=全体の感想=
普通。でも気に入ってはいます、個人的に。心理描写と展開がいい作品。
長すぎるものはあんまりする気にならず(ピクミンが待ち構えているので)、秘蔵っ子をする気もならず(ピクミンを挟むので、秘蔵っ子は一気にやりたい)、これを選択。教師物R18は苦手なんだけど、ふとかにしのみたいなのをやりたくなった。。。
まずいえるのは、文章が読みやすい。。。!これはさくら、もゆ。をやった後だからかもしれないけど、すらすら読めた。
上述した気に入ってるところっていうのは、心情表現が細かいところですね。あとはあたりまえに大切なことを大切というところ。SF大作のように伏線回収がすごいとかはありませんが、忙しい生活の中では忘れてしまいかねない大切なものを描いているのが好き。
好きな順は
ゆづき<<智夏<悠=和
おススメ順は
ゆづき→和→悠→智夏
ですかね。たぶんライターさんが2:2でわけて書いている気がします。。。前半二人には残り二人は出てこないし、逆もまた然りだし。
悠と和の差は和ルートで突き刺さる言葉が多かったのと、教師物としてみると和ルートがそれっぽいところですかね。展開・表現としては悠の方が好き。
設定としては教師物っていう以上に、盛大に片思いが破れたっていう方が大きいと思います。教師教師を期待しない方がいいとは思います。
=共通=
ー0 東京ー
導入は最高に好き。こういう失恋もの、好きなんですよね。大人になったと言いつつ、まだまだ子供が残る心情表現。
OPの1オクターブ上がるところすこ。
ー1 芽吹野ー
悠の「たっつきちゃん」が鏡純夏に聞こえて仕方がなかった。と思ったらその人だったっポイ。この時代で口とか動くの凄くない?幸とかねこねこの先輩の人もいるし、一姫もいた気がする、女子B。だいぶ声優わかるようになってきた気がする。
あれですね、教員採用試験に落ちたっていう状況を聞くと時代を感じますね。今は足りないから教員免許なくても~みたいな話まで出ているのに。
白波瀬の「いい奴」っていう言葉、失恋した樹が思い出すと辛いだろうなあ。
伯父さんの「自分を可哀そうだと思って、甘やかしてるだけだ」が突き刺さるぅ。樹もわかってるけど幸福ですよね、勝手に自分が変わる機会が回ってくるっていうのは。
幼馴染でお転婆の桜乃悠、引っ込み思案の楓ゆづき、優等生の藤倉和、が攻略対象かな。
この1章で言いたいことは、よかったー、伯父さんになんともなくて、です。以上!
ー2 音ー
覗きなんかをした樹がわるいんだけど、かちんとくる言い方が多いなあ、和さん。
まあ日常というかなんというか。
=和ルート=
ー3 和ー
想像以上に分岐が早かった。それにしてもなんで一番苦手だった和ルートに分岐しているんだ。。。。。。あまりにもひどい言い草でむかっ腹が立ちますよ。。。。。。ただまあ、大人の立場からみると生徒に何を言われようがこの樹みたいに一線を引くっていうのはベターだとわかる気がする。教師の気持ちはあまりわからないけども。
私は努力してる、あなただって努力すべきだ!っていう和は高校生らしくてイイね。こんなんが身近にいたら苦しいけど。他人から見て努力してるって認められるほど努力してるからこそたちが悪い。
なんだかんだ言って最初から樹の授業をちゃんと聞いているってところで、和からの好意が表現されてるのかあ。なんて不器用な子なんだろうね。ただでさえ不器用なのにそこへ思春期特有の焦りが拍車をかける。自分の限界なんてまだまだわからない。だから少しでも努力したい、高みを目指したい。だから多少しんどくても無理をする。成長して、自分の限界やできることできないことがわかるようになれば体調と相談したりもするけれど、高校生の時分には私も和みたいに無茶することもあったようななかったような。
お見舞いのお礼に作ってきてくれたお弁当。めちゃくちゃ手が込んでる!!絶対これ創ってて遅刻したんじゃん!
