えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

タペストリー -you will meet yourself-の感想

 

=全体の感想=

主人公の性格に難あり。鈍感はまあありがちだしいいんだけど、死をそんな重く考えてないきらいがあって、そのせいで物語の根幹となる設定が無茶苦茶になっている気がする。病状が進行しても、あんまりうじうじ悩むのは柄じゃないんだよ!で済ましてしまうのはあまりに軽い。まあそれは主人公の性格や今まで通りいたいからということで納めておいたとしても、あんまり主人公が死ぬ理由を感じられない。うーん最後死ぬときに泣かせとこって感じ。不要な設定なのに、それが物語の根幹を担うのがどうしても受け入れられない。遥海ルートはその点も配慮されているのでまあやってもいいかなあ…他はやらなくても…

主人公が死ぬゲームというのは珍しいのでノベルゲームだとナルキッソスやこなかなと比べられることになるわけですが…まあなんにも言えません。

あとルート5つは普通に多い。それを描き切るためのボリュームもないし、せめて1人削ればいいのに。遥海以外削って、はじめルートを書けばよかったんだよ…

 

改めて死を扱った作品は難しいんだなあと思いました。

 

ちなみにUI関係もちょっと…。

 

=第0話 はじめ=

漫画ライクの表現から始まる。珍しいけどかなり見やすい。逆にアニメーションのフレームレートが荒すぎて見にくい。

主人公がプレイヤーに直接説明してきたり、どちらかといえば感情移入するタイプではなく、主人公の物語を見るタイプかな。

 

このThe青春ですよ!ほれほれ!って感じは苦手だ。

 

擦れた感じの女性キャラがいなくて残念。

 

救急病院にいって、半年の余命宣告を受けた翌日に平常運転で友人と付き合える主人公のメンタル、強すぎて笑える。翌日だよ!?

 

OPは…作品にはあってるけど好きじゃない。

 

=第一話 なにかの間違いでしょ?=

蟹?何故蟹?

 

いまのところやっててしんどいな。物語の核心となる主人公の病がほとんどかかわってこない。一応はひかりが眠るはじめの隙を見て、隠していた診断書を読み、事実を知ってしまうくらい。なのでここから話は動き始めるのかなあ。

ひかりがメインなんだけどどうしても好きになれないなー。今のところ美那と遥海が好き。

 

主人公ボイスは女の子視点の時限定か。

別人視点での同じシーンの描写は隠された心情や事実を描くならいいけど、ひかりみたいにバレバレな心情を描かれてもなあというお気持ち。

 

=第二話 壮絶!部長への道=

校則から部長の交代が行われ、ひと悶着の末、新部長ははじめに決定。

 

第一話がひかりが事実を知るための話なら、第二話は詩のための話。親友であるひかりが影で涙を流す理由を知ってしまう。

これもっと主人公の性格をうまい具合にしたら面白くなったと思うんだけどなあ。はじめ本人に悲壮感がないから、まあ本人が受け入れてるならええかってなってしまう。もう少し後からかな?この調子だと第五話までは確定で共通があって、第六話で分岐って感じかな?

 

=第三話 下町人情あんちくしょう=

また蟹かあ…

 

今回は紗希。気に入ってる二人が残ったし、ひかりから順番に分岐していこうかな。

 

はじめ猫背過ぎて面白かった記憶しかない。

ぐしゃぐしゃになったはずの診断書が折りたたまれた状態だと一切しわないのもなんだかなあ。そこ大事なのでは。

 

=第四話 廃部の危機!それって早くない!?=

病状の進行。ちょっとずつらしくなってきた?それにしてもCGがほとんど使いまわしだな。アニメーションで誤魔化してる気がする。まああんまりそういうのはどうでもいいタイプだけど。

最後の思い出として文化祭を手芸部としてがんばるみたいだけど…

 

起こった出来事は部室の立ち退き&廃部について。

これ幾人がはじめを目の敵にしてる理由が結局ひかりについての嫉妬って…しょーもな。テーマ性に対してちぐはぐすぎる。

 

そして今回はあんまり第四話と関係なく、遥海が事実を知る番。何か悩んでそうな紗希経由で事実を知るわけですが、あなたたち口軽いねえ…

いまのところ、今回の遥海の心理描写だけは好き。

 

=第五話 すれ違うアナタと私。~期末テストも忘れずに~=

ゲームが落ちてまともにプレイできない。

 

ラストは美那。まじめな美那との衝突から始まる。

漸くらしくなってきた。みんなに同情されたくない。それが一番だから自分自身も今まで通り振る舞う。それでも軽いと思うけど。

 

姉が過去に死んでしまった美那。さすがに美那を最後にしいようかな。というか順番でいいかな。

 

