えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

ONE. の感想・考察 (ONE ~輝く季節へ~)

 

=全体の感想=

えいえんはあるよ。リメイク版ONE ~輝く季節へ~。オリジナルは絵柄的に敬遠してたのでラッキー。

もとの開発は一緒だから当然なんですが、keyやってみるみたいでいい。樋上絵もオリジナルと比べるとかなり見やすい。全然詳しくなくて、たまに聞く程度のにわかなんですけど、OPのfhanaさんの声めっちゃ好きで、そこから超テンション上がってしまった。

Live2Dはいるかなあ…

 

全体としては十分嚙み砕いたら、ゲームとして出来がいいとは思います。というかすごい考えられてるので、考察を自分でしてみないとダメ。それが現代の需要にどれくらいあっているかと言われれば…

 

システム面:Autoしながらページ捲りができない点、マウス下スクロールが対応していない点の2点はクソ。最近のゲームとは思えない。configからゲーム内時刻が確認できるのは好き。nextchoiceで日付変更挟まると止まるってクソか?テストプレイしてるんか?あと選択肢スキップが反応しないときがあって、微妙にイライラする。選択肢補助があったのはよかった。これがないと面倒すぎる分岐。どうでもいいけどSAVE/LOADとQSAVE/QLOADの矢印の方向が違うのはなぜ?

ストーリー面:せっかく非R18にしたのに、スクリプトが全く変わっておらず、その割に〇〇〇で隠したり何がしたいかよくわからなかった。改変を加えないという契約だったのか?内容としては伝説の泣きゲーと銘打ってリメイクされた割にはという感じかな。悪くないけどよくもない。まあ比較対象がサマポケになるから仕方がない。金も人もかかっている量が違うし。当時だから凄い、先駆けだから凄い、のであって今の娯楽に、ADVに溢れた時代のものと比べると流石に手放しに誉めることはできないので、そこはわかったうえでやる必要があるかと思います(ただ後でも書いてますが茜ルートだけは傑出)。なんでわざわざリメイクしたんでしょうね。

 

好きな順は

瑞佳<<<<<シュン<<留美<<繭≦澪<みさき<<<<<<……<<<<<<茜

プレイおすすめ順はなんでもいいと思いますが、パッケージだからと瑞佳最後にしないほうがいいかも。というか瑞佳しなくていいんじゃない?…茜は驚きたいなら最初、伏線噛みしめたいなら最後。

茜ルートは傑出していると思います。ノベルゲームというよりは丁寧な小説。描写の一つ一つが間接的に、丁寧に、それでいて美しく描かれていて、これだけはやってほしい。正直茜ルートだけでお気に入りに入ってしまう。できる限り各ルートだらだら感想で茜ルートの良さは列挙したつもり……

 

繭、澪、みさきと半数が障害を抱えたヒロインたち。一風変わっていますが、おそらくその必然性はなく、シナリオはキャラ設定の後から作られたものでしょう(話題性のため?)。これをよしと取るか(障害にドラマ性は伴わないから)、悪しと取るか(食い物にしてるから)はプレイヤー次第でしょう。私は後者より、完全ではないけど。時代ですね。現代だと許されなさそう。

 

=だらだらと=

ー共通ー

ひとまず長森は最後にするとして、どういう攻略順がいいかな?keyであることを考えると、分岐はめんどくさそうなんだよな、そこが好きなんだけど。と思いきや、選択肢ごとに好感度あがる人を書いてくれてるのか?漢字テストのところなんかはありがたい。

なんだかんだ分岐は茜に行きそう。1周目の選択肢は自分ならどうするかで決めてるんだ…でも急に出てきた川名気になる。オリジナル版で目が死んでる人がいるな、ヤンデレか?と思ってたけど、目が見えないのか。非常に申し訳ないことを考えていた。それにしてもどうやって一人で立ち入り禁止の屋上まで来てるんだ?

