えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

なつくもゆるるの感想(True)

=True=

自分がだれだかわからない.誰だかわからないお前らに会いたいと叫ぶ.

 

ー1ー

私はここにいるという声と共に意識がはっきりし始めた主人公.目の前には拘束された銀髪の少女がいた.拘束は自分でしたという少女は自分が紫穂で,主人公がトーマだという.精神が乱れる度謎の世界へと移動するトーマ.事象の地平線で粒子化しないためには,自分の存在を考えすぎないことと,体を意識することが重要だと言い,トーマに口淫した.さらに行為を進める中,見知らぬ男に犯されていると叫びだす紫穂.

タイミングよくスキップきれてよかったああああああ.紫穂はガウガウ言ってる方が可愛い.

紫穂も紫穂でトーマという存在は知っているが,自分とトーマの名前以外は記憶喪失のようだった...

当たり前のように記憶喪失を受け入れて漫才できる紫穂はすごいや...

街には誰もいないようで,ただ赤い雪のようなものが舞っているだけであった.紫穂が言うにはその光はピーエヌライトというものらしく,プロトン,ニュートロンのどちらかの崩壊に伴う光らしい.この世界じゃこんなこと当たり前だぞという紫穂の言葉の中の,この世界という言葉に違和感を覚える.わざわざそんな限定なんてするのかと.問いただしていくと,おかしな点が多い.自分たちは他の世界から来たのではないか,そんな考えが脳裏をよぎる.そしてなにかわからないものに怯えながらトーマは眠りについた.

 

陽子が崩壊...?

 

ー2ー

りねの友人のワウちゃんが部屋に侵入していた.ワウも記憶喪失でただりねを探しているらしい.りねを探しているらしいトーマの頭が狂ったのか,それともこの世界が狂ったのか確かめるべく調査に乗り出す.

 

笑いながら世界が終わったんじゃないか,なんて素敵なんだという紫穂.ゲームや宿題が終わるのと同じように,世界が終わるのもいいものなんだと主張する.

思索に耽っていると銃声が聞こえる.なぜか自分なら大丈夫だという確信が持てたトーマは走り出した.そこにいたのは二人の女性だった.零佳姉さんと姫佳.これまでの零佳姉さんとの数々の辛い思い出と,姫佳との数々の幸せな日常がよみがえる.二人も兄妹以外の記憶は抜け落ちている様子.

零佳姉さんは君が歪みながらも好きなことは覚えている,理由は憶えていないけれどと進に言う.君を強くすることが願いだといった零佳姉さんは姫佳や紫穂を殺すことを提案する.そうすれば進はいまよりももっと強くなれると.そう言って姫佳を痛めつける.進は激昂のあまり集中力を失ってしまい,やっぱり姫佳を殺した方がいいと笑う零佳姉さん.しかし今まで恐怖のあまり人形と化していたワウと協力し,零佳姉さんを撃退できた.

 

夜,ワウに何故姉さんを殺さなかったか聞かれる進.進は,それは姉さんがどこか理由があってわざとああいう風にふるまっているように感じられたからだという.そしてワウから一つお願いをされる.りねと友達になってほしいと.

 

ー3ー

学校と思われる場所に行くと,肌がびりびりとする.そのまま海に向かってみるとやはり人の気配.舜登場!

舜に名前聞く前から舜って名前が出ているのはいいのか?

 

舜は校舎に人の気配がするがどうやっても会えないという.それを聞き,ワウは人見知りで,人の気配に敏感なりねに違いないと叫んだ.それでもワウ自身は前に出ず,りねの友達になってほしいから進たちに見つけてほしいという.それがワウとの約束.

生物室でタコやイカにつられたりねを捕まえる.自分が変だと進達を避けるりねだったが,ワウが進たちもマンイーターだと伝え,りねはこの上なく喜んだ.そしてワウはりねに別れを告げる.ここは想いが具現化する世界.もう自分の役目は終わったといいのこして,ただの人形に戻った.

