えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

アメイジング・グレイス ―What color is your attribute?―(ユネ,サクヤルート)

絵画なんてフェルメールしか見ないからなにもわからない.

=序章 グラン・ツアーへの招待=

シスター・リリィは絵画の説明をする.ここ聖アレイア学院でまた会えますように.

 

=1-1 天隠すオーロラ=

ー11/28ー

頭の中で呼び声がする.これから起こるべき未来を説いた声.

違和感のある棒読みがシュウを介抱する.

記憶を失ったシュウが目を覚ますとその声通りサクヤという少女が介抱してくれていた.どうも1月な気がするが11月末のようだった.記憶喪失のシュウが持つのはスマホのみ.しかしどうやらスマホ,さらには電話すら知らない二人.この世界の常識を知らないシュウのことを外から来たのではないかという二人.そういえば先ほどの声もそう言っていた気がする.

オーロラに囲われた,たった一つの町.この外はもうなくなったと言われている世界.共通点は芸術作品だけ.

ちょっと変わったこの世界で,途中キリエとコトハに映画の主演にされたりもしたけど,シスター・リリィに歓迎され聖アレイア学院に転入する.

 

夜,ユネと町を臨みながら会話をする.オランダやフランスと言った諸外国を知るユネは101年前に世界は滅び,この世界だけが助かったと告げる.ここはかつて日本と呼ばれていた国.オーロラを超えられないとさっきはいったけど,年に一人だけそんな人がいるという.サンタさん.小さな子供のおとぎ話.けれど今日はそんな話も信じられたと.

なんでコトネはいつか外から誰か来ると思ってたんだ.

 

=1-2 雪もよいのアトリビュート

ー11/29ー

転入の挨拶.緊張で頭が真っ白だったけれど,まるでこの時を待っていたかのようにすらすらと言葉が出てきた.

12/25に文化祭があるらしい.そのために生徒たちは自主制作に励んでいる.

たった100年で円やドルの価値観まで消えてしまったことを鑑みるにまったく現実と違いそうだなあ.

こんな町で生存活動は可能なのかね.結構豊かな生活だと思うんだけど.

いまのところサクヤ好き.

 

ー11/30ー

シュウが選んだ選考は,といっても選考というほどに達してはいないが,カメラ.

補習という名目で美術回廊をシスターに案内してもらう.興味のある作品と聞かれ自然と口にしていたのは「クローザの失楽園」.シスターの表情がやや険しくなるが,そんな作品はないという.もうひとつ.ルネサンスと聞いて思い出した「快楽の園」を中心に案内してもらう.どうしてこれらの作品を知っていたのだろうか.その人物を象徴とする事物,アトリビュート.絵画を読み解くために必要な知識.これから身に着けていく必要のあるもの.

 

上の部屋だと言ってキリエが乗り込んでくる.お互いに質問をしあう二人.キリエの質問はシュウが黒サンタかどうか.いい子のもとにやってくるサンタと,悪い子を攫ってしまう黒サンタ.サンタは信じていない.しかし黒サンタはいるかもしれない.なぜなら攫われた人を知っているから.同じく信じるコトハはタブー,外の真実を踏んだんだという.まるで禁断の果実を食べたアダムとエヴァのように.

 

=1-3 星月夜=

ー12/01ー

休日だと言うのにユネたちが町を案内してくれる.いい面もあればドラッグという言葉が飛び出してくる面もあった.

午後からはシスターとの面談.単刀直入に聞きたいことを確認される.当然101年前の出来事,アポカリプスが気になった.見せられたのは「最後の審判」.あたりまえのように最後の審判が常識であり,アメイジング・グレイスが訪れたとシスターはいう.そしてノアの箱舟が人類を救ったように,大いなる恵みがアートを救った.

ー12/02ー

アドベント.記念すべき主の降誕を待つ期間の開始の日.

どうしても主演をと言われ,1作前のキリエの映画を見る.そこに出てきた主演であるリンカ.シュウの先代.あまり触れられたくなさそうな話題.

 

森にあるクリスマスツリー.町中の人々が飾り付ける木に,毎年真っ先にリンゴのオーナメントをつるしていたユネは今年の分を忘れてしまっていた.夜は危ないという琴でシュウは一緒に吊るしに行く.二人してリンゴを飾る.1番手には願いが叶う幸せを.この町にアメイジング・グレイスが訪れますように.ユネはそう願った.シュウは記憶が戻りますように.

そう願った瞬間,オーナメントが白く光り始める.光終わったオーナメントはすでにオーナメントではなく,本物のリンゴへと変貌していた.本物かどうか確かめるしかないというユネと一緒にリンゴを食べる.願いが叶うかもしれない,そんな小さな期待を込めて.

 

ーOPー

あんまりすこじゃない.

 

=2-1 雅宴画が降る頃に=

ー12/03ー

部屋で目を覚ましたものの,リンゴをかじってからの記憶がない.と言っても手掛かりもなく.

 

ー12/04ー

雪.

かまくらに誘ってくれるサクヤかわよー.

 

ー12/05ー

シスターが忙しく,伴奏の代わりを買って出る.どうも音楽は芸術として認められておらず,オルガンを弾ける生徒などはいないらしい.

 

ー12/11ー

体育の際に,フクロウが書かれた手のひらサイズの正方形の紙を拾った.

