えす山の日記

自分用のゲームの感想日記とか

月に寄りそう乙女の作法2の感想

 

=全体の感想=

エストルート以外は1のルナ様ルートと比べると劣る。ただエストはそれに匹敵するくらい神だから、エストだけでもやってくれ~~他はただ頭空っぽにして読む分には最高かなあ。量も少ないし。

おすすめ順はルミネ→春心→朔莉→エストでいいと思います。まあ前作同様エスト最後ならなんでもOK。

春心:人として尊敬、恋愛の流れとしてはちょっと盛り上がりに欠ける。他ルートでの出番が少ないから先にやっとくといいかなー。

朔莉:ギャップ萌え、多分一番ボリュームが少ないため性急感は否めない。春心と対照的に恋愛物として良い。ぱっと読みたいならこれ。

ルミネ:嫌い

エスト:神

 

主人公が冒頭から癖凄すぎて、読んでいけるかなあと思いましたが、結構いける。ナルシストといっても嫌味なナルシストじゃないんですよね。適切な評価って言うのもあるでしょうし、なにより、自身が強くなるためにっていう感じがして。ドS設定はね、受け入れられませんでした。

 

 

 

 

=だらだらと=

ー共通(OPまで)ー

ルナと遊星の努力が報われてて、なにより幸せそうで涙出てきちゃった。アフターとかよりもこういう形で知れた方が胸に来る。

ルミネ、もう遊星じゃん。なんかちょっと複雑だー。

才華はただのナルシストじゃないのかな?愛情をもらうためには愛情を与えなくては、だったり、髪の色を受け入れられるようになった話だったり。なんとなく辛かった過去を跳ねのけた強さみたいなものを感じる。

それにしてもイオンがもっとおかしくなっちゃったよお;;

エストお嬢様、もっと傍若無人なタイプかと思ってたけど(ルナ様と重ねて)、めっちゃ対極にある人だった。ミドルネームが月って意味なので、もう2が大好きになってしまった。エストはラストで。

いやでもルミねえとの過去を見てると泣けてきて、るみねえ最後もいいなあと…

服はただ美しければいいものではなく、人に着てもらうもの、っていう遊星の言葉、大好きだな。別に服飾の世界は知らないけど、なにごともそうだろうし。

OPまでのところ九千代が一番好きなんですけど、ルートありますかね。ないですよね。ヒロインの中では春心かなあ。るみねえとエストは当然興味があるとして、朔莉はねえ…なんなんだろうこの変態。

 

ー共通(残り)ー

朔莉の部屋が真っ白で非常に好感度が上がった。生粋の白髪フェチ、いいねえ。

 

パルコはなんというかすげえいい人。こんな人になりたい。人と比べることはなく、自分が他人の幸せに貢献したいという欲望だけがある。ああすばらしい。悔しさは大切だけど、それを他人に向けて嫉妬にならないようにしたいですね。ほんとに。そしてそれを何とかしようとする朔莉もかっこええ。

この一件もあるパルコ→朔莉でいこうかな

 

 

ー春心ー

この話を聞いて「じゃあ特別クラスやめたるわ!」ってできるエスト、かっこいい。自身の利益よりパッととれる尊い友情ってイイですよねえ。

 

パルコのトラウマとそれを支える家族と109の話でなんか大泣きしちゃった。画面の中の人物だけど、なんか初めて人を抱きしめたいと思った。ドラマとか映画でよく感極まったときに相手を抱きしめるシーンがあるけれど、そんな感じ。君はすごい、すごすぎる。君の助けになりたい、けれど君は私なんかより数段すごくって、もうすでにこれ以上ない程頑張ってて。だからもう私にできることはない。ただ傍にいることだけ。困ったときにいつか何かできることがあったときに備えて。だから今はただ抱きしめたい。そんな感じ。もうスバラ。

 

二人が同じ理由じゃなくても、同じ朝が怖いっていうのは天才か何かかな?パルコに話して見逃してもらったのを、救われたっていうのもいいなあ。もう好きジャン。

なんか好きになる流れはゲームチックじゃないというか、こんな環境、状況だったら普通に好きになるとは思うけど、ゲームとしてはパンチが弱いなあという感じ。まあでも……kawaii

 

わからんでもないけどあっさり、今年はもうええわ!ってなるの好きじゃねえ。

 

パルコの「服はわくわくするもの」ってアツい想い最高だ…お前が主人公であれ。というか全体見てもパルコが主人公か。才華がサブだから不完全燃焼感はんぱなかった。キャラは好きだけど流れは好きじゃないという感じのルート。ショーの描写すらほとんどないとは…衣装も白い才華に黒をあわせ、アクセントは目と同じ赤のリングといった普通な感じだし…まあ朔莉もこんな感じだろうな。分量は短めだけど、つり乙2に分量を求めていなかったのでちょうどよい。

 