人気投票に一喜一憂する七瀬かわいい。やっぱギャップこそ萌えの本質だな。

喋れない少女澪。一人一つずつ何かしらあるってこと?気づいてないだけで。

 

ー七瀬留美

茜のつもりだったんだけどな。長森との関係がありそうだから最後らへんにしようと思ったんだけど。

しかもなんかいきなり胸糞悪いんだけど!むっきーーー。それにしても、めちゃくちゃ乙女な七瀬、かわいいなあ。浩平の好きな音楽を知りたいっていう普通の女の子っぽいかわいさが最高ですね。

さすがにクリスマスににんにくラーメンに行先黙って誘うのは…それほどまでに男友達として思ってたってことだけど、あまりにもデリカシーが欠如してて笑ってしまった。なにがって浩平の切り替え早すぎて笑う。何がこいつの王子様、じゃい笑

七瀬が乙女チックな理由付け、ちゃんとされててよかった。一方いじめの話が霧散してしまったのはちょっと理解できなかった。

病にかかったみさおと、宗教にはまった母の話は共通なのかな、それとも七瀬ルート特有の回想?

妹を亡くした悲しみから永遠を一人の少女と約束する。当時は悲しみを忘れるための唯一の手段だったけれど、もっと大切なものを見つけた今となっては、自分をこの世界から消す避けたい盟約。それを回避するためには人との、ヒロインとのつながりが必要で…という感じか?なにがあったのか全く分からない…え?一年待ってたんだよね。何があったの…

ところで急に長森から瑞佳呼びになったのはなんでだろう。

 

ー氷上シュンー

えー、新キャラ出たー。男だし、メインじゃないから先にやってしまおう。なぜか七瀬と同じ選択肢で分岐するっぽいし。これヒント機能なかったら全然わからなかったし、たぶん投げてた。ここまできたら茜は最後らへんに回そうかな。じゃあ残りは澪→みさき→茜→瑞佳かな。

七瀬からの分岐だという事実と合わせて、絆を作らなかった世界線ってことかな。ということは七瀬クリアが解放条件か。浩平と同じように氷上も大切な人を失って、永遠を求めていた?わけわかんねー。全部濁すやん。永遠が死を意味するのかとも思ったけど…永遠を誓った人は、死後違う世界へと旅立つからこそ永遠?

 

椎名繭

氷上と七瀬が不完全燃焼過ぎてほんとに選択肢あってるか調べたけどあってるらしい。さらに繭というヒロインがいるらしく、茜は最後にしたほうがいいぽいので、繭→澪→みさき→瑞佳→茜にする。椎名繭…まゆしぃ?

でもなんか長森とペアになってそうだなあ…

3人が別々に大量のハンバーガーを買ってくるシーンめっちゃいい、しかも二回も。

忘れられる描写いいね、七瀬ルートではあんまりなかったし、長森が覚えてるっていうのが際立つ。

終わりだ…って言ってEDに向かうのはkey作品らしさもあって、というか麻枝氏らしさがあって、さすが見せ方がうまいという感じ。成長した成長したって言うけれど、一番の成長は悲しいことがあったときに母に向かって涙を流せたって言う表現が大好き。最後に流した涙は、お母さんの膝の上で最初に流した涙だった。

 

え、お前何歳なの?小1くらいと思ってたんだけど…卒業ってあるし、キス(一方的に)してるし…中3?制服が小さい描写があるから高3ってことはないしなあ…でも成長期の時期の性差を考えれば小6か?逆に小さすぎて気づかれないってのがないことを考えると中3か。

 

ー上月澪ー

実は昔に会って系ヒロイン。属性いっぱいあるね^^

残りの時間を22日の段階で使っているのは、結構前から自覚があったってことでいいのかな。不思議。

繭ルートでもそうだったけど、最期の日、最初の舞台っていう対称性はいいなあ。ライター違うらしいけど。

言葉なんて必要ない。なんで澪が離せない設定かって、ただこれをやりたかったんだなあ。ちょっと泣いた。大切なのは非言語的なものだと思うし。ちなみに離せない原因はありません。

 