それをコトハに聞いてみると,ただならぬ口調でしまうように話す.そのまま連れていかれたのは,行きたがっていたオンネトー

リュックは結局なかった.その後,シュウから借りた例の紙を湖に浸すコトハ.紙は溶けていく.どうやらオンネトーは酸性湖であるらしかった.問題なのは何故と溶かしたか.ドラッグ.それこそがあの紙.薬物が吸収された紙を舌に乗せることで使用することができる.創造のため薬物の使用.知恵の女神ミネルヴァのアトリビュートが描かれたドラッグにより,普通に暮らしているだけでは見いだせない神秘的ななにかを見出すことができる.この芸術と共生する町だからこそ流行するドラッグ,ミューズであった.そして使用者で最も多いのがこの学園の生徒.処罰だけで済めばいい.中には消される人もいる.知ってはいけないことを知る,黒サンタ.キリエとの会話と繋がり始める.リンカのように消されないよう気をつけろとコトハは忠告した.

 

夜,おすすめされたリラのラジオを聞いた.

私が芸術家だったとして,ドラッグを使うことで最高の作品を作り出せるなら,使っちゃうだろうし気持ちはわかる.有名になりたいとかお金とかそういうことじゃなくて,いいものを作りたいって気持ちがわかるって意味で.

 

ー12/12ー

例の落書き魔が出たらしい.

はいはいバンクシーバンクシー

 

ー12/13ー

残されていた洋画にひっかかるシュウ.本当に100年前にカラーがあったのか.しかしその違和感を伝える言葉が出ない.

 

ー12/17ー

知りもしないはずのチヴェッタ(中学校?)の名物教師のことが自然と口から出てくるシュウ.

学園長が生徒たちとの個別面談で聞いたのはどの絵が綺麗かという質問,答えは真ん中で辛うじてで左,右は落書きでありえない,そんな話を聞いた.

その学長の名前,ワタラセと聞いたとき,シュウの記憶がよみがえりそうになる.黒い黒い感情がよみがえってきそうな恐怖とともに,気を失った.

なんで学長がみんなの知らないゴッホの絵を持ってるんだろう.外の世界と行き来してそう.まあループものらしいし,ループする中でヒロインの制作を手伝いつつ,真理に近づいていく感じかな?

 

ー12/18ー

また落書き犯が出たらしい.その話を聞くと,シスターは顔色を変えて出ていった.

クリスマスの日はユネの誕生日でもあるらしいので,サプライズを企画.

この落書きも学園長かなあ.

 

ー12/19ー

今日見たカラー映画が120年ほど前と知り,やはり違和感.

 

=2-2 進攻するカノン=

ー12/24ー

今日は寮で前夜祭.親密な関係な人と過ごす外とみんなで過ごそうとするこの世界に少し違和感.

 

=2-3 クリストゥ・ゲナ=

ー12/25ー

楽しい文化祭の中,突如暴れだす馬たち.ラリった生徒たち.そんな不穏な空気を醸し出しつつも,後夜祭が始まる.

きらきらと輝くクリスマスツリーと人々の笑顔.誕生日を祝おうとユネを連れ出そうとすると小さい地震が起こった.

 

道中,ユネから去年認めてくれた先生のおかげで今歌を歌う幸せがある話を聞く.この町が好きだと伝わる話にユネとの出会いを思い出す.これからもずっとこんな毎日が続けばいいのにな.そんなささやかでひたむきな願いを神は叶えようとはしなかった.激しい地鳴りがあたりから聞こえ始めた.

 

炎が上がる学校.溶けない雪のような何か.何か嗅いだおぼえのある匂いがする.

被害は収まるところを知らなかった.商店街が,学校が崩れていく.ヨウジに避難場所を確認するがそんな場所はないという.そんな当たり前の常識を疑わなかった自分を責める.災害を想定していない町の人々に疑問を呈している余裕はなかった.

ただひたすらにオンネトーを,オーロラを目指す.101年前の続き.奇跡を願うユネを傍目に,シュウは自分が光に包まれるのを見た.

 

=断章 幕間劇:ヴィルヘルム・テル

美術回廊.時が止まったかのような浮かぶユネに話しかけられる.浮いていることを面白そうに話すユネ.まるで手品のように瞬間移動を繰り返す.少し先に起きた彼女はいろいろと調べたらしく,青いリンゴを差し出した.あの時のオーナメントそっくりなリンゴ.勧められるままそれに口をつけるとこの世界のあらゆることを理解することができた.ユネは私たちがここにいるのはやり直すためだと口にする.もう二度とあの悲劇を繰り返さないために神から与えられた奇跡.赤リンゴは時を巻き戻す.青リンゴは…時を巻き戻す直前,記憶にない,みんなから先生と慕われる記憶が脳裏によぎる.しかし今はそんなことはどうでもよか.みんなのために二人はともに過去に戻る.

赤が奇跡なら青はシュウが願った記憶なんだろうな.とういうことは結局シュウ一人なんだろうな...

ラッパ止めたらどうなるんだろうな.

 

=3-1 ノア・ロスト・アーク=

ー12/03ー

戻ってきた世界.しかしユネには記憶がなかった.みんなとの関係がなくなってしまったのは悲しいがそうも言っていられなかった.

やっぱりー.そらそうよね.それにしてもシュウも受け入れるの早いな.

 

ー12/04ー

皆との関係を構築しつつ,作戦を立てる.あまりに不用心な街だが美術回廊は防火設備が整っているらしい.