=第六話 夏の太陽とブレンバスター(2分43秒 TKO)=

と秘密を打ち明けあう女子部員たち。いったいはじめのために何ができるのだろうか。

 

=第七話 告白。そして…=

分岐。6話目で分岐と思ってたけどそんなことはなかったみたい。

まーここまではひどい有様ですよね。正直美那と遥海以外は飛ばしながらになるかなあ。この二人はどっちを最後にしよう。。。遥海がキャラ的には好きだからそうしようかな。だせぇロックなかっこが好き。

ひかりが酷かったら詩と紗希は飛ばそう。

 

=ひかり=

必ず来る別れを見越し、これ以上近づけるのを避けようとするはじめ。

メインとなるのは、残り少ない時間を変えたくないと思っていたのに、その意に反して大きく変わってしまいそうになるもっとも古い関係というもの。きっとはじめが病気にならなければずっと変わらない関係のままだったかもしれない。それでもひかりからすれば、残り少ないからこそはじめの出来るだけ近くにいたかった。

 

直ぐに別れがやってくるから付き合えない→わかる。

だからひかりを好きな幾人にひかりを託そう、別にひかりは幾人の事何とも思ってないけど!→全くわからない。

本当に思考回路がわからない。お前が父親で養育を頼むとかならわかるが…えぇ…?ひどいなあこれ笑 他人を思いやる主人公なのか、底抜けに自己中な主人公なのかまったくわからない。

 

王道やりたいんだろうけど私には耐えられなかった。ひかりすら飛ばすことになるとは。はじめが亡くなったシーンすら見てない。

 

=美那=

半年しか時間がない。それを罪と感じるなら時間をくれない?そう美那は言った。

自分にも他人にも、どこまでもまっすぐな美那。時間がないからこそ、そんな美那ははじめに合ってる気がする。

 

部活をまじめにやってる理由を聞かれて、はじめへの弔いって答える部長好きだわー。

 

思いのほか自分に自信がなくって、はじめを独占したがる美那。まさかのヤンデレかー。それは予想してなかったなあ…まあ典型的な絵にかいたヤンデレ、依存、束縛体質。

その原因となるのはやはり共通で出てきた今は亡き姉で、実の両親がかつて言った美那は美那のままでいい、その言葉すらまるで彼女を切り捨てているかのように感じるほど彼女は追い詰められていた。

美那の世界がはじめだけになってしまったら、死んだあと、美那が生きられなくなってしまう。だからそれを解決しようとする話。今まで愛を感じられなかった美那に、本当の愛を伝える物語。

 

「はじめは宿題をする必要ないわよ、だって卒業せずに死んじゃうだもん」は爆笑してしまった笑。美那おもしろ!!!。面白がっちゃいけないところだけど、ツボ。いいね、君。

でもわざわざこの作品でこれをやる理由がいまいちわからん。本当に。あんまヤンデレものをしたことがないのでやったけど、作品の中のワンルートとしてはこれもひどいな笑。脈絡がなさすぎる。

 

「もうすぐ動けなくなるんだからいらないよね、ちょっと早く寝た切りになるだけだし、私がお世話してあげるもの!」って、四肢切り取るくらいのことやってほしかったよ、美那。そういうゲームじゃない?

 

このルートやってる時の私はヒソカみたいだった気がする。いいよぉ、美那いいよぉ。

 

=遥海=

カニきたー。

 

病気のことを打ち明けたがゆえに心配を顕にする部員一同。そんな気遣いがあまりにも苦しく感じるはじめに気づき、部長ただ一人はいつも通りの空気にしようとしていた。

 

遥海は大人になりたかった。周りが自分のことを余裕があり大人っぽいという、そのままの形になりたいと思っていた。そんな余裕があるに近いのは、死を目の前にしていつもと同じようにを願っていたはじめで、いつしか心が惹かれていた。それは恋なのだろうか。

大人っぽく見えて、the思春期って感じ。理由のない焦燥感といい。

 

天才が故の孤独、そんな孤独を紛らわせてくれそうなのがはじめだった。そして死ぬことが決まっている孤独が二人を急接近させた。そしてだんだんとはじめに感じていた特別さに気づいていく。

死が二人を近づけたけれど、死が二人を遠ざけてしまう。だったら自分も死のう。ってのはよかった。できる限り生きてやる、あんたみたいに逃げない!って遥海を糾弾するのも漸く主人公の人間らしさ、あるはずの生への執着を感じられたし。

 

3ルートしかやってないけど、唯一やれたルートだった。というか多分一番力入れてるよね?パルフェの里佳子的な裏ヒロイン。終わり方も綺麗でよかったと思う。

エピローグ見て思ったけど、もっと両親に焦点絞ってもよかったよなー。