自分を嫌って、その想いを伝えないままなんだとしたら、ずっと一人なまま。ほしいものがあるなら、欲しいものに手を伸ばし、いらないものを捨ててしまわなければならない。確かな想いを見つけたなら、素直になればいい。ほんとに高校生が言う言葉かよ。。。
ここまでは樹も和も、その隙になった理由が詳しくわかってないのでここからに期待。樹はともかく、和の方を特に。
ところで楠木教頭代理ルートはないですか?
ー4 特別ー
二人とも本当の気持ちなの?っていうのをテーマにしてそうで安心。
和vsゆづき。友情、感謝がいつしか羨望、そして嫉妬へと変わり、ぶつかってしまう。すべてが嫉妬ならばその気持ちを受容できるのだろうけど、もちろん当初あった友情、感謝が大半なわけで。。。理性と感情の相反を丁寧に描いてて好きだなあ。
そして実は好きだったという白波瀬からの電話。ここで漸く樹は自身の気持ちと向かい合うようになるんだな。
強い人間なんて(ほとんど)いない。じゃあじ人の、心の強い弱いを決めているのはなんなんだっていうと一歩踏み出せるかどうか。本当に大切なものを理解し、選べるかどうか。いやーはっきりいってテーマは好み。何かを期待し待ち続けるだけを辞めて一歩踏み出すのが大人になってってことかもしれませんね。
ー5 涙ー
そしてバレる。まあばれなきゃね、教師物は。
ほんとは誰でもよかったっていう和の言葉はきっと真実。だけれども過去にとっては真実でも現在も真実とは限らないしね。はじめは明らかに愛からは程遠かったし。
そしてまだあった分岐。
ーEND1 Be Catch!ー
伯父さんの誘いを受けず、自分で教員採用試験を受ける道。白波瀬の言葉も、伯父さんの助けもすべて捨ててようやく樹が自らの人生を進み始める道。まあ私はそこまで考えず、和と一緒にいれる東京の選択肢だろーと思って選んだだけなんですが。。。さすがに連絡先も交換せず、偶然の再開に任せるっていうのはできすぎな気もしますが笑まあ終わりよければなんとやらということで。壊れてしまったカップは元に戻らないけれど、心の糸は再び結ばれるっていうのを表現したかったんだろうなあ。
EDがBe Catchっていう曲名ってことは全部ED違うってこと!?
ーEND2 follow heartー
東京に出る和を送り出すEND。どうなんだろう、二人はこれで離れ離れなのか、それとも将来また結ばれるのか。そんな風に思わせてくれるこのENDもなかなか好き。メインは1の方だろうけど。
=ゆづきルート=
ー3 ゆづきー
この子は頭のねじぶっ飛んでそうで気になってた。
あまりに自分を卑下する少女、人によっては大嫌いかもしれないけど、私自身はすごい気持ちがわかるのでそれほど嫌悪感はない。
これゆづき先にやるべきだったなあ。多少和が丸くなってて好感度高くなる。
教育者としての葛藤なくいきなりキスはちょっとねえ……いや和ルートでもまだ葛藤足りてなくない?とは思っていたけど衝動に身をまかせ過ぎでは。。。教師じゃなくても理性が足りていないきがする。まあでも、そのあと夢の中で白波瀬に叱られたのでまあよし。自分を受け入れてないから、他人にも受け入れてもらえない。うーんぐうの音も出ない。ふとした瞬間に心打っ刺されてちょっと辛い。
和ルート以上に白波瀬の代替だあ。。。可哀そうだよ、ゆづきが。
ー4 夢ー
夢は手に入らない幸せまで映し出すから残酷と悲しそうに呟くゆづきに、なんで諦めるんだ、俺が叶えてやる!っていう樹かっこいい。
ー5 現ー
どんなに強い気持ちも時の流れには勝てない。この作品はゆづきのこの一言に集約されている気がするなあ。もちろんそれを踏まえたうえでっていう話ではあるけれど。
胸を張って生きたいって樹は言うけれど、それってそんな大事なことなのかなあ。私にはよくわからない。自己満足で済むことをどれほど大事にするかってことだけど…もちろん大切とは思うけど、ゆづきを突き放してまで?と思うと。もちろんゆづきの将来のためってのもあると思います。私はゆづきを一人にしてもゆづきにとってそれが薬になるかは結構危険な賭けな気がして。もっと他の方法もあったんじゃないかなとも。
二人は二人の未来のために一度離れなくっちゃいけない。そういう展開なら和ENDのほうが好きだったかな。偶然に任せるっていうのと、ゆづきが追いかけるっていう違いはあるけれど、そこも含めて。
ーEND Engagementー
わかってはいたけど、やっぱり担当編集、白波瀬だったか。いや好きよ、そういうの。白波瀬の「ねえ、私のこと好き?」「好きだっだよ、でも今は。もっと大切な人が居るんだ」っていう問答、わかってたけどすき。
=悠ルート=
ー3 悠ー
悠は樹のことが好きっていうのがはじめからはっきりしてる分、心情表現も深まりそうで期待。
悠ルートは東京に戻る必要なさそうだけど、樹視点からすると過去と決別、受容するためにも一回逃げて来た東京に戻らにゃならんと思うんですけど、どうなることでしょう。
悠は父の病気が母みたいに重いものだったらって思ってるけど、大丈夫だぞ!私は他の2ルートで回復したことを確認してるから!