 

ー12/25ー

大きな進展のないまま迎えた今日.といっても小さな対策はたくさんしている.

しかし.頼みの綱だった美術回廊も今日に限って閉鎖されていた.得られたのはキリエを連れていたことで判明した,爆発による火災だという事実のみ.シュウはもう一度奇跡を願う.それはユネも同じだった.世界が白で包まれる.

 

=3-2 蝶の羽ばたきと狂えるオスティナート=

あの不思議な空間でユネと再会する.どうやらユネはずっとこの空間に取り残されていたらしい.23日間ずっと一人で居続けていたユネ.そしてこれからもまた23日間待たせ続けることになる.

ユネが食べたものが生命のリンゴ,シュウが食べたものが知恵のリンゴ.そして青りんごの力は記憶の継承.男女一組,1人1つしか食べられないリンゴ.そしてここに戻ってくる条件はリンゴに口をつけた人が25日に願うこと.つまり二人が納得するまで,シュウの旅とユネの孤独は続くことになる.もし変革に成功したらここにいるユネはどうなるのか,そんなことを考えながら時をさかのぼる.

 

ー12/10ー

爆弾かもしれないものを見つける.

 

ー12/11ー

爆弾らしきもの見つけ,キリエに相談.やはり爆弾のようだったが,威力は大したものではないらしいかった.

 

ー12/16→1ー

振動のあった場所から順に爆弾を回収.

 

ー12/25ー

かわせない.現実は非情である.

キリエから告げられたのは,すべての爆弾がダミーだったという事実.そして何より今回は爆発の順番が変わっていた.そしてユネの叫びとともに光に包まれた.

ーーー

残されたチャンスはあと7回くらいとユネは言う.そもそも次のリセットがうまくいく保証などどこにもない.きっと外から来た自分が原因だと自責するシュウ.

思い浮かぶ手は犯人を捕まえるということだけ.あとはバタフライエフェクトにかけるというユネの案を引っ提げて過去に戻る.その時,またも先生と呼ばれるわけのわからない記憶がよみがえる.

直前,ユネに聞いたユネがどうなるかという疑問.その答えをあらかじめ決めていたかのように笑ってわからないとユネは答えた.

 

ー12/10→12ー

前回見つけたはずの爆弾が見つからない.やったか?

ーーー

といいつつ失敗した.

ユネの懸念はだんだんと重くなる感じのある,シュウを過去へと送る行為のことだった.そして25日の夜だけが同じ結末になるということがおかしいと思うともいう.もしそうなのだとしたら,成功に近づいたシュウに逆らう人がいることになる.それはもう1人,想定よりも重いぶんだけ過去に送っていることになる.

実はユネの意思も戻ってて,この重い分はもう一人のユネでしたー的な?

 

=追断章 幕間劇:時を巡るキューピット=

敵.そしてその候補はシュウの近くにいる人物が一番に挙がる.前回あと7回と言っていたが今回であと7回,ちょうど7人の候補.まずはキリエ.

基本1本道で離脱形式っぽいな.

 

=4-1 ラール・プル・ラル=

ー12/02ー

この世界に来た時の声が聞こえた.

あなたはこれから,大切な人と生き延びる道を探します.そうー決して,定められた運命に抗うことなく...

 

ー12/04ー

キリエの映画の主演を引き受ける.

 

ー12/06ー

映画のテーマは時を巡るアンナ.いつか授業で見た映画.自分と同じ時間遡行をするものの物語.タイトルは…アメイジング・グレイス

 

=4-2 バベルの塔

ー12/09ー

映画とはいえ自分と重ねてしまう.悪魔による奇跡.奪われる代償がないという保証はなく,ユネが脳裏に浮かんだ.

 

ー12/12ー

夜,一人外に出るキリエを尾行する.外れてほしい予想はありがたく外れてくれた.キリエが隠れて作っていたのはこの町から出るためのバベル・タワー.この町が嫌いとかじゃなく,ただ自由でいたいという願い.自由こそがキリエにとっての美だった.そんなキリエを見ていると,自然と協力の言葉が口から出ていた.

 

ー12/15ー

どうやらタワーがシスターにばれてしまったらしく,タワーは解体に,タワーは.解体するついでに見せてくれたのは脱出口である大きな落とし穴だった.

 

ー12/17ー

掘り進めた先に,地下道,下水道を発見する.ひとまずオーロラと反対側の町方面に進んでみたところ,端まではいけなかったが1つの扉を見つけた.生体認証.それはシスターのものだった.キリエの貯めてきたボイスレコーダーにより解除した先はコントロールルーム.足音が聞こえたので今日はここまでとなった.

 

=4-3 グリザイユ・クラフト=

ー12/20ー

キリエを白と判断し,25日のことを伝える.

キリエルートではユネ完全に忘れてて笑った.

 

ー12/21ー

ラストシーンを撮り終える.

そして向かうは前回の謎の部屋.しかし今回はシスターの声紋では開かなかった.

 

ー12/23ー

今回はオーロラ方面に行く.あっさりとオーロラがあった場所は乗り越えられた.さらに進んだ先に落ちていたのはミューズ.そしてついに出口らしきものを見つけた.

出ようとはした.しかしなにか引き留められるような感覚がし,今日はやめておく.おそらく今のはリンゴの能力.ここを超えたらリンゴの力が及ばなくなる,つまり巻き戻り出来なくなってしまう.