ー川名みさきー

クリスマスに見えないだろうということに笑う、目の見えないみさき。イイネ。

お前年賀状出してないんか!と思ってたけどそういうことじゃなかった…ごめん…

面と向かって長森に忘れられるのつらす。

好きだからこそ一緒にいられないというみさきに対し、それをねじ伏せるほどの愛を伝える。最後には絶対側にいるから。このルートは他ルート以上に絆、というよりも戻ってくるのが明確だ。一度は死のうと考えたみさきだからこそ、この世に留まる絆だと感じられた。

一方でこのルート、安易にずっと一緒にいるって約束したのが好きじゃないかも。いや安易じゃないんだろうけど、もちょっと葛藤欲しかった。まあでも、みさきだけは覚えていてくれた卒業式のシーン、泣くよね。

 

ー長森瑞佳ー

尊い幼馴染。この人の声好きだな。高い声が苦手だからかな。というか〇〇だよ!と○○だもん!のぶりっこ口調が好きなのかも。

冗談で告白なんてするもんじゃねえよ、浩平。ほんとのとこ。そういう自分の気持ちも相手の気持ちも大事にしないのは好きじゃねえよ。ぶっ飛びキャラ多いのは理解してるつもりだったけど、これは駄目だよ。ぶっ飛びじゃなくてただの屑。まあ浩平からすると「まさか」って感じなんだろうなあ。恋愛のれの字も出したことがないのにって感じ。

まあ百歩譲って嘘告白を許したとして、もう付き合っちゃえばいいじゃん。なんで繋いだ手を振りほどいたりするん・・・まあ浩平からすると今の関係が壊れるのが怖いという潜在意識があるんだろうな。高校生だしな。

まあ千歩譲ってそういう酷い態度を許したとしても、クリスマス、お前が約束しといてそれはねえよ…しかも相手を傷つけるために嘘を重ねて。こんなんでプレイヤーが感情移入できるとでも思ってんのか?まじで理解できねえ。それでも瑞佳なら浩平の良さをわかってるよ~~~ってこと!?倫理的な一線を軽々しく飛び越えておいて!?

何がひどいって、この酷い前半部分と後半部分がまったく相関性がないところ。いやー何も言えない。たぶん帰ってきたときに告白して再開って風にしたかったんだろうけど、無理くり過ぎない?私がそう思うだけ?いやーちょっと…まじで最後にしなくてよかった。一応擁護は考察の3で記述。

 

ー里村茜ー

目がエメラルドで綺麗。

どう考えてもかわいいくまさんのぬいぐるみを、懐柔、異様な物体、凶悪な眼光と表現するのはどうなんだ。。。いやリメイク版だから絵の方がおかしいんだけど、ひどいなあ。

時代が違うのでわからないんですけど、98年時の高校って、こんな不審者入ってても許されてたの?附属池田の事件前だからありえなくもないけど、時代だなあ、ほんと。。。

茜ルートを最後にしてるからか、なんとなく真実がわかる。驚きの面ではよくないかもしれないけど、細かな伏線に気づけた点ではよし。茜の幼馴染と浩平を重ねるし、茜も好きとかいうからジェラシー感じちゃった。うまい。ライターが違ってるから違ってて当然だけど、好きって気づき方も自然な感じでいいよね。

実は茜が登校してこなかったとき、雨の中迷わず探しに行くシーン好き。普通なら行かない。けど一つには好きだから。もう一つには好きな茜が好きという想いを信じられるから確信があるっていう、当たってしまえば即失恋になるような確信が好き。これは酷く好み。惨めと自分のことを言っていることからも、浩平自身自覚している風にして、なお好き。事情を知らない浩平は茜に、振られたんだ、お前は、という。同時に浩平もまた振られているのだ。まるで自分に言い聞かすかのようなセリフ。ニーチェかな!?そのあとちゃんとデートに誘って想いを伝えるのもかっこいいよ、瑞佳ルートとは大違いだよ、浩平(もしかしたら浩平が長森と俺と同じだって言ってるし、完全な恋心ではなかったのかもしれぬ)。