ー朔莉ー

4ヒロインの中ではサブの二人のうちの1。さらに別学科。これは難しいだろうなあ。

・・・

卑怯だなあ。。。なんかテンポ速いし、これ捨てルートとして作られてるんじゃない?と思ってからの、朔莉はずっと才華の正体に気づいていて、陰ながら、エストが溺れた件も含めて支えてくれていた事実。思わず涙がこぼれた。女性として生活できるように朝早くから部屋の前で待っていた。あの化粧が乱れていた時の指摘も伏線だったのか…ずるい、ずるいなあ。岡山弁の朔莉、好き。私も大好き…え、ほんとに好き。

つり乙1と合わせて思うのは、ストーリー以上に愛せるキャラクターを作るのがうますぎる。現実離れしすぎていない、それでいて尊い

 

ールミネー

分岐前からオチが見えるぞお……願うのは山県のテクニック?がルミネよりは実は上だったということだけ。音楽について、全く違うベクトルをごちゃまぜに描くのだけは避けてほしい。エストみたいに違う手法でって感じかな?

 

このルート嫌いだなあ。押しつけなんだよな。山県という受け入れやすいものを迎合する。それを押し付ける。その軋轢を描きたいからルミネを意固地に描く。一方で才華は主人公だからまるでルミネのことだけを考えているように描く。嫌い。ピアノに限らずプロの世界ってそんなに甘いの?少なくともピアノ科の生徒がルミネの演奏を退屈だと切り捨てるのはどうなの。飽き飽きする。完璧な演奏はよくないっていう展開。守破離じゃないの?私が間違っているのだろうか、音楽には疎いし。でもパフォーマンスと芸術としての演奏と、ベクトル違うくない?ピアニストとして上手さ以上のものが必要というのは当然だろうけど、それは上手さが拮抗した上での話なのでは?なんで山県と家柄の話を混ぜてしまったんだ。いやわかるよ、妨害の矛先を作りたかったんだ。そして物語の展開を作るためには、どちらかを上げるか下げるかしないといけない。感動を作るためにルミネを、キャラを急に下げるなよと思った。いやどうなんだろう。もしかすると分量が少ないし、学科が違うかったからルミネを理解するのに時間が足りなかったのかもしれない。ライターさんの中ではルミネの人物像は私の理解より深く、違ったものだったのかもしれない。

(ていうか生まれ持ったものは金でもコネでも何でも使ったらいいのに)

(これほどまでストイックに努力できる人がこうも簡単に心折れるかね。もっと藻掻いてから折れそうな気もするけど。それこそ名を隠し、完璧な演奏をし、そのうえで山県に敗れる、とか。ルミネのこれまでの15年を、ピアノだけだともうちょっと短いかもしれないけど、その長い年月をちょっと蔑ろにしているように感じた)

(あとルミネが山県の前で取り乱すほど落ち込んでるのに、イップスに対しては気持ち軽くない?こんなもんなの?私がイップスライクになったときは、冷や汗出るし、ひきつった笑いで誤魔化すしかなかったけど……)

規則に反するが不正ではないってオチは流石。

 

エストー

梅宮いい人過ぎて笑う。

 

さすがに面白いな。双子は後出しと言われればそれまでだけど、隠す必要があったという理由ははっきりしているし、プレイヤーですら気づけない(双子、ゴーストライターとしっていたから気づけたとしても)ことに、服飾に命を賭す才華とジャス子だけが気づけたの、すげーイイ。しかも愛については才華と対照的に捧げられたい側っていうのもいい。本来なら才華と結ばれるのがぴったり。しかしって。エストの姉がまた純粋っていうのが憎い設定。エスト自身も好きだからこそ心から憎めない。さらにエストがこういう行為を取った根底が才華と同じ家族愛というのもまた美しい。だからこそ才華は、小倉朝陽はエストの夢を後押しする。そんな朝陽と共にデザインすることが、その夢を追い抜いた。そして同時に才華も家族以上に大切な存在ができた。完璧じゃん…

 

女のまま結ばれるのもいいよお……前回は男性恐怖症に対してだったからひいたけど、今回はイケル!いやよくないけど!なにがすごいって、前回の反省を生かし、男としても才華に惚れてる状態にしたことだよ、神ぃ……

緩急も凄い…ニコニコ→あなた誰なの?神だよ。。。梅宮の好感度をちゃんとこのルートであげて、それでも大蔵へのしこりはみせつけつつ、気づかせる。「でもこの子は太陽が苦手なの」この一言でどれだけ泣いたか。自信満々だった才華、プレイヤーだけはそれが虚勢と気づいていた。ようやくそれが虚勢であると本人が気づいた時には、もう彼の周りには誰もいない。でも、ただ一人エストだけはその主人として。地味にジャス子が才華の肌は動物の毛がだめって覚えてたのが、それでも才華考案のショーの準備を進めるのが神。立派なデザイナーになったなあ…

お爺ちゃんとおばあちゃんになるまでちゃんと謝ってという赦し。もうねえ、言葉もでないねえ。

 

ラスト、糸足りないのにどうするんだろうと思ってたら、髪を切った才華が現れて。。。大泣きした。。。

EDの入り方も神だったあああああ!!才華の神で縫われた刺繍。綺麗すぎて涙出る。