな好み.確定した過去ではなく,未来を手繰り寄せるというテーマももちろん未喜の可愛さ...好き...
続く...!