 

ー12/25ー

キリエが白とわかっただけで進歩なのではないだろうか.この完成した映画が失われるのは本当に惜しいし申し訳ない.だけど.もう一度.この未来では危険性が高すぎる.きっとまた主演になるからそう約束し願う.

ーーー

これ1回ごとに,それぞれのパートに対応した声が失われてるんじゃないの?…で,最後は自分の声までもとか.

 

=5,6,8,9章=

ちょっとした伏線が張られただけ!じゃ!

 

=7-1 ひいらぎ飾ろう=

次はサクヤ.

ー12/04ー

以前から好意を抱いていた節があったサクヤ.密接にしていると庇護欲がわく.

 

ー12/05ー

オーロラの逆鱗の噂を聞く.1か所だけ抜け道があるのではないかというもの.

やはりこの世界でピカソが有名でないどころか,知られてさえいないことが気になる.

 

ー12/06ー

サクヤと二人で回廊にピカソを確認に行く.

やはりピカソはなかった.見入られたのはルソーの「夢」.アトリビュートはなし.絵を好きになるのにその意味を知る必要はないと言ったのは,たまたま通りがかったシスター.

ちなみにピカソのなにがいいか私にもわからん.

 

ー12/07ー

ピカソがない1つの仮定は,アポカリプスなどなく,シュウやピカソがこの町の人間以外にも生き残っている人間が外にいるというもの.101年前にオーロラとともに生まれた町.しかし歴史もなにも残されていないのに,そんな仮定をどうしればいいのだろう.サクヤの助言で,過去に唯一さか登れる絵,美術回廊を捜索してみることにした.

 

ー12/09ー

せっかくなのでとサクヤの提案で何かを制作することになる.本当ならそんなことより爆弾の捜索などをするべきかもしれないが,サクヤの初めての提案と好意に協力してもらうことにした.

その道とは...手芸.大々的に見せるものではないけれど,写真に添える程度で展示.

気に入ったというサクヤにプレゼントすると宝物にするとまで言ってくれた.

 

ー12/11ー

回廊にいるとシスターに話しかけられる.その口から出た言葉のどこかに違和感があった.間違ったことは言っていない.けれどどうしても引っかかるもの.

外のことをまるで知っているかのような口ぶりってこと?そんな躍起になるほどのものなのかな.

 

ー12/12ー

サクヤにカラー映画の違和感を説明してみる.しかしそんな違和感はないというサクヤ.あるからあるのだという神を前提にした価値観.

それでも親身になるサクヤにすべてのことを告げてみる.101年前に本物が失われたはずのレプリカたち.それを外からきたシュウが知るのは外に本物があるから.時代を超えた美術作品たちがオーロラを超えている事実.ではなぜオーロラは存在するのか.初めてそういった疑問をサクヤは抱く.続けて話すシュウの仮説にm矛盾がないからこそサクヤも戸惑った.

これまでの話を受け入れてくれたサクヤにこれから来るアポカリプスの話をする.思いのほかすっと信じてくれたサクヤ.それはシュウがそんな嘘をつくはずがないからと信じてのこと.そしてそんな鋭いサクヤは自身が疑われていたことも気づいた.それでも先輩と一緒にいたいと思っているというサクヤに心が救われる.

サクヤは1つの提案をする.シュウがしたみたいにそのまま出ればいいのではないか.

科学を一切排除してるのはこういう価値観を前面に押し出すためなんだろうけど,いったいどうやって生活してるんだ.世界5分前仮説じゃあるまいし.

 

ー7-2 夢ー

ー12/18ー

今日はサクヤが落書き犯を発見する日.気になって何故そんな時間に公園にいたかを聞いてみると,たまたまだと言う.

 

ー12/19ー

会話の一端から北海道という言葉を思い出す.オンネトー,ヌイ公園,雪,アイヌ...はっと気づくシュウ.驚嘆の事実だった.

 

ー12/20ー

オンネトーでいろいろ考えているといろんなことが思い当たる.

凍っていた湖の上なら歩けるし,この湖の源流がキリエの言っていた逆鱗で.

作るべきものが決まった.それはノアの箱舟

前から思ってたけど酸性湖っていっても泳げると思うんだけどなあ.ミューズがさらっと溶けるから現実の酸性湖よりもかなり強いのかもなあ.そもそも脂溶性の脱法お薬が溶けるんかいっていうのは...

 

ー12/25ー

舟も完成し,遂に当日.

避難させた人も集まり,このままだと皆助かることになる.それはサクヤとずっと一緒にいれる道.しかし同時に生存だけの道.生まれ育った町を捨てる選択.サクヤも州都一緒にいれるならと望んでいる.そしてなにより今回はみんな助かるという保証がある.

ユネの姿が頭をよぎる.この町のみんなを,この町を救いたいと願うを少女を...そんな彼女との約束を無碍になんてできない.このままじゃ二度とユネに顔向けできない.

ほんのわずかな別れをサクヤに伝え,シュウは願う.まだまだ続くサクヤの学園生活を,穏やかな未来を.きっとまた会えるから.

いやーさすがに当日はデートとかよりもすることはあるんじゃないっすかねシュウさん(笑)

アッサリ解決しすぎだろ,特に今回...というか保証って言えるのかな?

正直私なら出ていく.