雨だからこそ来ない人が来てくれる。なんておしゃれな結ばれた表現なんだ。どうなんでしょう。私は茜が浩平を好きになる前に、大好きな人がいた事実が狂おしいほど愛おしい。それほどまでに愛していた彼以上に、自分のことを愛してくれるなんてと。この日、傘を忘れてまで立っていた茜になにがあったんだろうか。

そしてやはり気になるのはこのあと、茜は浩平のことを覚えていてくれるのだろうかということ。前の彼のことはあんなにも覚えていたのに!みたいな。またもやジェラシー。ここであえて「あなたのことを全部忘れる」って言わせるのが憎い。忘れるって言っても、きっと忘れることはできない。それでも、浩平に責任を負わせないために。それは忘れなかった彼よりも好きな人のことなんだから当然。あーいい。最高。忘れようとしても忘れられないほどの愛をここまで美しく伝えられるのか。この「忘れる」という宣言で、前の彼よりも好きでいてくれたということがようやくわかるのか。

二人で最後のデートにでかけて、ワッフルを交換するシーン。最初の自販機でまずい飲み物をなんとか飲ませるシーンのリフレインになっててめちゃすこ。

言わずもがな、最後の誕プレが目覚めを表す目覚まし時計ってのも粋。

帰って来方もおしゃれかよ。なんだよ詩子の一言で判明するって。

あー一番泣いた。美しい物語はそれだけで涙が出るんだよ。

 

=考察=

1.表面的に読み取れること

氷上の話から察するに、死は永遠である。永遠の盟約を交わしたものは、次の世界へと旅立てるがゆえに死は永遠である。死という約束された現象を回避するには、その世界の人物と絆を深める必要がある。氷上ルートの場合、絆を深めた相手も永遠の盟約を交わした人物で、先に死んでしまったから、おそらく浩平ももうすぐ死に、次の世界へと旅立つ(そこに氷上がいる可能性もある)。そしてそれのみならず、一方的に思われてるだけでなく、こちらからも想っていなければならない(茜ルート、茜幼馴染が帰ってきていないことからわかる、「絆」なんだから当然ですね)。とここまではよさそう。クラナドあたりまでに顕著にみられていた概念的世界が色濃く表れているように感じる(リトバスくらいからはそれがだんだんと物理的に意味がある世界に対等しているように感じる、実際に麻枝氏が脚本を書かなくなったっていうのもあるんだろうけど)。たぶん麻枝氏的にはONEでももっと理解されると思ってたけど、思って退場に理解されなくて、TRUEでより詳しく描写するスタイルをとったものの、それでもはっきりと理解されず、物理的意味を孕む世界へと変貌し、世代交代に差し掛かったって感じかな。でもさすがに、いなかった期間の話、まったくしないのは…今時だと帰ってきたときの言葉を全ヒロイン共通にしてTRUEで永遠の世界での話と妹の話をして、主人公目線の台詞でENDとかになるのかな。

 

2.永遠性について

ではなぜ大切なものの死がきっかけとなるのか。そんなもんしらんし、特に理由はないと思う。本気で永遠が欲しいと願った酔狂なものへの、神様からのプレゼントでも思っておきましょう。神様との契約「永遠を手に入れること」。契約を交わしたものは、何らかの形で永遠を生きる必要があります。ここで一つ言えるのは永遠性というものは物理的には存在しないため、永遠を達成するためにはどこか概念的な場所で達成するしかなく、その一つが永遠の世界であるということだけが重要なのでしょう(エネルギーなどは永遠に保存するかもしれませんが汗)。その一つということは、おそらく、他にも永遠はある。私の中での一つは誰か一人の心中で残っていることです。茜の台詞「私の中から、溶けるように消えていくあの人との思い出を繰り返し思い出して…」「誰よりも同じ時間を生きて…」それは永遠を生きていると言えないでしょうか。皆が忘れる中、薄れゆく中、それでもあの人のことを思い続けている。もう決して、何が起ころうと忘れることなんてない。それはきっと永遠でしょう。実際、本作は永遠の世界を据えていると思いますが、アンチテーゼ的に元の世界の、ヒロインの中で永遠を生きる。そして浩平や茜の幼馴染は2つの永遠、永遠世界とヒロインの想いを得たわけで、そこからは浩選択するだけ。茜の幼馴染は永遠の世界というぬるま湯のような場所を選び、浩平は辛いことだらけだけど彼女(たち)がいる現実を選んだにすぎません。企画者たちがそこまで考えていたとは思いませんが、ある意味で神に対する挑戦だと思います。

