ー1/10ー
自らの敵となるコノハサクヤ.そしてその仲間である桜との距離を測りかねていた.それに新学期から視線を感じるようになった.いったい誰が...
ー1/11ー
妙なことに,どうやら桜の探していた少女の件は無事解決したらしい.個人的にゴーストチャイルドを探す理由を桜は話す.それは自分は王女様だから,コノハサクヤは王女を守る騎士.忘れていたがやはり桜は電波だった.桜に協力関係の解消を申し出た.
=Chapter6=
ー1/16ー
来栖から次に依頼されたのはバレンタイン祭の手伝い.来栖はこれが最後の依頼,これさえ終われば卒業は確約すると言う.1年前の清算.
ー1/17ー
バレンタイン祭の手伝いは進路指導委員会も任されたらしく,まだ付き合いは続きそうだった.
役割は監視だったが,バレるわけにもいかずパートナーが必要らしかった.希や夜を誘うわけにもいかず,半ば投げやりに桜を誘う初雪.
ー2/4ー
バレンタイン祭当日.いつの間にか桜といる理由を探しているかもしれない自分に,そんな芽生えつつある気持ちに戦慄した.
=Chapter7=
ー2/11ー
おでん屋のおじさんからもらった演劇のチケット.どうして桜に付き合っているんだろう,それは初雪自身にも分からなかった.
おととし出くわしたオカルトな女性.彼女と再会する.まるで初雪の秘密を知るかのような宮棟.この町の何を知り,復讐を為そうとしているのか,彼女はそうゴーストチャイルドに忠告する.間違っても他人を恨み,祟るなと.
初雪の体調の悪化を気にする桜に,ゴーストを探すわけを聞いてしまう.何も知らない.けれども生きているのは...その続きは聞きたくなかった,それでも動けない.河野君が好きだから.これ以上はダメだった.桜の首を絞める.コノハサクヤは現れない.もう桜にあわす顔もなくなった.
どうして桜に惚れてしまったのだろうか.恨むべき相手の仲間に.
帰宅すると,ランの声が聞こえた.濃くなった反魂香のため,ゴーストたちはそういう.目の前に,確かに会いたくて会いたくて堪らなかったランがいた.
ー2/13ー
桜に,すべてを告げる.卒業はしない.ゴーストの王,ゴーストチャイルドが住むホテルへと向かう.
ただ一人の家族,母であり,姉であり,妹であるランがいたから少年は努力して生きていけていた.しかしある少女がランの魂を狩り取った.二度とランが口を開くことはなかった.そしてそれから街をさまよい,すべてを思い出した.河野初雪はゴーストから生まれたゴーストの王である.ランはその世話をしてくれていた家族だった.ランに,懐かしき人々に会うには自らの役目を果たすこと.コノハサクヤは許さない.しかし玉樹桜は憎めない.
コノハサクヤはこれ以上初雪と喋るのを止めた.最期に,桜に告白の断りを告げる.最期に帰る場所はランのいる場所なのだから.人形となったランを犯し続けた.ランは生きている,暖かいのだと自分に言い聞かせながら.
遂に復讐を果たした.死んだはずの身体が,心が痛かった.自分には何もない,そう思っていたが,思えばあの学園だけは自分で選んだんだった.思えば,嫌な思い出ばかりだけれど,その先を見てみたかった.
ホテルに煙が立ち込める,火が燃え盛る.もう熱さも痛みも感じなかった.最期の祝福かのように目の前にランが見える.ただ謝罪した.立派になれなくてごめん.君にあわす顔がないと.ランとともに楽園へと帰る.幸せだったころの思い出がよみがえる.ランとともに出席したパーティーで少女に手を差し出す.王子と王女の婚礼をランが,父母が,皆が祝福する.
桜は,新たなゴーストチャイルドは街の破滅を願う.彼を受け入れなかった街を,彼が受け入れなかった街を.
こういうハッピーとは言えないENDが大好き.2/13で終わるってのもいいな,他のルートは2/14まで行って,TRUEで卒業かな?