ーーー

少し声が出しづらそうなユネ.しかしそれほど気に留めないシュウ.

これで最後.最後はコトハ.

なんでお前裸やねーん.

=10ー1 ミューズ=

ー12/04ー

なぜかかまくらに誘ってくれないサクヤ.しかし表情はさみしそうなものであった.

え?記憶がある?そんな馬鹿な.キリエにそんな描写あったっけ?いやそうなるとそれぞれに記憶が残る選定の条件が生まれるからそんなことはないか...あるとしたら好きになった人だけ?そうするとキリエ他ゆかいな仲間たちに記憶は残らないし.

  

ー12/05ー

サクヤが来る日のはずが来ない.またしても.

あ?犯人サクヤ   か?

 

ー12/06ー

コトハはシュウのおかげでまだ見ぬ外の世界へのインスピレーションがわいたと感謝する.そういう琴はの制作を手伝いつつ仲を深めていくシュウであった.

 

ー12/11ー

いつものようにミューズを拾い,コトハに渡し,オンネトーで処分.

今回違ったのはここからであった.それは二人が慕っているリンカのこと.昨年の12月25日.自らの意思でミューズを服用したリンカ.それは外の世界を知りたいという好奇心からであった.続きを語ることはの口からようやく出たのはミューズの副作用のことであった.ポケットから取り出した捨てたはずのミューズを手に取り,記憶喪失と告げる.

 

=10ー2 水月鏡花の形而上絵画=

そうだとすると,オーロラを超えたというのはただの服用に伴う勘違いなのではないか,そういう疑念まで現れ始める.

 

ー12/12ー

リンカはどうやらこの町に生まれながら当たり前のことに疑問を呈し,既存の枠組みを超えていける天才だったようだ.

災害の絵があるなら災害について不安になりそうなものだが,そうならないというと意識そのものが弄られていたり?

 

ー12/19ー

コトハにすべての真実を伝える.信じてくれるどころか,まるで知っていたかのように確信したという.それはリンカから聞いていたことだった.

1年生の時に出会い,すぐに親友になった二人.だんだんと外のことに興味を持ち始めるリンカの契機となったのは学長との面談の時だった.どの絵が最も美しいか.そんな当たり前化のように思える3択に,リンカは一人右の絵を選んだ.その時学長からいわれたのは,破壊の美学に興味がないかということだったらしい.以前以上に外の世界を渇望し始めた.聖書を手に入れたリンカは何かを知る.そしてクリスマスの日.アポカリプスが来る,破壊の美学に気を付けろと言った.それから懺悔室に連れていかれたのち,帰ってきたときにはクリスマスの日の記憶を失っていたのだった.一度は落ち着いた好奇心.しかしそんなものは天性のものなわけで.好奇心から手に入れたミューズを見たリンカは見たことがあると言い,好奇心を押さえられず,服用する.しきりに理解したことを連呼したリンカは記憶を失い,消息を絶った.

あれ?もしかしてワタラセ→渡るで(ア)クロス.三択とクロスでサンタクロースって?あとふと思ったのがクローズの失楽園のクローズ.

コトハ,ショートのほうがかわいいよ.

 

ー12/20ー

リンカが到達したという小部屋.

キリエの協力を仰ぎ,例の部屋に向かう.しかし用意していたシスターの声では空かなかった.改めて敵の存在を認識した一日だった.

 

ー12/21ー

オーロラの抜け道,逆鱗の噂を二人に確認するが,二人は知らないという.いずれにせよ,そこも対応されている可能性は高い.

キリエがいうに,爆弾の場所を大きく変えないのは美意識.ヨハネの黙示録に沿ってるんだからそれに違いない.破壊の美学.だったら逆にその穴をつけば...

 

ー12/25ー

全く論理的でない方法.それはラッパを止めること.美意識に拘る犯人なら7回のラッパに拘るはず.

ヨウジとギドウとともにラッパの窃盗を依頼.実際盗まれたことは騒ぎになった.騒ぎにはなったが,急に返ってきたとも噂になっていた.実際4回目も5回目もラッパはならなかった.急いででラッパを確認すると部屋からは消え去っている.その場に残されていたレコーダーからは,犯人からの賞賛,そして同じく犯人が時を繰り返している事実についてが聞こえてくる.しかし犯人は予言通り,地上のみ炎に焼かれるため地価は安全だと言うヒントまで残してきた.21時44分に開かずの扉は開かれる.きっとこれは美術回廊のことであろう.

本当にこれでいいのだろうか.まだ何も解明できていない.それに何も約束を果たせていない.

うーん,ここまで予想できる方法なのが残念だなあ.失敗はしちゃったけど.それにしても個別ルートがくそすぎやしないかねえ…複数にしないとこのボリュームでこの値段だと売れないのかしら.

それにしてもなんでラッパ監視しとかなかったんだ?美に囚われている犯人なら取り返しに来ることまで考えられるだろうに.

それにしてもこれで最後ってこと忘れてない?最後だよね?一応.

 

=追断章 冬と車輪のアレゴリー

ユネの声が,姿が一瞬薄れる.しかし気にも留めないシュウ!!!なぜ!!

 

=11ー1 エヴァ・プリマ・パンドラ=

もしかしたらこの力で誰かの大切な未来を捻じ曲げていると言う気さえしてくるユネ.それでも前に進むしかない.

7人に総当たりしたことは間違いではなかったと思う.どうも違和感がぬぐえない.