 

3.きっかけ

きっかけは瑞佳との関係が発端でしょう。明らかに。思春期になり、淡い恋心が瑞佳に芽生え、妹の代替となっていた、永遠と思しき二人の関係が変わり始めようとする。永遠がなければ、神との契約は果たされない。では神は永遠の世界へと連れて行こうとするのは道理です。それを本能的に(?)知っていたからこそ、浩平は瑞佳ルートであれほど露骨に瑞佳を拒否するわけです。まあ拒否しようと、拒否しなかろうと、瑞佳ルートだろうが、そうでなかろうが、瑞佳の気持ち自体はどうしようもないので、一度永遠の世界へ行ってしまうわけですが。

 

4.メタ的な視点

メタ的に言えば、このゲームの世界というのは永遠です。繰り返しNewGameを選べば永遠に世界は繰り返されます。そういったゲームの世界を傍観できる場所、すなわち現実(に近い)世界が永遠世界です(もちろん我々の現実も永遠ではないので、完全に現実ではありませんが)。ただし物語はエンディングを迎え、電源を切ってしまえば、綺麗に終わりを告げるもの。その終わりを告げた先こそが永遠の世界から抜け出した先なのだと思います。その点でいえば、どこかのルートをクリアするごとに、プツンと電源をきってしまうべきなのでしょうが。個人的にメタゲームとされているもの以外のメタ的視点はゲームを汚すだけなので好きじゃないです。なのでこれはあくまで可能性として。

 

5.永遠の世界の少女について

これが最後。とはいえこれはわからないです。自分の中の存在とするには、強大な力を持ちすぎていて、自己とは言えない。自己の中に閉じこもり、世界との関係を断ち切って寝たきりになるとかだったらまだしも、物理的に存在消えてますしね。ですので上述では神と表現しました。あくまで浩平が生み出したとは言えませんね。他の事例もたくさんあるわけですし。強いて言うなら信仰心が生み出したお化け?

 

えいえんはあるよという少女の言葉から始まり、確かに最後意趣を返した永遠を獲得して物語を終える。個別各ルートは茜以外は手放しには喜べないですが、全体としてはめっちゃ深かったと思います。まあファンがかってに考察してるだけと言われたら厄介オタクでおしまいなんですが。

 

6.タイトルについて

リメイク前のタイトルはこれ以上ないほどわかりやすい意図。ただリメイク版のタイトルの意味が何を表しているのかが問題でしょう。わざわざ輝く季節というものを抜いて、.を加えたのか。個人的には文章の終わりを意味するピリオドですから、ゲームという永遠の終わりを意味しているのかなあと…それだとメタ的要素が入ってくるので嫌なんだよなあ……とにかく終わりを意味しているんだとは思います……それも永遠に関するなにかの。真剣に考えて改題したのなら、輝く季節という永遠を乗り越えた未来と対応しているわけなので、永遠そのものの終わりでしょうか。

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

7.蛇足

果たして最後に浩平が永遠を獲得したかと聞かれれば、胸を張って言い切れないのがちょっと……明らかに永遠世界の描写が足りてませんしね、正直答えはないと思うんですが……永遠から脱したとも言えてしまうのが何とも残念。個人的には意趣返しの終わり方が綺麗と思うので、永遠の(愛の)獲得と上では言い切っています。とはいえ6で見たように、永遠が終わっているというのも十分言えますね。これは神のみぞ(作者のみぞ)知るといったところでしょうか。