えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

装甲悪鬼村正の感想(第二編 双老騎)

=第二編 双老騎=

ー1ー

訳の分からぬまま村正に導かれるまま卵を植え付けられた将校の劒冑を切り伏せた景明.相手が手練れであったが故の辛勝.しかし辛勝であったがゆえに,相手を取り逃してしまう.

 

将校,長坂に殺されかけていたのを救ったのは景明,そしてGHQ所属の髪の長い美しい大和人の女性であった.その名は大鳥香奈枝,そしてその侍従の永倉.彼女の役目は巡察.景明の警察業と同じく形骸化した役割だったが,彼女はそれを認めていない様子であった.つまるところ,二人の目的は長坂の捕縛.行動を共に,というわけにもいかなかったが一応の協力関係を結ぶこととなった.

 

山中の捜索で見つけたのは山狼に襲われていた学生であった.襲われたというのは間違いではないものの,命を奪ったのはその女学生のほうであった.綾弥一条.かの町で土下座した景明に失望の言葉を投げ捨てた人物に他ならない.名前と苗字を間違えたり,情けない人物と思われたり,やはり高官は抱かれていないようであった.お婆さんの墓参りに来た彼女は方向音痴で迷子となっているらしく,この危険な森から抜け出せるように送り届ける.

 

景明を襲い来るは女性の姿をした声は男性の人間.おそらくは筋者の雪車町が情報を流したのだろう.この老人も月山を操る真打扱いであった.彼もまた寄生体.

透明化というふざけたほど並外れた能力に加え,長坂との戦闘による消耗.この場は負けを認め,離脱しようとする景明.しかしその隙を突くは雪車町であった.

日常パート面白くないなんて思ってたけど,村正と景明の掛け合い面白いなあ.

やっぱり村正は他の真打と違って意思があるよね?あとは銀星号を「かかさま」という村正...

 

ー2ー

見覚えのない家で目を覚ます景明.どうやら長坂の件を見ていたらしい付近の蝦夷の方に世話をしていただいたようだった.黒い肌に長い耳を陽子から差別の対象であったものの,その鍛冶技術の高さから一定の豊かさは担保されている蝦夷.名高い劒冑である村正も蝦夷の出だった.

 

予想より早い招かれざる2人の客,月山使い風魔小太郎と長坂.村正も治りきっておらず,かといって家族3人を危険の目にあわすわけにもいかない.そう思い,引き渡されようとするが,家長弥源太はそれを許さなかった.

因縁がある二人の勝負の開始を止めたのは香奈枝であった.

めきめき伸ばしているこの好感度はだれのもの.村正?

 

ー3ー

弥源太は墓参りに行く.そこには遅れて長坂の姿もあった.命がけの喧嘩ばかりをしていた二人と,美しい女性一媛.いつしかその恋心に気づいた二人は最後の決闘をすることになったが,その決闘は一媛が偽の婿を連れてきたことで終わった.山の祟り神の嫁になると言っていた一媛はもういない.伝承を追い,山を掘る長坂の目的はそこにあったのかもしれない.

そこへ現れたのは一媛に似た美しい少女一条だった.一媛の又姪.ただそっくりだと昔を懐かしむだけの弥源太とは対象的に,長坂は内も外もそっくりな一条を手に入れようとした,どんな形であれ…

 

今日中,ということはないが明日にも卵が孵化しかねない状況.香奈枝の排除を目論む相手方.弥源太にはどうやらおびき寄せる餌があるようだった.

運悪く,GHQから任務停止を言い渡される香奈枝.しかしそれを聞き入れるような玉ではなかった.無線機を壊し時間を稼ぐ.残された長くて3日,短ければ2日.

弥源太の作戦は,坑道を埋め戻すというものであった.本来なら何も意味のなさそうな行為.しかし長坂は掘削自体を借金をして行っていたのだからここで頓挫してしまえばもうどうにもできないというもの.フリだけでもよい.あとは長坂の鎧を打ち破りさえできれば...

文字ばかり読んで気づいたらふと墓にも綾弥家の文字が...ちゃんと見なきゃだめだね.

香奈枝ルート行こうと思ったけど,気になりすぎるのでロードして一条の選択肢にしよう,そうしよう.

弥源太と長坂の対称的な成長はいいなあ.過去を清算,というか良き思い出として現在の糧にできる弥源太と,手に入れられなかったものに執着し続ける長坂.一見長坂が悪として描かれているけれど,一つのことにひたむきに努力できる長坂も素晴らしい.

一条も一媛のことが嫌いだとか言ってるけど,こうやって命日に墓参りに来てるんだからやっぱり好きだったんだろうなあとか思うとじんわり.ちょっとしたエピソードだかえど一媛の愚直さとやさしさが伝わってきて感動.

弥源太の道具と思わないほうがいいというアドバイスを頑なに受けないのは何か理由があるんだろうけど何だろうか.

 

ー4ー

偶然出くわした雪車町を無力化し,残すは二人のみ.一方知らずうち,それを救助する弥源太の孫たち.

 

夕刻,ついに訪れたは風魔小太郎ただ一人.明らかに囮であった.それでも弥源太は長坂を引き付けると,すべてが終われば酒を酌み交わそうと景明を送り出した.

景明が立ち,弥源太と長坂はついに決着をつける.長坂は決着をつけなければならないたちなのであった.あの時,決闘をやめたことで捻じれた三十年.二人は劒冑を身にまとう.といっても弥源太は長坂が発掘した断片であったが故,その右腕のみであった.

 

月山と村正.その末は村正が掴む.姿を隠していたのは月山信仰が成す通り,他の二機の劒冑の助けがあってのものだった.弥源太と長坂の勝負の轟音.それが二機の注意を乱し,そしてそのことを村正が気づいたゆえの勝利.

 

勝者は弥源太のはずであった.不意に現れた迷子癖のある一条.長坂のその執着が,弥源太の一媛への愛がその結末を揺るがした.

生身の一条と劒冑をまとった長坂.一条に勝ち目はなかった.自らの力のなさを,正義のなさを悔やむ中,一条を救ったのは景明だった.一条は弥源太に託された劒冑の欠片とともに山を駆けた.

坑道へと逃げ込んだ長坂をその坑道ごと打ち払う.

これから景明が成すべきは戦闘ではなく殺戮.世話になった弥源太の孫娘たちを.ただただ殺す.世話になった数日を,弥源太との酒を酌み交わす約束を思い出しながら.ただ正気のまま首を切り落としてゆく.自らを悪鬼と称しながら.村に平和は訪れた.ただ一軒の蝦夷を失くして.

 

村へ戻るとそこは赤で染まっていた.銀星号と光.そうして村は無に帰した.

どうして景明はお世話になった人だけを殺すのだろう...光とやらを止めるため動いているんだろうけど,それにしても村全体でなく何故世話になった人だけを...うーん...村正とその先代の銀星号が同じように虐殺をしているからそこの何かあると思うんだけど.景明が村正ということを知った人って感じ?でも娘二人は知りようもないしなあ.

いなくなった?の人物は誰なんだろう.たぶんロック掛かってるんだろうけど,あの姉妹のどっちかかな?