えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

まおてんの感想

良作.いやー日常パートも本筋もおもしろいしめちゃくちゃよかった.超おすすめ.

おすすめ順は

カリン→ゆうり→梨多

かなあ.導入がカリンからだし,TRUEは梨多がらみだし.

好きな順は

カリン→梨多→ゆうり

かな.ストーリーは梨多のほうが僅差で好きだけど,ゆうりが好きすぎる.

 

友情,家族愛,男女愛.様々な愛と魔界,天界,人界と,そして変化と恒常と.

恒常,きっとそれはそれ以上なく幸せなもので,いくら些細な幸せで日常がいっぱいでも,変化にあふれる現実は辛く,苦しく,寂しい.けれど,いくら世界が窮屈でもだからこそ退屈しない.そしてそれだけ変化しようとも,本当に大切なものは変わらない.

 

まあやってみると良いとしかいえない作品.こういうのが好きな人にめちゃくちゃ刺さるとかよりも万人に刺さると思う.

 

=共通=

幼馴染の梨多,義理の姉で天使のゆうり,魔界からやってきた魔王カリン,そしてガルーダと秘密の契りをいつの間にか交わしてしまった蓮太郎.

共通はそんな導入の感じで嫌味のないパロディも多くてぼーっとしながらするのにすごい丁度よかった.

それでなんだかんだ時間が空いてしまって以上の記憶しかないまま分岐に.

 

=ゆうり=

天使が遣わされる地は,その生まれ変わりの元となった人が死んだ地の近く.だから天使である姉さんもまたこの島の近くで亡くなった少女である.

それにしてもかわいいんだよな,ゆうり.姉さんって蓮太郎が読んだ時の笑顔といい.

 

21年前,ガルーダにより無理やり孕まされ.半人半魔の,そして半分だけ転生した半天半魔のラムことカルラを産んだ.その後一人の子を宿したがその後遺症により,娘の優理は幼くして亡くなった.それ以来その母はガルーダを滅するためだけに生きていた.そのガルーダを天界の秘宝により取り込んだのが蓮太郎である.

結局は娘を思う母の気持ちってのが本当に泣かせてくれたし,姉妹愛も,生前の関係も泣かせてくれる.話も普通におもしろかったし,なにより予想がつかなかった.めちゃくちゃアタリだったなあ...

全然感想書けてないけど,ここまでは本当によかった.ほんとに満点,言うことなし.

 

=カリン=

カリンの中に封じ込められたシヴァ神.今までは破壊神が宿る故,腫物扱いされてきたが,蓮太郎は魔王カーリーンではなく,カリンとして接してくれた.かつて梨多がいじめから救ってくれたように,今度は自分が...と恋愛パートは王道.それほど好きじゃないけど,日常パートは読んでてつまらなくないので楽しかった.

 

事件パートは共通から片鱗を見せていた白蛇の話だけどぉ...まああの人のいい委員長なら火種を持ち込むこともなく,ただ他人を思って行動するよねえ...

カリンのパワーアップは王道だけどそれがいい.

 

ゆうりが家族愛ならこっちは友情かな?さすがにゆうりルートが好き.

どのルートもエピローグがいいよね~.

 

=梨多=

閉ざされた故郷,しかし変わっていく故郷.変わる関係,変わらない関係.

 

子供化した梨多かわいい!!!!!これが萌え?幼馴染は良いなあ...このルートやっちゃうと他ルートいけなくない?ずっとずっと9年以上の時を経て,いつしか好き合っていた二人...素敵...

 

 

蓮太郎が手にしていた秘宝,願いを叶えるより世界を創りかえるのかあ...今までのエンディングもつくり変えた結果ってこと?そこに愛はないとは思えないけど複雑...どこで使ったんだろう...気になる...