他のルートよりも明確に白波瀬を意識しながら告白。いいですねいいですね。
ー4 指輪ー
父の病状が悪化しないかと不安に思う、そして同時に樹からの好意がどうしても妹としてが大半だと見透かしてしまう。二つの不安に挟まれる悠の章。雨の降る中病院や保育所に行くのはもちろん、後者から脱するために、指輪を強請って左手の薬指にはめてみたり、樹のおかずの真似事をしてみたり。悠の普段隠してる弱さと不器用さがいい感じ。
ー5 決意ー
そして白波瀬からの電話を取ってしまったのをきっかけに、ついに暴走してしまう悠。まあ悪いのは樹ですよねえ。どこまで行っても妹として扱うのが見え隠れして。そりゃ不安にもなりますし、まして高校生ですし。あんなに取り乱して涙を流す悠をみて、まだ自分に大丈夫だろうと言い聞かせる樹を見てるともうね。。。
いなくなって初めてわかる悠の大切さを、部屋の静寂はもちろん、指輪の冷たさで表現するの好き。ちゃんとシルバーのって店員さんに言わせてたもんね。
ちょっと不満があるとしたらこうなるまで悠自身も「おにーちゃん」って言ってたことですかね。樹ちゃん→おにーちゃんとしてたのに、戻ったままなのはなんでなのかなと。勇気のなさの表現?
一度目に指輪を渡した時に手渡ししただけだったの気になってたけど、今度こそちゃんとはめるためだったのね。
ただ甘えあう関係がダメだっていうのを表現したのはゆづきルートよりこっちのがよかったきがするなー。明らかにこのままじゃヒロインがダメになるっていうのはこっちの方が「わかりやすい」気がする。夢を高校生が軽々あきらめてもいいっていうのは大人からすると辛い。
同時に樹もダメになるからっていうのもこっちの方がいい気が。。。教頭代理の「あなたは何のために教師になるの」っていう言葉に集約されてるように感じました。目的と手段の乖離がうまく表現されていてこっちの方がらしいと思います。
いやーこのルートの樹はかっこいいな。子供から大人に自分の気づきで変わった。
ーEND 笑顔の約束ー
いいENDだった。欲を言えば白波瀬要素もうちょっとほしかった。自分から電話をかけて清算するだの。
ほんとEDで保母さんになれた悠と、帰ってきた樹が見れて最高でしたね。
=智夏ルート=
ー3 智夏ー
あなたがあるとは当初思ってなかったよ。。。
白波瀬に何も言えなかった後悔と同じ後悔を抱き続けていた智夏の勇気。時間は戻せないけど、やり直すことはできる。たとえ受け入れてもらえないってわかっていても、気持ちは言葉にしないと伝わらないから。いい考え方だあ。お願いだからできる限り白波瀬のことを引きずっててくれ。。。。。。
智夏の桃園の心をを守ろうとする毅然とした態度に思わず胸が詰まってしまった。¥
こういう前向きに芽吹野に残るルートがあるのもよき。
ーEND はるのあしおとー
あれぇ、章少ない?見逃した?
個人的には白波瀬のこともあっさりしててそんなに好きじゃなかったかも。EDで子供できてその成長を見れるのは好き。悠も保母さんに慣れてたし。娘が上京するシーンとか悲しすぎた;;