=全体の感想=
ルートにもよるが良作。
生まれとかがなおざりになってしまったのが残念。というかプロローグで触れた切りで、たまーーーーに触れられるけど、それで終わってしまったという意味で。
湊<<<<<瑞穂<<<ユーシェ<<<<<ルナ様
やる順番もこれでいいと思います。正直時間がないという方なら前半2人は飛ばしてしまってもいいと思います。
詳しくは後述していますが、湊はその展開が好きじゃないですし、一人本気で服飾を目指していないという点でも浮いていると感じました。瑞穂に関しては物語の一番の設定である「女装」を最大限に生かすという点ではいいですけど、他の二つと比べてしまうと、という感じ。
ルナ様の神々しさについては個別の項に。いやー好き。あんまりキャラを愛でたりはしないんですが、かにしの以来にキャラが可愛すぎました。
=プロローグ=
望まれぬ子ども、大蔵遊星。ただ母との約束のため人のために生きようとする。
思いのほか重い。好きだけど。こういうの。結構明るい雰囲気という前評判を聞いたけれど、体験版はどこまでいくのだろう。
ジャンが書き換えてくれた遊星の遺書最高!「ああ楽しかった!」だって。最高かよ。自分も最期はそんなことを言いたい。
導入は神だなあ…いくぞ!日本!ジョジョ3部を思い出した。
=共通(OPまで)=
確かに一気に明るくなった笑。夢のために女装…最初のくらーい雰囲気はどこへやら。新生活が始まって暗くなることが多いのでこれくらい明るい方がありがたい!
ルナちょむがメインかな?天才らしからぬ「いいやつ」なのですこ。
ルナ様が上司として好きすぎてたまらん!
12月の才能を見極められる試験までが物語かな?
イオンむかつく~~と思ってたけど、それ以上にルナ様がもう優しくて優しくて…一生ついていきたいと思います…
これが共通かはわからないけど、湊にばれるのは思ったより早かったなー。
OPはめちゃくちゃ好き。ノベルゲーOPのなかでも有数に。
=共通(OP以降)=
認められたかった兄に簡単に認められてしまうルナ。悔しさや恐ろしさはある。けどルナ様がただただ私を守ってくれて…嬉しい!一生ついていきます!
ルナという名は月だけれど、ルナが太陽で遊星が月。
そしてルナ様の人柄のおかげで気づけた才能。大切にしていきたい所存でございます。
3人には私がそばにいないころに、ルナ様を支えてくれてありがとうしかない。。。
そして分岐は4人のうち、誰に協力して12月に向かうかという夏からの物語。フレーム変わるのいいね。
これすっごい複雑な心境だ…私はルナ様のメイドなので、他の方の協力が嫌というのではないが、ルナ様に仕えていたい…
ところでいまいちわかってないのが、遊星の幼少期と湊との関わりなんだけどどうなんでしょ…
=瑞穂=
この子はすごい。相手のことはちゃんと気遣える。けれど入ってきてほしくないラインを明確に見極め、ぱっと引くことができる。すごい。
火事疑惑が出た時にどうして私と逃げなかったと聞くルナ様。違うのルナ様!仕方なくこの道を見ているの!ルナ様だけにずっと仕えていたいです…
そして誰よりも先にお兄様にばれちゃった…そして続けざまに瑞穂にも、みんなにも…
ばれ方最高!!絶望には絶望を重ねるのは法律にしてほしい。
男だとわかるまで騙しているみたいで、いいや騙しているんだけど!、本当に申し訳なかった…特に男嫌いらしい彼女の場合、特に。
瑞穂ルートなのに、ルナ様がかっこよすぎる。お前の気持ちはそんな程度なのか!って普通言えないよ…女装してたんだぞ…怒るところがそこじゃなくて、諦めてしまったことなのが、今まで得たものまでも罪悪としてしまったことなのがかっこよすぎる。
もちろん湊も諦めんなよ!って。二人とも大好き。
終盤のお兄様に対して目をそらさないのとか、王道だけど好き好き大好き。
全体としては、ちょっと日常長いかなあという感じ。でも展開は大好き。細かな心情表現は嘘がばれた後の瑞穂の動きが隠され過ぎててもっと見たかったです。ルナ様以外期待してなかったから別にいいけれど、たぶんルナ様だけは最後にした方がいいんだろうなー。
=湊=
シーンスキップあるー。さすがNavel。
典型的ないいひと。こういう友達がいるといいねっていう感じの女の子。
共通で男とバレる点からも特別なヒロインだと思っています。
今回は七愛にばらすまでが高速だった。いやまあ湊にはバレてるしね!誤差誤差。
湊はお金持ちながら最も我々に近いので親近感湧きやすいですね。けどそれだけに恋愛感情持てるのかなーと。いいひと効果もあるし。でも湊みたいな本当に家族が大好きな人は大好き。私も家族大好き人間なので同族味を感じるからかもしれないけれど、、、