 

こういうソウルメイト的なつながりは大好き.いや前世からの因縁なんてありえない話とは思うけど,そんな風に思えてしまうほど馬が合うような人間はやはりいるわけですし.もちろんプレイヤーとしての私はそのつながりの強さを前までの世界を見て知っていて,なので前世と言われてそれを信じてしまうという面もあると思いますが.それを含めてもいいなあと思ってしまいます.きっとあなたと友人だったり恋人だったりになることが,自分の生れて来た一つの,大きな意味だなんて素敵じゃないですか.

 

ー4ー

紫穂と進以外の3人は校舎の改修.紫穂と進は街の探索へ.泣きそうな口ぶりで,トーマを信用したいから縛らせてくれという紫穂.その言葉に従う.口調のお菓子な紫穂.そこで目の前の紫穂は,クールな紫穂だと気づく.前に犯した時のことを根に持っているクール紫穂にそのままいじめられた進であった...そしてまた挿入している最中意識が元の紫穂に戻る...

行為の後,いちゃこらしているとまたしても銃声が聞こえる.りねに教えてもらった方法で重力を探った先には,成人男性と金髪の少女がいた.殺せるのに殺そうとしない男性.追いつめられる少女.

 

ーAnother viewー

どうして殺せるのに俺は殺さないんだと思う喜多雲.その理由は自分でもわかっていた.ただ誰かにお前はくるっていない,まっとうな人間だ.そう言ってほしいだけだった.かつての戦場で多くの少年兵を殺した.死にかけの少年兵もきっとこのままいても助からない,助かっても拷問して殺されるだろうから殺した方がいいと殺した.しかし同じように多くの少年兵を殺めた同僚は,生き残った兵を探していたんだ.まるで自分が正気じゃないかのように.もう終わりにしたい.できるだけまっとうな人間でいたい.たとえそれが目の前の,記憶の中で何度も殺したことのあるこの少女に殴り殺されることになったとしても.どうせ殺されるならあの時殺したような若い奴がいい...

 

ーNormal viewー

男性はわざと殴られたかのように見えたが死んだ.少女は記憶喪失で立っていたところを襲われたという.そんな状況に陥って,安堵も気が狂いそうになったけれど,マンイーターにとって生きるとは戦うことだからと呟いた.

 

全員が集合した気がすると喜ぶ一同.そして紫穂は呟く.「みんながトーマにいろいろなことを伝えた.みんながトーマにいろいろなことを気づかせた.だからー.世界の終わりを見るための準備が終わった」

 

紫穂の「世界の終わりを教える」という言葉と共に,舜たちは消え,世界は事象の地平線へと移る.みんなは消えた.もうトーマの中にみんながいるからみんなは必要ない.そう紫穂は言う.みんなを危険な目にあわせないようにするためには,自分の言うことを聞けという紫穂.一面に広がる今の宇宙には星がない.ここはトーマが認識した宇宙から10^72年後の宇宙.陽子と中性子は10^32年後には崩壊をはじめ,この宇宙を眺める二人のいる空間がその10^32年後の宇宙.その宇宙では元素が全て崩壊してしまった.だから星も誕生しなくなった.そんな宇宙にも唯一あるものが細長い線状のもの.そこは電子とニュートリノによって作られた心だけのスペース.そのエネルギー源は超巨大ブラックホール.それでもブラックホールも無限のエネルギーではない.だからもうじき終わりが来る.それでも体がないから,感情を持たないその心はもうすでに何も考えていない.自我もない.そして進は気づく.この何でもありのブラックホールの中で,零佳姉さんを進に自分を守ってほしいからと生み出したのが姫佳.友達が欲しいとワウを生み出したのがりね.喜多雲を戦いたい対象として生み出したのがユウリ.なぜかタコを生み出したのが舜だと.紫穂はただ一つ零佳を生み出したのは自分だと訂正する.