そしてもう一つ気になるのは先生と呼ばれる記憶.意味がある気はする.もしあったのならみんなが記憶喪失になっていることになる.

急に12月2日より前に巻き戻せるようになったらしく,戻ってみることにする.リミットは二人のあったときということなので,その時の話をするが,どうも話が合わない.11月には咲くはずのない花の記憶.

 

ー??ー

記憶のあるうちに先へ先へと進む.そしてようやく歌うユネを見つけた.まるで天使のようなその歌う姿を脳裏に焼き付け,意識を失いそうになるシュウ.しかしこんなところで負けてはいけない.違和感のある棒読み.どうしてあなたはここにきたの?それはその問いに答えるため.ミューズを服用させようとしている手を止める.

もし自分より前にタイムリープをしている人がいるのだとしたら,そしてそこがターニングポイントなのだとしたら防ぎようがないという仮定.あの先生としての記憶はきっと亜時空の自分の記憶.教師として来るはずだった自分が教師としてではなく,生徒になっていたのがすべての綻びの始まり.

今咲き誇るのはフロストフラワー.1月にしか咲かない花.学園に通い始める11月まで10か月の空白がある.そしてそのフロストフラワーの事を唯一知っていたのはサクヤ.ウィッグのとれたその顔はサクヤのものだった.声はかつて撮った映画の録音.

あ,亜空間て.

 

ー1/27ー

遠くまで飛ばすことにユネが慣れたため,今回はここまでこれた.

サクヤは真実を話す.1年前の12月3日からタイムリープを繰り返している.そして一度目こそが教師としての記憶.リンゴの力のないシュウが唯一失った記憶.ただ納得のいかない未来をやり直そうとしただけ.それはシュウと同じ.

シュウは記憶を取り戻す.自分がアポカリプスを止めるためにここにやってきたことを.

後ろからちくりとし,シュウは記憶を失う.

??サクヤが先にリンゴを食べたのはわかるけど,じゃあ誰が1回目にサクヤを飛ばしたんだ?リンゴを1回目食べてないから戻ったときに記憶を消せた.でも戻るには赤のリンゴを食べた人が必要.しかし赤のリンゴを食べたのはユネのみ.だからユネに乗ってサクヤはタイムリープした.しかしそのころにはシュウもリンゴを食べているから記憶は消せない.

つまりサクヤを1度目に送った人間はともにいて,その人がアポカリプスを願うからシュウと結ばれるため従っている...?そうすると二回目以降ユネに乗ったのはその人に限界が来たからってことになって...ってことかな?気になるのはいまだにその人に従う理由かな.記憶を持っていなくてもアポカリプスを起こそうとする犯人がシュウに何かする可能性があったり?単純に力をもった犯人がそう願うから,繰り返しが嫌になってかもな.あり得るのは今までのルートで張り込んでなかったリンカかギドウかあたりになりそうかなあ.リンカと店長は敵側によって一回記憶を失ってるし,ギドウが確立高いと思うが...美的感覚もあるし.

本来なら3~4周目で枕カバーの代わりにタオルを持ってきた時点で疑うべきだったか.いやでもそれは後から見たからわかるレベルのことだしなあ.

 

=12-1 神のペルソナ=

ー11/28ー

また同様にユネの部屋で意識を取り戻すシュウ.しかしそこにはもうサクヤはいない.しかしすべての記憶は失っていなかった.失ったのは外の世界の記憶のみ.

サクヤがいなくなったのは黒サンタの仕業.そんなうわさが広がっている.

今回は話の都合を簡単にするためサンタ的な存在を名乗ることに.

 

ー12/02ー

一応オーナメントを飾りに行く.ユネの願いはサクヤの帰還.

またしてもオーナメントは光りはじめ,二つのリンゴが現れる.運命を変えるにはここしかない.

 

ー12/03ー

はじめてこの日のラジオを聞く.本来ならクレープのトッピングのはず.そのラジオからはまるでサクヤを見つけるためのヒントを伝えてくれた.

 

=12ー2 錯綜するセルペンティナータ=

ー12/11ー

アポカリプスを止めることでサクヤをおびき寄せる.これしかない.

ヒントとなったのは店長の記憶喪失の話.リンカとの一致.店長の本名はリュウガであった.そう,コトハが以前言っていた上の代で脱走を試みた生徒.

 

=12ー3 アルトアトリエ・アトリビュート

ー12/12ー

今日は落書き犯が現れる日.のちにサクヤが発見することもあるので,先回りして確認する.そこには壁画なんて残されておらず,アポカリプスの予言が記されていた.文字という文化はない.町のどこにも,学校にも,文字はない.授業も,施錠も何もかも文字ではなく絵や音から意味を読み取るシステムが構築されている.絵の持つアトリニビュートが文字の唯一文字の代わりとなるものだった.

あの時,キリエが聖書がいっぱいあると言っていたのは本当に聖書だったのか.本という存在を知らないキリエの勘違いなのだった可能性が高い.

文字っていう文化がないならどうやってリンカは聖書を読んだんだよ.三択の絵からするに外っぽい価値観はあるけど,文字が読めることにはならんのでは.

 

ー12/15ー

ここ数日で今までの記憶を頼りにコトハに協力を依頼.