女装ものなのにもかかわらず、男女としての恋愛が始まってしまっているのでちょっとずれてるかなーと感じました。
12月のショーについてもあんまり触れられなかったから兄との対峙もほっとかれてるし、問題の解決も主人公たち蚊帳の外だし、デザインの道もどっかいったし。
正直飛ばしてもよかったかなあ…シーン数的に優遇されてるヒロインなんでしょうけど…うーん…(ええ、はっきりいって大嫌いです)
=ユルシュール=
喋り方がなー苦手かもなーおほほってなーと思っていたユーシェ。自らが天才と自称するがその影では、自身が凡人と自覚し、ルナに追いつこうと努力を重ね続ける。
もうね、その時点で涙が出ますよ…私は努力というものができない人間なので、本当にあこがれます。
ルナに負けてしまったときも、負けたことと同じくらい遊星と協力した作品が日の目を浴びないことを悔しがってくれて…もう好きです。
そしてやっぱりイケメンルナ様。もう一着作ってみろってかっこいいかよーー。しかもその理由は結局有耶無耶に、どころか自分のせいってことにしてくれて…好き…
兄との決着もちゃんと描かれており、それも遊星が前に立ってのことだったので満足満足でした。負けちゃったら逃げるよみたいな考えも好きですし。勝ち方も兄の度肝を抜いた、とまではいきませんが、思わず溢してしまった一言で戦況が決まった展開で好き。兄も悪い奴だけど、才能、良いものには正直なんだよな。
全体として、デザイン画がちゃんとでてきたり、今までの二人と比べてしっかりとした縫製モノだなと感じました。湊のあとにやったので余計にかもしれませんが。
物語の展開自体綺麗なもので苦痛なく読めました。瑞穂みたいに日常が長すぎるということもありませんでしたし。
残念なのは読者として心揺さぶられる展開が終末ではなく、前半だったことですかね。いや主人公は遊星なのでそれは正しいんですけど、前半の、というか全体的に心情描写がユーシェなのにおいしいところを遊星に持っていかれたのが少々残念…
=ルナ様=
やっぱりルナ様!私はただただルナ様に仕えていたい。そう思わせる圧倒的カリスマ性。しかもかわいい。大変に気分がよくなっていただきたい。
遊星もデザインを提出するのはいいね。夢を追ってもらいたい。そして同時にそれは夢の道を諦めるストーリー。桜小路ルナという天才には敵わない。
遊星の衣装はなんとかルナ様にお召しになっていただきたい。3人といわず、4人でショーに出てほしい。いやルナ様の意向もあるでしょうが。
やはりデザイン画も登場しており、縫製モノという感じが強い。
メール欲しがるルナ様可愛すぎる。
でれたルナ様可愛すぎる。
独占欲丸出しのルナ様可愛すぎる。
湊との関係をちゃんと解決?したのもいい。
そして来るイオン兄さまの盗作。いやーこれは解釈違いですわ。お兄様には圧倒的強者で居て欲しかったのですが…とはいえいい塩梅のむなくそ。嫌いじゃない。
事実を知ってもなお気にしないルナ様。もう本当に好き。だからなんだ、と。相手が男だとか女だとか、朝日だとか優勢だとか、そんなことは問題じゃなくて、ただ相手は絆を紡いできた「朝日」なんだと。本当の意味での信頼、情愛。こういうの好き。本来理想的には人と人の愛はこうあるべきなんでしょうが、まあ難しい。創作の中くらいは見ていたい理想的で神々しいまでに美しい愛。相手が健康であればどれほど幸せか。性別が違う程度のことは問題ではない。
一度は女性同士の恋愛(ルナ視点で)を見せておいて、それが過ちだったと見せてもなおルナからの愛は変わらない。その展開が最高に好き。他のルートにはない、女装ものとしての良さを最大限に活かしたテーマだと思います。
ルナ様ももちろんだけど、諦めない遊星もかっこいいねー。
それにメイドさんたちが庇ってくれるところも。なんなら一番泣いた。本当に好きなルート。
スタンレーが褒めて終わり!ってのも憎いね~~~!嬉しかったー。
エピローグもさー。なんでルナ様の衣装、ウェディングにしたんだろうと思ったら、男用を作るって…もーたまらん。
人間は強いものに従いたくなると思ってしまったりもしました。
ルナ様の可愛さは所謂「ツンデレ」に、年齢以上に大人びた人として尊敬すべき一面、遊星にしか見せない子供らしい(プールやメール)一面のギャップ。そして強い雇用主としての一面と、恋人として見せてくれる一面。至高のギャップ的可愛さ。やっぱり何事もギャップは可愛いよねー。(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)。期待をいい意味で裏切られることは最高。