紫穂はここがタイムカプセルだと教える.体を捨てることを決めた人類.その保険として作られたのが紫穂であった.ずっとずっと人間が体を捨てなくてもいい方法を探し続けた.その可能性が西暦2100年頃滅亡したマンイーター.その中でも唯一可能性があったのがトーマだという.だからなんども干渉した.それでもあまりに弱かったから零佳を作り出して鍛えた.人類が体を捨てなければならなくなったそもそもの理由は重力が理解できなかったからという.このブラックホールとトーマの世界を繋ぐワームホールが裏山の穴であった.体を得たばかりの紫穂は重力を操れず,進に穴を掘ってもらったこともあるという.強くなった今の進なら重力を伝って,別の宇宙へといけるはずだというが信じられない進.しかしりねやユウリがブラックホールを発生させたことそのものが同等の操作だと理解する.ではなぜりねやユウリではないのかと進は聞く.そもそも重力の発生させること自体は紫穂ができる.大切なのは自分の重力を認識し続けること.零佳姉さんとの修行のように.もし進が紫穂の申し入れを受けるなら,4次元余剰ホールを歩き続けなければならない.いままでのトーマなら不可能だけれど,みんなともう一度出会うためにはそうするしかない,それならばできるはずだと.トーマはこの宇宙の因果律をすべてつれて行く.理解できない進.そもそも今の進自身は何なのか.紫穂が言うには進の体は本物で,たまたま捕捉できたとてつもなく長く重い宇宙ひもにより,時間を巻き戻せたいたらしい.その宇宙ひもこそが進が空に見た雲だった.その宇宙ひものエネルギーで別宇宙への道をつなぐらしい.マンイーターの存続により,重力に関する技術が進めば,例え次の宇宙で同じ状況になっても大丈夫だと紫穂はいう.

最後の疑問.紫穂はなにものなのか.それは紫穂自身にももうわからない.ただわかるのは紫穂は犬だということ.人間が大好きで人間を信用してしまう,この広大なブラックホールに一人孤独に生きる犬.紫穂は人間が嫌いだという.自分たちは悟りきったのに,こんな空間で紫穂だけを足掻き続けさせる人間が嫌いだという.それでも犬だから人間に忠誠を尽くすしかない.紫穂はトーマにどうして生きていたいかと聞く.ここで終わりだっていいはずなのに,どうして自分にここまでした生きようとするのか.進は紫穂のなかに答えがあることに気づく.だからただそれを気づかせる.体があるから生きていたい.その体が例えいずれ滅びるものだとしても,他人の体を想像するだけでうれしい.それが自分の血を引いた体ならもっと嬉しいだろうから.自分と他人が触れ合う.体に触れて心に触れあう.体は心だ.紫穂も身体を得てそれに気づいたはずだった.それでも長い時間の中で心だけの存在を考えてわからなくなってしまっただけなのだと伝える.笑い声をあげる紫穂.もうきっと大丈夫だと進に伝える.そして最後に進は一つのお願いをする.

 

デート.二人は二人だけの世界でデートをする.体を持った紫穂は宇宙での紫穂とは別の人格かもしれない.それでも紫穂とデートがしたかった.紫穂はトーマとデートできるなら世界の終わりはもう少し先でもいいかもしれないという.トーマがいなかったらこんなことは思わなかったという.トーマや他の皆がいるだけで世界をおわらせるにはもったいない.世界の終わりはみたいけれど,終わらない方がいいと思う.だってトーマが笑えば私が嬉しい.私が笑えばトーマが嬉しい.その輪が広がっていけば素敵だと思うから.そう思ってくれただけでも進は嬉しかった.最後に宇宙での紫穂とも会話する.私ももう一人の自分と同じようにトーマが好きだから世界の終わりを諦めると.