そして今日地下の部屋を探索する.開錠されない部屋から聞こえてきたのはサクヤの声だった.開けるつもりのないサクヤに一つ,なぜこんなことをするか聞いたシュウ.サクヤはあきれた口調で,もう今回は何もしないことを告げる.

 

ー12/16ー

小さなミスから疑念を持ったユネにすべての真実を話す.するとすべてを思い出したようなユネだったが,すぐに倒れてしまった.

 

ー12/17ー

意識を取り戻したユネはやはり声が出しづらそうだった.

ユネの私的は最もなもので,サクヤのペアとなった人物は誰かというもの.

 

ー12/18ー

張り込んだ末見つけた落書き犯は店長.やはり店長もその意味を知らず,リンカに依頼されていたらしい.それを頼まれたのは失踪した翌日の昨年の12月26日のこと.正確には失踪するほんの少し前のリンカの依頼こそがこの落書き.

この世界の中央に穴ねえ.中心と言えば絵画だからそれ関連かなあ.それにしても本当に落書きをかくにんしなかったのは頓馬だよね.

 

ー12/19ー

コトハに聞いた世界の中央.案内されたのはリンカのお気に入りの作品である快楽の園.背後から発見された階段を下るとそこは例の部屋だった.

そこにあったファイルには日本人の名簿が,そして本にはグランドツアー計画白書という文字列があった.それはこの町を造営するプロジェクト.そうシスターが告げる.タブー.危機一髪.助けに入ったのはリンカだった.

リンカに渡されたミューズに似たものを口にするとすぐさま記憶がよみがえった.林果との11か月振りの再開であった.

 

=12ー4 リンカ=

消されるというのは外に出されるということ.そして外で出会った二人.この町を救うため先に入ったシュウだったが,入ったときに記憶が失われる.しかし今回はその前に何とかスマホでSOSをリンカに出しており,救助に間に合ったのだった.

 

ー12/20ー

どうもシスターは何もしないつもりらしい.

もうユネ声出てないじゃん.さすがに気づこうぜシュウ.

リンカが文字を読み書きできるのは聖書一冊から対応させただってー.さすがに無理があらんか.

 

ー12/21ー

ついにユネから口の形で伝えられる声が出ないという事実.代償.

そういえばシュウの代償はなんなの?

 

=12ー5 代償=

ー12/22ー

ユネのカラ元気に心が締め付けられる.自分が悪い.けれど今の自分にはユネが必要で,この町の未来と,そしてサクヤのためにも協力を願う.これからはずっとユネの声になるから.

 

ー12/23ー

コトハの犯人を捕まえる策に乗って,爆弾を回収し,それを映画のラストシーンに使うことに.

 

真犯人の話をする.この町の誰かをそそのかし,アポカリプスという作品を完成させるため外からやってきた人物.自分にあう美的感覚をもつ人間を探し続けていた人.それはほかでもない学園長,渡良瀬惣一.

だからそのワタラセが誰かって聞いてんの!

 

ー12/25ー

ラストチャンス.これが最初のクリスマスになると信じて.

サクヤがいない.それだけでシュウの思うように事が運んだ.それもそのはず,赤のリンゴを食べた真犯人は記憶を持たないのだから.

22時を迎え,シスターに勝利宣言を,そして謝罪をする.

 

それでも諦めず爆弾を仕掛けようとする犯人を,ギドウをキリエが追い詰める.ギドウは笑う.なぜなら自らに正義があると確信しているからであった.クローザの失楽園.火災を描いたその作品に魅入られたギドウはそんな悲劇を描こうとしているだけ,そう語る.しかしキリエにとっての美はそんなものではなく自由でいることである.

 

シスターからの最後の授業.グランドツアー計画.それは古典芸術を新たに生み出すためのプロジェクト.行き過ぎた現代芸術をアポカリプスと呼び,そのアポカリプスへの反旗.その最初の地はクローザであった.そしてこのアレイア学院があるこの町は3つ目の町.だからこそ現代芸術への布石を一切排除したこの町を管理するのは渡良瀬一族だった.

クローザは2年後の不審火で消え去ってしまった.そのまま計画は頓挫するはずだった.しかしのちに見つかったクローザの失楽園の衝撃性により計画は続けられることとなる.そして第二の町フォークトラントがつくられる.そこで創造されたのはシュウたちも見ていた時を駆けるアンナなどの作品.そして何故今日アポカリプスが起こるのか.それはクローザの失楽園を見たヒイラギギドウによる作品.これは失敗に終わったがフォークラントでも同じことが起こっていた.

問題となるのはギドウにその作品を見せた人物.それは命が短くなった渡良瀬惣一であった.自分が死ねばどうせ町は解体される.ならばその前に大いなる作品をつくれれば,その資金で延命ができるかもしれないと思ったのだ.が結局渡良瀬惣一は亡くなっている.そう渡良瀬修は聞いたのであった.

町の存在が明らかになっていないは現代において無茶があらんかな.

教師たちも反対したんなら告発なりなんなりしたらいいのに.

 

ギドウの説得にキリエは耳を傾ける余地すらなかった.天才的な演技.爆発なんてそもそも好きじゃない.すべては今日のための女優キリエに監督コトハのシナリオだった.

本物の天才であるリンカとの差に絶望し,しかしリンカのすごさを理解しない周囲のために嫉妬すらできない現実に敗れたギドウの悲しき結末.