 

それにしても力が出てしまってからといって無視されるのは辛いよなあ...魔物とわかったときこっちは何の対応も変えなかったのに...まあそういう引き換え的なものでもないけどね,わかるけど,わかるけど辛い...でもその分梨多の気持ちが伝わってきてさあ...ほんとに蓮太郎のことが好きなんだなあって...例え,蓮太郎が人間じゃなくて,蓮太郎じゃなくて,ガルーダだったとしても,この10年一緒にいた「蓮太郎」が本当に大好きなんだなあって.

結局チタンたちがすぐいつものように仲良くしてくれて,本当に,涙が出るくらい嬉しかった...ああ友情も尊き哉...

これきっと今度は俺を頼ってくれ!っていってるし,来るんだろうなあ...

 

好きだからこそ町を出るって考え素敵だなあ.私の場合,環境を変えなきゃ自分がそのまま腐りそうで,周りになんの変化も起こらなさそうで,無理にでも引っ越すみたいなところがあったから.

 

シヴァはガルーダの対として描かれているので,出てくるとは思っていたけど女かい,ずっと男とばかり.

はじめて蓮太郎が自身の選択でガルーダになり,そして制御するルート.さすがにかっこいいな?そのあとのオチもちゃんとしてるし,梨多は本当に蓮太郎のことが好きだし.

町を出るのは楽崎蓮太郎に,人間に戻るため.愛する梨多の隣に戻るための前向きな旅立ち...泣いた;;

頼むTRUEで幸せになってくれ...

 

=変わる世界へ=

物語鑑賞からみたけど長くない?

てかあの続きじゃないの!?いやまあ,梨多のお母さんのこととかもあるけどさ...みたいのは二人の再開だったのよ!!まあいい,繋がってくれ...実は精神世界でしたとかで!まあ梨多母は梨多ルート的に恒常神なんだろうけど...

 

もしかしてこのガルーダもまた世界を超えてきた蓮太郎なのか...?

 

ここにきて梨多にすら認識されないの辛すぎるな...

梨多ママこと愛海さんが(やっぱり)気づいてくれたときは涙が出そうになった.

 

ラムの,ゆうりと一緒に居たいっていう願いもちゃんと叶えられてたんだね...一緒に居たいという願いはここで明かされた気がするが...

 

恒常,きっとそれはそれ以上なく幸せなもので,いくら些細な幸せで日常がいっぱいでも,変化にあふれる現実は辛く,苦しく,寂しい.けれど,いくら世界が窮屈でもだからこそ退屈しない.

 

ゆうりが自分が蓮太郎なんだと気づいてくれた時,蓮太郎がみんなを頼ったとき,みんなが信じてくれた時,梨多が無我夢中でわけもわからず直観的に助けてくれた時.いやー嬉しかったね.

やっぱりこのガルーダも蓮太郎だったかー.立場を取られそうになったのはムカつくけど,それでもやっぱり梨多のためってわかったときは,やっぱりこいつも蓮太郎だぜ!ってめちゃくちゃ嬉しかった.

梨多,アムリタ.正体を少しずつ明らかにする感じとか上手すぎと思う.はえ~.たとえ神でも梨多はどこまでいったって梨多で,蓮太郎はどこまでいっても蓮太郎.どんな変化が来ようと,二人はずっと友達.ええな,ええな~.

きっと知ってるけど,梨多が今度は旅立って,それも10年なんて,最高の別れ方.

 

漸くすべてが明らかになった過去も,本当に最高としか言えない.結局1日で帰ってくるのもね.きっと長く短い旅で,10年さまよった世界の蓮太郎も幸せな結末,梨多との再会という結果を得られたんだろうなあ.

花火を見るために山を消したってのも梨多らしくて好き...

 

そしてエピローグ.あああああああああああ最高最高最高!!神!泣き笑いってやつですよこいつは!

 

なるほど,3つのルートを合わせたやつをやりたかったけど,さすがに一つにまとめるのは商業的にも,分量的にも難しいので,各ルートで真相を明かしておいてーの,TRUEってことね.納得のTRUEだった.本当に傑作でしょ!