 

書いてて思ったけど,どちらの紫穂も紫穂なんだよなあ...心だけの紫穂が宇宙での紫穂で,体まである紫穂がアホ紫穂で.だから完全体は後者なのかもしれないけれど(紫穂は宇宙の方が上位と言っていたけれど),それでも一人で戦い続けた紫穂も立派な紫穂なんだと思いました.何言ってるかわからないけれど,それぞれの人格が両方とも尊いと思うということです.

 

旅立とうとする進に零佳姉さんが立ちふさがる.進と同じくらい自身の重力を感じられる零佳姉さんは紫穂の管理下の外にあるという.ただ進を強くするという目的のために動く零佳姉さんは,ここで倒すしかない.

零佳姉さんを追いつめたもののその笑顔から逆に窮地に追いやられた進.しかしこれまで何度も世界を繰り返し,舜やりね,ゆうりや姫佳たちから教えられてきた数々の出来事から重力を完全に把握することができるようになった進はついに零佳姉さんに打ち克つことができた.その幕引きは零佳姉さんの気絶.もう殺せない.だから零佳姉さんも連れていく.

 

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広大な草原をただ歩き続ける.みんなが自分のいびつな穴を埋めてくれたから,この自分ならどこまでも歩けそうな気がする.

ようやく紫穂が追い付く.もうそろそろ出口らしい.出たらあの夏休みがやってくる.そして紫穂は別れを告げる.これから持ち込む因果律を作ったものがそこに入るのはよくない,因果律を変える自分がいるのは危険だという.何もしないつもりだがもしかしたらなにかしてしまうかもしれないから.意思をすて重力になり消えるという.犬である紫穂はそんな選択しかできない.進はそれを許さなかった.零佳姉さんとの戦いで少しは他人の重力まで操作できるようになった進.今この世界を率いるのは進自身だから.一番努力した人が報われないなんて,紫穂がいない世界なんて嫌だ.紫穂と一緒に嬉しさを広げたい.ただそれだけの理由で紫穂の重力を取り戻す.

 

ずっと因果律持っていったら不幸な未来まで確定するじゃないかーと思っていたけど,ここでの因果律ブラックホール内でのトーマたちの西暦2000年までの因果律か!

 

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ー7/22ー

兄が大好きで予定より早く会いに来た姫佳.バカげた下ネタを言う同部屋の舜.厳しさの中に愛情があふれる先生の零佳.肩にワウちゃんがいないりね.生徒会長のユウリ.喜多雲先生も学園をやめ軍事会社に戻った.最高に関係性がいい.

マンイーターも呼び名がグラヴィティウォーカーに変わっている.まだまだ現生人類との仲はよくないけれど,それでも明るい未来を思い描ける.

しかしここにはあの子がいない気がする.あの子って誰だろう.

 

どうもみんなと騒ぐ気になれず裏山に赴いた.そこには銀髪ゴスロリの少女が眠っていた.こんな少女知らない.それなのに知っている気がしてやまない.目を覚ました少女も同じようなことを言う.彼女は狭霧紫穂.今日転校してきたらしい.

一緒にみんなのところに向かう.そんな時,草原の中泣いている紫穂と歩いていた光景が浮かぶ.泣いていないかと思い振り返ると,満面の笑みを浮かべている紫穂.私が笑えばトーマも嬉しいだろ?そう言いながら笑い声をあげる.これから本当の夏休みが始まるんだ.紫穂と手を繋ぎながら,そう訳の分からないことを思う.

紫穂はその手を離して進の前に立つ.「トーマ,ありがとう」訳はわからないけれど言いたくなったという紫穂.進はこの言葉をきっとあの草原で言われたかったと訳もわからず思い次の言葉を待つ.「トーマ,ありがとうなんだぞ!」

 

紫穂が消えようとするシーンあたりは流石に泣いてしまった...

紫穂がいることできっとこの世界の未来は,人類とグラビティウォーカーが共存する未来へと舵を切るんでしょう(紫穂は自分がいなくてもと思っていましたが私は紫穂がいるからこそと思いたい).

 

続く!