そんギドウをコトハは叱咤激励する.ギドウの作品は素晴らしいこと,たとえそれがリンカと違う方向,古典的であっても.そして何よりこの町やこの町の人々が好きなことを.自分の中に自分の作品の価値を感じていたから,リンカに嫉妬しながらも制作を続けていただろうと.そして何故今日にしたのか.それはきっと文化祭での発表が楽しみだったから.

こうしてアポカリプスは終わった.ただギドウは自ら命を絶とうとする.爆弾の起動.それを止めたのはギドウを兄さんと呼ぶサクヤだった.

 

=12ー6 愛しの君へ 明けない聖夜の祝福を=

ならばと願おうとするギドウをシュウは止める.

全てを語るサクヤ.シュウがいたからこそタイムリープが始まったと.オリジナルの世界でアポカリプスを止めたシュウをみて,時を繰り返す.何度も何度もループをしようやくアポカリプスが成功する.ようやく手にした成功もつかの間,なぜか世界は巻き戻る.それこそがシュウとユネ.

この町の人々はすべて外の人間.物心つかない頃,才能を認められた人間だけが入れられる養成所.だからこそシュウは異端だった.音楽という芸術を広めるという名目と父の権力.

2つのやり直しが続けられる以上,両者の納得しかループを終わらせる方法はない.その方法こそがシュウを教師でなく,学生として入学させること.そしてミューズで完全に記憶を取り去るのに304日かかってシュウは学生になったのだった.

サクヤの願いは叶ったはずだった.町は滅びるが,みんな生き残る未来.それはシュウの横に居続ける未来.サクヤの繰り返す1年間のなかでどれだけの長い間,シュウと一緒にいたか,そんなことシュウにはわからないと涙をこぼす.サクヤが忘れさせてしまった,覚えていたい304日間.嫌われてしまうからずっと隠しておきたかった記憶.

シュウはすべてを思い出す.サクヤと二人で過ごした304日を.だんだんと記憶を失っていく,しかし楽しい日々を.シュウに語り掛けるサクヤの暗示を.サクヤの事だけは忘れたくないと気持ちを.サクヤの告白を.

感謝こそすれ,恨むわけはなかった.シュウと結ばれたらいいなという気持ちを吐露するサクヤを,あの時の結末を受け入れなかった怒りを顕にするサクヤを受け止める.

ここでのアメージンググレイスはいいね.アメイジンググレイス大好きなんですよ.といっても白い巨塔から好きになったんですけど,唐沢版財前は神ですね.なんど見てもアメイジンググレイスが流れながら里見にただ無念だと告げるシーンは涙なしには見れません.もちろん小説版も読んでますし,田宮版も見てますよ.

 

=キスはしなかった(ユネルート)=

サクヤの気持ちにはこたえられないことを伝える.ユネが好きだ.それは揺るぎのない真実.

いつのタイミングで二人は兄妹だって気づいたんだ?結構仲いいからループ始まる前からで,なのに隠してたってことは気づいてなかったってことでは?

 

ユネの姿が消えたとシスターが伝えに来た.渡された電話の主は時を駆けるアンナというシスター.その声はリラのものだった.青のリンゴを食べたリラは,今回巻き戻った時間の長さは本来の持つ力を超えているためまずいという.時間を巻き戻す代償.それは命.自らの生きるはずの時間を渡していることに等しい.23日待たされていると言っていたが,実際はもっと待っていたらしかった.今回ユネに記憶が戻ったのはもうこれ以上弓が打てなくなったからなのだろう.

気づくと走りだしていた.オンネトーで消えゆくユネは,命に代えても救いたいと言おうとしたシュウの口を人差し指でふさぐ.ごめんね.大丈夫.こうしてこの町が消えずに済んだのはシュウのおかげだから.ありがとね.私のことを想ってくれるだけで幸せだよ.メリークリスマス,シュウ元気でね.そう言い残し消え去った.

こんな未来認めない.強く願う.一度だけ奇跡をみせてやる.そう最後の祈りを掲げる.愛しの君へ 明けない聖夜の祝福を

 

=終章 アメイジング・グレイス

あったはずのユネの記憶.選考に悩んでいたユネにその声があるからと歌を勧めたシュウ.でもそんなことも忘れてしまって,けれどいつの間にか一人で歌えるようになって,そしてもう一度シュウと出会った.きっとこのままだと自分がいなくなってしまうことはわかっていたけれど,それでもいいと思った.大好きな街をきっとシュウが救ってくれると信じていたから.

そんなことを考えるユネにシュウは話しかける.いつもの空間.ただし役割は逆.よかった.仕掛けをしておいて.そんな時黄金のリンゴが舞い降りる.不死のリンゴ,最後の奇跡.そうして二人は飛ぶ.

 

ー12/24ー

二人だけじゃない,みんなとともに,舞い降りたクリスマスイブ.食べたアップルパイにつかわれたのはもちろん青りんご.そして今年赤リンゴを食べたのはシュウ.

え?一人ずつっていうルールはどこいったんですか.ていうか1日前に戻っても,すでにユネの状態はきつい状態なのでは...黄金のリンゴを食べたからってわけ?ははは.

 

ー12/25ー

ユネの名前が悠かな音だよって話と,ユネに渡した誕生日プレゼント時計だよって話ではっぴーえんど.

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

=キスをした(サクヤルート)=

これからはずっと一緒にいたいという二人の願い.

あとはユネ救って,いちゃいちゃしておわり.